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鏡にうつる私の姿は優しげな黄色の瞳。黄色がかったクリーム色の長く綺麗な髪
「ヒロイン……なのよね……」
そう、私はよくある悪役令嬢に転生した!わけではなく……
正真正銘、ヒロインに転生したのだ
え?めっちゃラッキーじゃん!ハーレムじゃん!って???
舐めないで!?そんなわけあるかい!!
一人ツッコミをしつつ私はベットに倒れ込む
「ヒロイン……ヒロインねぇ……」
転生ネタ、といえば……悪役令嬢をぎゃふんと言わせようとしたヒロインが逆にぎゃふんと言わせられたり、断罪されたりするし…
正直いい思い、とは思えない
日本で作られたゲームだから、そこまで洋風にはなってないのは救いかもしれない
文字や言葉は日本語だし、洋をイメージしてるはずなのに所々に日本!ってのがあるから、馴染むのには問題ない
よくよく考えるとフララブって、設定が弱い?
話がそれたが、私はずっと思っていることを口にした
「多分……私は既に嵌められてる」
【誰に】か、わからないけど今のレモン……
つまり私の状況はおかしいのだ
ゲームでの友好関係と今の私の友好関係がだいぶ食い違っている
「さて…」
私は机に座りなおし、ノートとペンを持つ
「現状整理と行きますか!」
元気よく声を出し、新しい人生を精一杯生きようと意気込むのだった
✗✗✗
ノートにサラサラと今の私の周りにいる人物を書き始める
1人目…彼はさっき私に足を引っ掛け転ばせてきた男【アカシ・クラーメ】
赤色の癖毛に緑色の瞳で顔は整っている
彼は攻略対象の1人で、本来の立ち位置は主人公のレモンの幼馴染でヤンデレ気質
レモンのことが大好きで、初期から好感度がめちゃくちゃ高めな人だったはず
ゲームとは違うからもしかしたら関係性が違うのかとしれない……と思い、色々思い返したが3年前……いや、2年前まではレモンにべったりだったはず
「やっぱり……誰かが何かをした……?」
私はノートにハテナマークの人物を書いた
まだ確信が持てていないけれど、やっぱり何かがおかしいのかもしれない
ゲームと違いみんな生きている人間だ、それはレモンとして生きてきた6年の間に実感している
ゲームでは出てこないメイドたち…アンもその一人だ
みんなそれぞれちゃんと思いがあり、それぞれちゃんと心配したり怒ってくれたりする
だから、ゲームと違って私が嫌われてしまった可能性はある…
「まだ、確証がたりない…」
私はノートに2人目…と書く
「えっと…今の私の周り…だと……」
ブツブツとつぶやきながら私は続きを書いていった
「ヒロイン……なのよね……」
そう、私はよくある悪役令嬢に転生した!わけではなく……
正真正銘、ヒロインに転生したのだ
え?めっちゃラッキーじゃん!ハーレムじゃん!って???
舐めないで!?そんなわけあるかい!!
一人ツッコミをしつつ私はベットに倒れ込む
「ヒロイン……ヒロインねぇ……」
転生ネタ、といえば……悪役令嬢をぎゃふんと言わせようとしたヒロインが逆にぎゃふんと言わせられたり、断罪されたりするし…
正直いい思い、とは思えない
日本で作られたゲームだから、そこまで洋風にはなってないのは救いかもしれない
文字や言葉は日本語だし、洋をイメージしてるはずなのに所々に日本!ってのがあるから、馴染むのには問題ない
よくよく考えるとフララブって、設定が弱い?
話がそれたが、私はずっと思っていることを口にした
「多分……私は既に嵌められてる」
【誰に】か、わからないけど今のレモン……
つまり私の状況はおかしいのだ
ゲームでの友好関係と今の私の友好関係がだいぶ食い違っている
「さて…」
私は机に座りなおし、ノートとペンを持つ
「現状整理と行きますか!」
元気よく声を出し、新しい人生を精一杯生きようと意気込むのだった
✗✗✗
ノートにサラサラと今の私の周りにいる人物を書き始める
1人目…彼はさっき私に足を引っ掛け転ばせてきた男【アカシ・クラーメ】
赤色の癖毛に緑色の瞳で顔は整っている
彼は攻略対象の1人で、本来の立ち位置は主人公のレモンの幼馴染でヤンデレ気質
レモンのことが大好きで、初期から好感度がめちゃくちゃ高めな人だったはず
ゲームとは違うからもしかしたら関係性が違うのかとしれない……と思い、色々思い返したが3年前……いや、2年前まではレモンにべったりだったはず
「やっぱり……誰かが何かをした……?」
私はノートにハテナマークの人物を書いた
まだ確信が持てていないけれど、やっぱり何かがおかしいのかもしれない
ゲームと違いみんな生きている人間だ、それはレモンとして生きてきた6年の間に実感している
ゲームでは出てこないメイドたち…アンもその一人だ
みんなそれぞれちゃんと思いがあり、それぞれちゃんと心配したり怒ってくれたりする
だから、ゲームと違って私が嫌われてしまった可能性はある…
「まだ、確証がたりない…」
私はノートに2人目…と書く
「えっと…今の私の周り…だと……」
ブツブツとつぶやきながら私は続きを書いていった
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