716 / 1,457
手遅れです!
しおりを挟む
ふむ…ここに10万人以上もの人が居るのか…。
そう考えていると、サラがめっちゃキンキン声を俺の脳内の響かせた。
『もしかして、大河さん…あんた、マジで忘れてたんすか!?』
うん、忘れてた。
『こいつ、真性の人非人や!』
やだな~褒めるなよ。
『褒めてねーよ! ってか、何で忘れられんですか!』
あ、いやあ…システムバグでこの大陸に送られて来た人いたじゃん?
『ええ、居ましたね』
映像でチラッとしか見てないから。
『ん?』
直接話したのって誰一人いないし。
『まあ、そうですけど…でも見たんですよね?』
見たけど、実感ないから、どうでもいいかなって。
『はぁ~~~~~!? んじゃ、この前の戦争の時に、モフリーナ達にこっちの大陸に送った人達とか、野盗の被害者達は!?』
野盗の被害者達は、まあ、誘導をしたから、いっぱい居るな…とは思ってたけど、戦争の時の兵隊とかはねえ…。
『戦争の時の兵隊とかは?』
直接見てないから、知らん!
『あ、あんたねぇ…このアイディア出したのあんたでしょうが。そもそも食料とか生活物資を領内から掻き集めてこの大陸に送る様に指示したのもあんたのはずなのに、何で忘れられるんだよ!』
そうはいうけど…今はこのダンジョン大陸…もとい、パンゲア大陸内で物資の生産とかも出来てるし、直接俺が何かされたり被害が及んだわけじゃないし…
『合計10万人が何カ月もここに居たってのに…あんた、最低やな…』
だからここに国を造るんだろ?
『それ…戦争が終わる直前か終わった直後に考えた事でしょ?』
そうとも言う。
『そうしか言わねーよ!』
そんなに怒るなよ…もう一応は解決した事なんだから。
『…本当、最低やわ、あんた…』
いいじゃん、最低でも。
誰も文句は言ってないんだろ?
生活だって出来てるらしいし、特に困った事も無いらしいじゃん。
『いや、まあ…そりゃ、ダンジョンマスターの…っていうか、モフリーナともふりんが頑張ってましたからね…色々と』
モフリーナももふりんも、俺の配下というか部下みたいなもんじゃん。
言ってもれば、上司のため寝る間も惜しんで懸命に働く社畜…もとい、社員!
手柄は上司の物! ミスは部下の責任! ならば良し!
『今、社畜って言いませんでした?』
記憶にございません。
『手柄は上司の物?』
上司の物。
『ミスは部下の責任?』
部下の責任。
『部下のミスの責任を上司が取るもんじゃないんですか?』
サラの職務上でのミスを管理局長が責任取ってくれてるか?
『………言われてみれば!』
つまりは、これこそが社会の真理なのだよ。
『……言い返す言葉がない…』
ふっふっふ! 勝った!
『ううう…負けた…ん?』
ん?
『あんた、いつの間にか話をすり替えて無いか!?』
さあ、何の事でしょう?
『めちゃくちゃ話題転換しまくったよな!』
そう? でもサラが社畜なのは事実だし、食っちゃ寝してるサラの責任を局長が取って無いのも事実だし。
何か問題ある?
『無い気がして来た…』
んじゃ、ここで話はお終いね。
あ、そうそう! もふりんが美味しい焼き菓子があるって言ってたぞ。
『わーーーい! お菓子だーー! てぃーたいむだーー!』
おう、いっぱい食え食え。
『ありがとうございまーす!』
ふっ…相変わらず食い意地はってる奴だ。
『すごい誤魔化し方でしたね…』『マスター…流石に今のは…』
お、リリアさんにナディアか。どうした?
『いえ、あまりにも鮮やかにサラを転がすテクニックだな…と』『今の手法は、詐欺と変わらない気がします、マスター…』
ひどい言い様だなあ。
俺は何も間違っちゃいないと思うけどな。
『そうかもしれませんが…』『マスター…』
良いんだよ。
俺がこのパンゲア大陸の現状を把握出来たんだから、これから色々と考えるよ。
『まあ、あなたはこの大陸の神ですからね』『マスターは神』
俺が神だって言いふらさないでね…本当は違うんだから。
『すでに手遅れの様な気が…』『マスター…もう少しリアルタイムでこの大陸の現状を把握する努力をしてください』
え?
『ダンジョンマスター達が、あの3人を王として大陸の人達に紹介しました』
リリアさんは、それを見たんだ。
『ええ。そこで太陽、月、大地の神の話もしておりました』
別にいいんじゃね?
『女神ネスがその3柱を従えているとも』
おお、すごいじゃん! 完璧じゃね?
『そして、ネスを従える最高神が、トールヴァルド大神だとも』
ふぁ!? ちょ、リリアさん…それは…
『マスターは、リアルタイムで神々の頂点になっておりますよ?』
な、ナディア! 止めてこい!
『『手遅れです!』』
んが……!
そう考えていると、サラがめっちゃキンキン声を俺の脳内の響かせた。
『もしかして、大河さん…あんた、マジで忘れてたんすか!?』
うん、忘れてた。
『こいつ、真性の人非人や!』
やだな~褒めるなよ。
『褒めてねーよ! ってか、何で忘れられんですか!』
あ、いやあ…システムバグでこの大陸に送られて来た人いたじゃん?
『ええ、居ましたね』
映像でチラッとしか見てないから。
『ん?』
直接話したのって誰一人いないし。
『まあ、そうですけど…でも見たんですよね?』
見たけど、実感ないから、どうでもいいかなって。
『はぁ~~~~~!? んじゃ、この前の戦争の時に、モフリーナ達にこっちの大陸に送った人達とか、野盗の被害者達は!?』
野盗の被害者達は、まあ、誘導をしたから、いっぱい居るな…とは思ってたけど、戦争の時の兵隊とかはねえ…。
『戦争の時の兵隊とかは?』
直接見てないから、知らん!
『あ、あんたねぇ…このアイディア出したのあんたでしょうが。そもそも食料とか生活物資を領内から掻き集めてこの大陸に送る様に指示したのもあんたのはずなのに、何で忘れられるんだよ!』
そうはいうけど…今はこのダンジョン大陸…もとい、パンゲア大陸内で物資の生産とかも出来てるし、直接俺が何かされたり被害が及んだわけじゃないし…
『合計10万人が何カ月もここに居たってのに…あんた、最低やな…』
だからここに国を造るんだろ?
『それ…戦争が終わる直前か終わった直後に考えた事でしょ?』
そうとも言う。
『そうしか言わねーよ!』
そんなに怒るなよ…もう一応は解決した事なんだから。
『…本当、最低やわ、あんた…』
いいじゃん、最低でも。
誰も文句は言ってないんだろ?
生活だって出来てるらしいし、特に困った事も無いらしいじゃん。
『いや、まあ…そりゃ、ダンジョンマスターの…っていうか、モフリーナともふりんが頑張ってましたからね…色々と』
モフリーナももふりんも、俺の配下というか部下みたいなもんじゃん。
言ってもれば、上司のため寝る間も惜しんで懸命に働く社畜…もとい、社員!
手柄は上司の物! ミスは部下の責任! ならば良し!
『今、社畜って言いませんでした?』
記憶にございません。
『手柄は上司の物?』
上司の物。
『ミスは部下の責任?』
部下の責任。
『部下のミスの責任を上司が取るもんじゃないんですか?』
サラの職務上でのミスを管理局長が責任取ってくれてるか?
『………言われてみれば!』
つまりは、これこそが社会の真理なのだよ。
『……言い返す言葉がない…』
ふっふっふ! 勝った!
『ううう…負けた…ん?』
ん?
『あんた、いつの間にか話をすり替えて無いか!?』
さあ、何の事でしょう?
『めちゃくちゃ話題転換しまくったよな!』
そう? でもサラが社畜なのは事実だし、食っちゃ寝してるサラの責任を局長が取って無いのも事実だし。
何か問題ある?
『無い気がして来た…』
んじゃ、ここで話はお終いね。
あ、そうそう! もふりんが美味しい焼き菓子があるって言ってたぞ。
『わーーーい! お菓子だーー! てぃーたいむだーー!』
おう、いっぱい食え食え。
『ありがとうございまーす!』
ふっ…相変わらず食い意地はってる奴だ。
『すごい誤魔化し方でしたね…』『マスター…流石に今のは…』
お、リリアさんにナディアか。どうした?
『いえ、あまりにも鮮やかにサラを転がすテクニックだな…と』『今の手法は、詐欺と変わらない気がします、マスター…』
ひどい言い様だなあ。
俺は何も間違っちゃいないと思うけどな。
『そうかもしれませんが…』『マスター…』
良いんだよ。
俺がこのパンゲア大陸の現状を把握出来たんだから、これから色々と考えるよ。
『まあ、あなたはこの大陸の神ですからね』『マスターは神』
俺が神だって言いふらさないでね…本当は違うんだから。
『すでに手遅れの様な気が…』『マスター…もう少しリアルタイムでこの大陸の現状を把握する努力をしてください』
え?
『ダンジョンマスター達が、あの3人を王として大陸の人達に紹介しました』
リリアさんは、それを見たんだ。
『ええ。そこで太陽、月、大地の神の話もしておりました』
別にいいんじゃね?
『女神ネスがその3柱を従えているとも』
おお、すごいじゃん! 完璧じゃね?
『そして、ネスを従える最高神が、トールヴァルド大神だとも』
ふぁ!? ちょ、リリアさん…それは…
『マスターは、リアルタイムで神々の頂点になっておりますよ?』
な、ナディア! 止めてこい!
『『手遅れです!』』
んが……!
0
お気に入りに追加
1,639
あなたにおすすめの小説
異世界へ全てを持っていく少年- 快適なモンスターハントのはずが、いつの間にか勇者に取り込まれそうな感じです。この先どうなるの?
初老の妄想
ファンタジー
17歳で死んだ俺は、神と名乗るものから「なんでも願いを一つかなえてやる」そして「望む世界に行かせてやる」と言われた。
俺の願いはシンプルだった『現世の全てを入れたストレージをくれ』、タダそれだけだ。
神は喜んで(?)俺の願いをかなえてくれた。
希望した世界は魔法があるモンスターだらけの異世界だ。
そう、俺の夢は銃でモンスターを狩ることだったから。
俺の旅は始まったところだが、この異世界には希望通り魔法とモンスターが溢れていた。
予定通り、バンバン撃ちまくっている・・・
だが、俺の希望とは違って勇者もいるらしい、それに魔竜というやつも・・・
いつの間にか、おれは魔竜退治と言うものに取り込まれているようだ。
神にそんな事を頼んだ覚えは無いが、勇者は要らないと言っていなかった俺のミスだろう。
それでも、一緒に居るちっこい美少女や、美人エルフとの旅は楽しくなって来ていた。
この先も何が起こるかはわからないのだが、楽しくやれそうな気もしている。
なんと言っても、おれはこの世の全てを持って来たのだからな。
きっと、楽しくなるだろう。
※異世界で物語が展開します。現世の常識は適用されません。
※残酷なシーンが普通に出てきます。
※魔法はありますが、主人公以外にスキル(?)は出てきません。
※ステータス画面とLvも出てきません。
※現代兵器なども妄想で書いていますのでスペックは想像です。
死んだのに異世界に転生しました!
drop
ファンタジー
友人が車に引かれそうになったところを助けて引かれ死んでしまった夜乃 凪(よるの なぎ)。死ぬはずの夜乃は神様により別の世界に転生することになった。
この物語は異世界テンプレ要素が多いです。
主人公最強&チートですね
主人公のキャラ崩壊具合はそうゆうものだと思ってください!
初めて書くので
読みづらい部分や誤字が沢山あると思います。
それでもいいという方はどうぞ!
(本編は完結しました)
異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
Lunaire
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
転生令息は攻略拒否!?~前世の記憶持ってます!~
深郷由希菜
ファンタジー
前世の記憶持ちの令息、ジョーン・マレットスは悩んでいた。
ここの世界は、前世で妹がやっていたR15のゲームで、自分が攻略対象の貴族であることを知っている。
それはまだいいが、攻略されることに抵抗のある『ある理由』があって・・・?!
(追記.2018.06.24)
物語を書く上で、特に知識不足なところはネットで調べて書いております。
もし違っていた場合は修正しますので、遠慮なくお伝えください。
(追記2018.07.02)
お気に入り400超え、驚きで声が出なくなっています。
どんどん上がる順位に不審者になりそうで怖いです。
(追記2018.07.24)
お気に入りが最高634まできましたが、600超えた今も嬉しく思います。
今更ですが1日1エピソードは書きたいと思ってますが、かなりマイペースで進行しています。
ちなみに不審者は通り越しました。
(追記2018.07.26)
完結しました。要らないとタイトルに書いておきながらかなり使っていたので、サブタイトルを要りませんから持ってます、に変更しました。
お気に入りしてくださった方、見てくださった方、ありがとうございました!
異世界転生~チート魔法でスローライフ
リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる