蒼き瞳

秋月

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*母との修行と仲間の絆

母との修行と仲間の絆#28

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-アサギリside-

気性も荒くすばしっこいみたい…
白牙を捕らえるのは容易ではなさそう
なら氷の檻で捕らえてましょうか

アサギリ「氷哦烈風裳ひょうがれっぷうしょう!」

あっという間に氷の大きなドームができて白牙をこの中に閉じ込めることに成功した

白牙「出口なし…閉じ込められたわりに明るいじゃねえか」

アサギリ「私の氷は少し特別なの
さぁ白牙、貴方は私の術の中に居るの
降参してくれる?」

白牙「あぁ?あっさり捕まるなんて面白かねぇだろ
それこの俺様をなめてんじゃねぇぞ。雷撃!」

巨大な雷が私の氷を砕いた!?
白牙はその隙に逃げ出していた
そして砕けた氷の塊が私を目掛けて降り落ちてきた

アサギリ「――…!」

ぶつかる…!
ドオォン―――…!!
あれ…?痛くない…

フブキ「全くアサギリは昔から世話が焼けるね」

アサギリ「フブキ!?」

もしかしてフブキが助けてくれた…?

フブキ「自分の術でやられそうになってちゃ世話ないよ」

う…確かにそうだけど…

アサギリ「別にフブキに助けて貰わなくても自分で何とか出来たわ!」

素直にお礼も言えないなんて…本当に可愛いげがないわ
こんな事されたら期待してしまう
でもフブキは私の事そんな風にみてないもんね

アサギリ「昔みたいに世話のかかる妹とか言うんでしょ」

フブキ「そんな事覚えてたのか?」

そんな事って…私には大事な事…
でもそうよね、フブキにとっては私はそうゆう風に写ってるんだから
だから決めたの…期待しないって

フブキ「…はは!アサギリは昔から素直じゃないな
まぁ昔はそうかもな
でも今はアサギリの事妹なんて思ってないよ」

アサギリ「え…!?」

フブキはそれだけ言い残して白牙を追いかけていった

アサギリ「なんなの言い逃げ…?
ずるいじゃない…どういう意味なのよフブキ…」

気になる…けど今は気にしてる場合じゃない
早く私も白牙を追いかけないと!
この儀式が終わったら直接フブキに聞いてやるんだから!

-コユキside-

コユキ「やっと見つけたよ!白狼ちゃん♪
このコユキちゃんからは逃げられないんだから♪」

白牙「なんだ…まだ餓鬼じゃねぇか」

ふふふー♪この為に今まで頑張ってきたんだから♪
この白狼ちゃんを手名付ければコユキが史上最年少で皆から一目置かれちゃうんだから♪

コユキ「いくよ白狼ちゃん!大水波おおみずなみ!」

大波に呑み込まれて溺れた所を捕らえるんだから♪…って思ったのに

コユキ「えぇ!?なんで水の上に浮いてるの!?」

その時、バチバチと大きな雷が発生して私は思いっきり感電して気を失った

コユキ「きゃあぁぁ!!」

白牙「やっぱり餓鬼じゃねぇか
カルラの奴なんでこんな奴をメンバーに入れやがったんだ」

-ハクトside-

あらら、コユキちゃんはリタイアみたいだね
自分の術を相手に利用されるなんてまだまだお子様だねぇ

ハクト「雪手裏剣!」

ちぇっ、避けられた
確か白牙は感知タイプ、隠れても無駄ってことだね

白牙「餓鬼の次は小僧か」

ハクト「雪白ハクト
名前くらい覚えてくれると嬉しいな
僕はコユキちゃんみたいにいかないからね!
白陣はくじんの術!」

白牙「ぐっ…なんだこいつ等は」

ハクト「雪人形だよ
捕らえたよ白牙、僕に忠誠を誓ってくれる?」

バチっ!!

ハクト「な!?僕の術が!」

白牙「なんだ、意外と脆いじゃねぇか
これで俺を捕まえたつもりかよ」

ハクト「なんだ!?雨雲!?いつの間に!?」

白牙「雷針!!」

ハクト「うわぁぁぁ!!」

白牙「ちっ、気ぃ失ったか
もっと骨のある奴は居ねぇのかよ」

フブキ「なら俺の相手をしてもらおうか白牙」

白牙「ふん、フブキの野郎か
ちったぁ骨のある奴がきたな」

フブキ「氷山裳ひょうざんしょう!
残念だけど雷は使わせないよ」

白牙「ちっ、氷の柱か!動けねぇ…がこのままでも雷は使えるんだぜ」

フブキ「俺の氷を壊すほどの威力…!
やっぱり油断できないな…なんだこれ…霧!?」

冬夜「母さん!山が霧に包まれていくよ!」

華夜「とうとう動き出したわねナギサ
さぁこの勝負どう転ぶのかしら」

ナギサ「雨音色…
どうやらコユキとハクトはリタイアしたみたいだな
フブキさんとアサギリさんには悪いけど白牙は俺が貰うよ!霧雨きりさめ!」

アサギリ「なにこれ!?体に氷が…!」

フブキ「霧に氷の粒子を混ぜ体に付着すると氷が成長する術…くそ体が動かせない…
ナギサの奴俺達に邪魔させないつもりか」

ナギサ「さぁ白牙、さしで勝負しようぜ?」

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