快楽短編集①

ぎょく大臣

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友達と舌遊び 前編〈現代 アナル舐め〉

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「あ~アナル舐めてぇえええぇ~」
「きんも」

最近ずっとこの調子の友人に、罵倒と言う名の相槌を打つ。
前から聞かされていたが、この友人は尻の穴を舐めるのが大好きらしい。
こいつがちょっと前まで付き合っていた女は色気のある美人だったのだが、尻穴を舐めたいと何回か頼んだら「そういうのは同じ趣味の人とやって」と、至極尤もな言葉を返され振られたんだとか。
馬鹿じゃねえの勿体ない。

「……なぁ、この際お前でもいいからさあ……舐めさせて」
「あ゛?」

そして血迷った悪友が今日、とんでもなくアホみたいな提案をしてきやがった。

「なー頼むよ!一回だけ!一回だけでいいから!」
「一回でも嫌に決まってんだろ!男にケツ舐めさす趣味はねえ!!」
「えー…でも、付き合ってた子に尻弄って貰ってたんだろ?尻はいけんじゃん?」
「女に弄って貰うのは好きでも男は嫌に決まってんだろ!」

確かに俺は尻をいじめられるのは好きだ。ちょっとM気質入ってるから。
主導権握られてるあの感じが堪らないのだ。
しかし、勿論それは女相手限定での話ある。

「アナル舐めして貰いたくてそういう店行ったけど、高い金払ったのにラップ越しにしかやって貰えなかったって言ってたじゃん。俺がしてやるって」
「ふざけろ死ね!」

こいつとはそこそこ長い付き合いで、他ではちょっと話せないようなことも酒の勢いで話してしまうことが多い。
俺も友人も周りに漏らしちゃいけない内容の分別くらいはついてるから、性癖の話をしても誰にもばらさないので安心しきってるってのもある。

「ほら、俺普通より舌なげーんだよ。見せたことあったっけ?」
「いらねー情報すぎ…おい見せんな!」

れ、と舌を出して来る悪友。
みたくねーよと思いながらも視線を向けると、俺の中指くらいの長さがある舌が見えぎょっとする。
確かに見て一発でわかるほど、普通より長い。

「これですると大抵の奴はすげえ喜ぶんだぜ。気持ち良すぎって褒められたことある」

れろれろといやらしく動かしながら説明され、最悪なことに股間がちょっと熱くなった。

「俺舐めるの好きだからさあ、夢中になると1・2時間とか舐めちゃうんだよね」
「しつこっ」
「でもそれがイイって言われた。舐めるのやめても余韻のせいかビクンビクンしたままでさ、きもちぃの止まらないよぉ~って喘いでた子は超エロかった」
「…………」

そんなにか。
少しだけ揺らいだのを見透かされ、チャンスとばかりに悪友がテーブルを回り込み、こちらに寄って来る。

「やめろこっち来んな」
「なぁー頼むよー…一回だけ一回だけ!」
「欲求不満拗らせてんじゃねえよ。うざいな…」

同性だが、近付かれても不快感の無い整った顔しているのが腹立つ。
そして女1人男複数での3P4Pとか経験があるし、男とそういう雰囲気になる、というのに実はそんなに抵抗が無い。
こいつもこいつでストレート寄りのバイらしいから、男同士で抵抗あるどころか経験者だし。
相手がこいつで友達ってのには抵抗しかないが。
でも、金を払ってでもされてみたかった念願のアナル舐め。
それがタダで、しかも規格外サイズの舌でくっそ気持ちよさそうなのを味わえる。
ここしばらく彼女もいなくて、溜まってもいる。

「なあってー」
「んおっ」

不意打ちでふっと耳を吹かれ、ぶるりと震えた。
最悪なことにそれで完全にスイッチが入ってしまった俺である。

「きもいんだって!……マジ、俺がやめろって言ったら途中でやめろよ」
「お?それってOKってこと!?やった!」









俺の住んでる安アパートの、一番音漏れしない場所が風呂に続いてる脱衣所だ。
念押しでそこに置いてある洗濯機のスイッチを入れ、音消しを計る。
ごわんごわんと動き出した洗濯機に手を付きながら、汚れてもいいようにTシャツ一枚で悪友に向かって尻を突き出す姿勢になる。
勿論ケツは洗浄済だ。

「はー…アナル眺めるの久しぶり…このふちの皺がエロくていいんだよ」
「…ちっ、見てないではよしろ!」
「じっくり楽しませてくれよー久々なんだからー」
「…のクソ……ぅっ」

ケツたぶに頬擦りされた感触に唸る。

「…っぅ、…っぅ、く……っ」

気持ち悪い行為に怒鳴ってやろうとしたが、今度は穴を拡げられ、そこに息を吹きかけられた。
初めて与えられる刺激に変な声が漏れるが止められない。

「ひい、おま、え、ちょ、っくぅ、やめ」
「あー穴ピクピクしてる。エッロ」
「こ、ろすぞ……ッンアァ!?」

ピト、と舌がアナルに当てられた。
そこから何度もピト、ピトと舌が扉をノックするかのように往復する。

「気持ちいい?」
「うっせ!……どっちかっていうと、くすぐってえ」
「ふうん?尻肉ぴくぴくしてるけど、これくすぐったいからなのか」
「…………っ」

ケツ穴近くの尻肉をべろりと一周するように舐め回され、息が詰まった。
俺の尻はねちっこくてやわい刺激に震えっぱなしである。

「喘いでいいよ。男の声でも萎えねえし、俺のテクニックがどれだけ凄いかわかって超楽しくなるから」
「嫌に決まってんだろ…っ」

こいつの前で喘ぐのは恥ずかしい。歯を食いしばって声が漏れるのを耐えるが、それでも荒い息は止められない。
尻肉に甘噛みしたり、遊ぶように舌を這わせたり、完全に弄ばれている。

(やべえ、ほんとに気持ちいい…)

散々弄られた後、指で広げられたケツ穴にふうっと穴に息を吹きかけられ、声は我慢したが身体が仰け反った。
こんなことどこで覚えるんだこいつ。
皮膚がピリピリと甘い痺れを伴いながらその刺激を受け入れ、徐々に性感が上がっていく。

「っ!?」

ぼーっと緩い快感を受けていたら、友人の舌が浅く侵入して来た。
上に下にぴろぴろと動かれ、尻に力が入る。
すると友人から「動かしにくいから力抜いて」と、穴に舌を入れたままで喋られ、その振動と吐息にじくっと一際強い快感を拾ってしまう。

「ふうぅー…うふうぅぅー…ふううぅっ」

焦らすようにゆっくり入って来る舌に身体も意識も集中して、息がしづらい。
小さな脱衣所で、俺のと友達の荒い息と洗濯機の音が響いているのがなんだかいやらしい。

「ああっ!?おいやめろ、いいってそっち、おい!」

急にチンコを扱くので、焦って友人の頭を掴んで離そうとする。が、右手でチンコを扱きながら器用に左手で太腿を抑え込まれ、これ以上の抵抗がしにくい。
なんでこんな事に慣れてるんだよ。

「んいぃぃっ、クソ、ぁ、アホッ…ううくぅー……っ!」

性器へのダイレクトな刺激が加わり、声を抑えるのが難しくなってくる。
先っちょをくりくりと弄った後つうっと裏筋を撫でられ、それを繰り返されながら、ケツ穴に入ってる舌が中を舐め回す。

(やべえぇー気持ちいいー…!きもちいいぃぃーっ……!)

与えられる刺激に、俺は尻を突き出して悦んだ。
足が震え始め、体勢を保てなくなって洗濯機に寄りかかる。

「あぁぁっ!?」

身体を洗濯機に預けた瞬間、俺の乳首とチンポが強い振動に晒される。
過ぎた刺激にヘコヘコと揺れる腰。
洗濯機に抱き着きながら友達にケツ穴を舌でほじくられるなんて、傍から見たらなんて情けない姿だろう。
それでも気持ちいいのは止まらない。

「んぉ、んぉ、んおぉぉっ、ぉんっ、ああっ、あんっ」
(アンとか言っちまったくそおぉ!でも、い、イイッ、だめだ、良すぎて、これえ)

射精感が登って来ていよいよだと期待していたら、ちゅぽっと下品な音を立てて舌を抜かれてしまった。
抜かれた時に「ひぃん♡」と高い声が自分から出たのは、気のせいだったと思いたい。

「はーたのし」
「…あ、ぁ、なんで、やめんだよ…」
「あんさあ、イク時はイクッて言って欲しいんだけど。イクゥッて声好きなんだよね」
「イクイクうっせ…お前いよいよキモいな」
「いいじゃんなあー頼むよおー」
「……っせえよ!わかったから、は、早く、続き」

イキかけで止められたのが辛くて、恥も外聞なく催促する。
せっかくすごいのが来そうだったのに、途中でやめるなんて。
非難がましく思いながらも、気持ち良くしてくれるのはこいつなので、続きが欲しければ媚を売るしかない。

「本当にわかってる?ちゃんとイクッて言うか?」
「ほぁっ、バカ、わかったって!だ、そんな、焦らすのは……っ!」

べろべろと穴の周りを舐められる。
疼いたままの身体に、その半端な刺激が辛い。

「は、早く…はやくぅっ……!」

辛抱できなくなって、アナル好きを自ら宣言してる友人を誘うように穴を指でくぱっと拡げ、いやらしく腰を振った。
これ終わった後死にたくなるやつ、と冷静にツッコミを入れてる自分も居るが、それでも今は友人のくれる快感が欲しくて仕方なかった。

「うあぁ!?そ、アッン、これだよ、これえぇっ!」

恥を捨てて媚びた甲斐あって、熱くて長い舌が再び中に侵入し、肉壺を蹂躙し始める。

「はん!イイッ!イイこれっ、もっと、ああぁっうううぅっ…!」

一度たがを外してしまうと人間大胆になるもので、快感のままに喘ぎ声を上げる。
自分のいやらしい声、言葉すら興奮材料だ。

「はあああアァァーッ、いや、すご、い、い、イイィィィッ!」

乱れまくる俺に友人の方もノッてきたのか、ナカで舌を伸び縮みさせて突いたり、ぐるぐると舐め回したりと責めが激しくなっていく。

「はああんっ!吸ったら、そんなの、アンアアァンッ!」

舌を入れたままじゅるるると吸われ、腰が砕けそうになった。
なんてテクニックしてやがるのか。
舌技を褒められたと自慢していただけのものは持ち合わせてやがる。
いいように翻弄され、もはや女のような高い声を止めることも出来ない。

「お゛っ!?ソコ!?」

そんな中、とうとう前立腺を捉えられてしまう。
舌先で刺激される度、びくっ、びくっ、と動きに合わせて身体が跳ねる。

「そこッ!ソコッ!ああぁそこおぉっ…だめそこ……すごいっ!」

弱点を見つけたとばかりにぐりぐりとしたで嬲られ、どうしようもなく熱いものが下腹部に溜まっていく。
ほわっとした輪郭の無い気持ちいいものが、どんどんと鋭い快感に変わる。

「あいいぃぃくううぅっ!イ゛クうーーーーッ!!」

もはや叫ぶように喘ぎ、掴まっていた洗濯機を抱きしめながら絶頂する。
経験したことのない多幸感に浸りながら、もうチンポはいじられてないことに今頃気付いた。
俺、ケツだけでイッちまったよ…。
射精してないチンコは、精液こそ出てないが先走りをだらだらと垂らしていた。
舌を引き抜かれると、絶頂後で強張っていた身体の力が抜け、ずるずると崩れ落ちる。

「あぅ、あ、あ、ぅーーー……」

洗濯機を抱いたまま、尻を突き上げたポーズのまま、尻がビクビク震えるのを抑えられない。
ケツだけでイッたせいなのか、気持ちいいのも興奮も収まらないのだ。

「エッロ…もう一回」
「…は?いや、待てよ、さっき、あ、アアーーーッ!」

つぷんと再び長い舌が挿入された。

「さっきイッたから敏感なんだって!やめろ!やめ…あ……やめ…っるな…あんっ!そこイイッ♡!!」


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