すまん、いちばん最初の使い魔のわしがいらない子ってマジ？

わしとあるじと迷宮ダンジョン 7 → 28

「ソーラよ！そういうわけでわしと一緒に冒険者をやってくれんか！」
「いいよ」

　だめもとで、ソーラにやってみたたのみごとは、信じられないほどあっさり了承された。

「ほ、ほんとうかえ……？」

　ちょっと信じられなくて呆けてしまう。

「うん。クロトのために、わたしも付き合う」
「おおおお、ソーラよ。主はわしの自慢の娘じゃ」
「娘じゃない」

　飛びつこうとしたが、冷たく払い落とされる。
　これが反抗期か……。

「むぅ、だがわしはぬしのことを、娘のように大切に思っておるぞ」
「やっぱりやめようかな」
「なぜじゃ！？」

　それでも大切にしてることを伝えようとしたら、ソーラの機嫌がどんどん下がっていく。
　これはソーラの気が変わらないうちに、急がねば。

「ま、まあ気を取り直して、ミーフィアたちに会いにいくのじゃ」
「むぅ……うん……」

　わしとソーラは着替えて一緒に玄関をでる。

「うふふっ、クロトとダンジョンデート……」

　横でソーラが何かつぶやいたが、よく聞こえなかった。
　まあ、機嫌が良いなら良いのじゃ。



※お知らせ
別作品みたいにナンバーふってもっと頻繁に更新してみようと思います。
タイトルつけると、量書かなきゃいけない気がして、量がかけない悪循環です。
1000文字いかでもわりとばしばし更新していきます。
次回タイトルは29です～。