快楽短編集①

ぎょく大臣

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神父の秘密 中編

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それからというもの、人気のない森に行くのが淫靡な時間の始まる合図となり、時間を見つけてはジョンと一緒に森に入り、あそこを舐め回して貰うのが日課になった。
ジョンの舌使いは非常に良く、男のイイところを知り尽くしてるのではないかと疑うほど巧みで、最近では仕事中でもジョンの事を考えるだけで逸物が勃ち上がってしまいそうになる。

「はぁ、はあぁ、だめ、ジョン……そんな、きもちよくされたら、はうっ、私はぁっ…堕落してしまううぅ……!!」

まるで押し倒された女性のように仰向けに股を開きながら、とっくに陥落してしまっているというのに口では抵抗を示す。
ジョンはなぜか尻穴への責めも必ず行い、最初は違和感が強く敏感になっている時だけ気持ち良かったはずなのに、時折たまらない快感が走るようになった。

「あううううぅぅぅーっ、そ、そこはぁ、ひいいいぃぃぃーーっ」

どうやら角度、いや場所によってとても気持ちのいい所があると知ったのは最近。
そこを探り当てられるとびくりと身体が大きく跳ねてしまい、ジョンはそうやって私が一際反応したところを執拗にいじめてくる。
じんじんと下腹に溜まっていくような感覚に、お尻に力が入る。

「くひいいぃー……!も、もう、神よっ……!!」

ちかちかと明滅する視界と全身を揺るがす快楽に、ブリッジの体制になりながら勢いよく射精した。
近頃では男性の朝の生理現象を鎮めて貰うべく、寝起きにジョンにこうやって気持ち良くして貰ってから仕事を始める。
射精した後は必ず主を冒涜するかのような行いへの罪悪感、獣との姦淫という忌避感が襲ってくる。
そのたびにこんな事をしてはいけないと自戒するが、それを見透かしたようにジョンが逸物に鼻をすりすりと当ててくると、全てを忘れ股を開いてしまうのだ。

(すでにこの身体は、ジョンの与えてくれる快楽の徒となり果ててしまった…)

ジョンにをされる時間を、何より楽しみに神へ奉仕するようになった自分。
回を増すごとに後戻りできない身体へと出来上がっていくのがわかる。

「お、神父様。こっちにいらっしゃったんですね」

考え事をしながら自室の掃除をしていると、開けた窓越しに村民に声を掛けられた。

「トビーさん。どうかなさいましたか」

この村で唯一酒を作っている人で、祭事のときにはよくお世話になっている人だ。

「いやね、今年は気候のせいかぶどうが沢山できたもんだから、カドマスのとこの女房が村の皆にケーキを振舞ってくれるんだと。神父様も呼ぶように言われてね」
「それは嬉しいですね。仕事がもう少しで終わるので、後でお邪魔させて頂きます」
「じゃあそう伝えておくよ。カドマスのとこの女房は口は悪いが料理の腕は絶品だからな。俺も作ったワインを持って行くつもりだよ。そういやカドマス夫婦は最近新しい作物に挑戦しようとしてるらしくてな…」

とりとめのない世間話をしていると、ふと足元に気配を感じた。
ちらと視線を向けると、ジョンが構って欲しそうに足に擦り寄って来たので、頭を撫でてやる。

「ジョン、少しいい子にしてなさい」
「お?前に子供らが拾ってきた犬、神父様が飼うことになったんだっけか。犬と言えば牛飼いんとこの牧羊犬がこの間子犬が産まれたんだってよ。それでな…」

トビーさんの話が長くなりそうな気配に苦笑いをしていると、いきなりジョンが尻に顔を埋めてきた。

「っひ」
「神父様?どうかしたんかい?」
「い、いえいえ!犬にちょっと、足を舐められて驚いてしまって…」
「おうおう。そりゃまた悪戯坊主な犬っころだな。悪戯坊主っていえば近所の悪ガキが…」
「……っ……っ!」

尻の谷間にぐりぐりと鼻を押し付け、ぺろりと舐めるを繰り返すジョン。
いやらしい日課を経て、感度の上がったお尻へのその刺激に息をのむ。
今まで人前でジョンがこんなことをしてきた事は無いのに、いきなりどうしたというのか。
窓の外から見ると丁度死角になっているのがせめてもの救いだ。

(今は駄目ですジョン!やめなさい!)

トビーさんと会話しながらジョンを手で制すが、一向にやめようとしない。
それどころかいつもように器用にズボンを降ろそうとする始末。
慌ててそれを阻止するが、ジョンはその間もぺろぺろとお尻を刺激してくる。
そんな水面下の攻防も知らずに世間話を続けるトビーさんの顔色を伺いながら、喘いでしまわないように唇を噛んだ。

「神父様、聞いてるかい?」
「は、はい、勿論!」

突然呼ばれてびくっと竦んだ。
その隙を見逃さなかったジョンはすかさず私の服を太腿までずらし、尻穴を舌で蹂躙し始める。

(くあああぁーーっ……お、おしりぃ……!!!)

信じられない状況で与えられた快楽に、カタカタと震え出す足。

「最近は王都に持って行くとブルーベリーの売れ行きが一番いいらしくて…」
(はああぁーっ…ううぅぅーっ……こ、腰が動いてしまううっ…!!)
「近所のじいさんの腰痛が悪化したとかで皆で薬草を取りに…」
(も、もうやめて…声が、おさえられないいぃ…き、きもちイイぃーっ…)

温かくてザラついた舌が穴を出入りし、かき分け、中を舐め回す。
ぞぞぞぞっとお尻からせり上がって来る甘い痺れ。
近くに人が居なかったら腰を振りたくって存分に悶えていただろう。
徐々に強くなってくる快感に、息を整えるのも一苦労だ。

(そ、そんなに激しく抜き差しされたらっ…!)

必死に笑顔を作りながらお尻の快楽に耐える。
何も知らずに世間話を続けるトビーさんにもしバレてしまったら……。
不安なはずなのに、そう考えると逸物と穴がぴくっとヒクついて、悪い悦びが背中をゾクゾクと駆け上がる。

(あ、あん!なんてことを…!ひぐぅっ!!やめ、そこ凄い……はううん!!そんなとこまで!?あ、あ、ア、アァーーーーーッ……!?)

出したい。このまま達してしまいたい。
イイところを何度も行ったり来たりする舌の感触に、そのままいやらしく尻を振り存分に感じまくりたい。

「おっと、話し込んじまった。じゃあ神父様、また後で」
「は…い……っ、か、カドマスご夫妻に、よろしくお伝えくだ、さい」

徐々に遠ざかるトビーさんの背中を見送り、窓枠に掴まりながらがくりと膝をつく。
足に力が入らなくなっただけなのだが、そうするとまるでジョンに向かってお尻を突き出すような形になってしまい、更に責めが激しくなった。

「うぐうぅっ!?やめ、待って、お゛っ、おっ、おっ、おっ……!!」

いつもよりも鋭い快感に苛まれ、身体ががくがく震える。
バレるかもしれないという状況が性感を高める手伝いをしたのか、中が常より一段上の快楽を拾って、どんどんと蓄積していく。
そしてジョンの舌がギリギリまで引き抜かれ、ぐぷうっとゆっくり奥まで侵入してきた時だった。
お尻の穴がひくつき、腹の中がうねるように痙攣し、かあっと甘い熱を持った。

「ぁひ、ぐううぅっ……!!?」

身体が硬直し、限界まで仰け反る。
私の逸物はそそり勃ったまま先走りをだらだら垂らしているが、射精はしていない。

「ひいいぃ…っ!なん、だ、これは……!?」

なのに、射精するよりも深い絶頂を確かに味わっている。

「………っは、はあー、はぁー……っ」

ジョンの舌をきゅうきゅうと穴で咥えながら、壮絶な絶頂の余韻に浸る。
射精した後は脱力して虚無感に襲われるがそれは無く、まだ腹の奥で快感が燻っているようで、甘い疼きを抱えたままジョンの舌が引き抜かれ、「あん」と女性のような声が漏れた。
さっきまで入っていたものが無くなり、穴に違和感と物足りなさを感じていると、すぐにジョンが四つん這いになって呆然としている私に跨り、熱く質量のあるものを宛がって来た。
さすがにぎょっと驚き身じろぎして抵抗してしまう。

「ジョ、ジョン!さすがにそれは…!!」

うまく力が入らないながらも、手を振り回しながらジョンを押し退ける。
抵抗されキュウ、と悲しそうに鼻を鳴らすジョン。
少し離れた所でくるくると八の字にうろつきながら、私のほうを見つめてくる。
その股間には赤く、痛いほど腫れあがった逸物が行き場もなくぷらぷらと揺れていて、今までずっと私だけ気持ち良くして貰っていた罪悪感が湧く。
と同時に、先程の目の眩むような絶頂をあの逸物でもたらされたらどうなってしまうのか、そんな欲もどうしようもなく湧き上がって来る。
もう一度キュウンと悲しく鳴かれ、私はゆっくりとジョンにお尻を向けた。

(こんな事…許されない……)

お尻の肉を両手で広げながら穴を献上するという情けない体制に、心のどこかで冷静になる。
散々許されない行為をしてきたが、これは最後の一線を越えることだとわずかに残ったの理性が告げてくる。

「や、やっぱり、やめ…はあうッ!?」

事の重大さに怯み、再度ジョンを押し退けようとしたが、ジョンはそうはさせるかと言わんばかりに素早くのしかかり、カクカクと腰を振り始めた。
闇雲に腰を振られても挿入には至らず、何度か穴を浅く出入りしては滑って逸れてしまい、もどかしい刺激を与えられる。
完全に出来上がってしまっている身体に、そのもどかしさは甘い毒のようだ。

「ああっ、ちが、そこ、もっと上、にっ、おねが……アアーーーーッ!!」

思わず挿入しやすいように誘導してしまい、とうとう入り込んできたジョンの逸物の感触に悲鳴を上げた。
中を満たす肉棒の圧迫感と熱さに、ずしんと重い快感が走る。
浅い呼吸を繰り返してその快感を逃がしている間に、ジョンは容赦なく突き上げを開始する。

「あぐうぅっ、ひい、ひいいぃぃぃんっ!こんなの、こんなのっ…!!」

舌でされての射精ですら相当気持ち良かったのに、もっと上の、射精と違い終わることのない快楽があったのだ。
そしてその至高の肉悦は、犬に与えられたものという事実。

「ダメェーっ、すご、いいっ!アアッ!犬の、犬の肉棒が、こんなに、ああん!こんなにぃ…きもち、イイなんて!!」

ずぷっずぷっとお尻がバウンドするほど力強く腰を打ち付けられ、私は理性を捨て去りメスのように媚びた声を上げ尻を揺すった。

「ひぐぅ!?そこ…イイ!あっ、あっ、あっ!?んああぁ!!なんで!?奥も、奥も……いい!!ジョンに犯されるの、気持ちいぃぃぃいっ!!」

浅いところにある一際感じる部分以外にも、奥の方に突き当たると涙が出るほど気持ちがいい。
と言うより、ジョンにされてきた舌での愛撫ですっかり開発されたのか、中を擦られる感覚すらもたまらなく、穴に感じない場所が無い。
もはや自分の肛門が女性器となんら変わらないものへと変わり果てているのだと、ジョンのペニスに教えられているようだった。

「また、達してしまう、ジョンッ!もっと、もっとして下さい!ああ、ああっ!!」

お尻に強烈な快感の波が襲ってきたタイミングで、たまらず己のものを扱く。
一瞬視界になにも映らなくなり、身体中が硬直すると、逸物からびゅくびゅくと白濁が吐き出された。

「っっっはぁ!はあぁ、はあーーーっ…!っひぎ、あ、そんな、だめ、また、ああん!ひ、ん!お尻が、ずっと、気持ち、いいっ、だめ、そんなに突いたら、またすぐにいぃーーーっ!!」」

私が絶頂しようがお構いなしにジョンは腰を振り続ける。
敏感になっている所への容赦ない抜き差しに、またすぐ登り詰めるはしたない身体が、ガクガクと震えながら再び絶頂を迎える。
ぎゅうぎゅうにジョンのモノを締める私の穴に、ジョンは最奥へと腰を打ち付け中に射精した。奥に精液を塗りたくるような動きに、私はひんひんと鳴いて感じるしかない。

「熱っ、あ、そんな、出てる、ナカに……っ」

ジョンの精液量は多く、熱く粘性のあるものが腹の内をなぞるように奥まで流れて行くのを感じながら、その感覚でもたまらない快楽を拾ってしまう。
尻を突き出し、だらしなく弛緩しながら肉の喜びに浸っていると、ジョンは挿入したままくるりと身体の向きを変え、私とお尻を合わせるような体制になる。

「……っ?じょ、ん?」

妙な行動を取り始めたジョンに声を掛けた辺りで、結合部の違和感に気付く。
精液がどんどんと流れ込んできて、止まらないのだ。

「ひ、くるしっ、ジョン、ぬ、抜いて下さいっ!!」

私の下腹が軽く膨れてくるまで射精は止まらなかった。
内側からの圧迫感に悶えジョンと離れようとするが、みっちり収まったペニスはちょっと身じろぎしたくらいでは抜けそうもない。

「うう、く、苦しい、抜いてください……うぅっ、あ、あひぃ…」

苦しみながらも、腹を満たす精液が腰を振ると中で暴れまわり、感じてしまう。
感じてしまうと咥え込んだペニスを締め付けてしまい、また快楽を得る連鎖。

「あああぁ…苦しいのに…きもち、いい……私は、私は……っ」

更によくなろうと浅ましく腰を振り、快感を貪る。
挿れっぱなしのままでどのくらい経過したのか、意識がとろけ始めた頃にようやくジョンのペニスが抜かれ、中に溜まった精液がぶぴゅっと下品な音を立てて零れていく。

「アアヒイイイーー…ッ!おひいいいぃーーーーッ!!」

それまでの圧迫感から解放され、人とは思えぬ喘ぎ声が出る。
壮絶な快感に腹に力が入ると漏れる勢いが強くなり、全身が悦びで激しく震える。
中から液体が出て行く感覚も、粘り気のある精液が内腿伝う感触も、全てがイイ。

「お、ほぉ……」

惚けた声を漏らしながら倒れ込む。
こぽ、こぽ、とまだ残っている精液が穴の収縮に合わせて音を立てた。
ぴくぴくと震えが止まらず、お尻の中にはまだ甘い余韻が残っており、肉が波打っている。

こんなものを知ってしまっては、純粋に神に全てを捧げていたあの頃には、もう戻れそうもない。

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