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しおりを挟む三日後に迫るクイーンヒューズの第一王子の息子の5歳の誕生御披露目会が城で開かれる。
一般は見ることは出来ず、限られた権力者や国に貢献した優秀な者たちが選ばれて御披露目される。
「御披露目ね~一般は見れないのに凄いな」
「そーだな、全く興味ないけどな」
「レオは王子と知り合いっぽい感じしたが」
「チッ、まー友人だな。人の友人にとやかくいいたくないが趣味が悪い」
「珍しいな、そんなハッキリした嫌悪」
「まーな、明日ここを出る。買い出しついでにレオに挨拶してく」
「了解」
学校へ着き、レオのいる部屋に入るとそいそと珍しく準備をしていた。
「悪い、今忙しいからまた後でいいか?」
「すぐすむ、明日ここでる」
「そうか、御披露目いかねーの?」
「いかねぇし、誘われてもねぇよ」
「何だ、親しい友人をお誘いの上って書いてあるからお前もいけるぞ。あはは」
「誰が行くか。それより、お前わかってんのか?」
「あ?」
「行ったら、どーなるかわかってるだろ」
「………お前死ぬぞ」
一瞬だけ手を止めたがまたレオは手を動かした。
「それはそれは、ソードが言うならそーなんだろ」
「おい」
「必要とされるなら行くまでさ」
「………。」
「その時はお前が助けに来てくれるんだろ?」
「ははっ!お前がやれない奴、俺ができるわけないだろ!」
「ちげーねぇ、まー心配すんな大丈夫だ」
「……やっぱりロキを連れてくる。頼む」
「わかった!来月これるか?」
「うん、忙しいのに悪かったな。じゃあ、行く」
「はいよ」
部屋を出て廊下を歩いているソードが眉間にシワを寄せぼそりと「馬鹿が」といった言葉をレイは聞き流した。
□□□
部屋に戻りすぐに荷造りを始めた。
「ソード!!お菓子減らせよ!」
「途中で食うからいいんだよ!」
荷物の半分はお菓子にしようとするソードをレイは必死に戻していた。一悶着後、結局持ってく事で落ち着いた。明日は行きのように焦って出発する必要はない。部屋も片付け終わり、ベッドで横になりレイとの時間をゆっくり過ごした。
レイは悩んでいた。ソードを婚約中としたいのだがソードの気持ちは一度も聞いたことはない。が、自分の事は気に入ってるはずだと。なのに、まだ一度もヤってない。未遂はしたがそれに対して拒絶もなかったため考えていた。これだけレイがソードに好き好き言っても、ソードはレイに甘えたりする素振りを全く見せない。
ちゃんと好きになる…ねぇ
ソードこそ、好きと好きの線引きが難しいのかもな。ロキみたいに振り切れる訳でもないし。冷静な分難しいな。自分で自分を縛り付けてるみたいだ。
もっと流されるまま欲にまみれた方がいいのにな~絶対可愛いから。
そもそも、流されるのが嫌いだよな。
なら、どこまで大丈夫か「自覚」させるか。
「なぁ、ソード。俺とのキスは嫌じゃないんだよな?」
「んーまぁ、でもしなくても大丈夫」
どちらでもいいのかよ。
「じゃあ、これは?」
レイはソードの上から覆い被さり、上の服をガバッと捲りあげ乳首をペロッと舐め口の中で舐め回した。
「んん!」
「これは?」
「…やめっ」
「やめるかやめないかじゃない、本気で嫌か嫌じゃないかだ」
ソードの中で「本気」と言えば本気なので、自問自答させると本気の嫌ではないのだ。レイはソードの本気の線引きを逆手にとり、嫌なら何をしてでも俺を全力で止めればいいと脅しをかけたのだ。
そこまでしないと、ソードを自覚させれないし今はどこまで大丈夫なのか確かめたかった。勿論ソードの本気はないので拒否をする事はないと確信していた。
「……。」
その「……。」はどっちだ?
良いようにとるぞ。
レイは乳首をまた舐め始め、反対の手でもう片方の乳首を立てるようにゆっくり指先でさわった。
「うっ…」
ソードは顔を横にして、されるがまま耐えていた。交互に舐められ、なぶられた乳首はすっかり立って少し赤くなっていた。どれぐらいされたのだろうか、唾液で照らされた赤くなった乳首はレイの息を「ふっ」吹き掛けられただけで敏感に感じるようになっていた。
「んっ…」
レイは嬉しそうにペロッと乳首をもう一度舐め、ソードの脇から腰に手を滑らせ履いていたボトムに手をかけ下着ごと脱がした。ソードの中でレイの「本気で嫌か嫌じゃないか」が頭から離れず二択を常に迫られている状態だった。
レイも自分の服を全部脱ぎ捨て、ソードの足を開いて身体を入れた。そして、またあの言葉を言う。
「ソード、本気で嫌なら言え」
ソードは答えなかったがレイにはそれが答えだった。自分の指を舐めゆっくりと1本ほぐすように中指を入れた。
「っん」
と声がもれた。
ぐっと入れられ、そこからまたゆっくり出し入れされた。中で指を折り曲げられ、ぐりぐりと拡げさせられる。少し馴染んできた所で二本目を入れた。入れた指をまたゆっくり出し入れされた。途中、乳首を舐めたり吸ったりして二本目が気持ちよくなるまでほぐし続けた。人差し指と中指で三本目が入るように隙間を作るように拡げ、じっくりと三本目を入れた。
ずっと我慢してきた声だが、三本目がじわじわと入り始めると思わず声がでた。
「っう゛ぅ…」
さすがに苦しいか
ソードの体が少し強ばる。チュッちゅと顔や耳もとにキスをする。それでもまだ強ばる体を見て、二本にしなおしソードの感じる部分を探した。入り口から少し奥に入った上の辺りでギュっと締まる。「ここだな」とそこを重点的に動かした。
「うっ…ん…ん…」
勝手に声がもれる。トントンとこつかれ、ぐりぐりと押される。更に指の腹で擦られて、ソードのモノはいつの間にか勃っていた。ただ、自分のを入れるにはまだキツいため一度ソードだけイかせる事にした。
「一緒にいきたいけど、一回先に出させる。ごめんな」
レイは優しい口調で言うと、ちゅっと目尻にキスをして、ソードのモノを上下に擦った。そして、中の指を激しく動かしソードをイかせた。
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