3 / 129
一葉のクローバー
これが普通なのか……
しおりを挟む
お母さんを除いて男3人、車で帰宅。家に着くとすぐに兄貴も親父も床に寝てしまった。僕はベッドに座り途方に暮れていた。
「なかなか酸っぱくてうまいのぉ」
明らかに頭上から声がした。捕まえてみるとおかっぱ頭にクリっとしたつぶらな瞳で、色白で可憐な着物姿のお人形さんの様な女の子だった。そしてそのお人形さんは僕の大好きな「うめねり」を口いっぱいに入れて、人差し指をビシッと立てて
「73点」
と私に言い放った。
(な、何なんだこの子は……。まぁ、このご時世、誘拐やら何やら頻発しているんだ。こんな理不尽な事に巻き込まれるのはごめんだ!ただでさえ頭がこんがらがってるのに。その前になんだこのサイズは!!ちょっと待てよ……その前にいつから居たんだ!??)
すると台所からカランカランと音がする。コップを退かすと、寝っ転がっている太々しい妖怪が現れた。
「安心せい、そやつは座敷童子と言ってな、幸せな家庭に住み着く妖怪だ。ん?俺か?俺は気にするな!」
(なんなんだよもう……疲れからくるあれってやつなのか、僕は電波ちゃんになっちゃったのか??段々自分というものが分からなくなってくる……)
「小僧!気にするな!元々お前が正しいというのが間違ってるんだ!このたわけが!」
何故か着物の女の子に怒られたので、
「え~、気にするでしょうよ……てか親父の酒飲んでるし………てかこいつら何やってんだ……。いや、人の家に勝手に上がって酒飲んでるし、それに誰だ?ん?俺が間違っているのかな?そうなのか。!この数年で一番ダメな時期に色々と重なってこうなったんだ。そうに決まってる。そうしよう!」
これは僕が本当に疲れているから視えた妖怪なのか、それとも今まで視えていなかっただけだったのか。これまでの疲労も合わさり理論的な思考を放棄し、とにかく出た結論は「寝る」。ということで僕は深い眠りについた。
「なかなか酸っぱくてうまいのぉ」
明らかに頭上から声がした。捕まえてみるとおかっぱ頭にクリっとしたつぶらな瞳で、色白で可憐な着物姿のお人形さんの様な女の子だった。そしてそのお人形さんは僕の大好きな「うめねり」を口いっぱいに入れて、人差し指をビシッと立てて
「73点」
と私に言い放った。
(な、何なんだこの子は……。まぁ、このご時世、誘拐やら何やら頻発しているんだ。こんな理不尽な事に巻き込まれるのはごめんだ!ただでさえ頭がこんがらがってるのに。その前になんだこのサイズは!!ちょっと待てよ……その前にいつから居たんだ!??)
すると台所からカランカランと音がする。コップを退かすと、寝っ転がっている太々しい妖怪が現れた。
「安心せい、そやつは座敷童子と言ってな、幸せな家庭に住み着く妖怪だ。ん?俺か?俺は気にするな!」
(なんなんだよもう……疲れからくるあれってやつなのか、僕は電波ちゃんになっちゃったのか??段々自分というものが分からなくなってくる……)
「小僧!気にするな!元々お前が正しいというのが間違ってるんだ!このたわけが!」
何故か着物の女の子に怒られたので、
「え~、気にするでしょうよ……てか親父の酒飲んでるし………てかこいつら何やってんだ……。いや、人の家に勝手に上がって酒飲んでるし、それに誰だ?ん?俺が間違っているのかな?そうなのか。!この数年で一番ダメな時期に色々と重なってこうなったんだ。そうに決まってる。そうしよう!」
これは僕が本当に疲れているから視えた妖怪なのか、それとも今まで視えていなかっただけだったのか。これまでの疲労も合わさり理論的な思考を放棄し、とにかく出た結論は「寝る」。ということで僕は深い眠りについた。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる