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しおりを挟むガルシアの出来事から興奮冷めやらぬ二人はソードを逃がすわけもなかった。
「明日は絶対嫌!!そもそも必要ないだろ!」
「「嫌」」
「せっかくソードが好きになったんだから、気が変わらないうちに行きたい!」
「気、変わらないし」
「わかんないだろ、お前なら自分に理由つけて勝手に別れるかもだろ」
「どーいう風に見てんだよ!」
「そもそも、俺は学校出たらソードの家名にいれて貰う約束だったし!今だに、レオさんの名前が最後なんです!」
二人はソードが好きになる=結婚なので、明日にでもソードの家名に入ろうとしていた。そんなの無くてもずっと好きだからと言っても二人は待ちに待たされた分、形が欲しかった。前に強引だが彼氏という名目を作りうまくいったからだ。
「だーもー!わかったから!」
「「やったー!!」」
「但し、家名はゆっくり考えるぞ。誰のに入るかちゃんと考えて決めよう」
「「わかった」」
明日にでもガルシアに行きそうな二人を落ち着かせ、ソードが切り出した。
「一番はお前だレイ」
「あー大丈夫だろ?」
「全然、大丈夫じゃない。お前の家名が変わるのがわかったのと同時に、ここに属が来る。間違いない絶対だ」
「……。」
「だから、お前は一番慎重にしないと駄目だ」
「次に俺」
「ハッキリいって、自分の家名はどーでもいい。寧ろ要らないから、二人がいいならどちらかに入りたいのが希望だな」
「ロキは入っても入られても大丈夫だけど、希望があれば」
「うーん、俺はソードの家名入りたかったですがソードが嫌ならレイさん所か俺の所か」
「レイは?」
「正直、ソードの言う通り大丈夫とはいえないな。俺の家は多分、いや絶対大事になる。かといって、ソードの家名にもロキの家名にも入れなければ二人を俺の家名に入れてもいいが……」
「「クラークス家」」
「正直入れたくない」
「だよなー」
「荷が重くなる、特にロキなんて可哀想過ぎる」
「「「うーん」」」
「レイさんがもし自分の意思だけで考えたら、どこはいりますか?」
「ソードの所」
「え!?一番微妙だろ」
「俺もソードの所がいいです」
「嫌、絶対俺ならロキだな。フォレスター響き良くない?」
「えー俺の家名は孤児の何割かこれなんで、響きだけで言ったらレイさんのクラークスのが良くないですか?」
「うーん、俺はずっとこれだからな~あんまり感じないけどな」
「格好いい家名の奴はだいたいそーいうんだ!」
「フォレスターかクラークスだな」
「オーデナリーかクラークス~」
「オーデナリーかフォレスターだな」
「いや、全然決まらないからな!名前の響きだけ話しても!」
「「確かに」」
三人はやいやい言いながら話し合ったが答えは出なかった。
「駄目だ考えると疲れる」
「じゃあ、またゆっくりそれは決めましょう」
「そうだな、俺も打開策考える」
「じゃあ、寝る。おやすみ」
一人布団にくるまりベッドに横になったソード。
「「は?」」
「いや、寝るだろ」
「「いやいやいや」」
「ソードが好きって言ってくれたのに寝れない!」
「お前は、言い逃げするのかよ!」
「言い逃げて…」
「「てことで、抱く」」
□□□
いつも以上に愛でる二人。付き合ってから三年近く経ちようやく聞けた愛の言葉。舞い上がらないわけない。
「ソードもっかい好きって言って」
「や…だ…」
「無理ですよレイさん。ソードが今まで言わなかったんですよ。そんな簡単に言いそうにないです」
「うぅ…わかってんだけど、わかってんだけど。すげー聞きたい」
「わかります!俺もめちゃくちゃ聞きたいです。何で三人だけの時に言ってくれなかったのか…悔やまれます」
家に帰宅してからも頑なに好きと言わないソード。普段から好き過ぎて毎日連呼している二人は、どうしても三人だけの時に聞いてみたかった。
レイもロキも半ば諦めていたが意外にもこの後「好き」をあっさり聞けた……
レイが後ろからソードを羽交い締めするように背面抱きしながらゆっくり腰を動かしていると、ロキが急に思い出して話した。
「あ、そう言えば前に冒険者と組んだ時に聞いたんですが試していいですか?」
「いいよ」
「じゃあ、レイさんゆっくりソードに入れてそのまま動かず待っててください」
ゆっくりレイが入れる。ロキはソードの根元辺りを軽く押すように撫で触る。
「ゆっくり出し入れしてください」
レイのモノがゆっくりソードの中を行き来する。
「凄い、レイさんのがソードの中行き来してるのが外からわかる」
「うっぅぁ…あっ、ちょっ…ロキ…何し…ぁ」
レイもロキの手で外から圧迫され、いつも押される事の無い裏が押され気持ちいい。
「んっ…それすごいな…」
さらに、ロキはぐっとへそ下辺りを押さえた。
ソードの体がビクッと反る。一気にレイを締め付けた。
「ぐっ…」
「この辺かな?動いて貰っていいですか?」
レイがゆっくり動かし始め、ロキがその場所をぎゅうぎゅう押し始めた。
「あぁっ!!」
「くっ…」
ソードはまたレイを締め付けた。今まで感じたことない刺激にソードは戸惑う。
「ぁあっ!はぅぁ…ろき…あっ!そこ…やめ…あぁ!!」
「うっ…ヤバい…」
レイもかなり気持ちいいのか、眉間にしわを寄せ耐えていた。自分のを裏側を押された事によりレイのモノがいつもより大きくなる。
「んーソードもちょいだけ」
「む…あぁ!!むり…あぁ!!レイ…や…あっ」
「無理…ヤバい…動く」
大きくなったのをゆっくり擦りつけられレイの形をしっかり感じる。重く強い刺激に耐えられずソードはいってしまった。ひくひくする熱いソードの中。
「あっあっぁ…」
「くっ…」
レイは中と裏の両方の気持ち良さに堪えきれずソードに聞く事なく激しく腰を振って突いた。ソードはいった後をすぐ刺激され声にならない声をあげた。
「ソード凄い、レイさんに突かれながら出てる」
「ああ…あぁ!!あっぁっぁっ」
激しく動かされるソードは自分で快楽が止められず、突かれる度に液を放った。
「ぁっ…ぅっイッてる…から…ぁっまっ」
レイも一度ぎちぎちになった自分のモノをソードの奥に出したがおさまらず、抜くことなく更に動き続けた。腰をしっかり持ち奥へ突き進める。
ソードの顔を自分に向けキスをしながら突く。中はひくひくと震え痙攣しはじめた。
「レイ、れい…やっ…」
ソードの言葉とは反対にレイのモノを一生懸命奥へ吸い付くように呑み込んでいった。
ロキは出して萎え始めたソードのモノを持ち上下に激しく擦って快楽を呼び起こす。もう片方の手はぐいぐいとさっきの場所を押す。中と外両方から犯される。レイにもう無理だと目で訴えた。
だが、それは逆にレイの行動を激しくさせただけだった。
「何、焔目になってんだよ…んっち…ゅ」
「はぅぁ…ん…あっあっ…」
レイの目がきゅっとなり熱を増す。更に激しいキスをされ感じてしまいソードは腰を揺らしながらロキの手に白濁としたものをまた出した。息を整える暇もなく正常位に体制を変えられ反りかえる腰を揺さぶられる。甘い声が一層高まる。
「ソード焔目になっちゃったんだ、可愛い。意識あるのかな?」
「あっあっぁっぁっ」
レイがピタリと動きを止めた。
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