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無慈悲なゴング
それぞれ
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どうやら妖怪内にも色々とゴタゴタが起きているそうな。例えばザシコの婚約とか婚約とか婚約とか……。
地方からの有権者からの使者や謀叛。あっちの世界ではあっちのしきたりがあるらしい。まぁ、僕にとっては妖怪も人間の様なものだから不思議ではない。ザシコは今までの歴史を振り返ってみれば良いと助言してくれた。
『戦い』『謀反』『侵略』『協定』『政略結婚』などなど
このワードだけで何かが起こる気がしなくもない。だが僕には今回のことでどうして『ザシコ』が重要人物なのか、それが理解ができなかった。そして何故ザシコが婚約しなければならないのか、事更分からない。そこで黄雷猿(こうらいえん)が言った。
「ザシコ様がぁよぉ、『政略結婚なんてクソ喰へ』って妖界の有力者で偉い「小松菜の馬鹿殿」をお斬りつけなさったんだよ。っかぁ~スカッとしたね!!あの下心の丸出しの豚野郎!!だから俺は妖界を抜け出してザシコ様についたんじゃーよ!」
(あぁ、ザシコならやりそうだわ)
群青色の碧聖鳥(へきせいちょう)は、『ザシコ様LOVE』という考えというか、『ザシコにゾッコン』という様な感じだった。碧聖鳥(へきせいちょう)が言うには、今まで皆、この美しい水の様な羽に近づこうとせず、兵器としての扱いを受けていた私に、物怖じせず、抱きしめながらボソッとこう言ったらしい。
「そなたのこの水の様な羽は暖かいのだな。もう少し抱きしめさせてくれんか」
「いや、これ以上だと触れていると、何が起こるかわかりませぬ。それに私は兵器です……」
「いや、『鳥』じゃ。其方がどう思ってようが、『兵器』ではなく『美しい鳥』じゃ」
この時、私は『ザシコ様の鳥』として生きていく事に決めた。
『わ、私の力はザシコ様のために!!』
こうして各々事情があるにしろ、ザシコを慕ってうちに集まったらしい……(黄雷猿(こうらいえん)は歌舞伎っぷりが良かったそうだ。よくわからないが……)
地方からの有権者からの使者や謀叛。あっちの世界ではあっちのしきたりがあるらしい。まぁ、僕にとっては妖怪も人間の様なものだから不思議ではない。ザシコは今までの歴史を振り返ってみれば良いと助言してくれた。
『戦い』『謀反』『侵略』『協定』『政略結婚』などなど
このワードだけで何かが起こる気がしなくもない。だが僕には今回のことでどうして『ザシコ』が重要人物なのか、それが理解ができなかった。そして何故ザシコが婚約しなければならないのか、事更分からない。そこで黄雷猿(こうらいえん)が言った。
「ザシコ様がぁよぉ、『政略結婚なんてクソ喰へ』って妖界の有力者で偉い「小松菜の馬鹿殿」をお斬りつけなさったんだよ。っかぁ~スカッとしたね!!あの下心の丸出しの豚野郎!!だから俺は妖界を抜け出してザシコ様についたんじゃーよ!」
(あぁ、ザシコならやりそうだわ)
群青色の碧聖鳥(へきせいちょう)は、『ザシコ様LOVE』という考えというか、『ザシコにゾッコン』という様な感じだった。碧聖鳥(へきせいちょう)が言うには、今まで皆、この美しい水の様な羽に近づこうとせず、兵器としての扱いを受けていた私に、物怖じせず、抱きしめながらボソッとこう言ったらしい。
「そなたのこの水の様な羽は暖かいのだな。もう少し抱きしめさせてくれんか」
「いや、これ以上だと触れていると、何が起こるかわかりませぬ。それに私は兵器です……」
「いや、『鳥』じゃ。其方がどう思ってようが、『兵器』ではなく『美しい鳥』じゃ」
この時、私は『ザシコ様の鳥』として生きていく事に決めた。
『わ、私の力はザシコ様のために!!』
こうして各々事情があるにしろ、ザシコを慕ってうちに集まったらしい……(黄雷猿(こうらいえん)は歌舞伎っぷりが良かったそうだ。よくわからないが……)
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