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第94話 母様よりチートな人間

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じいじと皇宮を歩く。
「エアリア、お前が乗っているのは召喚獣か?」
「あい、レインボーイリアウルフのソルリア、横のがフェントタイガーのアクアでしゅ」
「ほー、本当にいたのか伝説の神獣、そっちは噂のフェントタイガーかエアリアをしっかり守れよ」
「言われずとも」
「御意」
ソルリアとアクアを珍しいで終わらせてしまうじいじ。只者じゃない。

テクテク歩いているとなんか悪臭?濃い化粧品と漂う香水。
な、何、誰か落としたのかな?
にしてもくっさーい。何をどうすればこんな匂いになるのか鼻が曲がりそう。
粗悪品でも落としたか?どこの化粧品だよ‼︎

角を曲がらないと外には出られない。が悪臭はそっちから漂ってくる。選択肢は行くの一択。
流石のじいじも顔をしかめている。

角を曲がると厚化粧の化け物に会いました。
???何をどうすればこんな化粧に?薔薇の香水台無し。臭い‼︎
「ご、ごきげんよう」
振り絞って挨拶するが吐きそうである。
「まぁ、何?子供が来る所ではなくてよ‼︎私は今から皇王様に会うのだから‼︎そこを退きなさい」
あん?この悪臭お化けが伯父様に会う?伯父様を殺す気か‼︎

「挨拶も返さないご婦人に皇王様はお会いになるでしょうか?」
訳*礼儀知れよ‼︎

「な、なんて生意気な小娘‼︎」
ババアが持っていた扇を振りかざす。
避けずに受けとこ。皇宮でフェリアの人間に手を出したとなればタダでは済まないし。
痛みを覚悟する。

パシィ
「こんな所で幼子に手を挙げるほど我が国は落ちぶれたのかしら?」
そろっと目を開ければ扇を受け止めるブロンドの髪の美女がいた。

「おお、マリア‼︎」
「貴方なにをしておりますの」
貴方?って事は
「ほれ、儂らの孫のエアリアだ‼︎」
お祖母様‼︎
「初めましてエアリア・フェリアでしゅおばあしゃま」
父様の母親‼︎フェリアの血はイケメンの血でもあるのか‼︎
「なんて可愛らしいのエアリア、貴方のお祖母様のマリア・フェリアよばあばと呼んでね」
にっこり。うっ、眩しい。美しい。

そしてくるりと化け物に振り返ると
「なんです、その格好は見苦しい、ここは神聖な皇宮なのをお分かりでいるのですか?」
ひぇー言った‼︎見苦しいって言った‼︎
「な、なんですの貴方は、」
「この国の貴族がフェリア家を知らないとは言わせません」
ばあばはピシャリ。
「大体化粧も汚い、何でも塗れば良いと言うわけではないのですよ香水も使われた花たちが可愛そうですわ」
あばばばば
「どの様な御用で我が王へ?貴方気遣いと言う言葉をご存知で?ああ、知っていればこんな悪臭しませんよね」
どひぇぇぇー
「な、な、な、」
化け物はなにも言えずに真っ赤になっている。

ばあばはスイと手を出して

「ウオーターバブル」
化け物をバブルで包むと
「ウォッシュリール」
洗濯機の様に回し始めた。
ばあばは、洗い物でもするかの様に回している。

しかし、回ってるのは人間だ。
母様より恐ろしい。

どさ
落ちた化け物は化粧が落ちていた。
しかし、スッピンも…

「まぁ、醜いこと」
言ったー‼︎

「さぁ、帰りましょうか」
ばあばはにっこり笑った

上には上がいる事を知ったエアリアだった。
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