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無心だ…
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目の前には、項垂れて正座した父さんと、もう一人。
その前に立つのは、腕組みをして、激オコぷんぷん丸のコルネちゃん。
その横には、コルネちゃんの真似をしているユリアちゃん。
そんな場に来てしまった俺…なんだこりゃ。
どうやらコルネちゃん達は、この邸の(女性の)使用人達からの苦情(セクハラと思われる)を受けた母さんからの密命を受け、父さんを徹底追及しようとしているらしい。
まあ、話を聞く限りは、父さんが悪い様な気がする…あくまでも、気がするだけだけど。
しかし、この場に俺が登場した事によって、父さんは助かる道でも見つけたのだろうか、俺へと言い訳をしようとしていた。
いや、父さん…俺にいくら言い訳したって、俺に父さんを助ける様な力は無いんだけど。
だって、母さんの命を受けたコルネちゃんを止めると言う事は、遠回りに俺も母さんに逆らうって事になっちゃう。
出来ると思うか? あの母さんだぞ? アルテアン家で最強にして最恐のゴッド・母ちゃんなんだぞ?
だと言うのに…。
「メイドのお尻を触ったと言うが、ゴミが付いていたから払おうと思っただけで…」
「ならば、そう教えてあげればよろしいのでは? すれ違いざまに、無言でそっと撫でられたと訴えておりますけど?」
父さん、そりゃ駄目だ…。
すれ違いざまに、何でメイドさんのお尻のゴミが見えるんだよ。
振り返ってお尻を見なきゃ分からないだろうが。
「胸を凝視したって言うが、見ていたのは…そう、首だ!」
「なる程…首ですか。前屈みになったメイドさんの首元をねぇ…胸元の隙間から、覗いていたんですね?」
ああ、たまに胸元が開いている服だと見えそうになるよな。
視線がそこに集中しちゃうのは、男の本能とも言えなくはないが…駄目だろ…。
「し、下着だって、俺がたまたま通りがかった裏庭で落ちてたのを拾っただけで…」
「この邸には多くの使用人が居ます。その方達の寝具を干す場所は確かに裏庭ですけれど、何故にそんな所を通りかかったのですか? あそこは洗濯物を干す場としてしか活用されていませんし、お母さまが王都におられた時に、あそこにお父さまが行った事など無かったはずですが? 理由を詳しくお聞きしても?」
コルネちゃん、怖…。
「いや、ちょっとした用事が…」
「なる程。干された多数のシーツで隠す様に干されていた下着ですが、何故偶然通りかかったお父さまが見つけたのですか?」
多数の干されたシーツって、洗剤のCMで見た様な気がするなあ…。
「それは、風に飛ばされて…」
「そうですか。高い塀で囲われて、風も人の目も無い場所に干していたというのに、何故下着だけが飛ばされたのでしょうね?」
父さん、その言い訳には無理があるぞ。
「入浴中だって知らなかったんだ!」
「使用人用の風呂場って、使用人の寝起きするスペースにあるのですけれど、何でそちらに行かれたのです?」
父さん達が使ってる風呂場って、確か2階にあったよな。
んで、使用人さん達の風呂場は、確か1階の隅っこ…しかも男女別になってたはず…。
「そ、それはちょっとセルバスに用事があって…」
あ、その言い訳は…。
「セルバスさん、お父さまはこう仰ってますけれど、貴方はお父さまの側に居なかったのですか?」
父さんの横で正座をしていた、とある人物…それは、この王都の父さんの邸の使用人を取り仕切る執事長、セルバスさん。
「お、お嬢様…私は侯爵様の側に控えておりました! しかし、少し目を離した隙に、侯爵様の姿が消えて…」
ま、執事長たるもの、普通は傍に控えているよね。
「なる程、どんな隙ですか?」
コルネちゃん、追及の手を緩めない。
父さんは、セルバスに必死に黙ってろとゼスチャーしようとしているが、ことごとくユリアちゃんによって阻止されている。
まあ、可愛い可愛い、メッ! って睨みだけどね。
「私が執務室に居ましたところ、扉をノックする音が聞こえましたので誰何していますと…侯爵様は窓から…」
逃げたのかよ! 父さん、逃げたのか!?
確かに父さんぐらいに高い身体能力を持っていれば、2階から逃げ出す事ぐらい朝飯前だろうが。
「お父さま。目の前にいる方の目を盗んで2階から飛び降りなければならない、目の前の人物への用事って何でしょうか?」
「あ、い…う、え…ぉ…」
セルバスさんを睨んだって駄目だって。
父さん、諦めろ。
涙目で俺を見つめたって、もうどうする事も出来ない所まで来てるんだよ。
「あと、私からも質問がございます。何故、私達がお兄さまのお邸に向かった後に、新しいメイドを雇い入れたのですか? しかも、全員胸のサイズが少々大きいように見受けましたが?」
父さん、そこまでしてたのか!
そんあナイスバディのメイドさん雇い入れるコツを教えてくれよ!
我が家のメイドなんて、普通サイズのリリアとユズカを除けば、残ったサラとドワーフメイド衆は、全員ツルペタだなんだぞ!
胸の大きさが女性の魅力の全てとは言わないが、俺だって目の保養はしたいんだよ!
「それと、お兄さま…何か良からぬ事を考えておいででは無いでしょうね?」
「へ、変な事なんて、考えて無いよ?」
最近、成長著しいコルネちゃん、そんなに睨まないでください。
俺の心眼でコルネちゃんはBカップと見た!
まだまだ成長の余地はあるぞ!
だから、頑張れ! 何を頑張るのかは知らんけど。
「やっぱり、変な事を考えてますわね?」
「か、考えてないよ! 変な事を言うのは止めてくれ!」
ヤバイ! 俺まで父さん達に巻き込まれる!
ここは無心だ、無心!
その前に立つのは、腕組みをして、激オコぷんぷん丸のコルネちゃん。
その横には、コルネちゃんの真似をしているユリアちゃん。
そんな場に来てしまった俺…なんだこりゃ。
どうやらコルネちゃん達は、この邸の(女性の)使用人達からの苦情(セクハラと思われる)を受けた母さんからの密命を受け、父さんを徹底追及しようとしているらしい。
まあ、話を聞く限りは、父さんが悪い様な気がする…あくまでも、気がするだけだけど。
しかし、この場に俺が登場した事によって、父さんは助かる道でも見つけたのだろうか、俺へと言い訳をしようとしていた。
いや、父さん…俺にいくら言い訳したって、俺に父さんを助ける様な力は無いんだけど。
だって、母さんの命を受けたコルネちゃんを止めると言う事は、遠回りに俺も母さんに逆らうって事になっちゃう。
出来ると思うか? あの母さんだぞ? アルテアン家で最強にして最恐のゴッド・母ちゃんなんだぞ?
だと言うのに…。
「メイドのお尻を触ったと言うが、ゴミが付いていたから払おうと思っただけで…」
「ならば、そう教えてあげればよろしいのでは? すれ違いざまに、無言でそっと撫でられたと訴えておりますけど?」
父さん、そりゃ駄目だ…。
すれ違いざまに、何でメイドさんのお尻のゴミが見えるんだよ。
振り返ってお尻を見なきゃ分からないだろうが。
「胸を凝視したって言うが、見ていたのは…そう、首だ!」
「なる程…首ですか。前屈みになったメイドさんの首元をねぇ…胸元の隙間から、覗いていたんですね?」
ああ、たまに胸元が開いている服だと見えそうになるよな。
視線がそこに集中しちゃうのは、男の本能とも言えなくはないが…駄目だろ…。
「し、下着だって、俺がたまたま通りがかった裏庭で落ちてたのを拾っただけで…」
「この邸には多くの使用人が居ます。その方達の寝具を干す場所は確かに裏庭ですけれど、何故にそんな所を通りかかったのですか? あそこは洗濯物を干す場としてしか活用されていませんし、お母さまが王都におられた時に、あそこにお父さまが行った事など無かったはずですが? 理由を詳しくお聞きしても?」
コルネちゃん、怖…。
「いや、ちょっとした用事が…」
「なる程。干された多数のシーツで隠す様に干されていた下着ですが、何故偶然通りかかったお父さまが見つけたのですか?」
多数の干されたシーツって、洗剤のCMで見た様な気がするなあ…。
「それは、風に飛ばされて…」
「そうですか。高い塀で囲われて、風も人の目も無い場所に干していたというのに、何故下着だけが飛ばされたのでしょうね?」
父さん、その言い訳には無理があるぞ。
「入浴中だって知らなかったんだ!」
「使用人用の風呂場って、使用人の寝起きするスペースにあるのですけれど、何でそちらに行かれたのです?」
父さん達が使ってる風呂場って、確か2階にあったよな。
んで、使用人さん達の風呂場は、確か1階の隅っこ…しかも男女別になってたはず…。
「そ、それはちょっとセルバスに用事があって…」
あ、その言い訳は…。
「セルバスさん、お父さまはこう仰ってますけれど、貴方はお父さまの側に居なかったのですか?」
父さんの横で正座をしていた、とある人物…それは、この王都の父さんの邸の使用人を取り仕切る執事長、セルバスさん。
「お、お嬢様…私は侯爵様の側に控えておりました! しかし、少し目を離した隙に、侯爵様の姿が消えて…」
ま、執事長たるもの、普通は傍に控えているよね。
「なる程、どんな隙ですか?」
コルネちゃん、追及の手を緩めない。
父さんは、セルバスに必死に黙ってろとゼスチャーしようとしているが、ことごとくユリアちゃんによって阻止されている。
まあ、可愛い可愛い、メッ! って睨みだけどね。
「私が執務室に居ましたところ、扉をノックする音が聞こえましたので誰何していますと…侯爵様は窓から…」
逃げたのかよ! 父さん、逃げたのか!?
確かに父さんぐらいに高い身体能力を持っていれば、2階から逃げ出す事ぐらい朝飯前だろうが。
「お父さま。目の前にいる方の目を盗んで2階から飛び降りなければならない、目の前の人物への用事って何でしょうか?」
「あ、い…う、え…ぉ…」
セルバスさんを睨んだって駄目だって。
父さん、諦めろ。
涙目で俺を見つめたって、もうどうする事も出来ない所まで来てるんだよ。
「あと、私からも質問がございます。何故、私達がお兄さまのお邸に向かった後に、新しいメイドを雇い入れたのですか? しかも、全員胸のサイズが少々大きいように見受けましたが?」
父さん、そこまでしてたのか!
そんあナイスバディのメイドさん雇い入れるコツを教えてくれよ!
我が家のメイドなんて、普通サイズのリリアとユズカを除けば、残ったサラとドワーフメイド衆は、全員ツルペタだなんだぞ!
胸の大きさが女性の魅力の全てとは言わないが、俺だって目の保養はしたいんだよ!
「それと、お兄さま…何か良からぬ事を考えておいででは無いでしょうね?」
「へ、変な事なんて、考えて無いよ?」
最近、成長著しいコルネちゃん、そんなに睨まないでください。
俺の心眼でコルネちゃんはBカップと見た!
まだまだ成長の余地はあるぞ!
だから、頑張れ! 何を頑張るのかは知らんけど。
「やっぱり、変な事を考えてますわね?」
「か、考えてないよ! 変な事を言うのは止めてくれ!」
ヤバイ! 俺まで父さん達に巻き込まれる!
ここは無心だ、無心!
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