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第五章

登場人物紹介(第五章終了時点)

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登場人物紹介(第五章終了時点)
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※本編を読んでいない方にはネタバレを含みます。

◆ラウル

 この物語の(一応)主人公。戦うことのできない気弱な少年
 年齢:16歳
 冒険者ランク:D
 外見:黒い少し長めの短髪、背は小柄、優しそうというか気弱な顔つき

 家族を魔獣に殺され、その敵を討つために冒険者になるが、弱い自分では魔獣は倒せないと悟る。
 ひょんな事から力を貸してくれる事になった凄腕冒険者三人組+αと、魔獣を倒す為に森へ向かう。
 そこでラウルは『黒い魔獣』の正体と、人ならざる獣の力を持つ一行の正体を知る。そして彼らは、ラウルも自分たちの『仲間』だと告げた。
 彼らの助力で敵を討ったラウルは、彼らと共に旅をする事になった。

 人ならざる獣の力をもつ仲間の一人。何の獣の姿になるのかはまだ不明だが、『5-8 3頭の獣』で、黒い尾と耳が発現していたところを見ると、セリオンと同じ動物系らしい。
 手先も器用で、薬草や生活に役立つ雑学系の知識に長けている。料理が得意で、その点は特に一行に高く評価されている。
 最近は薬草を採集するだけでなく、薬草の調合にも精を出していて、一部ではあるが希少な素材の調合もできるまで成長している。

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◆アリア

 旅の冒険者三人組を『パパ』と呼ぶ、兎耳の獣人の少女
 見た目の年齢:5歳くらい
 外見:薄い金の長い髪を二つにまとめている。黒い兎の垂れ耳。赤い瞳。

 甘えんぼお嬢ちゃんだが、芯はそこそこしっかり者。が、一人で無茶をしては三人を振り回している。

 黒兎の耳をもつ獣人のような姿から、黒い角をもつ大きな金の獣の姿や、金毛黒耳の子兎の姿など、色々な姿に身を変えることができる。
 本当の獣人であれば、耳は獣のもので、人間と同じ耳を持たないはずだが、実はアリアには人と獣の両方の耳があり、どちらも耳として機能している。ついでに言うと、兎の獣人に見えるが、兎の尾はもっていない。

 ジャウマたちと『黒い魔獣』を倒す旅をしており、『黒い魔獣』がもつ『黒い魔力』を吸い込むことができる。
 彼らがなんの為にそのようなことをしているのか、できるのか。それらはまだ明らかにされていない。

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◆ジャウマ(ジャウ)

 旅の冒険者三人組のリーダー役。大剣と盾を持つ、やや大柄で赤毛の青年
 見た目の年齢:23歳くらい
 冒険者ランク:A
 外見:赤髪ミドル。背は高めでやや筋肉質体形。

 竜の力を持ち、戦闘時には前衛役を務める。
 年下の面倒見もよい先輩タイプ。ヴィジェスと冗談を言い合ったり、ラフに振る舞ったりはしているが、根は真面目でしっかり者。責任感も強い。
 性格が真反対な為に衝突しがちな、ヴィジェスとセリオンの間を程よくまとめている。しっかり者でありつつ、温厚派。
 3人の内では一番バランスの良い性格をしている。程よく話し、程よく酒を飲み、男同士でわいわいするのが似合うタイプ。

 獣になると赤竜の姿になる。肉体と力で押す、ブレスを吐くなど、攻撃に特化した力を持つ前衛タイプ。
 「以前に冒険者だった」ようなことを言っていたが……

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◆セリオン

 旅の冒険者三人組の一人で魔法使い。長めの銀髪で眼鏡をかけた寡黙な美青年。
 見た目の年齢:21歳くらい、実年齢は70歳前後
 冒険者ランク:A
 外見:銀髪セミロング。三人の中では筋肉は少ない、細めの中肉中背。ツリ目。眼鏡。

 仙狐の力を持つ。魔法全般使えるが、水と氷の魔法に特に長けている。
 シビアで毒舌。一番生真面目で効率主義タイプ。
 3人の中では一番口下手で冗談などは苦手。過ぎた冗談やいい加減な態度などを嫌う(よくヴィジェスの態度に腹を立てている)。が、二人より歳が下なので(見た目も実年齢も)、あれでも遠慮してあまり言わないようにしている。

 獣になると白い狐の姿になり、使える魔法が増え、威力や性能も上がる。
 獣の力に目覚める前は、某国の騎士団所属の魔法使いだった。ある任務で入った廃城(アリアの城)で仲間とはぐれ、アリアやジャウマたちと出会った。
 故郷に婚約者が居るが、騎士団内では死んだ事になっている上に、獣の力に目覚めた事で髪と瞳の色が変わり、以前の容姿と変わってしまったので婚約者と再会する事は諦めている。
 ラウルを除いた3人の中では、アリアの城へ来た時期が一番若く、まだ彼を知る者が生きているので、故郷の国を訪れる際にはあえて獣人姿で正体を隠している。


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◆ヴィジェス(ヴィ―)

 旅の冒険者三人組の一人。枯葉色の髪の気さくな青年。ボウガンやスリングを使いこなす。
 見た目の年齢:23歳くらい
 冒険者ランク:A
 外見:枯葉色の短髪。やせマッチョだがひょろり体形に見える。三白眼でタレ目。悪人面。

 神鳥の力を持ち、身軽さを生かして三人の中では偵察や陽動などを引き受けている。
 見た目や言動はチャラいが、実はやることはちゃんとやる真面目さも持っている。
 3人の中では一番コミュニケーション能力が高いので、交渉や情報収集の役も担っている。町に着くと必ずと言っていい程に酒場へ行くので(ジャウマと一緒の時もあれば、一人の時もある)、最初の頃、ラウルは彼の事を遊び人だと思っていた。実際には半分は情報収集のため。(でも半分は趣味でおねーちゃんと飲んでいる)
 収集癖があり、アリアから貰ったマジックバッグの中には色んなものが詰まっている(貧しい生活をしていた経験があるせいで、物が捨てられない貧乏性なだけかもしれない)
 ちなみに3人の中でセンスがいいのもヴィジェスで、アリアの為の買い物の殆どは彼が担っている。しかし所持金の殆どを飲みに使ってしまい、言葉巧みにセリオンに買い物代を出させている。

 獣になると虹色に光る羽根を持つ神鳥の姿になる。目立たぬ大きさの普通の鳥の姿になることもできる。戦闘時には羽根を飛ばしての攻撃や、風を起こすこともできる。
 獣の力に目覚める前は、盗賊団の下っ端だった。親分の言いつけに逆らい、私刑(リンチ)を受け、死んだと思われて川に捨てられた先で、アリアの城の近くに流れついた。ラウルには「盗賊団の幹部だった」とほらを吹いたが、すぐにセリオンに訂正された。

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◆クー

 旅の途中で、ラウルたちが倒さなければならなかった月牙狼ルナファングが守っていた仔狼。ラウルたちを親の敵と思ったのかそれ以外の理由か、彼らの旅を追い続け、ある切っ掛けから仲間となった。
 一応登録上は『ラウルの従魔』ということになっているが、本能的に一行全員を『格上』と認めている。
 ちなみに、クーの名前は鳴き声からではなく、『月』の意味。

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