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ソード オブ ソード
14 夢の続き ★
しおりを挟む「ソード、泣いてるの?」
「ん、そうみたい」
「悲しい夢でも見た?」
「わからない。覚えてない」
ベッドに横たわっていたソードの目から流れる涙をインセットは指で拭った。髪を撫でられながら彼を見ると、穏やかで綺麗な瞳だった。この瞳がそうさせるのかそれとも別のものかわからないがソードは引き寄せられる。見つめ合う中、ソードが呟いた。
「ブレイク…ブレイクは悲しい時どうしてるの?」
「悲しいままだよ。どうもしない。ただただ悲しいだけ」
穏やかで優しい笑顔は変わらなかった。それを見てソードが包み込むようにインセットを頭から抱き締めた。
「俺がいる時はこうしていい?」
「ふふ、ソードがしたいなら」
「うん、したい。ありがとう」
「ソードが泣いてたのにね。これじゃ逆だな」
背中に手を回されソードは抱き締められた。
「うん、俺はレイやロキがいてくれるから」
「そう、」
「悲しい時にこうされるのどう?」
自分が幼い頃、何度もしてもらいたいと思っていた事をインセットにしてみた。
「愛を感じる」
「そっか」
ふっとソードが笑いインセットの頭に顔をすり寄せた。
「そんなに優しくすると後で困るぞ。俺はすぐにソードに付け込むのわかってるだろ」
インセットはソードの服の上からはむっと乳首を口に含んだ。服越しに舐められ湿る服。手が素肌を這って乳首までたどり着く。ピクリとなるが黙って受け入れた。服を捲られ温かい口が乳首を覆うように食べられる。舌先でペロペロと舐められたり吸われれは小さく甘い声がでた。徐々に勃ち始め体が熱くなる。
「されちゃうけどいいの?」
「あっ…ん」
「今日は汐らしいね」
「ブレイク…」
濡れた声で名前を呼ばれインセットは服を脱ぎ捨て抱く体制を整えた。ソードの服も脱がされ裸になるとインセットがソードの唇にちゅっとキスをした。優しく甘いキスだった。
「ソード……いつもと違う抱きかたしたい」
そう言うとまた優しくキスをした。舌を入れねっとりとはわせ味わう。唇を離すとぎゅっと抱き締めた。お互いの体温が伝わる。下腹部には二つの勃ちあがったものが合わさる。お尻をかき分け指を入れて解す。ソードは二つを掴み上下に擦った。キスを再開しながら暫くそれを続けた。二人の透明な液が合わさるとクチクチと音がする。インセットが腰を掴み穴に入れようと促す。ソードも入りやすくするため腰を反った。
「あっ…」
ゆっくりゆっくり沈んでいく。ある程度入ると根元まで入れれるように膝を抱え最後に腰をぐっと突き上げた。ソードはインセットに抱きつき、きっちり根元まで入った男根を中でぎゅうぎゅう締め付けていた。
「入った」
「あっ…」
「形浮き出てるね」
手をお腹に当て撫でると固いものがうっすらわかる。それを確認すると小波がちゃぷちゃぷ波を打つような腰の動きをした。いつもなら強引に近いようなもっと荒々しく快楽を求める抱き方をするが今はお互いの体温を一緒に感じられる心地良い抱きかただった。初めて人を抱くように気を遣った抱き方になんだか改めてされると恥ずかしくなった。
「あっ…あっ…ブレイク…」
「ふふ」
いろんな場所に優しくキスをしては緩い快楽を与えていた。
「こんな風に抱いたのはソードが初めて」
「嘘だ…んっんっ」
「本当。いつか好きな人が現れたら優しく抱くつもりだった。こんな感じなのかな?好き同士がするの。よくわかんないけど」
「俺、初めてがブレイクだったら良かった…あっ…でも、やっぱりやだ…抜け出せなくなりそう…あっ」
「ふふ、そんな事言うとまた俺が付け上がる。今日は俺を喜ばせたいの?困らせたいの?だとしたら成功してるよ」
「んっんっんっあっ」
ソードは返事の代わりにインセットの頭に手を添え軽いキスを何度もした。珍しいソードの誘いに今から好きに食べれると思うと胸が高鳴った。しかし少し考えてから宣言通りに自分もそのキスにのる事にした。
「ソード…俺見て」
インセットの目がソードを掴んで離さない。徐々に熱がこもる視線に二人の感情は高ぶる。
「うん…あっ…」
ソードの体を自分に抱き寄せくっついた状態でマットに背をつけ腰を振る。胸に手を置き心臓の音を聴きながら喘ぐソード。珍しくソードが口を開く。
「ブレイク…ぁっぁっぁっ…」
「なぁに?」
「んっ…あっ……あっ…んっ…また、抱きしめたい…」
「ふっ…ソード、本当に今日は困った子だね」
「ああッ!激しく…なっ…ああッああッ!」
求める二人は快楽よりも心が満たされる思いをした夜だった。
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