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第92話 プレゼント

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兄様がみんなから白い目で見られている時
「アサバしゃんと一緒にみんなのアクセサリーを作ったのでしゅ」
「アクセサリー?」
オシャレに敏感なアティ姉様が反応する。
「あい、鉱石を加工する魔法が使えるようになったので」
「まぁ、凄いわ‼︎エアリア‼︎」
母様は大喜びだ。
「錬金魔法の一つみたいでしゅ」
一人一人にラッピングしたアクセサリーをプレゼントする。
「これは…」
フリーデル兄様は困惑している、あ、タイピンはまだこの世界に無かったか。
「このように、ネクタイに付けるものでしゅ」
知的なフリ兄様のネクタイで輝くルビー。うん、イケメン度が上がる。
アティラナ姉様にはサファイア。白い手首にに青い雫の煌めき。流石姉様。やっぱり流行りそう。
兄様のはエメラルドのアンクレット。何をしても様になる。
父様はブラックパールのブローチ。宰相職をより高めてくれる。
そして一番力を入れた。
「まぁ、お母様素敵です」
「綺麗だよリディ」
ダイヤモンドのネックレス。
「ぜび、パーティや夜会て使ってくだしゃい」
「エアリア、ありがとうそれにしても初めて見る形だわ」
ダイヤモンドのネックレスを付けた母様は美しかった。
「新たな魔法でしゅ」
アイテムボックスからアメジストを取り出して
「タヤンテ」
カァ。
あっという間に原石は四角い形になった。
「まぁ‼︎」
「エアではここまでしかできません。アクセサリーが出来たのはアサバしゃんのおかげでしゅ」
「凄いわ、それに美しい」
前の世界では当たり前の形もこちらでは無い形だ。知識万歳。
あ、
「もう一つ魔法を作ったでしゅ」
そう偶々習得したあれ。
「フロー」
ふわりと浮かび上がりスイーと飛ぶ
「まさか飛行魔法か!?」
父様があんぐりしている。
「はい。速く飛ぶこともかのうでしゅ」
フワリ。
地面に降りる。
「ただどの属性かまでは…」
そう、レイアはおめでとうとは書いていたが属性を書いていなかった。あのうっかり‼︎
父様は飛びたいらしく唸っている。流石戦闘狂。3属性も使えるのに貪欲だ。
姉様と母様はさっき作ったアメジストに夢中だ。
あぁ、明日にでもアサバさんに突撃しそう。
兄様達はなんか張り合っている。いや、どっちも愛は同じです。
やっぱり防御の付与で正解だった。
攻撃力増加なんてしたら目も当てられない。

その後フェリア家使用人全員にアクセサリーを作る事になるとは思ってもいないエアリアだった。
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