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21話
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「「バトルスタート」」
俺とメアさんの戦いの火蓋が切られた
「ふっ!」
俺は開始と同時に速攻をしかける
俺は騎士で、メアさんは魔導師
遠距離にいられる限りは俺にとって絶対的不利な状況だ
しかし、接近戦に持ち込むことができれば状況は一変し絶対的有利になる
そこら辺の魔術師ならすぐに近接戦に持ち込み切り捨てることができる自信がある
俺は 足と地面が接するタイミングで地面に向かって魔力を放出することで高速移動を可能としていた
父曰く、結構難しい技術らしい
ちなみに、シェニアさんと戦った時は、普通の身体強化しか使っていない
「っ!」
俺は慌てて後ろに飛んだ
直後、俺が直前に足を踏み入れた場所の上空に巨大な魔法陣が展開され巨大な雷が落ちてきた
そこの、地面が抉れる
「…危ない」
あのまま進んでいたら、確実に丸焦げだっただろう
確実に、人一人を倒す威力ではない
「おー…私の「#天空の雷槍_ライトニングランス__#」避けられたの久しぶりだよー」
微妙にだが、メアさん嬉しそうだ
「とんでもない威力ですね」
それにしても、とてもきになることがある
「メアさん。詠唱してましたか?」
魔術を使う時、大半の人が詠唱をする
詠唱があれば魔術が来るタイミングなどが簡単にわかる
しかし、俺はメアさんが詠唱しているところを見ていない
それ故に、危うく被弾するところだったのだ
「もしかして…」
俺が昔読んだ伝記こう書いてあった
「古代最強の魔導師は邪神の一瞬の隙をついて無詠唱で魔術を使い邪神を封印した」と
それ以降、無詠唱で魔術を使う魔術師は出てきていないらしい
「私の異能一つ目はー、この「無詠唱」。一定の強さまでの魔術なら詠唱なしで使えるよー」
すごいなぁ
俺は、神話の英雄に肩を並べるくらいの人とやりあってるんだ
「そしてー、その使った魔法に、私の武器の効果の「魔力の大幅増幅」が付与されて、弱い魔法もーある程度のつよさになるってわけー」
なるほど
あの雷は元の魔法に効果が付与されたからあの大きさ、あの威力になったってことか
「ん…?消費魔力量は増えるんですか?」
「増えないよー」
おい、チートかよ
普通の人が同じ威力出そうと思ったら、相当な魔力使うのに、メアさんは、かなり少ない魔力量で済んでいるはずだ
しかも、メアさんは、予想だが、かなりの量の魔力を持っているはずだ
とゆうことは
「…乱発しても魔力は枯渇しないと…」
「そのとーり」
俺も上と下両方に魔法陣が展開される
それを俺はバックステップで後退する
その場所は、天空の雷槍と大地の緑棘(地面から巨大な棘が生えてくる)に襲われる
おいおい…食らうのも時間の問題だぞ
俺の逃げた先にも魔法陣が展開されており、俺が後退したワンテンポ後に天空の雷槍が襲ってくる
そんなことを繰り返している
この試合に入って、俺は一度も自分のターンになっていない
それどころか、一度も剣を振れていない
(くそ…どうにかしない…っ!?)
焦りが動きを鈍らせた
反応しきれず、肩を天空の雷槍がかすめる
(もう少しで致命傷になってたな…)
それにしても、どうしてこんなに早く魔術を使えるんだ?
無詠唱だとしても、ここまで早くはない
しかも、最初は、2つの魔術を同時に…ん?
「メアさん」
「ん~?」
魔術の嵐が止んだ
話をする時は、休戦状態のようだ
「同時詠唱すか?」
「さすがー。やるじゃーん。よく気づいたねー」
「そりゃ気づきますよ~。てか、それしかない」
「でもー、早い段階で気づくべきだったねー」
「ですね…」
そうか…
天空の雷槍と大地の緑棘を使ったのは、俺に気づかせるためか
「てかー、トウヤくん。異能、全く使ってないじゃん」
「…使ってないんじゃなくて、使えないんですよ。あなたが強すぎて」
だって、使う間に入れてないし、タイミングもない
「おしゃべりもここまでにしてー、続きやるよー」
「はい」
そういって、俺たちはまた距離を取る
…あのまま続けてたら確実に倒されてたな
話しかけて負けそうな試合を止める卑怯者みたいだな…
ちょっとした、罪悪感に襲われる
その時
「宇宙の神秘よ。私に力を与え給え」
え…詠唱してる
この人、無詠唱だよな
ん?そういえばさっき
「一定の強さの魔術までなら無詠唱で使えるよー」
ぅて、いってたよな?
「これピンチじゃね?」
すごい魔法、絶対くるよね!?
「星の楽園」
その時、俺の見た景色は、見える限りの空一面に魔法陣が展開される、悪夢みたいなものだった
「避けられねーよな?絶対」
強力な魔法のためか、魔法陣が展開されてから、攻撃が来るためタイムラグがあった
しかし、小規模なら避けられるが、なんせ、大きすぎる
訓練場内どこに逃げてもまともにもらうだろう
「やるしかねーか」
そう言って、俺は空を睨みつけた
俺とメアさんの戦いの火蓋が切られた
「ふっ!」
俺は開始と同時に速攻をしかける
俺は騎士で、メアさんは魔導師
遠距離にいられる限りは俺にとって絶対的不利な状況だ
しかし、接近戦に持ち込むことができれば状況は一変し絶対的有利になる
そこら辺の魔術師ならすぐに近接戦に持ち込み切り捨てることができる自信がある
俺は 足と地面が接するタイミングで地面に向かって魔力を放出することで高速移動を可能としていた
父曰く、結構難しい技術らしい
ちなみに、シェニアさんと戦った時は、普通の身体強化しか使っていない
「っ!」
俺は慌てて後ろに飛んだ
直後、俺が直前に足を踏み入れた場所の上空に巨大な魔法陣が展開され巨大な雷が落ちてきた
そこの、地面が抉れる
「…危ない」
あのまま進んでいたら、確実に丸焦げだっただろう
確実に、人一人を倒す威力ではない
「おー…私の「#天空の雷槍_ライトニングランス__#」避けられたの久しぶりだよー」
微妙にだが、メアさん嬉しそうだ
「とんでもない威力ですね」
それにしても、とてもきになることがある
「メアさん。詠唱してましたか?」
魔術を使う時、大半の人が詠唱をする
詠唱があれば魔術が来るタイミングなどが簡単にわかる
しかし、俺はメアさんが詠唱しているところを見ていない
それ故に、危うく被弾するところだったのだ
「もしかして…」
俺が昔読んだ伝記こう書いてあった
「古代最強の魔導師は邪神の一瞬の隙をついて無詠唱で魔術を使い邪神を封印した」と
それ以降、無詠唱で魔術を使う魔術師は出てきていないらしい
「私の異能一つ目はー、この「無詠唱」。一定の強さまでの魔術なら詠唱なしで使えるよー」
すごいなぁ
俺は、神話の英雄に肩を並べるくらいの人とやりあってるんだ
「そしてー、その使った魔法に、私の武器の効果の「魔力の大幅増幅」が付与されて、弱い魔法もーある程度のつよさになるってわけー」
なるほど
あの雷は元の魔法に効果が付与されたからあの大きさ、あの威力になったってことか
「ん…?消費魔力量は増えるんですか?」
「増えないよー」
おい、チートかよ
普通の人が同じ威力出そうと思ったら、相当な魔力使うのに、メアさんは、かなり少ない魔力量で済んでいるはずだ
しかも、メアさんは、予想だが、かなりの量の魔力を持っているはずだ
とゆうことは
「…乱発しても魔力は枯渇しないと…」
「そのとーり」
俺も上と下両方に魔法陣が展開される
それを俺はバックステップで後退する
その場所は、天空の雷槍と大地の緑棘(地面から巨大な棘が生えてくる)に襲われる
おいおい…食らうのも時間の問題だぞ
俺の逃げた先にも魔法陣が展開されており、俺が後退したワンテンポ後に天空の雷槍が襲ってくる
そんなことを繰り返している
この試合に入って、俺は一度も自分のターンになっていない
それどころか、一度も剣を振れていない
(くそ…どうにかしない…っ!?)
焦りが動きを鈍らせた
反応しきれず、肩を天空の雷槍がかすめる
(もう少しで致命傷になってたな…)
それにしても、どうしてこんなに早く魔術を使えるんだ?
無詠唱だとしても、ここまで早くはない
しかも、最初は、2つの魔術を同時に…ん?
「メアさん」
「ん~?」
魔術の嵐が止んだ
話をする時は、休戦状態のようだ
「同時詠唱すか?」
「さすがー。やるじゃーん。よく気づいたねー」
「そりゃ気づきますよ~。てか、それしかない」
「でもー、早い段階で気づくべきだったねー」
「ですね…」
そうか…
天空の雷槍と大地の緑棘を使ったのは、俺に気づかせるためか
「てかー、トウヤくん。異能、全く使ってないじゃん」
「…使ってないんじゃなくて、使えないんですよ。あなたが強すぎて」
だって、使う間に入れてないし、タイミングもない
「おしゃべりもここまでにしてー、続きやるよー」
「はい」
そういって、俺たちはまた距離を取る
…あのまま続けてたら確実に倒されてたな
話しかけて負けそうな試合を止める卑怯者みたいだな…
ちょっとした、罪悪感に襲われる
その時
「宇宙の神秘よ。私に力を与え給え」
え…詠唱してる
この人、無詠唱だよな
ん?そういえばさっき
「一定の強さの魔術までなら無詠唱で使えるよー」
ぅて、いってたよな?
「これピンチじゃね?」
すごい魔法、絶対くるよね!?
「星の楽園」
その時、俺の見た景色は、見える限りの空一面に魔法陣が展開される、悪夢みたいなものだった
「避けられねーよな?絶対」
強力な魔法のためか、魔法陣が展開されてから、攻撃が来るためタイムラグがあった
しかし、小規模なら避けられるが、なんせ、大きすぎる
訓練場内どこに逃げてもまともにもらうだろう
「やるしかねーか」
そう言って、俺は空を睨みつけた
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