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第108話 世界

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アル兄様の千里眼での覗きと阻止する家族の攻防が日常化しつつあるこの頃。
無事フェリア一族のスキル調べが終わったと父様に連絡があった。
なんと全員がスキル持ちになったとのこと。
…あれ?稀な能力じゃないの?家の一族がオカシイの?皇都でも余り現れていないのに。
しかも大半が戦闘スキルだった。

…私は薄々思っていたがフェリアは脳筋一族か?

そしてある日の夕方。

庭でソルリア達と遊んでいた。ユティアルはアサバさんの所で魔剣を作っているらしい。
私のスキルは日常的な物が多い。
例えば料理。普通に作って100点ならば、スキルを行使すると測定不能になる。めちゃくちゃ美味しいけど。商会の品には使えない。
そう、数値が高すぎるのだ。
おいそれと使えず宝の持ち腐れになりそうだった。

ーーピリッーー

何かが触れたかのような感じがして思わず反射的にソレを祓うかの様に気が放出する。

瞬間

ギャァァァァァァ

屋敷からアルフレッド兄様の悲鳴。

な、何?

ピロリン♪

と言う音と共にステータス画面が勝手に現れる。

スキル無効化、スキル感知を獲得

さっきのは兄様のスキルを感知したのか。
…スキル増えた、兄様が覗いたお陰で。
いいのかスキルさん⁈そんな簡単で‼︎
しかし、コレを使っていれば兄様の覗きから逃れられる。
しかし、対アル兄様にしか使わなそうなスキルだな。要るか?

その頃兄様は目の激痛にのたうち回っていたのをエアリアは知らない。

その夜私は初めて世界地図を使ってみた。
スキル値が♾なのは私が見たり聞いたりした物事を追加していくからだ。言わば私だけの地図。
流石レインソート皇国、他国とは広さが全然違う。
世界で一、二を争うって本当だった。
画面を滑らしたりすれば全て見れる
そうだ、魔神王がいる所を探そう。
確か海を越えた先にハスカ山脈があってその先だったよね。
えーと、海は西のヴィンデからだから、ここから西。
…海広すぎだ‼︎どっちなの?北?南?
…あ、
「ハスカ山脈」
北にブワーと地図が動く。あ、北なのね。
山脈?大陸ではなくて、山脈?
更にこの先だよね。
コレを超えた先が魔神領。
ツイー

ツイー

ど、どれだけ広いの魔神領。
ただ荒野が広がっている。
流石皇国の10倍の土地。

そうやってツイーをする事五分。
遂に魔神領の旧魔帝国が見つかった。
こんなだだっ広い所で引きこもりか‼︎
周りにも人は住んでなさそうだし。
滅んだまま時間止まってるんだな。
しかし、皇国からはかなり遠いなぁ、
…本当に同じ星にあるのか不思議だ。

その頃アルフレッドは父様の自白で全てを喋り、母様の威圧で地獄を見ていたのはまた別のお話。
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