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わしとあるじと迷宮ダンジョン 6
しおりを挟む「わたしが探してるのはちゃんとした戦士なの!あんたみたいなのお呼びじゃないの!しっしっ」
結局、少女は何がなんでも信用するつもりがないようじゃった。手でわしを邪険に払う。
こうなったらミーフィアの方に了承をもらうしかない。
「ミーフィア!わしは冒険者をやりたいのじゃ!ミーフィアならわしをパーティーに入れてくれるよな?」
「ちょっ、リーダーはわたしよ!」
しかし、これが意外なことに断られた。
「だめですよ、クロトさん。どうせソーラちゃんから許可はもらってないんでしょ。それじゃあ、わたしが勝手にパーティーに入れるわけにはいきません」
「なんでわたしの許可じゃないのよ!」
「にゃっ!?」
ぐぬっ……。
まさか、断られるとは……。
わしは意外な方向から撃墜され、ショックを受けた。
しかし、その言葉を聞き、少女のほうが新しいリアクションをしめした。
「って、え、ソーラさん?もしかしてこいつソーラさんの使い魔なの?」
「はい。そうですけど」
それを聞いて、少女は態度をひるがえした。
「わかったわ!あんたをうちのパーティーに入れてあげる!」
「まじか!入れてくれ!」
わしは少女の返事に驚きながら頷く。
「ちょっと、だめですよ!クロトさん!クラリネッタさん!」
ミーフィアが怒った顔になる。
しかし、冒険者になるチャンスなのじゃ。こんなの逃せん。
「ただし、条件があるわ!」
「むっ、条件か……」
まあ条件ありか……。
うむ、でも前進しておる。
なんとかこの調子で条件を達成して、わしもパーティーにはいって冒険者になるのじゃ。
異世界転生者にあるべき青春を取り戻すのじゃ!
「それで条件とは?」
まあ魔剣8本フルに使えばたいていのことはできるし大丈夫じゃろう、たぶん……。
「ソーラさんをうちのパーティーに誘ってくれること」
それを聞いて、わしもミーフィアも青い顔になった。
「それは……」
「ちょっと……」
「無理じゃ……」
「ないかなぁ……」
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