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最果ての森・成長編
102. 森の湧泉
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僕とティアがおとなしく待っている間に、ジルがササッとお昼ご飯を作ってくれた。
手際よく料理をしているジルは本当に格好いい。
そうだ、先ほどコロコロ作りを教えてもらったみたいに、料理も少しずつ教えてもらおう。
でも、それは今じゃない。
今の僕には、一秒でも早く昼食にありつき、その先にあるコロコロを食べるという大事なミッションがあるのだ。だから今は、料理の邪魔をしてはいけないのだ。
僕とティアは、静かに、ただただ静かに、ジルを待った。
「ふわぁ~、やっと落ち着いたのだ。幸せなのだ~」
取り憑かれたようにお昼ご飯をガツガツと食べ、さらにコロコロを思う存分食べたティアが寝そべりながら言う。
食欲が満たされて、まったり満足タイムだ。
「しあわしぇ~」
僕もお腹いっぱいだ。ぽこんと膨れたお腹を撫でる。
今日も美味しかった。
いつものサラダと、ふっくら炊き上げたご飯。鶏肉のハンバーグに、オニオンスープ。
待ったかいがあったと強く思うくらいどれも美味しく、さらに食後のお菓子まで食べられて、もう大満足だ。
さて、午後は森の奥に行くんだっけ。湧き水を汲みに行くんだ。
でも少し眠いかもしれない。まぶたが重いから、きっと僕は半目になっているのだろう。···テムがいたら笑いそうだな。
そういえば、今日はテムとファムは遊びに来ないのだろうか。ライは昨日の転移で疲れたりしていないだろうか。
「少し寝てから出かけよう」
眠気のせいか思考があちこちに飛んでいる僕を、ジルが抱えてベッドまで運んでくれた。
かろうじて開いた目で隣を見ると、ティアがすでにスースーと寝息を立てていた。僕はフワサラの白い毛並みにくっついて、爆睡した。
目覚めて数瞬の後、思考がクリアになる。
お昼寝のあとは、お出かけだ!
「てぃあ、おきてー」
まだ隣で寝ているティアを起こす。
「ふわぁ~」
ティアが起きた。大きなあくびだ。
「もう食べられないのだ~」
まだ半分寝ていたようだ。
その後パッチリ起きたティアとクリーンの魔法をかけ合っていると、ジルが気づいて部屋に来てくれた。
「よく眠れたか?」
「あう!」
ジルがお昼寝をさせてくれたおかげで、すこぶる体調がいい。
元気に返事をすると、「そうか」と優しく頭を撫でてくれた。
「そろそろ出発するか」
ジルの手が僕の頭から離れる。
ちょっと寂しく思っていると、今度はふんわりと抱えてくれた。ティアも一緒だ。
ジルとティアの体温を感じられて、なんだか安心する。
「歩いてもいいが···今回は飛んで行こうと思う」
歩くと少し時間がかかるのだろうか。
今日はお昼寝をしちゃったし、この時間からだと遅くなってしまうのかもしれない。
ジルに抱えられたまま、家の外に出る。
フワリとした浮遊感に包まれ、あっという間に森の木々を見下ろす高さになった。
「ここから少し西へ進んだ場所だ」
ジルはそう言うと、目的地へと一直線に飛び始めた。
ものすごい勢いで遠ざかっていく木々を眼下に見ながら、僕はワクワクとした気持ちを募らせる。
そんな僕とは対照的に、ティアはペタンと耳を折っている。
「この高さに、この速さ···。いつか慣れるときが来るのだろうか」
ティアの言葉に、初めてのゴブリン狩りを思い出した。あ、僕は狩ってないけどね?
逃げ回るゴブリンたち。笑いながら追いかけるテムとファム。···あの光景は忘れたくても忘れられない。
あのときは地面が恋しかったなあ。
でも僕が慣れたんだから、きっとティアも大丈夫。あ、ゴブリン狩りの方ではなくて、飛ぶことに慣れたという意味だ。
僕は脳裏に蘇る映像を振り払いながら、そっとティアを撫でた。
「あの場所だ」
飛び始めてそれほど時間は経っていないが、ジルが少しスピードを落とした。
ジルの目線をたどると、木々が密度高く生い茂る中で、一部だけぽっかりと空いている場所があった。
その場所に上空から降り立つ。
そこには、小さな池があった。
池の中に水の湧き出る場所が複数あるようで、水面が盛り上がっている箇所がいくつかある。
木々で遮られることなく池に降り注ぐ太陽の光が、常に揺れる水面で反射し、池全体がキラキラと輝いて見える。
深い森の独特な空気と相まって、神秘的な光景を創り出している。
「森の奥にこんな場所があったとは···。長いことこの森で生きていたのに、全く知らなかったのだ···」
地面に降りたティアが、絶景を前に立ち尽くす。
どうやらティアは、この場所の存在を知らなかったようだ。
「ワレは縄張りからあまり出なかったからな。ましてや森の奥に行くなど···。以前は気づいていなかったが、ワレは小心者だったのかもしれん」
ティアはなんとなく落ち込んでいるようだ。
そんなティアに、ジルが声を掛ける。
「その慎重さがあったから、長く生きられたのだろう」
「···そ、そうなのか?」
「ああ。この森に来た当初から、俺はお前の存在を知っていた。自分の実力を知り、相手を知り、行動を決めることができる者だと思っていた」
「···!」
ティアは自分がそんなふうに認識されていたとは思っていなかったようで、驚きに固まっている。
「こちらを見ていたから、ウィルに手を出すなら対処しようと思っていたが···。まあ、あれは事故だからな···」
そりゃ、赤ん坊がいきなり改造版アースショットを撃ち込んでくるなんて、誰が予想できるだろうか。
僕はうんうんと頷いてティアを撫でる。
「とにかく、ティア。お前の慎重さは美点だ。この世界でウィルとともに長く生きるのに必要なものだ」
「···っ、そ、そうだな!その通りなのだ!」
ジルの言葉はいつも心にストンと入ってくる。それはきっと、ジルが自分の嘘偽りない気持ちをまっすぐに伝えてくれているからだ。
「···ありがとうなのだ」と小さく言ったティアを、僕はぎゅっと抱きしめた。
その感謝の言葉に込めたティアの気持ちも、ジルの心にちゃんと伝わっていると思う。その証拠に、ティアを見つめるエメラルドの瞳はとても優しい。
「せっかくここへ来たから、水を汲んで帰ろう。俺が警戒しているが、一応ウィルとティアも周囲を気にしていてくれ」
ジルに言われてハッとする。
そうだ、ここは最果ての森。強い魔物が跋扈する危険な場所。
ジルが一緒だとどこにいてもつい安心してしまうが、それでは成長につながらない。
気を引き締めて、魔力感知を行う。
すると、あちこちに魔物が潜んでいることが分かった。
自らの魔力を誇示しているような者もいるし、隠蔽しているのかうっすらとしか感知できない者もいる。
いずれにしても、この森の奥で生きている魔物たちだ。きっと恐ろしく強いのだろう。
そんな魔物たちが、じっとこちらの様子を窺っている。
僕とティアではない。ジルの存在が、そうさせているのだ。
水を汲んでいるジルを見る。
いつもと同じように、静かで穏やかな雰囲気だ。
近くにいすぎて忘れがちだが、こういう時、改めてジルの凄さを思い知る。
僕はジルの隣にしゃがむ。
僕が安心する場所。でもいつか、ここから離れる時が来るかもしれない。その時は、ジルに安心して見送ってもらえるくらい強くなっていたい。
そんなことを考えながら、じっと池を見る。澄んだ水が滾々と湧き出る様子は、ずっと見ていられる。
「飲んでみるか?」
ジルがコップに水を入れて、僕に渡してくれた。
「あいあと!」
コクコクと頷いてコップを受け取り、水を飲む。
少しひんやりとしていて、まろやかで、さっぱりしている。ゴクゴクと一気に飲みたくなるくらい、飲みやすくて美味しい。
それに飲み終わったあと、体が軽くなるというか、元気になる気がする。
いつの間にかティアも僕の隣に座ってジルに水をもらっていた。飲みながらブンブン尻尾を振っているから、きっと美味しく感じているのだろう。
ふとここで、感知していた魔物たちが遠ざかっていくのに気づいた。
僕は慌てて魔力感知の範囲を広げる。すると上空からものすごい魔力が、これまたものすごい速さで近づいているのが分かった。
「じる、てぃあ!」
思わず二人の名前を叫ぶ。
どうしよう。敵か?味方か?
感知できた限りでは、驚くことに、魔力がジル並みに大きいのだ。
隠そうともしないその強大な魔力が、どんどんこちらへ近づいてくる。
結局僕は何もできなかった。
巨大な魔力の持ち主が着地する際のドッシーンという地響きの中で、「大丈夫だ」というジルの声が聞こえた。
手際よく料理をしているジルは本当に格好いい。
そうだ、先ほどコロコロ作りを教えてもらったみたいに、料理も少しずつ教えてもらおう。
でも、それは今じゃない。
今の僕には、一秒でも早く昼食にありつき、その先にあるコロコロを食べるという大事なミッションがあるのだ。だから今は、料理の邪魔をしてはいけないのだ。
僕とティアは、静かに、ただただ静かに、ジルを待った。
「ふわぁ~、やっと落ち着いたのだ。幸せなのだ~」
取り憑かれたようにお昼ご飯をガツガツと食べ、さらにコロコロを思う存分食べたティアが寝そべりながら言う。
食欲が満たされて、まったり満足タイムだ。
「しあわしぇ~」
僕もお腹いっぱいだ。ぽこんと膨れたお腹を撫でる。
今日も美味しかった。
いつものサラダと、ふっくら炊き上げたご飯。鶏肉のハンバーグに、オニオンスープ。
待ったかいがあったと強く思うくらいどれも美味しく、さらに食後のお菓子まで食べられて、もう大満足だ。
さて、午後は森の奥に行くんだっけ。湧き水を汲みに行くんだ。
でも少し眠いかもしれない。まぶたが重いから、きっと僕は半目になっているのだろう。···テムがいたら笑いそうだな。
そういえば、今日はテムとファムは遊びに来ないのだろうか。ライは昨日の転移で疲れたりしていないだろうか。
「少し寝てから出かけよう」
眠気のせいか思考があちこちに飛んでいる僕を、ジルが抱えてベッドまで運んでくれた。
かろうじて開いた目で隣を見ると、ティアがすでにスースーと寝息を立てていた。僕はフワサラの白い毛並みにくっついて、爆睡した。
目覚めて数瞬の後、思考がクリアになる。
お昼寝のあとは、お出かけだ!
「てぃあ、おきてー」
まだ隣で寝ているティアを起こす。
「ふわぁ~」
ティアが起きた。大きなあくびだ。
「もう食べられないのだ~」
まだ半分寝ていたようだ。
その後パッチリ起きたティアとクリーンの魔法をかけ合っていると、ジルが気づいて部屋に来てくれた。
「よく眠れたか?」
「あう!」
ジルがお昼寝をさせてくれたおかげで、すこぶる体調がいい。
元気に返事をすると、「そうか」と優しく頭を撫でてくれた。
「そろそろ出発するか」
ジルの手が僕の頭から離れる。
ちょっと寂しく思っていると、今度はふんわりと抱えてくれた。ティアも一緒だ。
ジルとティアの体温を感じられて、なんだか安心する。
「歩いてもいいが···今回は飛んで行こうと思う」
歩くと少し時間がかかるのだろうか。
今日はお昼寝をしちゃったし、この時間からだと遅くなってしまうのかもしれない。
ジルに抱えられたまま、家の外に出る。
フワリとした浮遊感に包まれ、あっという間に森の木々を見下ろす高さになった。
「ここから少し西へ進んだ場所だ」
ジルはそう言うと、目的地へと一直線に飛び始めた。
ものすごい勢いで遠ざかっていく木々を眼下に見ながら、僕はワクワクとした気持ちを募らせる。
そんな僕とは対照的に、ティアはペタンと耳を折っている。
「この高さに、この速さ···。いつか慣れるときが来るのだろうか」
ティアの言葉に、初めてのゴブリン狩りを思い出した。あ、僕は狩ってないけどね?
逃げ回るゴブリンたち。笑いながら追いかけるテムとファム。···あの光景は忘れたくても忘れられない。
あのときは地面が恋しかったなあ。
でも僕が慣れたんだから、きっとティアも大丈夫。あ、ゴブリン狩りの方ではなくて、飛ぶことに慣れたという意味だ。
僕は脳裏に蘇る映像を振り払いながら、そっとティアを撫でた。
「あの場所だ」
飛び始めてそれほど時間は経っていないが、ジルが少しスピードを落とした。
ジルの目線をたどると、木々が密度高く生い茂る中で、一部だけぽっかりと空いている場所があった。
その場所に上空から降り立つ。
そこには、小さな池があった。
池の中に水の湧き出る場所が複数あるようで、水面が盛り上がっている箇所がいくつかある。
木々で遮られることなく池に降り注ぐ太陽の光が、常に揺れる水面で反射し、池全体がキラキラと輝いて見える。
深い森の独特な空気と相まって、神秘的な光景を創り出している。
「森の奥にこんな場所があったとは···。長いことこの森で生きていたのに、全く知らなかったのだ···」
地面に降りたティアが、絶景を前に立ち尽くす。
どうやらティアは、この場所の存在を知らなかったようだ。
「ワレは縄張りからあまり出なかったからな。ましてや森の奥に行くなど···。以前は気づいていなかったが、ワレは小心者だったのかもしれん」
ティアはなんとなく落ち込んでいるようだ。
そんなティアに、ジルが声を掛ける。
「その慎重さがあったから、長く生きられたのだろう」
「···そ、そうなのか?」
「ああ。この森に来た当初から、俺はお前の存在を知っていた。自分の実力を知り、相手を知り、行動を決めることができる者だと思っていた」
「···!」
ティアは自分がそんなふうに認識されていたとは思っていなかったようで、驚きに固まっている。
「こちらを見ていたから、ウィルに手を出すなら対処しようと思っていたが···。まあ、あれは事故だからな···」
そりゃ、赤ん坊がいきなり改造版アースショットを撃ち込んでくるなんて、誰が予想できるだろうか。
僕はうんうんと頷いてティアを撫でる。
「とにかく、ティア。お前の慎重さは美点だ。この世界でウィルとともに長く生きるのに必要なものだ」
「···っ、そ、そうだな!その通りなのだ!」
ジルの言葉はいつも心にストンと入ってくる。それはきっと、ジルが自分の嘘偽りない気持ちをまっすぐに伝えてくれているからだ。
「···ありがとうなのだ」と小さく言ったティアを、僕はぎゅっと抱きしめた。
その感謝の言葉に込めたティアの気持ちも、ジルの心にちゃんと伝わっていると思う。その証拠に、ティアを見つめるエメラルドの瞳はとても優しい。
「せっかくここへ来たから、水を汲んで帰ろう。俺が警戒しているが、一応ウィルとティアも周囲を気にしていてくれ」
ジルに言われてハッとする。
そうだ、ここは最果ての森。強い魔物が跋扈する危険な場所。
ジルが一緒だとどこにいてもつい安心してしまうが、それでは成長につながらない。
気を引き締めて、魔力感知を行う。
すると、あちこちに魔物が潜んでいることが分かった。
自らの魔力を誇示しているような者もいるし、隠蔽しているのかうっすらとしか感知できない者もいる。
いずれにしても、この森の奥で生きている魔物たちだ。きっと恐ろしく強いのだろう。
そんな魔物たちが、じっとこちらの様子を窺っている。
僕とティアではない。ジルの存在が、そうさせているのだ。
水を汲んでいるジルを見る。
いつもと同じように、静かで穏やかな雰囲気だ。
近くにいすぎて忘れがちだが、こういう時、改めてジルの凄さを思い知る。
僕はジルの隣にしゃがむ。
僕が安心する場所。でもいつか、ここから離れる時が来るかもしれない。その時は、ジルに安心して見送ってもらえるくらい強くなっていたい。
そんなことを考えながら、じっと池を見る。澄んだ水が滾々と湧き出る様子は、ずっと見ていられる。
「飲んでみるか?」
ジルがコップに水を入れて、僕に渡してくれた。
「あいあと!」
コクコクと頷いてコップを受け取り、水を飲む。
少しひんやりとしていて、まろやかで、さっぱりしている。ゴクゴクと一気に飲みたくなるくらい、飲みやすくて美味しい。
それに飲み終わったあと、体が軽くなるというか、元気になる気がする。
いつの間にかティアも僕の隣に座ってジルに水をもらっていた。飲みながらブンブン尻尾を振っているから、きっと美味しく感じているのだろう。
ふとここで、感知していた魔物たちが遠ざかっていくのに気づいた。
僕は慌てて魔力感知の範囲を広げる。すると上空からものすごい魔力が、これまたものすごい速さで近づいているのが分かった。
「じる、てぃあ!」
思わず二人の名前を叫ぶ。
どうしよう。敵か?味方か?
感知できた限りでは、驚くことに、魔力がジル並みに大きいのだ。
隠そうともしないその強大な魔力が、どんどんこちらへ近づいてくる。
結局僕は何もできなかった。
巨大な魔力の持ち主が着地する際のドッシーンという地響きの中で、「大丈夫だ」というジルの声が聞こえた。
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