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勇者と妖精と猫の生活
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アレス「エイミ、ここに座りな?」
エイミ「…え?///」
アレス「ほら、おいで」
エイミは顔を赤くしながら、オレの膝に座った
アレス「…ギュ…ほら、大丈夫って気がしてきたろ?」
エイミ「…うん!///」
アレス「よーしよしよし…ナデナデナデナデ」
エイミ「…グス…」
アレス「辛い時は泣いていいんだよ…ナデナデナデナデ」
エイミ「うう~…うわぁ~ん!…ギュゥ」
オレはエイミの気が済むまで撫で続け、しばらくすると、エイミは泣き止んで、顔を上げた
エイミ「ヒック…アレス様…ヒック…ありがと…」
アレス「友達なら当たり前だよw」
エイミ「わたし…ヒック…なんだか…楽しくなってきたw…ヒック」
アレス「そうだろ?w…今日はさ…」
エイミ「う、うん」
アレス「魔法の事なんかもう忘れて、一緒に遊ぼうね」
エイミ「…いいの?」
アレス「いいのいいのw…ここにはほら、いっぱい木もあるし、工具もたくさんあるだろ?」
エイミ「うん!」
アレス「だからさ、エイミの『箱』を作ろうよ…これから」
エイミ「箱?」
アレス「そう…そんでその箱はエイミだけの宝箱にしてさ、大事な物を入れるんだよ」
エイミ「大事なもの…」
アレス「そう…ミリア、大切な物入れを見せてあげて?」
ミリア「おー٩(*❛⊰❛)۶…待ってね…持ってくる!」
ミリアは小さくなってバスケットに転移し、すぐに帰ってきた
ボスもついでに連れて来た
エイミ「す、すごい…今の魔法?」
ミリア「そうなのよ…ほらコレ」
ミリアは『大切な物入れ』をエイミに見せた
エイミ「…これ、大切なの?」
ミリア「そうよ」
ビリー「あっ!…前にオレがあげたスパナも入ってるw」
ミリア「うん!」
アレス「エイミ、これはミリア以外から見たら、ミリアには悪いけど、ただのガラクタに見えるよね?…ミリアごめんね」
ミリア「いいのよ」
エイミ「う、うん」
アレス「でもこの一つ一つに、ミリアしかわからない『思い出』があるの…ミリアの宝物は、この物の価値じゃなくて、この物に詰まった『思い出』なんだよ」
エイミ「そっかぁ!」
アレス「そうw…それにね、ここに入ってるスパナ…コレね?…さっきビリーがオレがあげたやつって言ったじゃん?」
エイミ「うん」
アレス「きっとビリーはこれを見て、嬉しかったと思うよ…違う?」
ビリー「違わない…すごく嬉しくて泣きそうになった…」
アレス「ほらねw…そうやって、誰かを幸せにも出来る宝物なんだよ」
エイミ「おお…」
アレス「それはお金や宝石なんかよりもずっとキレイだと思うんだ、オレは」
ビリー「…そうだね」
エイミ「そう思う…」
アレス「エイミもそういう宝物を入れる箱…欲しくない?」
エイミ「欲しい!」
アレス「じゃあ、今日は一緒にそれを作ろうよ」
エイミ「うん!!」
ミリア「アタシも作る~」
アレス「うん、作ろう」
ビリー「優しいなぁ…」
アレス「でも、エイミ、その前にごはん食べちゃおう…まだ残ってるから」
エイミ「うん!」
ビリー「アレスさん、絶対いいパパになれるよ」
アレス「そうお?w」
エイミ「うんw」
メシを食べ終わり、みんなで食器を厨房に返してから、工房を借りて箱を作る作業を始めた
まずは簡単な設計図をオレが書いて、その間にミリアとエイミには、箱のフタに彫る絵を描かせた
エイミ「わぁぁ///…ミリア様、すごく上手!!…かわい~!…それはボス?」
ミリア「うん!…ボスともう一つホイミンを描くの」
エイミ「ホイミン…ホイミンて魔物でしょ?」
ミリア「そうよ」
エイミ「ホイミンは優しい魔物って聞いたの…ほんと?」
ミリア「ほんとよ…ホイミンはみんな優しいのよ」
エイミ「ふぅん…魔物なのに」
ミリア「魔物だから優しくないって事ないのよ…そんな事言ったら、人間はみんな優しいって言うのと一緒よ」
ビリー「…ああ…そっか…」
エイミ「どういうこと?」
ミリア「人間は優しい人ばっかじゃないもん…死んだ方がいいのもたくさんいる…人間より獣の魔物とかの方がそういうの少ないのよ」
ビリー「そうなのかい?」
ミリア「そうよ…悪い奴は悪いし、良い奴は良いのよ…人間とか魔物とか、そんなの関係ない」
アレス「ほんと、その通りだよ…外見ばっかりじゃなくて、心を見ろって事だよね」
ミリア「そうそうw…それが言いたかった///」
エイミ「そっかぁ…」
ミリア「でも、心がピカピカだと見た目も良いのよ」
ビリー「そうかねぇ?」
アレス「そうだよw…なんつうかさ、美女が二人いて、片方は意地悪、片方は優しい女だったら、同じくらいの美女でも、美しさは違うぜ…そうだな、お前、魔法使いちゃんと僧侶ちゃんを見たことあるか?」
ビリー「ああ、うん」
アレス「二人ともかわいいし良い心を持ってるけど、魔法使いちゃんの方がキビキビしてて、僧侶ちゃんは礼儀正しくておっとりしてるじゃん…そういうの外見に出てるじゃん」
ビリー「たーしかにw」
アレス「そういう違いさ」
ビリー「そうか…つまり、心のありようが外見に出るって事か」
ミリア「そうそう!」
エイミ「ミリア様、ホイミン見せて?」
ミリア「はい!」
エイミ「ええ~!…ホイミンてこんなかわいいの?」
ミリア「そうよ~」
エイミ「…わたし何にしよう…」
ミリア「エイミちゃんの大切なものの絵を描くといいのよ」
エイミは考えて、両親の絵を描いた
それは決して上手ではないけど、心のこもった良い絵だった
ミリアのボスとホイミンは本当にかわいかった
オレも欲しいと思うくらい
オレは設計図を元に、板を切る寸法を測り、線を引いて、エイミとミリアにノコギリの使い方を教えて切らせた
全部の部品を切り出すのは子どもには大変だ
エイミ「ハァ…ハァ…腕痛いw」
アレス「初めてだもんなw…ミリア、シエナ水持ってる?」
ミリア「おー!…ちょっと待ってね……はい!…これをちょっとだけ飲むといいのよ!…ほんとにちょっとだけ」
エイミ「う、うん…コク…おお~!…すごい、疲れがなくなったよ!」
ビリー「マジで?!」
ミリア「ビリーもちょっと飲んでみる?」
ビリー「うん…いい?」
ミリア「いいのよ」
ビリー「…ゴク…うわ!…すごい美味しい…ほんとw…めちゃくちゃ元気になったww…すごいww」
ミリア「すごいでしょw」
アレス「勇者様の特別な回復薬だよ」
エイミ「すごいすごい!…だけど、今日だけじゃ終わらないよ…」
アレス「終わるまで毎日来てやろうよ…オレが手伝ってもいいけど、自分で全部やった方が感動するからさ」
エイミ「でも、授業休んでもいいのかな…」
アレス「オレがいいって言ってるからいいんだよw…先生には言っといてやる」
エイミ「…うん!」
アレス「おうちには何時くらいに帰る?」
エイミ「5時くらい」
アレス「じゃあ4時半までやって、それから帰ろっかw…送ってくからね」
エイミ「うん!」
アレス「で、明日の昼前にまた来て、また料理しよう」
エイミ「うん!…やったー!」
そのまま作業を続けてくと、魔法使いちゃんが様子をを見に来た
オレは、『しばらく預かる』と言って、魔法使いちゃんはまた戻っていった
午後4時
アレス「よし、今日はここまでにして、後片付けしよっか!」
エイミ「ええ~」
アレス「ダ~メw…ここはビリーおじさんの仕事場だからね、お片付けはちゃんとするの」
エイミ「はーい」
ミリア「はーい٩(*❛⊰❛)۶」
ビリー「ビリーおじさん…」
アレス「わりぃw」
ビリー「いや…いいけどw」
切って出た端材をゴミ箱に入れ、木屑をほうきではいて、工具をかたして、キレイに片付け終わると、ちょうどエイミの帰る時間になった
オレとミリアとボスで、エイミを家に送る
その道中、エイミはオレの手を握って、照れながら笑っていた
両脇に少女、肩に猫を乗せて歩くオレは相当目立ってただろう
エイミ「パパの事は大好きだけど、アレス様もパパなら嬉しいのに」
アレス「はははw…でも、まだエイミくらいの歳の子のパパになるほどの歳じゃないよ~」
エイミ「アレス様はいくつ?」
アレス「今ね、26歳」
ミリア「お兄ちゃん、26歳になったの?」
アレス「そうそうw…気付いた時にはもう誕生日過ぎてたw」
エイミ「え~…わたし忘れないよ?…プレゼント貰えるもん」
アレス「あ、そっか~w…オレは貰えないからなあw」
エイミ「そうなの?」
ミリア「あげるのよ?」
アレス「そうお?…そしたらさ…カーくんたちと、ボスの絵を描いて、オレにちょうだい?」
ミリア「そんなのでいいの?」
アレス「うんw…ミリアの描く絵がかわいくて好きなんだよ」
エイミ「ほんとかわいい」
ミリア「よーし٩(*❛⊰❛)۶」
アレス「じゃあ、オレは明日はその絵を入れる額を作ろうかな」
エイミ「アレス様…ほんとに明日も授業はいいの?」
アレス「うん…明日は朝の10時くらいにビリーおじさんのあの部屋においで?」
エイミ「うん!」
帰りはクロードの部屋に置いたバスケットに転移した
ミリア「箱楽しみなのよw」
アレス「ははw…ミリアの新しい宝箱だね」
ミリア「うん!…今の大事な物入れはもういっぱいなのよ」
アレス「そんだけ大事なものがあるのは幸せだね」
ミリア「うん!」
アレス「ボッちゃん、今日はあんま外行けなくてごめんね」
ボス「ん?…いいよ~別に…あの部屋でたくさん遊んで楽しかった」
アレス「あ、そうなのかw…おいで」
ボス「うん!」
アレス「よーしよしよし…ナデナデナデナデ」
ボス「気持ちい、大好き」
ミリア「お兄ちゃんも大変だねぇ…」
アレス「なにが?」
ミリア「だって、いっつも誰かの面倒見てるのよ」
アレス「ああ…そうお?…まあ、たしかに今回エイミを助けるのは全然思ってなかったw」
ミリア「そんなこと言ったらいつもそうだよ?」
アレス「…たしかにΣ(゚д゚υ)…助ける予定とかあるわけねえww…エイミの事知りもしないのに、『エイミを助ける予定だからクロードちゃんとこ行こう』とかなるはずねえww」
ミリア「ゲラゲラ(* ≧▽≦)ノ=3」
アレス「まあ、いいじゃんw…オレはそれが面白いよ」
ミリア「そうなのねw…アタシも誰かの面倒見たり、助けたりするお兄ちゃんが好き」
アレス「カッコいい?」
ミリア「カッコいいし、優しい」
アレス「やったねw…ギュ」
少しすると、クロードが部屋に戻ってきた気配を感じたから、バスケットを出た
クロード「おや、おかえりw…お風呂に入ってたよ」
ボスはオレの腕から降りて、ベッドに座ったクロードの足に乗った
ボスって猫のわりに甘えん坊だよな
しかも野良猫だったのにw
クロード「ボッちゃんよしよし…ナデナデナデナデ」
アレス「クロード、昨日ミリアと書いたとこまで読ませてよ」
クロード「ああ、その机の上にあるよ」
アレス「ありがと」
ミリア「クロードちゃん、また書こうよ」
クロード「うんw…そうしようか」
ミリアはまたクロードと一緒に本を書き始めた
オレはボスを撫でながら、初めから読み返してみることにした
クロードが寝る時間までそうして、風呂入って、眠りについた
エイミ「…え?///」
アレス「ほら、おいで」
エイミは顔を赤くしながら、オレの膝に座った
アレス「…ギュ…ほら、大丈夫って気がしてきたろ?」
エイミ「…うん!///」
アレス「よーしよしよし…ナデナデナデナデ」
エイミ「…グス…」
アレス「辛い時は泣いていいんだよ…ナデナデナデナデ」
エイミ「うう~…うわぁ~ん!…ギュゥ」
オレはエイミの気が済むまで撫で続け、しばらくすると、エイミは泣き止んで、顔を上げた
エイミ「ヒック…アレス様…ヒック…ありがと…」
アレス「友達なら当たり前だよw」
エイミ「わたし…ヒック…なんだか…楽しくなってきたw…ヒック」
アレス「そうだろ?w…今日はさ…」
エイミ「う、うん」
アレス「魔法の事なんかもう忘れて、一緒に遊ぼうね」
エイミ「…いいの?」
アレス「いいのいいのw…ここにはほら、いっぱい木もあるし、工具もたくさんあるだろ?」
エイミ「うん!」
アレス「だからさ、エイミの『箱』を作ろうよ…これから」
エイミ「箱?」
アレス「そう…そんでその箱はエイミだけの宝箱にしてさ、大事な物を入れるんだよ」
エイミ「大事なもの…」
アレス「そう…ミリア、大切な物入れを見せてあげて?」
ミリア「おー٩(*❛⊰❛)۶…待ってね…持ってくる!」
ミリアは小さくなってバスケットに転移し、すぐに帰ってきた
ボスもついでに連れて来た
エイミ「す、すごい…今の魔法?」
ミリア「そうなのよ…ほらコレ」
ミリアは『大切な物入れ』をエイミに見せた
エイミ「…これ、大切なの?」
ミリア「そうよ」
ビリー「あっ!…前にオレがあげたスパナも入ってるw」
ミリア「うん!」
アレス「エイミ、これはミリア以外から見たら、ミリアには悪いけど、ただのガラクタに見えるよね?…ミリアごめんね」
ミリア「いいのよ」
エイミ「う、うん」
アレス「でもこの一つ一つに、ミリアしかわからない『思い出』があるの…ミリアの宝物は、この物の価値じゃなくて、この物に詰まった『思い出』なんだよ」
エイミ「そっかぁ!」
アレス「そうw…それにね、ここに入ってるスパナ…コレね?…さっきビリーがオレがあげたやつって言ったじゃん?」
エイミ「うん」
アレス「きっとビリーはこれを見て、嬉しかったと思うよ…違う?」
ビリー「違わない…すごく嬉しくて泣きそうになった…」
アレス「ほらねw…そうやって、誰かを幸せにも出来る宝物なんだよ」
エイミ「おお…」
アレス「それはお金や宝石なんかよりもずっとキレイだと思うんだ、オレは」
ビリー「…そうだね」
エイミ「そう思う…」
アレス「エイミもそういう宝物を入れる箱…欲しくない?」
エイミ「欲しい!」
アレス「じゃあ、今日は一緒にそれを作ろうよ」
エイミ「うん!!」
ミリア「アタシも作る~」
アレス「うん、作ろう」
ビリー「優しいなぁ…」
アレス「でも、エイミ、その前にごはん食べちゃおう…まだ残ってるから」
エイミ「うん!」
ビリー「アレスさん、絶対いいパパになれるよ」
アレス「そうお?w」
エイミ「うんw」
メシを食べ終わり、みんなで食器を厨房に返してから、工房を借りて箱を作る作業を始めた
まずは簡単な設計図をオレが書いて、その間にミリアとエイミには、箱のフタに彫る絵を描かせた
エイミ「わぁぁ///…ミリア様、すごく上手!!…かわい~!…それはボス?」
ミリア「うん!…ボスともう一つホイミンを描くの」
エイミ「ホイミン…ホイミンて魔物でしょ?」
ミリア「そうよ」
エイミ「ホイミンは優しい魔物って聞いたの…ほんと?」
ミリア「ほんとよ…ホイミンはみんな優しいのよ」
エイミ「ふぅん…魔物なのに」
ミリア「魔物だから優しくないって事ないのよ…そんな事言ったら、人間はみんな優しいって言うのと一緒よ」
ビリー「…ああ…そっか…」
エイミ「どういうこと?」
ミリア「人間は優しい人ばっかじゃないもん…死んだ方がいいのもたくさんいる…人間より獣の魔物とかの方がそういうの少ないのよ」
ビリー「そうなのかい?」
ミリア「そうよ…悪い奴は悪いし、良い奴は良いのよ…人間とか魔物とか、そんなの関係ない」
アレス「ほんと、その通りだよ…外見ばっかりじゃなくて、心を見ろって事だよね」
ミリア「そうそうw…それが言いたかった///」
エイミ「そっかぁ…」
ミリア「でも、心がピカピカだと見た目も良いのよ」
ビリー「そうかねぇ?」
アレス「そうだよw…なんつうかさ、美女が二人いて、片方は意地悪、片方は優しい女だったら、同じくらいの美女でも、美しさは違うぜ…そうだな、お前、魔法使いちゃんと僧侶ちゃんを見たことあるか?」
ビリー「ああ、うん」
アレス「二人ともかわいいし良い心を持ってるけど、魔法使いちゃんの方がキビキビしてて、僧侶ちゃんは礼儀正しくておっとりしてるじゃん…そういうの外見に出てるじゃん」
ビリー「たーしかにw」
アレス「そういう違いさ」
ビリー「そうか…つまり、心のありようが外見に出るって事か」
ミリア「そうそう!」
エイミ「ミリア様、ホイミン見せて?」
ミリア「はい!」
エイミ「ええ~!…ホイミンてこんなかわいいの?」
ミリア「そうよ~」
エイミ「…わたし何にしよう…」
ミリア「エイミちゃんの大切なものの絵を描くといいのよ」
エイミは考えて、両親の絵を描いた
それは決して上手ではないけど、心のこもった良い絵だった
ミリアのボスとホイミンは本当にかわいかった
オレも欲しいと思うくらい
オレは設計図を元に、板を切る寸法を測り、線を引いて、エイミとミリアにノコギリの使い方を教えて切らせた
全部の部品を切り出すのは子どもには大変だ
エイミ「ハァ…ハァ…腕痛いw」
アレス「初めてだもんなw…ミリア、シエナ水持ってる?」
ミリア「おー!…ちょっと待ってね……はい!…これをちょっとだけ飲むといいのよ!…ほんとにちょっとだけ」
エイミ「う、うん…コク…おお~!…すごい、疲れがなくなったよ!」
ビリー「マジで?!」
ミリア「ビリーもちょっと飲んでみる?」
ビリー「うん…いい?」
ミリア「いいのよ」
ビリー「…ゴク…うわ!…すごい美味しい…ほんとw…めちゃくちゃ元気になったww…すごいww」
ミリア「すごいでしょw」
アレス「勇者様の特別な回復薬だよ」
エイミ「すごいすごい!…だけど、今日だけじゃ終わらないよ…」
アレス「終わるまで毎日来てやろうよ…オレが手伝ってもいいけど、自分で全部やった方が感動するからさ」
エイミ「でも、授業休んでもいいのかな…」
アレス「オレがいいって言ってるからいいんだよw…先生には言っといてやる」
エイミ「…うん!」
アレス「おうちには何時くらいに帰る?」
エイミ「5時くらい」
アレス「じゃあ4時半までやって、それから帰ろっかw…送ってくからね」
エイミ「うん!」
アレス「で、明日の昼前にまた来て、また料理しよう」
エイミ「うん!…やったー!」
そのまま作業を続けてくと、魔法使いちゃんが様子をを見に来た
オレは、『しばらく預かる』と言って、魔法使いちゃんはまた戻っていった
午後4時
アレス「よし、今日はここまでにして、後片付けしよっか!」
エイミ「ええ~」
アレス「ダ~メw…ここはビリーおじさんの仕事場だからね、お片付けはちゃんとするの」
エイミ「はーい」
ミリア「はーい٩(*❛⊰❛)۶」
ビリー「ビリーおじさん…」
アレス「わりぃw」
ビリー「いや…いいけどw」
切って出た端材をゴミ箱に入れ、木屑をほうきではいて、工具をかたして、キレイに片付け終わると、ちょうどエイミの帰る時間になった
オレとミリアとボスで、エイミを家に送る
その道中、エイミはオレの手を握って、照れながら笑っていた
両脇に少女、肩に猫を乗せて歩くオレは相当目立ってただろう
エイミ「パパの事は大好きだけど、アレス様もパパなら嬉しいのに」
アレス「はははw…でも、まだエイミくらいの歳の子のパパになるほどの歳じゃないよ~」
エイミ「アレス様はいくつ?」
アレス「今ね、26歳」
ミリア「お兄ちゃん、26歳になったの?」
アレス「そうそうw…気付いた時にはもう誕生日過ぎてたw」
エイミ「え~…わたし忘れないよ?…プレゼント貰えるもん」
アレス「あ、そっか~w…オレは貰えないからなあw」
エイミ「そうなの?」
ミリア「あげるのよ?」
アレス「そうお?…そしたらさ…カーくんたちと、ボスの絵を描いて、オレにちょうだい?」
ミリア「そんなのでいいの?」
アレス「うんw…ミリアの描く絵がかわいくて好きなんだよ」
エイミ「ほんとかわいい」
ミリア「よーし٩(*❛⊰❛)۶」
アレス「じゃあ、オレは明日はその絵を入れる額を作ろうかな」
エイミ「アレス様…ほんとに明日も授業はいいの?」
アレス「うん…明日は朝の10時くらいにビリーおじさんのあの部屋においで?」
エイミ「うん!」
帰りはクロードの部屋に置いたバスケットに転移した
ミリア「箱楽しみなのよw」
アレス「ははw…ミリアの新しい宝箱だね」
ミリア「うん!…今の大事な物入れはもういっぱいなのよ」
アレス「そんだけ大事なものがあるのは幸せだね」
ミリア「うん!」
アレス「ボッちゃん、今日はあんま外行けなくてごめんね」
ボス「ん?…いいよ~別に…あの部屋でたくさん遊んで楽しかった」
アレス「あ、そうなのかw…おいで」
ボス「うん!」
アレス「よーしよしよし…ナデナデナデナデ」
ボス「気持ちい、大好き」
ミリア「お兄ちゃんも大変だねぇ…」
アレス「なにが?」
ミリア「だって、いっつも誰かの面倒見てるのよ」
アレス「ああ…そうお?…まあ、たしかに今回エイミを助けるのは全然思ってなかったw」
ミリア「そんなこと言ったらいつもそうだよ?」
アレス「…たしかにΣ(゚д゚υ)…助ける予定とかあるわけねえww…エイミの事知りもしないのに、『エイミを助ける予定だからクロードちゃんとこ行こう』とかなるはずねえww」
ミリア「ゲラゲラ(* ≧▽≦)ノ=3」
アレス「まあ、いいじゃんw…オレはそれが面白いよ」
ミリア「そうなのねw…アタシも誰かの面倒見たり、助けたりするお兄ちゃんが好き」
アレス「カッコいい?」
ミリア「カッコいいし、優しい」
アレス「やったねw…ギュ」
少しすると、クロードが部屋に戻ってきた気配を感じたから、バスケットを出た
クロード「おや、おかえりw…お風呂に入ってたよ」
ボスはオレの腕から降りて、ベッドに座ったクロードの足に乗った
ボスって猫のわりに甘えん坊だよな
しかも野良猫だったのにw
クロード「ボッちゃんよしよし…ナデナデナデナデ」
アレス「クロード、昨日ミリアと書いたとこまで読ませてよ」
クロード「ああ、その机の上にあるよ」
アレス「ありがと」
ミリア「クロードちゃん、また書こうよ」
クロード「うんw…そうしようか」
ミリアはまたクロードと一緒に本を書き始めた
オレはボスを撫でながら、初めから読み返してみることにした
クロードが寝る時間までそうして、風呂入って、眠りについた
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