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最果ての森編
36. お外ごはん
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「ふふ、もう私は怒っていないからね。オーガを隠さなくても大丈夫だよ」
こそこそしている二人にライが声をかける。
「そ、そうか?そうだよなー!ブハハ!」
「ほらー、ぼくの言った通りでしょー?」
どうやらファムは大丈夫だと思っていたようだ。
「うーん、でも食事中に視界に入るのは嫌だから、とりあえず裏に持って行こうか。ちょっと時間は経ってるけど、血抜きもしちゃおう」
そう言うとライは僕を降ろし、オーガの足を掴んで引き摺りながら家の裏へと消えた。うん、やっぱり、扱い雑だよね?
そんなやり取りをしている間に、ジルがテーブルとイスをセッティングしてくれていた。敷物の上に座るのではなく、テラス席で食べるような感じだ。なんか、お洒落···!
「わーい!こんなのも、いいねー!なんだか楽しくなるよー!」
「だな!いつもの三倍は食えそうだぜ!」
テムとファムが早速席に着く。
「待たせたな」
かっこいいセリフを言いながら、ジルが僕を膝に乗せてくれる。ふむ、僕の将来かっこよくキメたいセリフ集に追加だ。
「ふふ、外に出ただけなのに、いつもよりずっと楽しいね」
あ、ライが戻ってきた。
「ああ、たまにはこういうのもいいな」
今まではあまりやっていなかったのだろうか。こんなランチ、天気さえ良ければいつでもしたい。
「ねえねえ、もう食べてもいいー?」
「オレ、もう腹が鳴りそうだぜ!」
もう鳴ってたよね、テムさん。
「ああ、食べよう」
「わーい!」
「もぐっもぐっ」
ジルの一声で、二人が食べ始める。
「ふふ、私達も食べようか」
二人の様子を見て笑いながら、ライが言う。
ああ、なんだか、すごく楽しいな。
サンドイッチはそれぞれ小さめにカットされていて、食べやすそうだ。これなら全種類制覇も夢じゃない。ジルの優しさがイケメンだ。
お、これはハムとチーズとレタスかな?それにところどころに見える赤は、トマトだろうか。ぱくりと食べると、レタスのパリッとした食感が楽しめ、パンに塗られたバターの風味が食欲を増進させ、ハムチーズの相性抜群な旨味と程よい塩味に悶え、そしてトマトのフレッシュな酸味でスッキリ感を味わえる。これはもう、エンドレスに楽しめる。飽きの来ない味に、王道には王道たる理由があるのだと思った。
「おいち~」
思わず声に出てしまった。
「あはは!ウィルくん、おいちーねー!」
「もぐっもぐっ」
「ふふ、相変わらず美味しそうに食べるね」
ジルが頭を撫でてくれる。この感じ、幸せ。
天気の良い日にこうやって外で楽しく食べるのって、憧れてたんだ。なんかお洒落だし、幸せって感じがするから。温かい日差しを浴びて喉が渇いたので、水をぐびぐびっと飲むと、柑橘系の爽やかな風味を感じた。水までお洒落だ。
よし、今度はあれだよね?断面から優しい黄色が覗いてる。そう、たまごサンドだ!うんうん、このパンのふんわり感がまたいいね。
うん?これ、全体が薄い黄色で、白身が見えない。ゆで卵じゃないのかな?ぱくりと食いつくと、その柔らかさに驚く。なにこれ、ふわとろじゃないか!こんなの食べたことない!
···これ、もしかして、噂に聞くホテルのスクランブルエッグでは!?前世で、ホテルのスクランブルエッグはトロトロらしいって聞いて、自分でも作ってみたことがあったんだ。でもなぜかポロポロの卵炒めになって、ホテル、凄い···!と思った記憶がある。ジル、凄い···!大きくなったら、作り方を教えてもらおう。
ゆで卵のたまごサンドも好きだが、これもいい。この柔らか食感は感動ものだ。
そう思いながら食べていると、あっという間になくなる。もうちょっとあの幸せ食感を味わいたいが、まだ他の具材もある。
今度は、黄緑色のペースト状の具が挟まれている。なんだろう?ぱくっと食べてみる。これは···枝豆なのか?ほんの少し塩気があって、枝豆の優しい味を引き立てている。僕は茹でてそのまま食べる以外に思いつかないのに、こんな食べ方があるのか···!ジル、凄い···!
枝豆の新しい食べ方に感動していると、ライが思い出したように口を開いた。
「そうそう、今朝ブラムス王国の王様に会ったんだけどね、ウィル君のこと、軽く伝えておいたよ」
な、なんですと!?
「昨日ギルドに行ったときに、私が弟子をとったっていう話が広がっちゃってね。あ、ここではウィル君のこと、話してないよ?」
ほ、ほう。
「ただ、弟子の話がお城にも届いたみたいでね。王様が話を聞きたいって言うから会いに言ったんだ」
友達の家に呼ばれたから行ったんだ、みたいな軽さだ。
「ウィル君のことを彼に話したのは、私達以外にも味方は多い方がいいと思ってね。権力のある人が味方にいると、何かと便利だよ。大丈夫、いい人だから、安心してね」
ライがパチンとウインクをしたが、驚き過ぎて避けそこなった。急に大きな話になってちょっとついていけてないのだが、それほどライは影響力のある人物なのか。権力を便利グッズか何かみたいに扱っているが、心強いのは確かだ。そして、僕のために動いてくれていると思うと、本当にありがたい。
「ウィル君に会いたがってたけど、もう少し大きくなるまではダメって言っておいたよ」
ニコニコしているが、王様にノーと言える人なのだ。そう考えるとその笑顔に凄味を感じてしまうが、これは仕方のないことだろう。
「その時は俺も行く」
ジルがそう言う。
「ふふ、父親だもんね。もちろんだよ」
ジルが一緒なら、なんとかなるのかな?何か起きたら、この頼りになる大人達に丸投げすればいいのだ。うん、そうしよう。
そう結論を出し、考えることを放棄してサンドイッチを楽しんだ。お肉を甘辛く味付けしてあるのや、野菜メインのサンドイッチもあって、どれも美味しかった。もちろん全種類制覇して、たまごサンドをリピートした。こんなに色んな具材を作ってくれたジルに感謝だ。
「少し待っててくれ」
みんなが食べ終わったころ、ジルがそう言って僕を椅子に座らせ、家の中へ入って行った。そしてトレーを持って戻って来た。も、もしや、デザートなのか?
「まだ入るなら、食べてくれ」
そう言ってみんなにデザートが入ったグラスを配る。
逆三角形のグラスに入っているそれは白と赤の層が交互になっていて、上にはカットされたいちごが飾られている。
「わーい!デザートだー!」
「うおー!最高だな!」
「ふふ、これは別腹だよね」
みんなそれぞれに喜んで、食べ始める。僕も、僕も食べたい!
ジルが掬ってくれた赤と白の層をぱくっと食べる。ああー、美味しい!やっぱりこの赤いのは、いちごソースだよね。この甘酸っぱさがたまらない。そして白いのはヨーグルトかな?でも僕が知っているのよりずっと濃厚だ。爽やかな酸味も感じるんだけど濃厚で、それにいちごの甘酸っぱさが加わって、全部が見事に調和している感じがもう、極上···!上のいちごはフレッシュで甘くて瑞々しくて、これはこれで一つの完成形だ。美味しすぎる!
デザートまでぺろりと食べて、幸せの余韻に浸る。
「美味しかったー!ジル、ありがとー!」
ファムが上下に跳ねながら言う。
「腹いっぱいだぜ!ジル、お前最強だな!」
これはテムの最大の褒め言葉なのかもしれない。
「ふふ、本当に美味しかったよ。外で食べるのっていいね」
うん、同感だ。
「ああ、またいつかやろう」
僕がうんうんと頷いていると、ジルが頭を撫でてくれる。
みんなと過ごす一つひとつの時間がどれも楽しくて、大切だ。こんな毎日を積み重ねていけたら、僕は最高に幸せだな。
そう思いながら、穏やかな日差しの下で、僕は心地良く襲ってくる睡魔に身を委ねた。
こそこそしている二人にライが声をかける。
「そ、そうか?そうだよなー!ブハハ!」
「ほらー、ぼくの言った通りでしょー?」
どうやらファムは大丈夫だと思っていたようだ。
「うーん、でも食事中に視界に入るのは嫌だから、とりあえず裏に持って行こうか。ちょっと時間は経ってるけど、血抜きもしちゃおう」
そう言うとライは僕を降ろし、オーガの足を掴んで引き摺りながら家の裏へと消えた。うん、やっぱり、扱い雑だよね?
そんなやり取りをしている間に、ジルがテーブルとイスをセッティングしてくれていた。敷物の上に座るのではなく、テラス席で食べるような感じだ。なんか、お洒落···!
「わーい!こんなのも、いいねー!なんだか楽しくなるよー!」
「だな!いつもの三倍は食えそうだぜ!」
テムとファムが早速席に着く。
「待たせたな」
かっこいいセリフを言いながら、ジルが僕を膝に乗せてくれる。ふむ、僕の将来かっこよくキメたいセリフ集に追加だ。
「ふふ、外に出ただけなのに、いつもよりずっと楽しいね」
あ、ライが戻ってきた。
「ああ、たまにはこういうのもいいな」
今まではあまりやっていなかったのだろうか。こんなランチ、天気さえ良ければいつでもしたい。
「ねえねえ、もう食べてもいいー?」
「オレ、もう腹が鳴りそうだぜ!」
もう鳴ってたよね、テムさん。
「ああ、食べよう」
「わーい!」
「もぐっもぐっ」
ジルの一声で、二人が食べ始める。
「ふふ、私達も食べようか」
二人の様子を見て笑いながら、ライが言う。
ああ、なんだか、すごく楽しいな。
サンドイッチはそれぞれ小さめにカットされていて、食べやすそうだ。これなら全種類制覇も夢じゃない。ジルの優しさがイケメンだ。
お、これはハムとチーズとレタスかな?それにところどころに見える赤は、トマトだろうか。ぱくりと食べると、レタスのパリッとした食感が楽しめ、パンに塗られたバターの風味が食欲を増進させ、ハムチーズの相性抜群な旨味と程よい塩味に悶え、そしてトマトのフレッシュな酸味でスッキリ感を味わえる。これはもう、エンドレスに楽しめる。飽きの来ない味に、王道には王道たる理由があるのだと思った。
「おいち~」
思わず声に出てしまった。
「あはは!ウィルくん、おいちーねー!」
「もぐっもぐっ」
「ふふ、相変わらず美味しそうに食べるね」
ジルが頭を撫でてくれる。この感じ、幸せ。
天気の良い日にこうやって外で楽しく食べるのって、憧れてたんだ。なんかお洒落だし、幸せって感じがするから。温かい日差しを浴びて喉が渇いたので、水をぐびぐびっと飲むと、柑橘系の爽やかな風味を感じた。水までお洒落だ。
よし、今度はあれだよね?断面から優しい黄色が覗いてる。そう、たまごサンドだ!うんうん、このパンのふんわり感がまたいいね。
うん?これ、全体が薄い黄色で、白身が見えない。ゆで卵じゃないのかな?ぱくりと食いつくと、その柔らかさに驚く。なにこれ、ふわとろじゃないか!こんなの食べたことない!
···これ、もしかして、噂に聞くホテルのスクランブルエッグでは!?前世で、ホテルのスクランブルエッグはトロトロらしいって聞いて、自分でも作ってみたことがあったんだ。でもなぜかポロポロの卵炒めになって、ホテル、凄い···!と思った記憶がある。ジル、凄い···!大きくなったら、作り方を教えてもらおう。
ゆで卵のたまごサンドも好きだが、これもいい。この柔らか食感は感動ものだ。
そう思いながら食べていると、あっという間になくなる。もうちょっとあの幸せ食感を味わいたいが、まだ他の具材もある。
今度は、黄緑色のペースト状の具が挟まれている。なんだろう?ぱくっと食べてみる。これは···枝豆なのか?ほんの少し塩気があって、枝豆の優しい味を引き立てている。僕は茹でてそのまま食べる以外に思いつかないのに、こんな食べ方があるのか···!ジル、凄い···!
枝豆の新しい食べ方に感動していると、ライが思い出したように口を開いた。
「そうそう、今朝ブラムス王国の王様に会ったんだけどね、ウィル君のこと、軽く伝えておいたよ」
な、なんですと!?
「昨日ギルドに行ったときに、私が弟子をとったっていう話が広がっちゃってね。あ、ここではウィル君のこと、話してないよ?」
ほ、ほう。
「ただ、弟子の話がお城にも届いたみたいでね。王様が話を聞きたいって言うから会いに言ったんだ」
友達の家に呼ばれたから行ったんだ、みたいな軽さだ。
「ウィル君のことを彼に話したのは、私達以外にも味方は多い方がいいと思ってね。権力のある人が味方にいると、何かと便利だよ。大丈夫、いい人だから、安心してね」
ライがパチンとウインクをしたが、驚き過ぎて避けそこなった。急に大きな話になってちょっとついていけてないのだが、それほどライは影響力のある人物なのか。権力を便利グッズか何かみたいに扱っているが、心強いのは確かだ。そして、僕のために動いてくれていると思うと、本当にありがたい。
「ウィル君に会いたがってたけど、もう少し大きくなるまではダメって言っておいたよ」
ニコニコしているが、王様にノーと言える人なのだ。そう考えるとその笑顔に凄味を感じてしまうが、これは仕方のないことだろう。
「その時は俺も行く」
ジルがそう言う。
「ふふ、父親だもんね。もちろんだよ」
ジルが一緒なら、なんとかなるのかな?何か起きたら、この頼りになる大人達に丸投げすればいいのだ。うん、そうしよう。
そう結論を出し、考えることを放棄してサンドイッチを楽しんだ。お肉を甘辛く味付けしてあるのや、野菜メインのサンドイッチもあって、どれも美味しかった。もちろん全種類制覇して、たまごサンドをリピートした。こんなに色んな具材を作ってくれたジルに感謝だ。
「少し待っててくれ」
みんなが食べ終わったころ、ジルがそう言って僕を椅子に座らせ、家の中へ入って行った。そしてトレーを持って戻って来た。も、もしや、デザートなのか?
「まだ入るなら、食べてくれ」
そう言ってみんなにデザートが入ったグラスを配る。
逆三角形のグラスに入っているそれは白と赤の層が交互になっていて、上にはカットされたいちごが飾られている。
「わーい!デザートだー!」
「うおー!最高だな!」
「ふふ、これは別腹だよね」
みんなそれぞれに喜んで、食べ始める。僕も、僕も食べたい!
ジルが掬ってくれた赤と白の層をぱくっと食べる。ああー、美味しい!やっぱりこの赤いのは、いちごソースだよね。この甘酸っぱさがたまらない。そして白いのはヨーグルトかな?でも僕が知っているのよりずっと濃厚だ。爽やかな酸味も感じるんだけど濃厚で、それにいちごの甘酸っぱさが加わって、全部が見事に調和している感じがもう、極上···!上のいちごはフレッシュで甘くて瑞々しくて、これはこれで一つの完成形だ。美味しすぎる!
デザートまでぺろりと食べて、幸せの余韻に浸る。
「美味しかったー!ジル、ありがとー!」
ファムが上下に跳ねながら言う。
「腹いっぱいだぜ!ジル、お前最強だな!」
これはテムの最大の褒め言葉なのかもしれない。
「ふふ、本当に美味しかったよ。外で食べるのっていいね」
うん、同感だ。
「ああ、またいつかやろう」
僕がうんうんと頷いていると、ジルが頭を撫でてくれる。
みんなと過ごす一つひとつの時間がどれも楽しくて、大切だ。こんな毎日を積み重ねていけたら、僕は最高に幸せだな。
そう思いながら、穏やかな日差しの下で、僕は心地良く襲ってくる睡魔に身を委ねた。
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