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朝起きて部屋から出たら私は目を覚ますためにお風呂へ向かう


冷たいシャワーを体に当てる

冷たい水の粒が私の体に当たるたびに私の意識はゆっくり覚醒する

覚醒すれば、水の温度を上げて、ゆったりとシャワーを浴びる
少しリラックスして、朝食の時間ギリギリまでお風呂に入っていた


しばしのリラックスタイムのあと、慌てて朝食を食べる。長湯をしすぎた

そしていつもの退屈な日常へ、私は戻るのだった













✗✗✗



夜になり、また星を見る


今日はいつもより星がきれいに見えた

ぼんやりと星を見てると何か心がそわそわする
どこかに行かなきゃいけないような

呼ばれているかのような……


『…〇〇……』


誰かの声が聞こえた気がしたが、知らないふりをして布団に潜り込む


「変なの……」


目を閉じればいつものようにゆっくり……ゆっくりと夢へと誘われる

でも、今日の夢は何か、違う気がした……










✗✗✗






「星晶」


姿の変わらない天星に大人になった星晶は寄り添っていた


「どうしたの、天星」

「君に前にも話したけれど、僕と君は生きてる時間が違う。君は多分僕より長くは生きれない」


その言葉に星晶は泣きそうになりながらしがみついていた

何故か私の胸が少しだけ痛む
それは目の前で悲しいことが起きてるからだろうか?


「私……天星と離れたくない!いや、いやよ
!」

「わかってる、わかってるよ。あのね、星晶。僕はいつか星になるんだ」

「星に…?」

「そう、空にあるあの星」


そして夜空を指差す天星

私は天星の言っている意味がわからなかった
星になる、とは一体どういうことだろうか

亡くなったあと星として見守る、ということなのか……?

疑問を感じていても二人の会話は続く


「星になったら必ず星晶、君を見つける。そしたらまた一緒になろう」

「…約束よ。星になる前にも見つけて、ずっとずっと一緒にいて」

「うん」

「天星、私も必ず貴方を見つけるわ。どんな姿になっても何度でも」

「ありがとう」


そう言って二人は手を取り合っていた


「私も貴方と同じだったら……よかったのに」

「いや、これでいいんだ」

「なんで?」

「君を看取れるからね…君を送り出せる」


その言葉に星晶はまた涙を溢れさせていた


天星の言葉から察するに天星は私と同じ【星人】なのだろう

けれど、星になる、の意味がわからない
もしかしたら私がまだ知らない何かが星人にはあるのかもしれない

そう悩んでいたら視界がゆっくりと歪んでいった



〈ピピピピッ〉


私の部屋のアラームの音が聞こえた


もう少しだけ見ていたかったけれど、夢の景色はアラームと共に歪んで消えていく

そして私はゆっくりと意識が覚醒していったのだった……
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