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28話
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「火焔の渦」
この戦いで感じたこともない量の魔力が魔法陣に注がれる
この魔力量の魔法なら確実に俺を仕留めるだろう
「それでは…生まれ変わったらこちら側に来てくださること願っています」
「うるせぇ」
あぁ、終わったな
感覚的に、あと10秒くらいで魔法が起動し俺の身を焼くと思う
楽しかったな
たくさんの人助けて死ねるなら本望かな
…死にたくないなぁ
薄れ行く意識の中、俺は、思った
「よく頑張ったね。あなたが居なかったら、みんな死んでた。」
「え?」
どこから流れてきた魔力が魔法陣を蝕み破壊する
俺が使う「破滅の太刀」と似たような力だ
害悪オヤジと反対側から、澄んだ女性の声が聞こえる
「あなたなにを!?」
「見たまんまよ。魔力に魔力を重ねて上書きして無効化したってこと」
「…この坊主と言いあなたといい、何者なんですか?」
「何者でもいいじゃない」
深傷を負いながら構築した魔法陣を破壊された害悪オヤジは驚愕と悲痛に満ちた表情を浮かべている
「それよりも…」
「あなたを討ち取るのが先」
「ふーーー…冗談厳しいですよ…体、ボロボロなんで勘弁です」
「それ以上にあなたがボロボロにした子がそこにいるんだけど?」
「彼は強かったですよ…それでは、私はこれで…」
「ちょっ!」
剣を構える少女を背に、害悪オヤジは空間を切り裂くとその中に消えていった
「逃げられた」
少女の顔に悔しさの色がにじむ
「ちょっと君!?うわ…酷い怪我!大丈夫!?」
少女がパタパタと走ってくる
心配そうな顔で俺の顔を覗き込んでくる
大丈夫と言いたいが、声が出ない
体が砕けそうなほど痛い
でも伝えないといけないことがある
「た…………た…あ……」
「え!?なに!?あぁ、やっぱり、話さなくていいから安静にしてて!救護班すぐにくるか…」
「助…かっ…た…よ。あり…が…と…う」
「そんなことを言うために身を削って!馬鹿じゃないの!?」
なんか罵倒された
そこで俺の意識は暗転した
「ん…ここは…」
気がつくと俺は一度きたことのある場所にいた
水晶が至る所から生えているこの場所
「トウヤ…」
「オメテオトル…」
ここは開闢神 オメテオトルが俺の中に作った自らの居城
その主の、少女が涙を浮かべてこちらを見ている
「私が居なかったら、頭割れてたよ?」
「あれは…お前だったのか」
「うん」
急に出てきた魔力の壁
これなら納得がいく
「いろんな人に助けられてばっかりだな…ありがとう」
「助けたくてやったんだもん…お礼なんていらないよ」
「それでも、命を救われた、ありがとう」
「ふふっ…よかった」
そこで俺はオメテオトルの違和感に気づいた
「オメテオトル…」
「ん?」
可愛く首をかしげる
「その目はどうした?」
両目の瞳が金色と赤のオッドアイになっていたのだ
「…この姿で会えるのがもう少ししかないんだよ…最初に封印が解けたのが目立ったってだけ」
「どう言うことだよ」
封印?この姿で会えるのが最後?
全く話が繋がらない
「それを伝えるためにここに呼んだんだよ」
そういうと、オメテオトルは、自分の話をし始めた
この戦いで感じたこともない量の魔力が魔法陣に注がれる
この魔力量の魔法なら確実に俺を仕留めるだろう
「それでは…生まれ変わったらこちら側に来てくださること願っています」
「うるせぇ」
あぁ、終わったな
感覚的に、あと10秒くらいで魔法が起動し俺の身を焼くと思う
楽しかったな
たくさんの人助けて死ねるなら本望かな
…死にたくないなぁ
薄れ行く意識の中、俺は、思った
「よく頑張ったね。あなたが居なかったら、みんな死んでた。」
「え?」
どこから流れてきた魔力が魔法陣を蝕み破壊する
俺が使う「破滅の太刀」と似たような力だ
害悪オヤジと反対側から、澄んだ女性の声が聞こえる
「あなたなにを!?」
「見たまんまよ。魔力に魔力を重ねて上書きして無効化したってこと」
「…この坊主と言いあなたといい、何者なんですか?」
「何者でもいいじゃない」
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「それよりも…」
「あなたを討ち取るのが先」
「ふーーー…冗談厳しいですよ…体、ボロボロなんで勘弁です」
「それ以上にあなたがボロボロにした子がそこにいるんだけど?」
「彼は強かったですよ…それでは、私はこれで…」
「ちょっ!」
剣を構える少女を背に、害悪オヤジは空間を切り裂くとその中に消えていった
「逃げられた」
少女の顔に悔しさの色がにじむ
「ちょっと君!?うわ…酷い怪我!大丈夫!?」
少女がパタパタと走ってくる
心配そうな顔で俺の顔を覗き込んでくる
大丈夫と言いたいが、声が出ない
体が砕けそうなほど痛い
でも伝えないといけないことがある
「た…………た…あ……」
「え!?なに!?あぁ、やっぱり、話さなくていいから安静にしてて!救護班すぐにくるか…」
「助…かっ…た…よ。あり…が…と…う」
「そんなことを言うために身を削って!馬鹿じゃないの!?」
なんか罵倒された
そこで俺の意識は暗転した
「ん…ここは…」
気がつくと俺は一度きたことのある場所にいた
水晶が至る所から生えているこの場所
「トウヤ…」
「オメテオトル…」
ここは開闢神 オメテオトルが俺の中に作った自らの居城
その主の、少女が涙を浮かべてこちらを見ている
「私が居なかったら、頭割れてたよ?」
「あれは…お前だったのか」
「うん」
急に出てきた魔力の壁
これなら納得がいく
「いろんな人に助けられてばっかりだな…ありがとう」
「助けたくてやったんだもん…お礼なんていらないよ」
「それでも、命を救われた、ありがとう」
「ふふっ…よかった」
そこで俺はオメテオトルの違和感に気づいた
「オメテオトル…」
「ん?」
可愛く首をかしげる
「その目はどうした?」
両目の瞳が金色と赤のオッドアイになっていたのだ
「…この姿で会えるのがもう少ししかないんだよ…最初に封印が解けたのが目立ったってだけ」
「どう言うことだよ」
封印?この姿で会えるのが最後?
全く話が繋がらない
「それを伝えるためにここに呼んだんだよ」
そういうと、オメテオトルは、自分の話をし始めた
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