あの日の後悔と懺悔とそれと

双葉のクローバー

褒め称えられる事のない普通

僕の最初の難関がオムツ替えだった。ヘルパーさん達がいる時は、処置して頂いていたが、その方々がいない時、僕は焦りに焦った。まずはオムツから漏れた汚物がズボンにつかないように、おむつを広げて大きなドーナツ状にして片足ずつ脱がしていく。もちろんその際にベッドに汚物が落ちないように、親父が予め用意しておいたオムツの端を入れ込む。そして、片方が終わると逆側の足を同じように行う。この際、母が痛くないかにも気を配った。洗うための介護用のジョウロで綺麗にした後、薬を塗りガーゼを当てていく。

文章ではなんとなく簡単そうに見えるが、これが水分の多い便の時が大変だ。ベットのシートから服から何やら全て交換だ。


何回も言う、母は悪くない。そしてこれは覚悟をしていた「ほんの一部に過ぎないという事だ………」。