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悔しい事です…
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リリアさんの話を総合すると、要は管理局長が存在する世界ってのが、本当に最上位の世界かどうかっていう点が焦点なんだと思う。
局長の立ち位置が、俺達やその他の次元を内包する世界の頂点にあれば、その外側に当たらな世界を構築する事が可能なのかもしれないが、もしも最上位の世界で無かった場合は、局長よりも上位に位置する存在が管理している事になるから、新たな世界とは言えない…っと。
でも、どっちにしても局長は新たな世界を創り出そうとしている事に変わりない。
んで、あの上空に見えた地球の幻は、俺が引き寄せたかもしれない幻であると…。
この世界の皆さん、お騒がせして申し訳ない!
「元より貴方が生きていたあの地球…もっと言えば、地球の中の日本という国に関しては、そもそもその次元世界の特異点ともなりうる国でしたからねぇ…。あの様な事が起きてしまったのも仕方がない事かもしれませんね」
「えっと、リリアさん…それはどういう意味?」
日本が特異点?
「あの日本という国は、全宇宙的に見ても文化面では飛びぬけて異常な進化をした国であるという事です。この辺りの事は、確かサラが説明していたと聞いてますが?」
そう言えば、そんな事を昔サラに聞いた気がする。
「日本という国の持つ、異常なまでのハイカルチャーやポップカルチャーは、どの次元世界を見渡しても稀です。それは貴方が生きていた次元世界地球だけにとどまりません。あらゆる次元世界に存在する地球同等の惑星の中にある日本同等の国でも起こっている不可思議な現象です」
「え~っと…地球同等とか日本同等っていう事は、他の地球とか日本もあるの?」
「ええ、ありますよ」
んな、あっさり…。
「そうですねぇ…貴方に分り易くファンタジー的な表現をするならば…並行世界とか並行宇宙とか並行時空とかでしょうか?」
お、それなら分り易くなった!
「この宇宙は広い…と考えているのは、どの世界の知的生命体でもごく少数です」
「はぁ!? 宇宙って途轍もなく広いだろ?」
いや、広いよな?
「そう考える人の方が少数だと言っているのです。貴方の元居た日本でも、宇宙は自分の物だと主張するような歌にまでなってますよ?」
「えっ?」
そんな歌あったかなぁ…。
「確か…宇宙の海は俺〇海…とか何とか」
「やめろ!」
それはかなり危険だ…。
「機械の身体を貰えるというアンドロメダ銀河など、貴方が居た地球から250万光年も離れていたのに、銀河を走る9のゾロ目の機関車が精々数年程度で到着したのです。光の何倍の速度で駆け抜けたのかご存知ですか?」
「しるか! って、危険な話はやめろ!」
「クジラ座にあるM78星雲など、6000万光年も離れているのですよ? そこを一気に飛んでやって来た光の巨人は、どれだけ速いのか…」
「ヤメロって言ってんだろうが! ってか、どれも作り話じゃねーか!」
アニメと特撮の話だろうが!
「え、全部リアルの話ですよ。サラから聞いてませんか? 地球に管理局員が派遣されていて、虚実交えて現実の話をうまく世間に広げていると」
まて、待ってくれ…。
銀河の鉄道も、ハーロ〇クもウル〇ラマンも、全部現実にあったってのか?
「俺はリアルで見た事も聞いた事も無いぞ!?」
「そりゃそうでしょう。貴方が生きていた次元の地球とは別の次元の地球の話ですから。反対に、貴方が生きていた日本の話は、別次元の日本で広まってます」
…………俺の前世の日本の話?
「一番有名なのは、『離婚して孤独な大河芳樹だけど、異世界に転生しちゃった…どうしよう!?』ってラノベですね。アニメ化も実写化もされてますよ?」
「俺の話かよ!? ってラノベになってんの? え、アニメに実写化?」
んな馬鹿な…。
「ええ、すでにシーズン17まで放映されてます」
シーズン17って…、
「どんだけシリーズ化してんだよ! って、何で俺の話が広まってんの?」
「それはサラが記録した情報を元にした物語を私が執筆し、全ての次元世界の日本に派遣された局員に配布して、それを元にラノベとして流布したからです」
「………リリアさんって、確かラノベのコンテストに落選したって聞いたけど…」
「それは完全なフィクションの作品の事ですね。やはりリアルには敵いません。事実は小説よりも奇なりとは言いますが、実に悔しいで事ですがリアルなの男の数奇な運命を書き記した物語の方が、私のフィクションより数百倍は面白いという事が証明されてしまいました…」
俺の人生って、面白いのか…そうか、そうなのか…。
「貴方程度の短しょ…もとい仮性包け…いえ、早ろ…いえいえ、ヤングコーンな男の一生の方が私のファンタジー小説よりも評価が高いのは、本当に本当に、マジ本当に悔しい事です…」
お前がさっきから言ってんのは、俺の極一部分の事だけじゃねーか!
「お前、何気に俺の事を貶めて楽しんでるよな? そうだよな?」
「いいえ、滅相もございません。貴方の様なヘタレは貶める程でもございません」
絶対に楽しんでやがるよ、こいつ!
局長の立ち位置が、俺達やその他の次元を内包する世界の頂点にあれば、その外側に当たらな世界を構築する事が可能なのかもしれないが、もしも最上位の世界で無かった場合は、局長よりも上位に位置する存在が管理している事になるから、新たな世界とは言えない…っと。
でも、どっちにしても局長は新たな世界を創り出そうとしている事に変わりない。
んで、あの上空に見えた地球の幻は、俺が引き寄せたかもしれない幻であると…。
この世界の皆さん、お騒がせして申し訳ない!
「元より貴方が生きていたあの地球…もっと言えば、地球の中の日本という国に関しては、そもそもその次元世界の特異点ともなりうる国でしたからねぇ…。あの様な事が起きてしまったのも仕方がない事かもしれませんね」
「えっと、リリアさん…それはどういう意味?」
日本が特異点?
「あの日本という国は、全宇宙的に見ても文化面では飛びぬけて異常な進化をした国であるという事です。この辺りの事は、確かサラが説明していたと聞いてますが?」
そう言えば、そんな事を昔サラに聞いた気がする。
「日本という国の持つ、異常なまでのハイカルチャーやポップカルチャーは、どの次元世界を見渡しても稀です。それは貴方が生きていた次元世界地球だけにとどまりません。あらゆる次元世界に存在する地球同等の惑星の中にある日本同等の国でも起こっている不可思議な現象です」
「え~っと…地球同等とか日本同等っていう事は、他の地球とか日本もあるの?」
「ええ、ありますよ」
んな、あっさり…。
「そうですねぇ…貴方に分り易くファンタジー的な表現をするならば…並行世界とか並行宇宙とか並行時空とかでしょうか?」
お、それなら分り易くなった!
「この宇宙は広い…と考えているのは、どの世界の知的生命体でもごく少数です」
「はぁ!? 宇宙って途轍もなく広いだろ?」
いや、広いよな?
「そう考える人の方が少数だと言っているのです。貴方の元居た日本でも、宇宙は自分の物だと主張するような歌にまでなってますよ?」
「えっ?」
そんな歌あったかなぁ…。
「確か…宇宙の海は俺〇海…とか何とか」
「やめろ!」
それはかなり危険だ…。
「機械の身体を貰えるというアンドロメダ銀河など、貴方が居た地球から250万光年も離れていたのに、銀河を走る9のゾロ目の機関車が精々数年程度で到着したのです。光の何倍の速度で駆け抜けたのかご存知ですか?」
「しるか! って、危険な話はやめろ!」
「クジラ座にあるM78星雲など、6000万光年も離れているのですよ? そこを一気に飛んでやって来た光の巨人は、どれだけ速いのか…」
「ヤメロって言ってんだろうが! ってか、どれも作り話じゃねーか!」
アニメと特撮の話だろうが!
「え、全部リアルの話ですよ。サラから聞いてませんか? 地球に管理局員が派遣されていて、虚実交えて現実の話をうまく世間に広げていると」
まて、待ってくれ…。
銀河の鉄道も、ハーロ〇クもウル〇ラマンも、全部現実にあったってのか?
「俺はリアルで見た事も聞いた事も無いぞ!?」
「そりゃそうでしょう。貴方が生きていた次元の地球とは別の次元の地球の話ですから。反対に、貴方が生きていた日本の話は、別次元の日本で広まってます」
…………俺の前世の日本の話?
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んな馬鹿な…。
「ええ、すでにシーズン17まで放映されてます」
シーズン17って…、
「どんだけシリーズ化してんだよ! って、何で俺の話が広まってんの?」
「それはサラが記録した情報を元にした物語を私が執筆し、全ての次元世界の日本に派遣された局員に配布して、それを元にラノベとして流布したからです」
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「貴方程度の短しょ…もとい仮性包け…いえ、早ろ…いえいえ、ヤングコーンな男の一生の方が私のファンタジー小説よりも評価が高いのは、本当に本当に、マジ本当に悔しい事です…」
お前がさっきから言ってんのは、俺の極一部分の事だけじゃねーか!
「お前、何気に俺の事を貶めて楽しんでるよな? そうだよな?」
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