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最果ての森編
50. 固有魔法?
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うまく説明出来ないから、僕にしか出来ないよと必死にジェスチャーで伝えると、何とか落ち着きを取り戻したライ。
「そ、そうなんだね···。ウィル君の元いた世界での、難しい理論ってことなのかな?是非とも詳しく聞きたいけど···それはそのうちね。とりあえず、家の中へ戻ろうか、ははは」
まだ若干抜け殻のような感じだが、時間が解決してくれるはずだ。うん、きっとそうだ。
「夕飯···食べるか?」
ジルがライを気遣っている。···なんか、ごめんね。
「あ、いいの?それじゃあ、いただきたいな。···はあ」
や、やばい。ほんと、ごめんね。
「俺が作るから、休んでおけ」
ジルがライの肩をぽん、とたたいてキッチンへと入って行った。ライはリビングの椅子に座って虚空を見つめている。お昼には嬉々として料理を手伝っていたのだが、今はそんな気力もないようだ。いや、もう本気で、申し訳ない。
「ウィル君···」
ライの声に、ビクッとする。
「ウィル君にしか使えないなら、あれは固有魔法の扱いでいいのかな?」
お、おお?調子が戻って来たのかな?
「ふふふ、ウィル君の場合は、ウィル君固有の魔法がこれからも増えそうだよね」
空色の瞳に光が戻りつつある···と思う。
「その時は、出来る範囲でいいから、理論を説明してもらえたら嬉しいな。そしたら私達も、ウィル君の魔法に近いものが使えるようになるかもしれないからね。お願いできるかい?」
もちろんですとも!
「あう!」
思わずライの手をぎゅっと握って返事をした。
「ふふ、ありがとう。私の得意属性の優位性が無くなった気がしてちょっと落ち込んじゃったんだ。でもウィル君だけの魔法なら問題ないし、なにより風の特徴はそれだけじゃないからね!」
よ、良かったー!
このメンタルの強さはライの美点だよね。
その後は、穏やかにお喋りをしながらジルを待った。
「待たせたな」
ジルだ!夜ごはんだ!
今日はいつものサラダとリゾット、それからスープ。
今回のリゾットはトマトと白身魚を使ったおしゃれな洋風という感じだ。上にかけられたチーズがとろっと溶けていて、今が食べ頃だよと言わんばかりだ。あむっと食べると、トマトの酸味とチーズのコク、さらに魚の旨味が合わさって、最高のハーモニーを奏でている。この組み合わせ、たまらん。その美味しさを吸ったお米も、もちろん美味しい。
「リーナさんのとこのお米、美味しいね」
うんうん、本当に美味しい。リーナさんには感謝だね。
「ああ、ありがたい」
「ふふ、何かお礼をしてみたら?そしたらリーナさん、すごく、ものすごーく喜ぶと思うよ」
強調するライに同意する。ほんと、ものすごーく喜びそうだ。
忙しいのにわざわざこちらに来てくれて、魚とお米をくれたんだから、お礼ができないかなと僕も思っていたんだ。
「そうだな···。ウィル、ソルツァンテに行ってみるか?」
な、なんですと!?···いいの?行っていいの?
驚きと期待に、目を見開く。
「ふふ、面白そうだね。もう少し魔法を覚えたら、行ってみてもいいんじゃない?ジルが一緒にいるなら、安心だしね」
ライが賛成してくれた。
「あう!」
行きたい!と全力で頷く。
「そうか」
ジルが頭を撫でてくれた。
リーナさんのいる国か。むふふ、これは早急に食べたい丼物ランキングを完成させる必要があるな。
それにしても、わくわくする。この森をまだ出たことがないから、この世界にどんな人達がいて、どんな街並みになっているかとか、全然知らない。
僕は期待で胸を膨らませ、リゾットとスープでお腹を膨らませた。今夜のスープは、玉ねぎたっぷりのスープだ。柔らかく煮込まれた玉ねぎにコンソメスープが染みていて、とても美味しかった。
この日以降も、ライに魔法を教えてもらう日々を送った。ライが来ない日もたまにあるが、そんな時は、ジルが料理しているところを観察したり、本を読んだり、本で読んだ魔法を試してみたりして過ごした。
ライが、アースニードルという、土の針を地面から出す魔法を教えてくれた日があった。この日の夜にステータスを確認したら、それまでに習得した土属性の魔法が『土属性魔法(初級)』とまとめられていた。これはステータスが見やすくなって助かるな、と思った。きっと他の属性も、初級魔法を一通り習得したらまとめられるのだろう。
なお、僕が改良を加えたアースニードルは、通常よりも鋭くて強度が高いらしい。ぎゅっと固めたせいか、表面がつるつるしていて摩擦が少なく、「ふふ、これ、すごく刺さりやすそうだね。ぷすっといっちゃいそうだね」とライに言われた。ちょっと笑顔が怖かった。
その他に習得したのは、防御魔法がメインだ。
火にはリラックス効果があるよね、とファイアウォールをたくさん作ったら、熱くて全然リラックスできなかった。熱耐性がついて、ライに呆れられた。
まあ、自分でも調子に乗っちゃったと思っている。でも、耐性がついたから、次は癒やしの効果が得られるんじゃないかと密かに思っている。
雨が降った日もあって、ジルがやってくれたみたいに光のシールドで雨宿りをしていたら、ライに「ふふ、使い方、斬新だね」と言われた。ジルを見たら、視線を逸らされた。
後でジルが教えてくれたのだが、あれは僕を外に出られるようにするために咄嗟に思い付いた方法だったらしい。通常は、傘としては使わないようだ。知らなかったら、街でも使ってしまうところだった。僕は常識をわきまえた人になりたいのだ。
ちなみに、視線を逸らしたことについては、「···ライの、心の安寧のためだ」と言われた。解せぬ。
この日、『光属性魔法(初級)』にまとめられた。
順調に魔法を習得したり、知識を吸収したりして過ごしていたのだが、一つ気になることがあった。最近、テムとファムが来ないのだ。気まぐれな二人だから、どこかへ行っていてこちらに来られないのかなと思うのだが、急に顔を見せなくなると心配になる。
ライに聞いてみようかとも思ったが、どんな答えが帰ってくるか不安でなんとなく聞けずにいた。
そのうちまた来てくれるよね。だって仲良しだからね。そう思い込むことにした。
名前:ウィル
種族:人族
年齢:1
レベル:34
スキル:成長力促進、言語理解、魔力操作、魔力感知
魔法:土属性魔法(初級)
光属性魔法(初級)
水弾、火弾、風弾、闇弾、火壁、水壁、闇盾
耐性:熱耐性
加護:リインの加護
称号:異世界からの転生者、黒龍帝の愛息子、雷帝の愛弟子
「そ、そうなんだね···。ウィル君の元いた世界での、難しい理論ってことなのかな?是非とも詳しく聞きたいけど···それはそのうちね。とりあえず、家の中へ戻ろうか、ははは」
まだ若干抜け殻のような感じだが、時間が解決してくれるはずだ。うん、きっとそうだ。
「夕飯···食べるか?」
ジルがライを気遣っている。···なんか、ごめんね。
「あ、いいの?それじゃあ、いただきたいな。···はあ」
や、やばい。ほんと、ごめんね。
「俺が作るから、休んでおけ」
ジルがライの肩をぽん、とたたいてキッチンへと入って行った。ライはリビングの椅子に座って虚空を見つめている。お昼には嬉々として料理を手伝っていたのだが、今はそんな気力もないようだ。いや、もう本気で、申し訳ない。
「ウィル君···」
ライの声に、ビクッとする。
「ウィル君にしか使えないなら、あれは固有魔法の扱いでいいのかな?」
お、おお?調子が戻って来たのかな?
「ふふふ、ウィル君の場合は、ウィル君固有の魔法がこれからも増えそうだよね」
空色の瞳に光が戻りつつある···と思う。
「その時は、出来る範囲でいいから、理論を説明してもらえたら嬉しいな。そしたら私達も、ウィル君の魔法に近いものが使えるようになるかもしれないからね。お願いできるかい?」
もちろんですとも!
「あう!」
思わずライの手をぎゅっと握って返事をした。
「ふふ、ありがとう。私の得意属性の優位性が無くなった気がしてちょっと落ち込んじゃったんだ。でもウィル君だけの魔法なら問題ないし、なにより風の特徴はそれだけじゃないからね!」
よ、良かったー!
このメンタルの強さはライの美点だよね。
その後は、穏やかにお喋りをしながらジルを待った。
「待たせたな」
ジルだ!夜ごはんだ!
今日はいつものサラダとリゾット、それからスープ。
今回のリゾットはトマトと白身魚を使ったおしゃれな洋風という感じだ。上にかけられたチーズがとろっと溶けていて、今が食べ頃だよと言わんばかりだ。あむっと食べると、トマトの酸味とチーズのコク、さらに魚の旨味が合わさって、最高のハーモニーを奏でている。この組み合わせ、たまらん。その美味しさを吸ったお米も、もちろん美味しい。
「リーナさんのとこのお米、美味しいね」
うんうん、本当に美味しい。リーナさんには感謝だね。
「ああ、ありがたい」
「ふふ、何かお礼をしてみたら?そしたらリーナさん、すごく、ものすごーく喜ぶと思うよ」
強調するライに同意する。ほんと、ものすごーく喜びそうだ。
忙しいのにわざわざこちらに来てくれて、魚とお米をくれたんだから、お礼ができないかなと僕も思っていたんだ。
「そうだな···。ウィル、ソルツァンテに行ってみるか?」
な、なんですと!?···いいの?行っていいの?
驚きと期待に、目を見開く。
「ふふ、面白そうだね。もう少し魔法を覚えたら、行ってみてもいいんじゃない?ジルが一緒にいるなら、安心だしね」
ライが賛成してくれた。
「あう!」
行きたい!と全力で頷く。
「そうか」
ジルが頭を撫でてくれた。
リーナさんのいる国か。むふふ、これは早急に食べたい丼物ランキングを完成させる必要があるな。
それにしても、わくわくする。この森をまだ出たことがないから、この世界にどんな人達がいて、どんな街並みになっているかとか、全然知らない。
僕は期待で胸を膨らませ、リゾットとスープでお腹を膨らませた。今夜のスープは、玉ねぎたっぷりのスープだ。柔らかく煮込まれた玉ねぎにコンソメスープが染みていて、とても美味しかった。
この日以降も、ライに魔法を教えてもらう日々を送った。ライが来ない日もたまにあるが、そんな時は、ジルが料理しているところを観察したり、本を読んだり、本で読んだ魔法を試してみたりして過ごした。
ライが、アースニードルという、土の針を地面から出す魔法を教えてくれた日があった。この日の夜にステータスを確認したら、それまでに習得した土属性の魔法が『土属性魔法(初級)』とまとめられていた。これはステータスが見やすくなって助かるな、と思った。きっと他の属性も、初級魔法を一通り習得したらまとめられるのだろう。
なお、僕が改良を加えたアースニードルは、通常よりも鋭くて強度が高いらしい。ぎゅっと固めたせいか、表面がつるつるしていて摩擦が少なく、「ふふ、これ、すごく刺さりやすそうだね。ぷすっといっちゃいそうだね」とライに言われた。ちょっと笑顔が怖かった。
その他に習得したのは、防御魔法がメインだ。
火にはリラックス効果があるよね、とファイアウォールをたくさん作ったら、熱くて全然リラックスできなかった。熱耐性がついて、ライに呆れられた。
まあ、自分でも調子に乗っちゃったと思っている。でも、耐性がついたから、次は癒やしの効果が得られるんじゃないかと密かに思っている。
雨が降った日もあって、ジルがやってくれたみたいに光のシールドで雨宿りをしていたら、ライに「ふふ、使い方、斬新だね」と言われた。ジルを見たら、視線を逸らされた。
後でジルが教えてくれたのだが、あれは僕を外に出られるようにするために咄嗟に思い付いた方法だったらしい。通常は、傘としては使わないようだ。知らなかったら、街でも使ってしまうところだった。僕は常識をわきまえた人になりたいのだ。
ちなみに、視線を逸らしたことについては、「···ライの、心の安寧のためだ」と言われた。解せぬ。
この日、『光属性魔法(初級)』にまとめられた。
順調に魔法を習得したり、知識を吸収したりして過ごしていたのだが、一つ気になることがあった。最近、テムとファムが来ないのだ。気まぐれな二人だから、どこかへ行っていてこちらに来られないのかなと思うのだが、急に顔を見せなくなると心配になる。
ライに聞いてみようかとも思ったが、どんな答えが帰ってくるか不安でなんとなく聞けずにいた。
そのうちまた来てくれるよね。だって仲良しだからね。そう思い込むことにした。
名前:ウィル
種族:人族
年齢:1
レベル:34
スキル:成長力促進、言語理解、魔力操作、魔力感知
魔法:土属性魔法(初級)
光属性魔法(初級)
水弾、火弾、風弾、闇弾、火壁、水壁、闇盾
耐性:熱耐性
加護:リインの加護
称号:異世界からの転生者、黒龍帝の愛息子、雷帝の愛弟子
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