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魔石のお話し
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そんなこんなで、呪法具開発も順調に進んでいる。
ちなみに何だが、魔道具がこの世界にはあるって事は、何度か説明をして来た。
だけど、実はこの魔道具って奴は、案外使い難い物なんだ。
例えば火を熾す魔道具。
前世で使った事があるチャ〇カマン的な形状で、握りに付いている魔石に指を触れると、勝手に人が生まれつき持っているごく少量の魔力を吸収し、魔道具の先端が接している可燃物に火を点ける道具だ。
そう聞くと、とっても便利そうな魔道具に聞こえるんだが、実は使ってみなければ分からない不便さがある。
こいつの問題ポイントは、先端が触れている可燃物に火を点けるってとこ。
実は、どこぞの異世界物の便利道具とかと違って、先端が接している可燃物の一部を、引火点まで温度を上げる装置だって事で、ポッ! ってライターみたいに火が出るわけじゃない。
そもそも、こいつが接している可燃物が薪であったとしよう。
この薪が濡れていれば、当然だが簡単には火が付かない。
当たり前だけど、最初に水分を蒸発させなきゃならないからな。
んで、そんな事をしていると、魔石に蓄積されている魔力がどんどん減ってしまう。
なので、最初から薪は燃えやすいように乾かしておく必要があるんだ。
同様に、水を冷やしたり凍らせたりする魔道具。
こいつもやっぱり冷やしたい水の温度は低ければ低い程効率が良くなる。
凍らせたいのであれば、まずは水をキンキンに冷やさなければならない。
って事は、常温の水を氷にするには、かなりの魔力が必要になるってわけだ。
ご理解頂けたでしょうか?
次に最も普及している照明の魔道具なのだが、魔道具自体が発行する様に造られてはいるのだが、特殊な魔石を必要としている点で使いづらい物となっている。
どんな特殊な魔石かというと、実は魔物から取れる魔石とはちょっと違う。
ここで魔石についてちょっとお勉強。
魔石の純度が高いと表現される事が往々にしてあるが、純粋に魔力を含んでいる魔石は透明度が高い。
そもそも、魔石とは、それ自体が魔力を蓄えている鉱石であって、必ずしも魔物から採取できる物であるとは限らない。
俺達が住んでいる大陸のあちこちに、この魔石の採掘用の鉱山があるのだが、実は地底深くからも採取できる。
魔物由来の魔石と、この鉱山産出の魔石。
では、この二つがどう違うのかというと…実は一緒。
いや、これでは語弊があるが、要はどちらも魔力を含んだ鉱石であるという点で、同じ魔石という項目で括られているのだ。
あえて大きな違いを上げるとすれば、それは大きさや純度…というか、透明度的な所かな。
魔物から採取できる魔石は、元々の魔物の特性を引きついでいるからか、ある程度その魔石の使い道ってのは判別できるし、魔物の肉体とかの情報を含んでいるので、明確な使い道が分かっていても魔石は濁っている…つまり純度は低い。
対して地底より産出される魔石は、とても純度が高い魔石が多い。
俺が考察するに、これって実は化石とかと同じなんじゃないかと思っている。
大昔の魔物が死んで、その死骸の上にどんどん土とかが堆積して行って、肉体とか骨とかが跡形も無く分解されて魔石だけが残っていき、その魔石の中の不純物も長い年月の間に抜けていった物なんじゃないだろうか?
しかも、何故か比較的大型の魔石が掘り起こされる事も少なくなくい事から考えるに、きっと大陸は大昔大型の魔獣が闊歩していた…つまりは、地球の恐竜とかみたいな物では無かったのかという事。
地球だって、恐竜みたいな大型の動物は絶滅しちゃったんだから、この世界でもそうであったって不思議じゃない。
もしくはこの大陸が元は海の底にあって、隆起したとかかもしれないけど。
まあ、俺的にはいつか掘り尽くされてしまうんじゃないかとは思っている。
地球でいう所の化石燃料みたいな物かな。
この世界の人々は、そうは考えてない様だけどね。
掘ったら魔石は出て来るものだ…って感じかも知れない。
さて、地下から産出される魔石なんだが、産出される魔石が何の魔道具に出来るか…は、実は調べなきゃ分からない。
何たって、出て来る魔石の属性っていうのかな? それがてんでバラバラなのだ。
この点からだけでも、やっぱ大昔に存在した色々な魔物の魔石なんじゃないかと推測されるんだが、それは今は置いておこう。
この多数産出される魔石の中で、魔力を与えて光る魔石ってのは、実は数百個に1個の割合でしか産出されない。
なので、ちょっと高価なのだ。
対して火か水とかで一般家庭に広く普及している魔石ってのは、いくらでも採掘されるので、とってもリーズナブル。
需要と供給のバランスって事だね。
でも光を発する魔石は、それなりの大きさなので、割って使う事も出来る。
いや、他の魔石も割れるんだけど、元が小さいし安いので割る事にメリットは無いんでやらないだけなんだけど。
照明に適した魔石は、小さく小さく割られて、米粒程度にまでなったのを魔道具としている。
なので、現在この大陸では、ちょっとお高めだけどかなりの数が普及しているのだ。
まあ、地方とか田舎とか行くと、いまだにランプを使ったりしてするんだが、実は長い年月で考えると、ランプの油代も馬鹿にならず、この照明の魔道具を購入した方が安上がりだって事になったのも背景にはある様だ。
事実、俺の領地の温泉スパリゾートや父さんの領地の街に設置している街灯は、俺のエネルギーを封入した水晶が封入されていいて、火の精霊さん達が夜な夜な明かりを灯すために集まってくれている訳で、結局は油を燃料としたランプみたいな物。
また話が脱線しちゃったけど、魔道具ってのは何でも出来る魔法の道具って訳じゃない。
だからこそ、魔石の種類を問わずに魔道具と同じ様に使う事が出来る呪法具ってのが売れたりするんだ。
だが、既存の魔道具製造工場とかを潰したいわけじゃないんで、今までにない画期的な物を世に出そうとしているんだ。
ま、それが呪法具の有用性を間接的に証明する事にもなるしね。
さて、んじゃ俺も何か新しい呪法具開発に取り組んでみようかなぁ。
※こっそり新作投稿しています。
姫様はおかたいのがお好き
不定期更新ですが、( `・∀・´)ノヨロシクオネガイシマス!
ちなみに何だが、魔道具がこの世界にはあるって事は、何度か説明をして来た。
だけど、実はこの魔道具って奴は、案外使い難い物なんだ。
例えば火を熾す魔道具。
前世で使った事があるチャ〇カマン的な形状で、握りに付いている魔石に指を触れると、勝手に人が生まれつき持っているごく少量の魔力を吸収し、魔道具の先端が接している可燃物に火を点ける道具だ。
そう聞くと、とっても便利そうな魔道具に聞こえるんだが、実は使ってみなければ分からない不便さがある。
こいつの問題ポイントは、先端が触れている可燃物に火を点けるってとこ。
実は、どこぞの異世界物の便利道具とかと違って、先端が接している可燃物の一部を、引火点まで温度を上げる装置だって事で、ポッ! ってライターみたいに火が出るわけじゃない。
そもそも、こいつが接している可燃物が薪であったとしよう。
この薪が濡れていれば、当然だが簡単には火が付かない。
当たり前だけど、最初に水分を蒸発させなきゃならないからな。
んで、そんな事をしていると、魔石に蓄積されている魔力がどんどん減ってしまう。
なので、最初から薪は燃えやすいように乾かしておく必要があるんだ。
同様に、水を冷やしたり凍らせたりする魔道具。
こいつもやっぱり冷やしたい水の温度は低ければ低い程効率が良くなる。
凍らせたいのであれば、まずは水をキンキンに冷やさなければならない。
って事は、常温の水を氷にするには、かなりの魔力が必要になるってわけだ。
ご理解頂けたでしょうか?
次に最も普及している照明の魔道具なのだが、魔道具自体が発行する様に造られてはいるのだが、特殊な魔石を必要としている点で使いづらい物となっている。
どんな特殊な魔石かというと、実は魔物から取れる魔石とはちょっと違う。
ここで魔石についてちょっとお勉強。
魔石の純度が高いと表現される事が往々にしてあるが、純粋に魔力を含んでいる魔石は透明度が高い。
そもそも、魔石とは、それ自体が魔力を蓄えている鉱石であって、必ずしも魔物から採取できる物であるとは限らない。
俺達が住んでいる大陸のあちこちに、この魔石の採掘用の鉱山があるのだが、実は地底深くからも採取できる。
魔物由来の魔石と、この鉱山産出の魔石。
では、この二つがどう違うのかというと…実は一緒。
いや、これでは語弊があるが、要はどちらも魔力を含んだ鉱石であるという点で、同じ魔石という項目で括られているのだ。
あえて大きな違いを上げるとすれば、それは大きさや純度…というか、透明度的な所かな。
魔物から採取できる魔石は、元々の魔物の特性を引きついでいるからか、ある程度その魔石の使い道ってのは判別できるし、魔物の肉体とかの情報を含んでいるので、明確な使い道が分かっていても魔石は濁っている…つまり純度は低い。
対して地底より産出される魔石は、とても純度が高い魔石が多い。
俺が考察するに、これって実は化石とかと同じなんじゃないかと思っている。
大昔の魔物が死んで、その死骸の上にどんどん土とかが堆積して行って、肉体とか骨とかが跡形も無く分解されて魔石だけが残っていき、その魔石の中の不純物も長い年月の間に抜けていった物なんじゃないだろうか?
しかも、何故か比較的大型の魔石が掘り起こされる事も少なくなくい事から考えるに、きっと大陸は大昔大型の魔獣が闊歩していた…つまりは、地球の恐竜とかみたいな物では無かったのかという事。
地球だって、恐竜みたいな大型の動物は絶滅しちゃったんだから、この世界でもそうであったって不思議じゃない。
もしくはこの大陸が元は海の底にあって、隆起したとかかもしれないけど。
まあ、俺的にはいつか掘り尽くされてしまうんじゃないかとは思っている。
地球でいう所の化石燃料みたいな物かな。
この世界の人々は、そうは考えてない様だけどね。
掘ったら魔石は出て来るものだ…って感じかも知れない。
さて、地下から産出される魔石なんだが、産出される魔石が何の魔道具に出来るか…は、実は調べなきゃ分からない。
何たって、出て来る魔石の属性っていうのかな? それがてんでバラバラなのだ。
この点からだけでも、やっぱ大昔に存在した色々な魔物の魔石なんじゃないかと推測されるんだが、それは今は置いておこう。
この多数産出される魔石の中で、魔力を与えて光る魔石ってのは、実は数百個に1個の割合でしか産出されない。
なので、ちょっと高価なのだ。
対して火か水とかで一般家庭に広く普及している魔石ってのは、いくらでも採掘されるので、とってもリーズナブル。
需要と供給のバランスって事だね。
でも光を発する魔石は、それなりの大きさなので、割って使う事も出来る。
いや、他の魔石も割れるんだけど、元が小さいし安いので割る事にメリットは無いんでやらないだけなんだけど。
照明に適した魔石は、小さく小さく割られて、米粒程度にまでなったのを魔道具としている。
なので、現在この大陸では、ちょっとお高めだけどかなりの数が普及しているのだ。
まあ、地方とか田舎とか行くと、いまだにランプを使ったりしてするんだが、実は長い年月で考えると、ランプの油代も馬鹿にならず、この照明の魔道具を購入した方が安上がりだって事になったのも背景にはある様だ。
事実、俺の領地の温泉スパリゾートや父さんの領地の街に設置している街灯は、俺のエネルギーを封入した水晶が封入されていいて、火の精霊さん達が夜な夜な明かりを灯すために集まってくれている訳で、結局は油を燃料としたランプみたいな物。
また話が脱線しちゃったけど、魔道具ってのは何でも出来る魔法の道具って訳じゃない。
だからこそ、魔石の種類を問わずに魔道具と同じ様に使う事が出来る呪法具ってのが売れたりするんだ。
だが、既存の魔道具製造工場とかを潰したいわけじゃないんで、今までにない画期的な物を世に出そうとしているんだ。
ま、それが呪法具の有用性を間接的に証明する事にもなるしね。
さて、んじゃ俺も何か新しい呪法具開発に取り組んでみようかなぁ。
※こっそり新作投稿しています。
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