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どうなるのじゃ?
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俺の人生は、たまにイベントが発生するが、大した見せ場も無く、ごくごく平坦なストーリーでイベントが終了する。
これがデフォであり、この平坦さこそが、俺なのだそうだ…何故だ?
ま、まあ…そこは横に置いといて、呆気なくもテスカトリポカ戦は終了した。
具体的には、地下200kmという、とんでもない場所に送り込み、そこに壊す事が出来ない壁や天井を持つ迷路を創り閉じ込めたんだと言う。
そこまで落としてしまったら、シールド発生放置では結界に閉じ込める事は出来ない。
なので…多分、10kmぐらい落下したら、結界は消えていたはずなんで、もしかしてあいつが地面から出てくるのではと心配もしたんだが、
「ああ、あ奴が落ちるのと同時に全長100m程の土の棒を造り出しての、一緒に落としたんじゃ。何と喩えればええんじゃろうか…おお、そうじゃ! 天突き棒でところてんを押し出す様な感じじゃ! その上、奴が落ちれば落ちるほどに棒が伸びて行くんじゃよ。じゃから、途中で両手両足を踏ん張って落下を止めようとしても無駄じゃな。10kmでシールドが消えるじゃと? ならば、シールドとやらが消えたあ奴の頭上には、9km以上の長さの土の棒が乗っかるはずじゃ。壁は磨き抜かれた陶器の様に一切の引っかかりもなく、手足を突っ張るしか落下を止める方法は存在せん。そこに乗っかる9kmの棒じゃぞ? しかもあ奴が落ちれば落ちるほどに棒の長さも重量も増え続けるのじゃから、耐えられるはずもなかろう。そもそもカジマギーがきっちりと地下200kmにその存在を確認しとるでの、二度と陽のあたる場所には出られぬよ」
という、ボーディさんの説明でした。
でも、そんな迷路を造って、制約とかルールとか大丈夫なのか?
「別に、入口も出口も地上に造らねばならないなどという制約なんぞ、どこにもありゃせんぞよ?」
という、迷路型ダンジョン作成に関する制約の穴を、ボーディは見事なまでに突きまくった様だ。
確かにそんな地下深くに入口と出口を持つ迷路型のダンジョンなんて、普通は考えない…いや、考えつかない。
誰も出入りできないダンジョン造ったって、普通はダンジョンマスターに利益なんて、これっぽっちも無いはずだからな。
まあ、ごく小規模なダンジョンに、初めから閉じ込める予定の者を内包しているダンジョンであれば、収支的には微妙だが大きな損失はなさそうだし、俺の手渡したエネルギーが膨大だったので、協力した方が大幅に収益が見込めたからとの事。
それなら、誰も損をしていないうえに問題も解決したんだから、ベストでは無かったが、ベターな方法ではあったのかもしれない。
しかし…地下200kmかぁ…酸素は間違いなくないし、水分なんてあるはずも無いだろう。
とどめにかなりの高温に曝されるはずだし、重力だってかなり高いはず。
って事は、自らの魂のエネルギーをすり減らして生命維持を続けて行くはずだから、大量のエネルギーを消費して次元の壁を越えて他の生命体に憑りつくとかいう行為は出来ないだろうなあ。
真っ暗で超重力下で出口と入口が無限ループしている地下200mの迷路に閉じ込めらるって…想像するだけで、こわっ!
しかし、何でボーディはメートル法を知ってるんだろう?
こいつにも、何かおかしな秘密があるんだろうなあ…もう面倒なのは勘弁して欲しいんだけど…あるんだろうな…こいつにまつわる面倒な事が…。
ま、兎にも角にも、俺達が一番頭を悩ませそうな問題は解決したわけだ。
実際問題として、あの目玉野郎が本当は何だったのか分からなかったが。
サラやリリアさんの言う様に、たまたま寄生された人々を取り込んだヒルコが変質して、そこに俺が大量の燃料ぶちまけて燃やした拍子に、どっかからテスカポリトカが次元の壁を越えてやって来て憑りついた…本当かよ? 出来過ぎじゃね?
あいつに関してはそもそも詳細も分からず、直接対決したわけでもないから分析も出来ず、結局遠目から見ただけ。
サラもリリアさんも、あれからあいつに関する情報は何一つ言わない所を見ると、何か隠してそうなんだが…。
ま、無事に終わった事だし、最後の大掃除をしようかな。
「は~い、皆さん注目~! では、あのゾンビだらけの皇都をこの世から消し去りま~す。テスカポリトカを焼いた時の要領で行きますが、ちょっと規模が大きいので、お時間が少々かかります。えっと…」
「マスター、約48時間程かと思われます」
「ありがとう、ナディア。え~丸々約2日間は掛かるそうですので、燃やし始めたら各自自由にして貰って結構です」
最後の仕上げに関しても、特に大きな山も谷も無い作戦なんだが…。
「のぉ…妾のダンジョンはどうなるのじゃ?」
燃やし尽くすぞー! と、実際には何もしない家族が意気込んでいると、カジマギーを抱っこしたボーディが俺に近寄って来て不安そうに訊ねて来た。
「ん? あのドラキュラでも眠ってそうな棺桶の事か?」
「どらきゅらが何か知らぬが、妾が眠っていた場所じゃ」
ドラキュラ知らないの? って、あれって固有名称だっけか。
確か、吸血鬼なんだから…バンパイアってのが正しいのかな。
そういや関係ないけど、本当のドラキュラの意味って竜の子だったっけ?
ドラクルが竜って意味だった様な…吸血鬼とドラキュラを混同しちゃ駄目って事だな、うん。
「お主、何を考えておるのか分からぬが、絶対に妾のダンジョンの事とは別の事を考えておろう!」
あ、何故かロリダンマスにばれた…
これがデフォであり、この平坦さこそが、俺なのだそうだ…何故だ?
ま、まあ…そこは横に置いといて、呆気なくもテスカトリポカ戦は終了した。
具体的には、地下200kmという、とんでもない場所に送り込み、そこに壊す事が出来ない壁や天井を持つ迷路を創り閉じ込めたんだと言う。
そこまで落としてしまったら、シールド発生放置では結界に閉じ込める事は出来ない。
なので…多分、10kmぐらい落下したら、結界は消えていたはずなんで、もしかしてあいつが地面から出てくるのではと心配もしたんだが、
「ああ、あ奴が落ちるのと同時に全長100m程の土の棒を造り出しての、一緒に落としたんじゃ。何と喩えればええんじゃろうか…おお、そうじゃ! 天突き棒でところてんを押し出す様な感じじゃ! その上、奴が落ちれば落ちるほどに棒が伸びて行くんじゃよ。じゃから、途中で両手両足を踏ん張って落下を止めようとしても無駄じゃな。10kmでシールドが消えるじゃと? ならば、シールドとやらが消えたあ奴の頭上には、9km以上の長さの土の棒が乗っかるはずじゃ。壁は磨き抜かれた陶器の様に一切の引っかかりもなく、手足を突っ張るしか落下を止める方法は存在せん。そこに乗っかる9kmの棒じゃぞ? しかもあ奴が落ちれば落ちるほどに棒の長さも重量も増え続けるのじゃから、耐えられるはずもなかろう。そもそもカジマギーがきっちりと地下200kmにその存在を確認しとるでの、二度と陽のあたる場所には出られぬよ」
という、ボーディさんの説明でした。
でも、そんな迷路を造って、制約とかルールとか大丈夫なのか?
「別に、入口も出口も地上に造らねばならないなどという制約なんぞ、どこにもありゃせんぞよ?」
という、迷路型ダンジョン作成に関する制約の穴を、ボーディは見事なまでに突きまくった様だ。
確かにそんな地下深くに入口と出口を持つ迷路型のダンジョンなんて、普通は考えない…いや、考えつかない。
誰も出入りできないダンジョン造ったって、普通はダンジョンマスターに利益なんて、これっぽっちも無いはずだからな。
まあ、ごく小規模なダンジョンに、初めから閉じ込める予定の者を内包しているダンジョンであれば、収支的には微妙だが大きな損失はなさそうだし、俺の手渡したエネルギーが膨大だったので、協力した方が大幅に収益が見込めたからとの事。
それなら、誰も損をしていないうえに問題も解決したんだから、ベストでは無かったが、ベターな方法ではあったのかもしれない。
しかし…地下200kmかぁ…酸素は間違いなくないし、水分なんてあるはずも無いだろう。
とどめにかなりの高温に曝されるはずだし、重力だってかなり高いはず。
って事は、自らの魂のエネルギーをすり減らして生命維持を続けて行くはずだから、大量のエネルギーを消費して次元の壁を越えて他の生命体に憑りつくとかいう行為は出来ないだろうなあ。
真っ暗で超重力下で出口と入口が無限ループしている地下200mの迷路に閉じ込めらるって…想像するだけで、こわっ!
しかし、何でボーディはメートル法を知ってるんだろう?
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実際問題として、あの目玉野郎が本当は何だったのか分からなかったが。
サラやリリアさんの言う様に、たまたま寄生された人々を取り込んだヒルコが変質して、そこに俺が大量の燃料ぶちまけて燃やした拍子に、どっかからテスカポリトカが次元の壁を越えてやって来て憑りついた…本当かよ? 出来過ぎじゃね?
あいつに関してはそもそも詳細も分からず、直接対決したわけでもないから分析も出来ず、結局遠目から見ただけ。
サラもリリアさんも、あれからあいつに関する情報は何一つ言わない所を見ると、何か隠してそうなんだが…。
ま、無事に終わった事だし、最後の大掃除をしようかな。
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「マスター、約48時間程かと思われます」
「ありがとう、ナディア。え~丸々約2日間は掛かるそうですので、燃やし始めたら各自自由にして貰って結構です」
最後の仕上げに関しても、特に大きな山も谷も無い作戦なんだが…。
「のぉ…妾のダンジョンはどうなるのじゃ?」
燃やし尽くすぞー! と、実際には何もしない家族が意気込んでいると、カジマギーを抱っこしたボーディが俺に近寄って来て不安そうに訊ねて来た。
「ん? あのドラキュラでも眠ってそうな棺桶の事か?」
「どらきゅらが何か知らぬが、妾が眠っていた場所じゃ」
ドラキュラ知らないの? って、あれって固有名称だっけか。
確か、吸血鬼なんだから…バンパイアってのが正しいのかな。
そういや関係ないけど、本当のドラキュラの意味って竜の子だったっけ?
ドラクルが竜って意味だった様な…吸血鬼とドラキュラを混同しちゃ駄目って事だな、うん。
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あ、何故かロリダンマスにばれた…
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