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第一章

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一言もしゃべらず足早に寝室に向かう。

身長差のせいでジネウラの腰を掴んで引きずるように連れていくが、ジネウラも一生懸命しがみついて走ってる。

淑女は走らないのに。

お互いなりふり構わずヤりたがってると思うと嬉しくて堪らなかった。

部屋に入ってベッドまでもうすぐなのに、我慢できず扉に押し付けてキスをした。

「旦那様。早く。」

「うん。持ってて。」

巻き上げた裾とたっぷりのフリルを持たせた。

膝まずいてドロワーズの隙間に顔を埋めしゃぶる。

横目でドロワーズの紐をほどきながら、溢れる水を舐めとった。

乱暴にずり下げ膝に下ろすと、片足をあげて抜いてくれる。

ガーターベルトにストッキング。

はぎ取られたドロワーズを片膝にだらしなく引っ掻けて、しっとり濡れて光る産毛を昼間の明かりに晒し、スカートとフリルを抱き締めて立っている。

何も言ってないのにぎゅうっと閉じてた太ももを開いた。

襟のつまった清楚な装いをして発情した顔を俺に向けてる。

「だんな、さま。こんなことするの、旦那様だけ。他の人は、いや。ああ。」

もじもじと腰を揺らし、何もしてないのに喘いで苦しんでる。

「わかった。」

ズボンをくつろげながらキスをすると、うっとりと俺を見つめる。

扉に背中を寄りかからせ、片足を俺の太ももに絡ませて引き寄せようとする。

「早く。」

「せっかちめ。」

濡れた花びらに昂りを擦り付けるだけで、恍惚な表情を浮かべてる。

「ジネウラは何がほしい?」

「ほしい。旦那様の、ほしい。」

片手をごそごそと動かし、花びらにすり付けて遊ぶ昂りに細い指を沿わせて中へ入れと上下に刺激される。

「ううっ、こんなのどこで覚えたの?!」

「くれないのが悪い。」

自ら腰を突き出して俺を飲み込んでいく。

「あ、あ。旦那様の。」

ガクガク震えて倒れそうになるのを慌てて支え、残りをずぶぶと差し込んだ。

喉を仰け反らせ、細い悲鳴をあげてぎゅうっと中が絞り果てた。

抱いていたスカートを落とし、手がだらっと下がった。

余韻でひくひくと痙攣して立っていられないらしい。

このまま両足持ち上げて突き上げたいけど、病み上がりの俺にそんな体力ない。

せめてベッドまで運びたいが、抜かずには無理だ。

絶対体力つけよう。

挿したまま運んでやる。

「気持ちよかった?入れただけでイったね。」

気を紛らわしたくて話しかけると、とろけた顔で頷いて肯定した。

「あ…、だ、んなさま。」

「ジジだよ。愛称で呼んで。」

「じ、じ。」

ちょっとバカになっちゃったのかも。

惚けて薄く開いた目の焦点が迷子だ。

「…大丈夫か?」

「う、あ…、あ…」

顔にかかった髪を払い、顔を覗き込むが、はくはくと口を動かしただけだった。

思ったよりひどいかもと心配になり、昂りを引き抜く。

「ひぁ、ああ、あ。」

抜いただけなのにまた体を震わせ泣いていた。

中途半端に下がったズボンのせいですぐには運んでやれなかった。

床に寝せてから急いで整えて、ベッドへ運ぶ。

「ジネウラ?」

側の水桶からタオルを濡らして頬に当てる。

上に被さって顔をなでて、近くで表情を見る。

薄く目を開けて瞬きがある。

起きてるのに、何の反応もない。

「マックスかリザリーを呼ぶか?」

「…いらない。…疲れた、だけ。」

「ごめん。」

どう考えてもヤりすぎだ。

連日激しくイカせてたせいだよな。

「じ、じ。」

「何?」

さわさわとズボンの膨らみを撫でてくる。

跨いで被さる俺の太ももを伝い、両手で。

上手くズボンの開けられず、不器用にくいくいと引っ張ってる。

それがなんだか可愛いと思ってじっと見てしまった。

「…出して、ない。」

「いいよ、今日は。げ、元気に、なったら…ん。」

大した刺激じゃないのに。

果ててなかったせいで簡単に強い昂りが戻ってきた。

「手、使って。」

「うん。」

あっさり陥落して自分のズボンを下げ、ジネウラの両手に包む。

上下に擦ると気持ち良くて昂ってきた。

ジネウラの顔の横に手をついて、はあはあと荒く息を吐きながら、ジネウラの手に包まれた昂りに興奮して食い入るよう見つめた。

「ジジ。」

呼ばれてジネウラに目を向けると、

「くち、もあるよ。あーん。」

ぱかっと開いた口から見える粘膜。

唾液が糸を引いて、くちゃーっと粘っこい音がして。

何に使うのと、からかう余裕なんかなくて、急いで顔に股がり昂りを突っ込んだ。

「んっ、ぶぅ、ふ、うっ。んぅぅっ。」

「ああああ、気持ちいいっ。う、う。ご、めんっ、あ、く。」

ズボンを掴み苦しそうに呻いてるのに、初めての口淫に気遣いができず、圧迫感に仰け反るのを押さえ付けて乱暴にねじ込み続けた。

手でするより早く果ててシーツに突っ伏す。

無理に入れたそこは歯が当たり痛かったが、それさえも堪らなかった。

早く退かなきゃと思うのに、膝が震えて温かく湿ったそこは気持ち良くて、ジネウラの鼻息がふーふーと俺の産毛に当たることさえも、名残惜しかった。

ぼんやりとそうと思っていたら、ぐにゃぐにゃと縮んだそれを舌で捏ねてきて驚いた。

「じ、ジネウラっ、うう、う。だめだって。また大きくなるから。」

「あ、あ…あ。」

口から引き離すと白い名残が鼻までかかり、顔を伝って耳まで垂れていた。

無理にこじ開けた口は閉まらないようで、あうあうと動かしている。

慌てて顔を拭いて、サイドテーブルの水差しをグラスに入れて洗面器を、肘をたてて起き上がるジネウラの顔に寄せる。

「うがいをして。キツかったよね、ごめん。気持ち良くて優しく出来なかった。俺、バカだ。本当にごめん。」

「鼻から出た。痛い。」

うがいをしたら、急いでタオルを当てて何度もふんっふんっと押し出している。

「あー、苦しい。死ぬ、これ。」

あっけらかんとした様子だったが、体を起こしていられなくて俺の腕に体を乗せて前のめりにのし掛かってる。

背中をさすり労る。

「水。」

「はい。」

すばやくグラスを持って、飲みやすいように仰向けに体勢を変える。

「もういい。」

「はい。」

さっと受け取ってすぐにサイドテーブルに置いた。

「シワになるから脱がすの手伝って。」

「はい。」

粛々と言いつけを守りせっせと働く。

衣装をソファーにかけて、今朝のシュミーズとコルセット姿に。
コルセットの紐は触れない。

これ以上はまた襲いそうだから出来なかった。

具合悪く気だるげな姿も1枚1枚脱がすのも太ももと花びらを拭うのも。

ジネウラが色っぽいせいだ。

興奮が戻ってきた。

ベッドサイドに膝まずいて寝転ぶジネウラを離れて見る。

「遠い。」

嫌そうに睨まれた。

「近寄るとまた襲う。次は2回目だからもっとしつこくする自信ある。」

「…ぇえ。…そんなぁ。うう…そうですか。」

心底がっかりした顔で諦める。

たったそれだけなのに、俺といたかったんだと伝わり顔が緩む。

昂るものを押さえながら、必死でジネウラにシーツをかける。

「休んで、ほら。」

「…はい。…ジジ。」

恥ずかしそうに名前を呼ぶ。

胸に穏やかに広がる昂りに息が詰まって呼吸が上手く出来なかった。

「…私の、ジジ。」
 
「うん。ジネウラのだよ。」

そうだと嬉しい。

全部あげたいと思ったら、ジネウラの顔はふわっと花が咲いたように微笑み、大好き、と小さく呟いたのが聞こえた。

「…俺も、大好き。…愛してる。」

キスをし、散らばった髪を整えてあげて額を撫でて。

名残惜しいけど、このままじゃ獣になると宣言した俺は部屋から出た。

ジネウラを休ませてあげたかった。

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