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二部
海外旅行 番外編 ④
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三日目は隣の国に観光しに行くことにした。自分達のお店の場所から離れると楝が言うのでパスポートを持って隣の国へと。入国審査を終えると船で隣の島へと向かった。ここから近くに見える島も2時間ほどかかった。
海は真っ青で穏やか。
「初めからここでも良かったな。部屋行こか」
「ホテル帰らないんですか?」
「そのつもりやったけど前日にも関わらずコテージ空いてるいうてたからここで泊まることにした。そのかわり明日ホテルで荷物まとめたら空港にそのままいく予定やから朝はちょっと早いけどな」
わざわざ別で部屋をとってくれていた楝。海に足がつけれる部屋に美日下のテンションは上がった。そんな姿を見て楝も嬉しくなり昨日より楽しく過ごしてほしいと思った。
旅行らしいリゾートな雰囲気に皆が喜んでいた。各自部屋で過ごすとシオンからお土産を買いに行こうと誘われたのだった。
「シオン君は何買うの?」
「美容のをいっぱい。俺にはここは欲しいものだらけ。あっちで買えないのがいっぱいあるんだよ。美日下君、お土産何か買う?」
「あげる人と言えばバイト先の店長とお店の子かな。沢山迷惑かけてるし、急に休んでもクビにならないから今までのお礼を込めて何か買ってきたいな。オススメとかある?」
「あるよ!香水?石鹸?ハンドクリーム?パック?」
「凄い、リサーチ済みなんだね。買うとき教えてね」
「任せといて!」
沢山並んでるお店の中で匂いに誘われある店の前で立ち止まった。
「ええ匂いなや」
「うん、コーヒーの匂い」
リゾート地にあるデパートなのでシオンと二人でも良かったが楝も絶対付いて行くと言いシオンの荷物持ちをしている。そこで見つけたのがこのコーヒー店。綺麗にパッケージされて高級なコーヒーに見えた。見たことのない知らないのも沢山あるが思わず目が釘ずけになる物があった。ネットで見ていた高級豆を見つけた。値段を見ると定価の二割も安い。お店で出せば一杯数千円はくだらない。もしかしたら高級店なら1万円ぐらいの所もあるかもしれない、どうしよう、でも欲しいけど超高級品。安いと言ってもそれでも高い。小さいサイズなら買えるかもしれないけどバイトの皆全員には買ってあげられない。そんな事を頭でぐるぐる考えていた。
「それええのか?」
「はい、高級な豆です。店でも飲んだことはまだないです」
「へー」
「ああ~有名ですね。コーヒーお好きなんですか?」
「コーヒー屋でバイトしてんねん」
頷くと岩瀬の舎弟はさらに別の人を呼んで何か話していた。
「そない有名なん?なら買うてったら?」
「斎藤さん、ここだと観光客用で高いです。俺の知り合いの人が案内できる店あるんで紹介しますから今からそこ行きませんか?」
舎弟はいつの間にかタクシーを呼びてきぱきと段取りをしてくれた。舗装されてるようなされていないような道をどんどんどん進むと地元の人が集まるであろう市場に付いた。
「ちょっと騒がしいですがここやったらもっと安いですよ。外国人だとわかるとぼったくりもあるんで、現地の人と来ないとあれですけど。それと、もっと山奥に天然のがあるんですけどそちらは入手も難しく価格もさらに跳ね上がります。こっちはの養殖ですが一級品です」
「へぇ、地元のスーパーとどっちが安いん?」
「完全にこっちですね。スーパーも高いですよ。さっきの土産屋と変わらないです。1割り安いかなぐらいで空港で買うともっと高いです。この値段を知ってる我々にはとてもあっちで買う気にはなりませんけどね。治安は良くないんで現地の人に買いに行かせて頼むか一緒じゃないと買えないのでこの機会に多めに買ってもいいかと思います」
誘われるままコーヒーのする匂いのところへたどり着いた。店に入ると麻袋や樽に入ったコーヒー豆が置いてあり数十種類の品種が置いてあった。
「美日下、めっちゃ目移りしてるな」
「えっと、どうしよう。お店の人と自分にも!あの、豆で買えますか?」
「勿論です。挽くこともできますけど前の人のいろんな豆が付いたまま挽くんで豆買って自分で挽くのがいいと思います。細かいこというと結局匂いとか時間がたつと消えてしまうんで保存法方が良い現地の高級店で飲むのが一番上手いですね。あ、でもすごくおいしいですから。マグロと同じで鮮度の問題ってことです」
「そうなんや」
この舎弟の人に感心していた美日下。自分と同じものが好きな人に出会い嬉しかった。
「凄い、いろいろ知ってますね」
「いや~俺もコーヒー好きで求めてたら自然と知識が増えました」
そんな話に感心しつつ自分で買うつもりだったが言葉がわからず楝に頼んで買ってもらうことになった。必然と支払いもそうなってしまったので後で金額を聞いて渡すことにした。お店の子には量り売りのを小分けにして幾つか用意してもらうと、こんなに買うのが珍しいのか売場の人は凄く喜んでいた。そして、一際大きな袋がでてきた。
「え?」
「これ、美日下のな」
猫のエサほどある…
「こんなに?」
といってる間に支払いを済ませてくれた。どうしてももう1つ欲しかったのを頼んで小さなものを作ってもらった。コーヒーを買い終えるとまたタクシーに乗って観光の街へと戻った。
「やっぱ観光とは違う現地の雰囲気はええな」
「地元の方は優しい人が多いし活気もあります。ただ、貧富は激しいので夜は一歩路地に入ったら危ないんで家は鉄格子してる家がほとんどです。それ抜いたら市場とか楽しめるとは思います。ほんなら明日の朝ですけど早めに迎えにきますんでよろしくお願いします」
そういって各々解散した。
海に足が着く所がありそこに座り空を見た。星空は見ていて飽きない。東京だと全然見れずしかもこんな広い場所を独り占めでき贅沢だと思った。後ろから気配がした。
「楽しめたか?」
「はい。そういえばコーヒー豆いくらですか?」
「ええよ。別にそんな高ないし」
「けどあんなに沢山、しかも高級だったから…」
「日本の定価の半額以下とか言うてたかな?」
「凄い…明日お礼改めてしないと」
「あはは、せやな。美日下の嬉しそうな顔見れたしな。でもってコーヒー豆から全然離れへんし!やっと離れたと思ったらおらんし。そしたらここにおった」
「嬉しくて」
そんな自然な笑いに楝は嬉しくなった。楝が座ってすぐに美日下は立ち上がった。
「何で向こういくねん」
「ちょっと待ってて、すぐ用意します」
楝はまた一人にされてしまった。まだあの事を怒ってるかもしれないと焦ったが10分ぐらいすると美日下が戻ってきた。
「コーヒー入れてくれてたんか」
「うん、別の豆がうつってしまうって言ってたけどそれでも現地のコーヒーが飲みたくて最後に買ったのはこれ。ここでしか味わえない味を楝さんとどうしても飲みたかった」
自分と飲みたかったと笑いかけてくれたのが嬉しくて楝は照れてしまった。
「そ、そっか」
「良い香り…美味しい…」
「いつの間にかブラックで飲めるようになったんやな」
「はい」
「そう考えると俺は美日下の成長見れてるな」
「…そうかも」
「もっともっと見たい、んでいつの間にか一緒に年取ってたい」
「はぃ。楝さん…ありがとう連れてきてくれて」
「今度は二人で来ような」
「はい」
・
・
・
ベッドに這いつくばる美日下に白いシーツは掴まれぐしゃぐしゃになっていた。汗ばんだ体がテラテラと月明かりで光る。
「っ…っ!楝…さ…」
「んー…可愛い」
「楝ッ…ぁっあっ…」
波の音を聞きながら二人は開放的になり何度も何度押し寄せる波に溺れたのだった。
「美日下、起こしたるから寝てええで」
「ん…」
ベッドに横になる美日下の頭を撫でながら片肘を付けて見つめている楝。今にも寝そうな美日下を他所に裏で絶倫と名高い楝はまだまだ元気だった。そして今宵の感想やらを頭の中で言っていた。
時間が無いからあんまりできんかったな。滅多に来れへんからもっといろいろ行きたかったけど…美日下悲しませてもうたし大反省や。けど、今日は笑顔見れて良かった。美日下が怒るとあんな冷血になるなんて思わへんかった。一生目合わせて貰えんかと思ったわ。俺のメール見てる時なんて無やで、無。感情どこに忘れてきたんやってぐらいおっかなかったな…。許してくれて良かった。とはいえ明日は移動で終わりやし、帰ったら仕事もせなあかんからいつまた美日下と来れるかわからんな。はぁ…もっと一緒に居りたい。
ホンマに何で帰らなあかんのや…
「あぁ…クソ、もっと美日下抱きたい。あ、声でてもうた」
「んう…」
「ごめん、声うるさかったな」
……あ?
あークソ、もっと美日下抱きたい
アークソミカゲダキタイ…
アークソミカゲダッタイ……
「あーー!!クソミカゲダ!」
「うんん…」
「ごめんな、ゆっくり寝ててな~ええ子やな~可愛いいな~おやすみやで~そそ、寝ててな~」
そういう事か…俺がサワリ指導した時にあまりにも美日下抱きたくて不意に口にしてもうてたんや。犯人俺やん。
自分の美日下好きも困ったものだと思った楝。ただ、この事実を今さら言ったら皆から非難されそうで自分の中にそっとしまう楝だった。
次の日
「岩瀬さん、お世話になりました。部下や皆さんにもよろしくお伝え下さい」
「こちらこそ、またいつでも来てください!」
「ほな、行くわ」
「斎藤さん、また何かあったらすぐに連絡ください。いつでも動けます」
「ああ」
楝達一行は飛行機に乗り短いバカンスを楽しんだ。そして、美日下はまたバイトに戻り楝の帰りを待ちながらいつか二人で旅行に行けるのを楽しみにしたのだった。
海は真っ青で穏やか。
「初めからここでも良かったな。部屋行こか」
「ホテル帰らないんですか?」
「そのつもりやったけど前日にも関わらずコテージ空いてるいうてたからここで泊まることにした。そのかわり明日ホテルで荷物まとめたら空港にそのままいく予定やから朝はちょっと早いけどな」
わざわざ別で部屋をとってくれていた楝。海に足がつけれる部屋に美日下のテンションは上がった。そんな姿を見て楝も嬉しくなり昨日より楽しく過ごしてほしいと思った。
旅行らしいリゾートな雰囲気に皆が喜んでいた。各自部屋で過ごすとシオンからお土産を買いに行こうと誘われたのだった。
「シオン君は何買うの?」
「美容のをいっぱい。俺にはここは欲しいものだらけ。あっちで買えないのがいっぱいあるんだよ。美日下君、お土産何か買う?」
「あげる人と言えばバイト先の店長とお店の子かな。沢山迷惑かけてるし、急に休んでもクビにならないから今までのお礼を込めて何か買ってきたいな。オススメとかある?」
「あるよ!香水?石鹸?ハンドクリーム?パック?」
「凄い、リサーチ済みなんだね。買うとき教えてね」
「任せといて!」
沢山並んでるお店の中で匂いに誘われある店の前で立ち止まった。
「ええ匂いなや」
「うん、コーヒーの匂い」
リゾート地にあるデパートなのでシオンと二人でも良かったが楝も絶対付いて行くと言いシオンの荷物持ちをしている。そこで見つけたのがこのコーヒー店。綺麗にパッケージされて高級なコーヒーに見えた。見たことのない知らないのも沢山あるが思わず目が釘ずけになる物があった。ネットで見ていた高級豆を見つけた。値段を見ると定価の二割も安い。お店で出せば一杯数千円はくだらない。もしかしたら高級店なら1万円ぐらいの所もあるかもしれない、どうしよう、でも欲しいけど超高級品。安いと言ってもそれでも高い。小さいサイズなら買えるかもしれないけどバイトの皆全員には買ってあげられない。そんな事を頭でぐるぐる考えていた。
「それええのか?」
「はい、高級な豆です。店でも飲んだことはまだないです」
「へー」
「ああ~有名ですね。コーヒーお好きなんですか?」
「コーヒー屋でバイトしてんねん」
頷くと岩瀬の舎弟はさらに別の人を呼んで何か話していた。
「そない有名なん?なら買うてったら?」
「斎藤さん、ここだと観光客用で高いです。俺の知り合いの人が案内できる店あるんで紹介しますから今からそこ行きませんか?」
舎弟はいつの間にかタクシーを呼びてきぱきと段取りをしてくれた。舗装されてるようなされていないような道をどんどんどん進むと地元の人が集まるであろう市場に付いた。
「ちょっと騒がしいですがここやったらもっと安いですよ。外国人だとわかるとぼったくりもあるんで、現地の人と来ないとあれですけど。それと、もっと山奥に天然のがあるんですけどそちらは入手も難しく価格もさらに跳ね上がります。こっちはの養殖ですが一級品です」
「へぇ、地元のスーパーとどっちが安いん?」
「完全にこっちですね。スーパーも高いですよ。さっきの土産屋と変わらないです。1割り安いかなぐらいで空港で買うともっと高いです。この値段を知ってる我々にはとてもあっちで買う気にはなりませんけどね。治安は良くないんで現地の人に買いに行かせて頼むか一緒じゃないと買えないのでこの機会に多めに買ってもいいかと思います」
誘われるままコーヒーのする匂いのところへたどり着いた。店に入ると麻袋や樽に入ったコーヒー豆が置いてあり数十種類の品種が置いてあった。
「美日下、めっちゃ目移りしてるな」
「えっと、どうしよう。お店の人と自分にも!あの、豆で買えますか?」
「勿論です。挽くこともできますけど前の人のいろんな豆が付いたまま挽くんで豆買って自分で挽くのがいいと思います。細かいこというと結局匂いとか時間がたつと消えてしまうんで保存法方が良い現地の高級店で飲むのが一番上手いですね。あ、でもすごくおいしいですから。マグロと同じで鮮度の問題ってことです」
「そうなんや」
この舎弟の人に感心していた美日下。自分と同じものが好きな人に出会い嬉しかった。
「凄い、いろいろ知ってますね」
「いや~俺もコーヒー好きで求めてたら自然と知識が増えました」
そんな話に感心しつつ自分で買うつもりだったが言葉がわからず楝に頼んで買ってもらうことになった。必然と支払いもそうなってしまったので後で金額を聞いて渡すことにした。お店の子には量り売りのを小分けにして幾つか用意してもらうと、こんなに買うのが珍しいのか売場の人は凄く喜んでいた。そして、一際大きな袋がでてきた。
「え?」
「これ、美日下のな」
猫のエサほどある…
「こんなに?」
といってる間に支払いを済ませてくれた。どうしてももう1つ欲しかったのを頼んで小さなものを作ってもらった。コーヒーを買い終えるとまたタクシーに乗って観光の街へと戻った。
「やっぱ観光とは違う現地の雰囲気はええな」
「地元の方は優しい人が多いし活気もあります。ただ、貧富は激しいので夜は一歩路地に入ったら危ないんで家は鉄格子してる家がほとんどです。それ抜いたら市場とか楽しめるとは思います。ほんなら明日の朝ですけど早めに迎えにきますんでよろしくお願いします」
そういって各々解散した。
海に足が着く所がありそこに座り空を見た。星空は見ていて飽きない。東京だと全然見れずしかもこんな広い場所を独り占めでき贅沢だと思った。後ろから気配がした。
「楽しめたか?」
「はい。そういえばコーヒー豆いくらですか?」
「ええよ。別にそんな高ないし」
「けどあんなに沢山、しかも高級だったから…」
「日本の定価の半額以下とか言うてたかな?」
「凄い…明日お礼改めてしないと」
「あはは、せやな。美日下の嬉しそうな顔見れたしな。でもってコーヒー豆から全然離れへんし!やっと離れたと思ったらおらんし。そしたらここにおった」
「嬉しくて」
そんな自然な笑いに楝は嬉しくなった。楝が座ってすぐに美日下は立ち上がった。
「何で向こういくねん」
「ちょっと待ってて、すぐ用意します」
楝はまた一人にされてしまった。まだあの事を怒ってるかもしれないと焦ったが10分ぐらいすると美日下が戻ってきた。
「コーヒー入れてくれてたんか」
「うん、別の豆がうつってしまうって言ってたけどそれでも現地のコーヒーが飲みたくて最後に買ったのはこれ。ここでしか味わえない味を楝さんとどうしても飲みたかった」
自分と飲みたかったと笑いかけてくれたのが嬉しくて楝は照れてしまった。
「そ、そっか」
「良い香り…美味しい…」
「いつの間にかブラックで飲めるようになったんやな」
「はい」
「そう考えると俺は美日下の成長見れてるな」
「…そうかも」
「もっともっと見たい、んでいつの間にか一緒に年取ってたい」
「はぃ。楝さん…ありがとう連れてきてくれて」
「今度は二人で来ような」
「はい」
・
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ベッドに這いつくばる美日下に白いシーツは掴まれぐしゃぐしゃになっていた。汗ばんだ体がテラテラと月明かりで光る。
「っ…っ!楝…さ…」
「んー…可愛い」
「楝ッ…ぁっあっ…」
波の音を聞きながら二人は開放的になり何度も何度押し寄せる波に溺れたのだった。
「美日下、起こしたるから寝てええで」
「ん…」
ベッドに横になる美日下の頭を撫でながら片肘を付けて見つめている楝。今にも寝そうな美日下を他所に裏で絶倫と名高い楝はまだまだ元気だった。そして今宵の感想やらを頭の中で言っていた。
時間が無いからあんまりできんかったな。滅多に来れへんからもっといろいろ行きたかったけど…美日下悲しませてもうたし大反省や。けど、今日は笑顔見れて良かった。美日下が怒るとあんな冷血になるなんて思わへんかった。一生目合わせて貰えんかと思ったわ。俺のメール見てる時なんて無やで、無。感情どこに忘れてきたんやってぐらいおっかなかったな…。許してくれて良かった。とはいえ明日は移動で終わりやし、帰ったら仕事もせなあかんからいつまた美日下と来れるかわからんな。はぁ…もっと一緒に居りたい。
ホンマに何で帰らなあかんのや…
「あぁ…クソ、もっと美日下抱きたい。あ、声でてもうた」
「んう…」
「ごめん、声うるさかったな」
……あ?
あークソ、もっと美日下抱きたい
アークソミカゲダキタイ…
アークソミカゲダッタイ……
「あーー!!クソミカゲダ!」
「うんん…」
「ごめんな、ゆっくり寝ててな~ええ子やな~可愛いいな~おやすみやで~そそ、寝ててな~」
そういう事か…俺がサワリ指導した時にあまりにも美日下抱きたくて不意に口にしてもうてたんや。犯人俺やん。
自分の美日下好きも困ったものだと思った楝。ただ、この事実を今さら言ったら皆から非難されそうで自分の中にそっとしまう楝だった。
次の日
「岩瀬さん、お世話になりました。部下や皆さんにもよろしくお伝え下さい」
「こちらこそ、またいつでも来てください!」
「ほな、行くわ」
「斎藤さん、また何かあったらすぐに連絡ください。いつでも動けます」
「ああ」
楝達一行は飛行機に乗り短いバカンスを楽しんだ。そして、美日下はまたバイトに戻り楝の帰りを待ちながらいつか二人で旅行に行けるのを楽しみにしたのだった。
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