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1夜目 −夢?それとも−
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いつも夢を見ていた
その夢はいつも一緒
夢の中で私は1人海を見ていた
その海はとてもきれいな人がいて
その人は、どこか私に似ていた…
その人がが言うんです
思い出して…と
だから私はいつも考える
どうしてこんな夢を見てしまうのだろう
その人は何を思い出して欲しいのだろう
「美歩起きなさいー」
目覚ましの音とともに母親の私を呼ぶ声が聞こえる
そう学校の時間だ…
早く起きて準備をしなきゃ
重たい体を起こしゆっくりと準備を始める
鏡に向かい、私の顔とにらめっこする
瞳は薄く青がかっている。これは生まれつきらしい
髪は長く艶もあるので普通に自慢ではある
夢の中の人魚と違うのは
髪色と、瞳の青の濃さだろうか?
ほとんど自分と変わらないので自分が夢の中で自分を美化しているのか?と思うくらいだ
ここのところ毎日同じ夢を見る
前までは月に1度、年に1度そのくらいの頻度でしか見ていなかったはず…
それはそうと早く学校の準備をしなければまた母の声が響くだろう
憂鬱になりながら夢の内容思い出す
夢の中ではいつも私は海を見ていた
海の中には私そっくりの人がいて
その人は私に何かを伝えようとして口を動かす……
「考えてもわかんないや」
起き上がり、準備をするためにバタバタとする
春休み明けのせいか、身体がだるい
重い体を引きずり、ふらふらと学校へ向かう
夏が近くなって海が恋しくなる
幼い頃から水が好きだった
夢なんて関係なく、海が好きだ
グーッと身体を伸ばして学校への通学路を走る
学校に近づいたあたりで女の子達の声が聞こえる
「キャー!ホントに綺麗!!」
「ねー!本当に」
「人魚みたいよね!」
その言葉に足が止まり、プールの方に目をやる
ぴちゃん…
ザバっと顔を水面から出したその人は
とても綺麗な薄水色の長い髪を靡かせ、とても美人な顔つきだった
一瞬、夢の中人魚と見まごうくらいの…美しさ
「え………」
私は目を奪われていた
するとその美人さんは私の目線に気づいたのか私と目を合わせる…と
「……××××」
何かをつぶやいていたが周りの声で何もかもがかき消される
パシャパシャとプールの水をかき分け、私と一番近いところまで来たその人はそっと私と目を合わせる
「君、名前は?」
「…えと………海道美歩、です」
「美歩ちゃん、か」
ふわりと笑うその人はとても絵になっていた
「少し待ってて」
その言葉と共にザバっとプールから上がるその人
「え……ひゃ!?」
私は思わず声を上げてしまった
だってその人は
上半身裸だったからだ
「な、な、なっ」
「ん?どうしたの?」
「み、水着っ」
私の言葉に納得したような声を出し、そっと金網越しの私に近づくと
「僕は深堂 涼。男だよ、よろしくね」
「へ…」
一瞬何を言われてるかわからず深堂さんの方を見ると…
程よい筋肉のついた均整のとれた身体……
それを理解した途端、顔を真っ赤にしてとびのいた
「な、な、な……」
「とりあえず待ってて、教室一緒に行こうよ」
パタパタと更衣室に向かう彼に
私はその場に座り込んだ
私は知らなかった…
この出会いが最初から決められた
運命だったことを…
『まだダメよ』
その夢はいつも一緒
夢の中で私は1人海を見ていた
その海はとてもきれいな人がいて
その人は、どこか私に似ていた…
その人がが言うんです
思い出して…と
だから私はいつも考える
どうしてこんな夢を見てしまうのだろう
その人は何を思い出して欲しいのだろう
「美歩起きなさいー」
目覚ましの音とともに母親の私を呼ぶ声が聞こえる
そう学校の時間だ…
早く起きて準備をしなきゃ
重たい体を起こしゆっくりと準備を始める
鏡に向かい、私の顔とにらめっこする
瞳は薄く青がかっている。これは生まれつきらしい
髪は長く艶もあるので普通に自慢ではある
夢の中の人魚と違うのは
髪色と、瞳の青の濃さだろうか?
ほとんど自分と変わらないので自分が夢の中で自分を美化しているのか?と思うくらいだ
ここのところ毎日同じ夢を見る
前までは月に1度、年に1度そのくらいの頻度でしか見ていなかったはず…
それはそうと早く学校の準備をしなければまた母の声が響くだろう
憂鬱になりながら夢の内容思い出す
夢の中ではいつも私は海を見ていた
海の中には私そっくりの人がいて
その人は私に何かを伝えようとして口を動かす……
「考えてもわかんないや」
起き上がり、準備をするためにバタバタとする
春休み明けのせいか、身体がだるい
重い体を引きずり、ふらふらと学校へ向かう
夏が近くなって海が恋しくなる
幼い頃から水が好きだった
夢なんて関係なく、海が好きだ
グーッと身体を伸ばして学校への通学路を走る
学校に近づいたあたりで女の子達の声が聞こえる
「キャー!ホントに綺麗!!」
「ねー!本当に」
「人魚みたいよね!」
その言葉に足が止まり、プールの方に目をやる
ぴちゃん…
ザバっと顔を水面から出したその人は
とても綺麗な薄水色の長い髪を靡かせ、とても美人な顔つきだった
一瞬、夢の中人魚と見まごうくらいの…美しさ
「え………」
私は目を奪われていた
するとその美人さんは私の目線に気づいたのか私と目を合わせる…と
「……××××」
何かをつぶやいていたが周りの声で何もかもがかき消される
パシャパシャとプールの水をかき分け、私と一番近いところまで来たその人はそっと私と目を合わせる
「君、名前は?」
「…えと………海道美歩、です」
「美歩ちゃん、か」
ふわりと笑うその人はとても絵になっていた
「少し待ってて」
その言葉と共にザバっとプールから上がるその人
「え……ひゃ!?」
私は思わず声を上げてしまった
だってその人は
上半身裸だったからだ
「な、な、なっ」
「ん?どうしたの?」
「み、水着っ」
私の言葉に納得したような声を出し、そっと金網越しの私に近づくと
「僕は深堂 涼。男だよ、よろしくね」
「へ…」
一瞬何を言われてるかわからず深堂さんの方を見ると…
程よい筋肉のついた均整のとれた身体……
それを理解した途端、顔を真っ赤にしてとびのいた
「な、な、な……」
「とりあえず待ってて、教室一緒に行こうよ」
パタパタと更衣室に向かう彼に
私はその場に座り込んだ
私は知らなかった…
この出会いが最初から決められた
運命だったことを…
『まだダメよ』
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