16 / 148
5
しおりを挟む
「帰らなくていいの?」
「まだいい」
まるで不倫相手に言うようなセリフ。
国を守るって言ってたけど留守にして大丈夫なのかな?そしてクラムさんも大丈夫かな~といっても週末まで俺は仕事だし待ってもらうか一人で帰ってもらうしかないけど。
大人になってから拗ねると大変だな。
「ねぇ、フィグの国は好きとか嫌いとかある?」
「ある」
「じゃあ好きの上は?」
「好きしかない」
「それは、人や物?」
「そうだ」
「こちらでは、好きの上は大好きなんだ」
「そうか」
「大好きの上が愛かもしれない」
「…。」
「俺もよくわからないけど全部受け入れるみたいな。好きも嫌いも。元々皆、愛は持っててそれを誰かに与えるみたいな。だから、愛があれば大丈夫じゃないかな」
「…。」
上手く、てか全然説明できてないけどこれでわかってくれたかな?妃迎えるのにこんな所に居ちゃダメだよな。早く帰ってもらわないと。
「…愛がなかったら?」
王妃に愛がないって事?
「んー好きになる努力したらその内好きになって、大好きになって愛してもらえるかもよ。1.2回のキスがダメな位で諦めるなよ。上手くなればいいだけじゃん。相手もわかってくれるよ」
「やまとは愛を持ってるのか?」
「あると思う」
「俺は…」
「ん?」
「いや、いい…」
これでいい。こっちの世界に来ても生活できないしさ、フィグだって向こうの世界があるし。ましてや王がこっちに来るなんて…絶対だめなはず。
「俺、今週末から夏休みなんだ。1週間ぐらいあるからフィグと一緒に出掛けたかったけど早く帰らないとね」
「…。」
この沈黙はなんだ?
「フィグ、皆心配するからちゃんと帰らなきゃ」
「…わかった」
だといいけど。よし、フィグが帰りやすくするためにお土産でも買って渡してあげればいいよな!異世界人からしたらこっちが異世界になるわけだし。多分、向こうに無いものいっぱいあるはず!
てことで金曜日の夜、量販店に買い物にきた。欲しい物が一択しかないフィグ。まぁそれは買うから後は何がいいかな?
「フィグ欲しいもの他にない?」
「ん…愛は売ってないんだよな?」
「無い!…けど愛を手助けするものはあるかも」
「それが欲しい」
所定の場所に案内をする。
「…やまと」
そうです。18禁コーナーです。マンネリの方や性癖を確かめる場所です。
「妃も何か性癖があるやもしれない。適当に買ってがんばれ!ちなみに、映像は見れなさそうなので道具を買うといいよ!」
額に手をやるフィグを宥めつつポイポイ適当にかごに入れ明日の準備のため帰宅した。
お土産も買ったし、きっとフィグなら大丈夫だよ。さて寝るか。
…ベッドがさっきからごそごそ動く。
「フィグ?」
「悪い…起こしたか?」
「ううん」
全然大丈夫なんだけど。珍しいな、いつもならすぐ寝るのに。まぁ、そんな時もあるよな。
俺は起き上がり水をフィグに渡しベッドに腰掛け寝れるまで話をした。
「キスするの自信ない?」
「無い!」
「妃なら優しい人でしょ?」
「知らん、初めて会ったから」
そうか、自分で選べれない政略結婚的な感じなら安易な事は言えないか。そんなに傷心で妃迎えるのちょっと可哀想だな。せめてキスのアドバイスとか上手くなる方法が言えたらいいけど…携帯で検索してみるか。何かに見立てて練習か…
「指使えば?指を唇に見立ててキスの練習したら?」
「え?」
自分の指でしたらただの痛々しい男でしかないよなこれ。仕方ない、後で洗えばいいし指を貸すか!こういう時胸を貸すんだっけか?肩だっけか?綺麗に手を洗いフィグの前に指を向けた。
「ほい、いいよ。俺の指で練習してみて」
「な!?」
「ほら、早く。電気消えてるからそんなわかんないよ」
「いや…やまと…それはちょっと」
うーん、恥ずかしいか。二人しかいないからいい気がするんだけどな。仕方ない。
俺はどぎまぎしているフィグの手を取り二本だけ指を掴んで唇に見立てチュチュとした。
「こんな感じ」
「!?」
あれ?小鳥キス(やまと流のフレンチキスの言い方)じゃダメか。そらそうか、キス上手くないと無理って言われたんだよな。ガッツリだよな。フィグすまん、手は後で洗ってくれ!ペロペロ。はむはむ。
「な!っやま、やまと!」
意外と難しいな、指がゴツいし固いし。んぐぅ、俺も人と比べた事そんな無いから上手いか知らないけど。フィグ見てくれてるかな?
指を咥えたままフィグの顔を見た。暗くてあんまりよくわからないけど、もう片方の手で顔を抑え見ないようにしてたが指の隙間から俺の顔を覗き見ていた。フィグ、ムッツリか…。
「まだいい」
まるで不倫相手に言うようなセリフ。
国を守るって言ってたけど留守にして大丈夫なのかな?そしてクラムさんも大丈夫かな~といっても週末まで俺は仕事だし待ってもらうか一人で帰ってもらうしかないけど。
大人になってから拗ねると大変だな。
「ねぇ、フィグの国は好きとか嫌いとかある?」
「ある」
「じゃあ好きの上は?」
「好きしかない」
「それは、人や物?」
「そうだ」
「こちらでは、好きの上は大好きなんだ」
「そうか」
「大好きの上が愛かもしれない」
「…。」
「俺もよくわからないけど全部受け入れるみたいな。好きも嫌いも。元々皆、愛は持っててそれを誰かに与えるみたいな。だから、愛があれば大丈夫じゃないかな」
「…。」
上手く、てか全然説明できてないけどこれでわかってくれたかな?妃迎えるのにこんな所に居ちゃダメだよな。早く帰ってもらわないと。
「…愛がなかったら?」
王妃に愛がないって事?
「んー好きになる努力したらその内好きになって、大好きになって愛してもらえるかもよ。1.2回のキスがダメな位で諦めるなよ。上手くなればいいだけじゃん。相手もわかってくれるよ」
「やまとは愛を持ってるのか?」
「あると思う」
「俺は…」
「ん?」
「いや、いい…」
これでいい。こっちの世界に来ても生活できないしさ、フィグだって向こうの世界があるし。ましてや王がこっちに来るなんて…絶対だめなはず。
「俺、今週末から夏休みなんだ。1週間ぐらいあるからフィグと一緒に出掛けたかったけど早く帰らないとね」
「…。」
この沈黙はなんだ?
「フィグ、皆心配するからちゃんと帰らなきゃ」
「…わかった」
だといいけど。よし、フィグが帰りやすくするためにお土産でも買って渡してあげればいいよな!異世界人からしたらこっちが異世界になるわけだし。多分、向こうに無いものいっぱいあるはず!
てことで金曜日の夜、量販店に買い物にきた。欲しい物が一択しかないフィグ。まぁそれは買うから後は何がいいかな?
「フィグ欲しいもの他にない?」
「ん…愛は売ってないんだよな?」
「無い!…けど愛を手助けするものはあるかも」
「それが欲しい」
所定の場所に案内をする。
「…やまと」
そうです。18禁コーナーです。マンネリの方や性癖を確かめる場所です。
「妃も何か性癖があるやもしれない。適当に買ってがんばれ!ちなみに、映像は見れなさそうなので道具を買うといいよ!」
額に手をやるフィグを宥めつつポイポイ適当にかごに入れ明日の準備のため帰宅した。
お土産も買ったし、きっとフィグなら大丈夫だよ。さて寝るか。
…ベッドがさっきからごそごそ動く。
「フィグ?」
「悪い…起こしたか?」
「ううん」
全然大丈夫なんだけど。珍しいな、いつもならすぐ寝るのに。まぁ、そんな時もあるよな。
俺は起き上がり水をフィグに渡しベッドに腰掛け寝れるまで話をした。
「キスするの自信ない?」
「無い!」
「妃なら優しい人でしょ?」
「知らん、初めて会ったから」
そうか、自分で選べれない政略結婚的な感じなら安易な事は言えないか。そんなに傷心で妃迎えるのちょっと可哀想だな。せめてキスのアドバイスとか上手くなる方法が言えたらいいけど…携帯で検索してみるか。何かに見立てて練習か…
「指使えば?指を唇に見立ててキスの練習したら?」
「え?」
自分の指でしたらただの痛々しい男でしかないよなこれ。仕方ない、後で洗えばいいし指を貸すか!こういう時胸を貸すんだっけか?肩だっけか?綺麗に手を洗いフィグの前に指を向けた。
「ほい、いいよ。俺の指で練習してみて」
「な!?」
「ほら、早く。電気消えてるからそんなわかんないよ」
「いや…やまと…それはちょっと」
うーん、恥ずかしいか。二人しかいないからいい気がするんだけどな。仕方ない。
俺はどぎまぎしているフィグの手を取り二本だけ指を掴んで唇に見立てチュチュとした。
「こんな感じ」
「!?」
あれ?小鳥キス(やまと流のフレンチキスの言い方)じゃダメか。そらそうか、キス上手くないと無理って言われたんだよな。ガッツリだよな。フィグすまん、手は後で洗ってくれ!ペロペロ。はむはむ。
「な!っやま、やまと!」
意外と難しいな、指がゴツいし固いし。んぐぅ、俺も人と比べた事そんな無いから上手いか知らないけど。フィグ見てくれてるかな?
指を咥えたままフィグの顔を見た。暗くてあんまりよくわからないけど、もう片方の手で顔を抑え見ないようにしてたが指の隙間から俺の顔を覗き見ていた。フィグ、ムッツリか…。
0
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
首輪 〜性奴隷 律の調教〜
M
BL
※エロ、グロ、スカトロ、ショタ、モロ語、暴力的なセックス、たまに嘔吐など、かなりフェティッシュな内容です。
R18です。
ほとんどの話に男性同士の過激な性表現・暴力表現が含まれますのでご注意下さい。
孤児だった律は飯塚という資産家に拾われた。
幼い子供にしか興味を示さない飯塚は、律が美しい青年に成長するにつれて愛情を失い、性奴隷として調教し客に奉仕させて金儲けの道具として使い続ける。
それでも飯塚への一途な想いを捨てられずにいた律だったが、とうとう新しい飼い主に売り渡す日を告げられてしまう。
新しい飼い主として律の前に現れたのは、桐山という男だった。
新しいパパは超美人??~母と息子の雌堕ち記録~
焼き芋さん
BL
ママが連れてきたパパは超美人でした。
美しい声、引き締まったボディ、スラリと伸びた美しいおみ足。
スタイルも良くママよりも綺麗…でもそんなパパには太くて立派なおちんちんが付いていました。
これは…そんなパパに快楽地獄に堕とされた母と息子の物語…
※DLsite様でCG集販売の予定あり
身体検査が恥ずかしすぎる
Sion ショタもの書きさん
BL
桜の咲く季節。4月となり、陽物男子中学校は盛大な入学式を行った。俺はクラスの振り分けも終わり、このまま何事もなく学校生活が始まるのだと思っていた。
しかし入学式の一週間後、この学校では新入生の身体検査を行う。内容はとてもじゃないけど言うことはできない。俺はその検査で、とんでもない目にあった。
※注意:エロです
僕が玩具になった理由
Me-ya
BL
🈲R指定🈯
「俺のペットにしてやるよ」
眞司は僕を見下ろしながらそう言った。
🈲R指定🔞
※この作品はフィクションです。
実在の人物、団体等とは一切関係ありません。
※この小説は他の場所で書いていましたが、携帯が壊れてスマホに替えた時、小説を書いていた場所が分からなくなってしまいました😨
ので、ここで新しく書き直します…。
(他の場所でも、1カ所書いていますが…)
エレベーターで一緒になった男の子がやけにモジモジしているので
こじらせた処女
BL
大学生になり、一人暮らしを始めた荒井は、今日も今日とて買い物を済ませて、下宿先のエレベーターを待っていた。そこに偶然居合わせた中学生になりたての男の子。やけにソワソワしていて、我慢しているというのは明白だった。
とてつもなく短いエレベーターの移動時間に繰り広げられる、激しいおしっこダンス。果たして彼は間に合うのだろうか…
女装とメス調教をさせられ、担任だった教師の亡くなった奥さんの代わりをさせられる元教え子の男
湊戸アサギリ
BL
また女装メス調教です。見ていただきありがとうございます。
何も知らない息子視点です。今回はエロ無しです。他の作品もよろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる