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迂闊な俺…?
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「とにかく、あと数日で皆も連れて行けるようになるから、ちょっと待つように!」
嫁達だけじゃなく、全員から盛大なブーイングが起こるが、
「これはお願いじゃない、命令だよ。領主権限での命令だ。あと数日だから、我慢する様に!」
少しだけキツク言うと、全員がしょぼ~んと下を向いた。
一緒に行きたかったの? そりゃ、張り切りすぎて大陸をでかく創りすぎちゃったから、余ってる土地も塔もあるけど…
「んじゃ、全部終わったら、皆で遊びに行こうか…とか…」
ぼそっと呟いた程度の声量だったにもかかわらず、食堂に集まった全員が一斉に万歳三唱を始めた。
皆、ちゃんと聞こえてたのね…
「って事で、明日は昼過ぎに、もう1度ダンジョン島に行きます。サラとリリアさんは準備する様に。では、今夜は解散!」
ふぅ、何とか本日最大の山場を乗り切ったぞ。
それぞれの持ち場や部屋へと向かうべく、食堂を出てゆく皆の背を見ながら、なんとかやり過ごせた事にほっと溜息をついた。
しかし、何がいけなかったんだろう?
俺の『妹が出来ちゃった!』発言が悪かったんだろうか…そうだよな、何事にもタイミングが重要だもんな。
きっとタイミングが悪かっただけだ! 俺の発言が悪かったわけじゃない!
『非常に言い難いのですが…大河さんの日頃の行いの所為です』
いきなり何を言うのだ、サラよ! 常日頃から、品行方正、謹厳実直、清廉潔白、天網恢恢疎にして漏らさずな俺様だぞ?
『…田夫野老、悪逆無道、極悪非道、スケベな夢見てパンツに臭い物を漏らす大河さんが、何か?』
そ、そんな事は無い! ってか、パンツに漏らすって何だよ! そんな恥ずかしい事…いや、何度かあったかも…
『それは失礼ですよ、サラ』
そ、そうだよな、リリアさん!
『シスコンでロリコンで変質狂の犯罪者(予定)が抜けてます』
おい!
『あ、なるほど!』
なるほどじゃねー!
お前ら、俺を何だと思ってんだ!
『『嫁に頭の上がらない変態だと思ってますけど、何か?』』
ごめん、もういいや…もう今日は仕事しない!
気付くと、もう窓の外は暗くなっていた。お部屋で寝る…
ってか、一体何時間会議いsてたんだよ、あいつら。
馬鹿なやり取りをしながらも、俺の足は自室へと向いていた。
部屋の前まで来たはいいが、まさか誰も居ないよな? いや、きっとあれは夢では無かったはずだ。
絶対に誰かが…ってか、全員が俺の部屋に忍び込んでいたはずだ。
用心はいくらしてもし足りないということは無いはず…っと、そっと音もなく扉を開けて中を見てみた。
部屋の中は照明もついていないので暗くしんと静まり返り、普通であれば誰かが潜んでいるなどとは思えない。
ふっふっふ…普通ならな。
だが俺は、俺の嫁達が普通では無い事を知っているのだ!
この国の元王女だったにも関わらず、まるでくノ一の様に俺の部屋に忍び込むメリルを筆頭に、元メイドのミルシェ、元姫巫女のミレーラ、元大商家の跡取り娘のマチルダに、元女騎士のイネス…嫁がそもそも普通じゃない。
ならば、このの中で俺のベッドに忍び込むなど赤子の手を捻るような物だろう。
俺はそっと部屋に入ると、壁際に片手をついたまま証明の魔道具の元へと慎重に進んだ。
魔道具のスイッチ(っぽいやつ)はすぐ手に触れたので、1つ深呼吸した後、明かりを灯した。
そして間髪入れずベッドに走ると、バッ! と音が鳴るぐらい強く掛け布団をめくった。
いや、この超巨大ベッド…掛け布団も超巨大なんだよ。力いっぱいやらなきゃ、めくる事なんて無理だから。
俺が掛け布団をめくって見た物は! 枕と敷布団でした。
あっれ~? この流れだと誰かが忍び込んでる…いや、全員で忍び込んでるとか予想してたんだけど、外したかな?
いや、誰かが忍び込んできてるのを期待してたわけじゃ無いよ?
でも、あの昼間の白昼夢? があるから、もしかして…とか警戒してただけだからね。
まあ、何も無ければそれでいいか。
んじゃ明かりを消して、今日は取りあえず寝ましょうかね。
明日起きたら、貯まりに貯まった書類の整理と人魚さんの妊活パーティーの手配とかしなきゃいけないし、やる事盛りだくさん。
まだ夜も早い時間だけど、しっかりと睡眠をとる事にしましょう!
俺はこの世界に転生してから、何時間でも寝れる素晴らしい体質を手にしたのだ!
って事で、おやすみなさ~い。
この時、俺は迂闊にも、最も大切で警戒すべき事を完全に失念していた。
それが…まさか、あんな結末に繋がっていようとは…
嫁達だけじゃなく、全員から盛大なブーイングが起こるが、
「これはお願いじゃない、命令だよ。領主権限での命令だ。あと数日だから、我慢する様に!」
少しだけキツク言うと、全員がしょぼ~んと下を向いた。
一緒に行きたかったの? そりゃ、張り切りすぎて大陸をでかく創りすぎちゃったから、余ってる土地も塔もあるけど…
「んじゃ、全部終わったら、皆で遊びに行こうか…とか…」
ぼそっと呟いた程度の声量だったにもかかわらず、食堂に集まった全員が一斉に万歳三唱を始めた。
皆、ちゃんと聞こえてたのね…
「って事で、明日は昼過ぎに、もう1度ダンジョン島に行きます。サラとリリアさんは準備する様に。では、今夜は解散!」
ふぅ、何とか本日最大の山場を乗り切ったぞ。
それぞれの持ち場や部屋へと向かうべく、食堂を出てゆく皆の背を見ながら、なんとかやり過ごせた事にほっと溜息をついた。
しかし、何がいけなかったんだろう?
俺の『妹が出来ちゃった!』発言が悪かったんだろうか…そうだよな、何事にもタイミングが重要だもんな。
きっとタイミングが悪かっただけだ! 俺の発言が悪かったわけじゃない!
『非常に言い難いのですが…大河さんの日頃の行いの所為です』
いきなり何を言うのだ、サラよ! 常日頃から、品行方正、謹厳実直、清廉潔白、天網恢恢疎にして漏らさずな俺様だぞ?
『…田夫野老、悪逆無道、極悪非道、スケベな夢見てパンツに臭い物を漏らす大河さんが、何か?』
そ、そんな事は無い! ってか、パンツに漏らすって何だよ! そんな恥ずかしい事…いや、何度かあったかも…
『それは失礼ですよ、サラ』
そ、そうだよな、リリアさん!
『シスコンでロリコンで変質狂の犯罪者(予定)が抜けてます』
おい!
『あ、なるほど!』
なるほどじゃねー!
お前ら、俺を何だと思ってんだ!
『『嫁に頭の上がらない変態だと思ってますけど、何か?』』
ごめん、もういいや…もう今日は仕事しない!
気付くと、もう窓の外は暗くなっていた。お部屋で寝る…
ってか、一体何時間会議いsてたんだよ、あいつら。
馬鹿なやり取りをしながらも、俺の足は自室へと向いていた。
部屋の前まで来たはいいが、まさか誰も居ないよな? いや、きっとあれは夢では無かったはずだ。
絶対に誰かが…ってか、全員が俺の部屋に忍び込んでいたはずだ。
用心はいくらしてもし足りないということは無いはず…っと、そっと音もなく扉を開けて中を見てみた。
部屋の中は照明もついていないので暗くしんと静まり返り、普通であれば誰かが潜んでいるなどとは思えない。
ふっふっふ…普通ならな。
だが俺は、俺の嫁達が普通では無い事を知っているのだ!
この国の元王女だったにも関わらず、まるでくノ一の様に俺の部屋に忍び込むメリルを筆頭に、元メイドのミルシェ、元姫巫女のミレーラ、元大商家の跡取り娘のマチルダに、元女騎士のイネス…嫁がそもそも普通じゃない。
ならば、このの中で俺のベッドに忍び込むなど赤子の手を捻るような物だろう。
俺はそっと部屋に入ると、壁際に片手をついたまま証明の魔道具の元へと慎重に進んだ。
魔道具のスイッチ(っぽいやつ)はすぐ手に触れたので、1つ深呼吸した後、明かりを灯した。
そして間髪入れずベッドに走ると、バッ! と音が鳴るぐらい強く掛け布団をめくった。
いや、この超巨大ベッド…掛け布団も超巨大なんだよ。力いっぱいやらなきゃ、めくる事なんて無理だから。
俺が掛け布団をめくって見た物は! 枕と敷布団でした。
あっれ~? この流れだと誰かが忍び込んでる…いや、全員で忍び込んでるとか予想してたんだけど、外したかな?
いや、誰かが忍び込んできてるのを期待してたわけじゃ無いよ?
でも、あの昼間の白昼夢? があるから、もしかして…とか警戒してただけだからね。
まあ、何も無ければそれでいいか。
んじゃ明かりを消して、今日は取りあえず寝ましょうかね。
明日起きたら、貯まりに貯まった書類の整理と人魚さんの妊活パーティーの手配とかしなきゃいけないし、やる事盛りだくさん。
まだ夜も早い時間だけど、しっかりと睡眠をとる事にしましょう!
俺はこの世界に転生してから、何時間でも寝れる素晴らしい体質を手にしたのだ!
って事で、おやすみなさ~い。
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