162 / 180
*秋の彼岸祭り
秋の彼岸祭り#6
しおりを挟む
ー…一方で部屋のドアを叩く音が聞こえて、部屋主がドアを開ける
美緒「やっほぉ、朱莉♪」
朱莉「来ると思った」
美緒「やっぱりお喋りしたいじゃん?
ほら、飲み物もお菓子も完備してるんだから♪」
朱莉「用意いいな
まぁ、適当に座ってよ~
どうせ琉くんの話でしょー?
この時期のあんたの話の定番じゃん
今もまだ好きなの?」
美緒「あったり前じゃーんっ
あんなに好みの人初めてなんだからさ♪」
朱莉「ま、今日の様子見てればすぐ分かったけど
美緒も中々一途だねぇ~
いや、美緒に一途なんて言葉は合わないか
あんたに食われた男が何人いることやら」
美緒「何言ってるの~
私は超、琉一途だよ~
他の男は時々味見してテクニックを磨いてるだけ♪
これもぜーんぶ琉の為なんだから」
朱莉「うわぁ、清楚なイメージの神社の娘とは思えない発現」
美緒「でも早速またフラれちゃったぁ
しかも彼女が出来てたなんて…」
朱莉「なに?やっぱりショックなの?」
美緒「え?別になんとも?
ぜーんぜんショックじゃないし、むしろ琉もそうゆうことに興味あるんだって知れたし?
私にもチャンスがあるわけじゃん!
彼女がいようが奪っちゃえば良いんだからさ♪」
朱莉「魔性って言葉はまさに美緒の為の言葉だわ」
美緒「褒め言葉だね」
朱莉「メンタル強いな」
美緒「今年こそ琉の事、手に入れてやるんだから♪
でも、まさか彼女があんな初そうな
子だとは思わなかったなぁ」
朱莉「まず本当に琉くんが恋愛とか彼女という存在に興味あったこと事態驚きだけどね
確かに初そうな子だったけど、普通にいい子そうじゃん」
美緒「確かにねー、話しやすかったし」
朱莉「やっぱりライバル視してたりするの?」
美緒「えー、別にライバルとか思ってないよぉ
むしろ同じ男を好きになった仲間って認識かな♪」
朱莉「美緒の恋愛ってやっぱりなんかずれてるわ」
美緒「恋愛なんて自由じゃーん」
朱莉「ま、私はそうゆうことには今まで通り当たらずさわらずでいくから~
まぁ、ほどほどに頑張って」
美緒「何言ってるのさ
本気じゃなきゃ奪えないでしょ?」
朱莉「あ、奪う気なんだ…
滅茶苦茶気合い入ってるじゃん」
美緒「もちろん♪」
ーーー…
-琉side-
静かに夜が過ぎて明け方
朝の勤めの為に着替えて早々に部屋を出てキッチンへ向かった
料理の音と微かに聞こえる話し声
キッチンを覗くと母さんと既に起きて手伝ってる蓮の姿があった
華「お、琉おはよ~
それ、そこに置いておいたから」
琉「おはよ母さん、ありがと」
蓮「琉おはようっ」
琉「ん、俺よりも早く起きたんだ?」
ってきり、早起きっていっても俺より先に起きることは無いと思ってたのに、眠そうな様子も無さそう
蓮「えへへ、頑張ったよ~」
琉「そっか」
旅行の時のイメージがなんとなく残ってるから、意外だったな
俺は挨拶だけ交わしてそのまま朝の勤めを果たす為に足を運んだ
朝の勤めが終わり、昨日同様朝食を食べる奴は朝食を食べて、学校や仕事に各々が向かう
朝からあの賑やかさはやっぱり少し騒がしく感じる
つうより、やたらと森が話し掛けてくる
蓮の前でもお構い無しの様子から、蓮の存在なんて特に気にしてなさそうだな
彼女って紹介しても効果なしか…
余計な事口走らなかっただけマシだけど…
蓮と一緒に駅へ向かい電車に乗って揺られていると、蓮は小さく欠伸を漏らす
琉「眠いのか?」
蓮「うーん…電車に揺られてたらちょっとね
でも、習慣がつけばすぐに慣れるだろうし」
琉「お前に限ってそんなにすぐに慣れるとは思わないけど…」
蓮「あは、私も自分で言ったけどあんまり自信ないや
今日の午後の授業が辛いなぁ~」
琉「お前の事だから寝そうだな」
蓮「それに関しては自信あるよ~
今までもうたた寝しちゃったことはあるからね
その時は桜が代わりに授業聞いて後で教えてくれてたんだけど、今は桜が居ないから寝ちゃうと授業の内容が分からなくなるから困るんだよね」
そう言って悩ましい表情を見せたかと思うと、じっと俺の方に視線を向ける蓮
琉「何?」
蓮「だからもしもの時はよろしくね、琉」
琉「俺に教えろと?」
蓮「あ、駄目?」
琉「…教えてくれる奴が居るからって安心して寝てんなよ?」
蓮「それはもちろんっ
どうしても眠気に困った時にお願いします♪」
調子いいな…
まぁ、すぐに習慣なんてつくもんじゃないし、手伝いに来てもらってるわけだし…
そしていつもと変わらず、学校での時間が過ぎ、結局午後の授業の途中から蓮はうたた寝をしていた
ー…帰り道
蓮「結局寝ちゃったよ…」
そう言いながら少し肩を落とす蓮
琉「ま、しょうがないんじゃない」
蓮「課題とか出されてないよね?」
琉「あぁ」
蓮「良かった
でも正直授業で少し寝たらスッキリしたかな♪」
色々と安心したようにふっと笑う
琉「堂々としてるな」
蓮「今日も帰ったら華さんのお手伝いなんだ~♪
華さん料理上手だから勉強になる」
琉「そっか」
何でも楽しそうに取り組んでくれて有難いけど…
琉「他の連中とはどう?
仲良くなれそ?」
昨日の夕食時の様子を見てても特に問題なさそうだったけど…
蓮「うん、皆話しやすいし、気遣ってくれるし、優しいし♪
ってまだ少しお話した程度だけどね」
琉「…森とは何もない?」
蓮「へ?森さん?別に何も…
1番お喋りな人だよね~、だから私も話しやすかったし…森さんがどうかしたの?」
この様子だと本当に何もなかったみたいだな…
蓮の存在を知っても、相変わらずな態度だし、彼女が居ようが気にしてないのか…
諦めてくれるのが1番だったけど、蓮に被害がいってないならまぁ、良かったと思うべきか…
でも今後も気を付けた方がいいな
琉「別に何でもない」
蓮「そっか?
でも皆小さい頃からの付き合いだからか皆仲が良いね~」
そんな呑気な話をしながら今日も家路についた
美緒「やっほぉ、朱莉♪」
朱莉「来ると思った」
美緒「やっぱりお喋りしたいじゃん?
ほら、飲み物もお菓子も完備してるんだから♪」
朱莉「用意いいな
まぁ、適当に座ってよ~
どうせ琉くんの話でしょー?
この時期のあんたの話の定番じゃん
今もまだ好きなの?」
美緒「あったり前じゃーんっ
あんなに好みの人初めてなんだからさ♪」
朱莉「ま、今日の様子見てればすぐ分かったけど
美緒も中々一途だねぇ~
いや、美緒に一途なんて言葉は合わないか
あんたに食われた男が何人いることやら」
美緒「何言ってるの~
私は超、琉一途だよ~
他の男は時々味見してテクニックを磨いてるだけ♪
これもぜーんぶ琉の為なんだから」
朱莉「うわぁ、清楚なイメージの神社の娘とは思えない発現」
美緒「でも早速またフラれちゃったぁ
しかも彼女が出来てたなんて…」
朱莉「なに?やっぱりショックなの?」
美緒「え?別になんとも?
ぜーんぜんショックじゃないし、むしろ琉もそうゆうことに興味あるんだって知れたし?
私にもチャンスがあるわけじゃん!
彼女がいようが奪っちゃえば良いんだからさ♪」
朱莉「魔性って言葉はまさに美緒の為の言葉だわ」
美緒「褒め言葉だね」
朱莉「メンタル強いな」
美緒「今年こそ琉の事、手に入れてやるんだから♪
でも、まさか彼女があんな初そうな
子だとは思わなかったなぁ」
朱莉「まず本当に琉くんが恋愛とか彼女という存在に興味あったこと事態驚きだけどね
確かに初そうな子だったけど、普通にいい子そうじゃん」
美緒「確かにねー、話しやすかったし」
朱莉「やっぱりライバル視してたりするの?」
美緒「えー、別にライバルとか思ってないよぉ
むしろ同じ男を好きになった仲間って認識かな♪」
朱莉「美緒の恋愛ってやっぱりなんかずれてるわ」
美緒「恋愛なんて自由じゃーん」
朱莉「ま、私はそうゆうことには今まで通り当たらずさわらずでいくから~
まぁ、ほどほどに頑張って」
美緒「何言ってるのさ
本気じゃなきゃ奪えないでしょ?」
朱莉「あ、奪う気なんだ…
滅茶苦茶気合い入ってるじゃん」
美緒「もちろん♪」
ーーー…
-琉side-
静かに夜が過ぎて明け方
朝の勤めの為に着替えて早々に部屋を出てキッチンへ向かった
料理の音と微かに聞こえる話し声
キッチンを覗くと母さんと既に起きて手伝ってる蓮の姿があった
華「お、琉おはよ~
それ、そこに置いておいたから」
琉「おはよ母さん、ありがと」
蓮「琉おはようっ」
琉「ん、俺よりも早く起きたんだ?」
ってきり、早起きっていっても俺より先に起きることは無いと思ってたのに、眠そうな様子も無さそう
蓮「えへへ、頑張ったよ~」
琉「そっか」
旅行の時のイメージがなんとなく残ってるから、意外だったな
俺は挨拶だけ交わしてそのまま朝の勤めを果たす為に足を運んだ
朝の勤めが終わり、昨日同様朝食を食べる奴は朝食を食べて、学校や仕事に各々が向かう
朝からあの賑やかさはやっぱり少し騒がしく感じる
つうより、やたらと森が話し掛けてくる
蓮の前でもお構い無しの様子から、蓮の存在なんて特に気にしてなさそうだな
彼女って紹介しても効果なしか…
余計な事口走らなかっただけマシだけど…
蓮と一緒に駅へ向かい電車に乗って揺られていると、蓮は小さく欠伸を漏らす
琉「眠いのか?」
蓮「うーん…電車に揺られてたらちょっとね
でも、習慣がつけばすぐに慣れるだろうし」
琉「お前に限ってそんなにすぐに慣れるとは思わないけど…」
蓮「あは、私も自分で言ったけどあんまり自信ないや
今日の午後の授業が辛いなぁ~」
琉「お前の事だから寝そうだな」
蓮「それに関しては自信あるよ~
今までもうたた寝しちゃったことはあるからね
その時は桜が代わりに授業聞いて後で教えてくれてたんだけど、今は桜が居ないから寝ちゃうと授業の内容が分からなくなるから困るんだよね」
そう言って悩ましい表情を見せたかと思うと、じっと俺の方に視線を向ける蓮
琉「何?」
蓮「だからもしもの時はよろしくね、琉」
琉「俺に教えろと?」
蓮「あ、駄目?」
琉「…教えてくれる奴が居るからって安心して寝てんなよ?」
蓮「それはもちろんっ
どうしても眠気に困った時にお願いします♪」
調子いいな…
まぁ、すぐに習慣なんてつくもんじゃないし、手伝いに来てもらってるわけだし…
そしていつもと変わらず、学校での時間が過ぎ、結局午後の授業の途中から蓮はうたた寝をしていた
ー…帰り道
蓮「結局寝ちゃったよ…」
そう言いながら少し肩を落とす蓮
琉「ま、しょうがないんじゃない」
蓮「課題とか出されてないよね?」
琉「あぁ」
蓮「良かった
でも正直授業で少し寝たらスッキリしたかな♪」
色々と安心したようにふっと笑う
琉「堂々としてるな」
蓮「今日も帰ったら華さんのお手伝いなんだ~♪
華さん料理上手だから勉強になる」
琉「そっか」
何でも楽しそうに取り組んでくれて有難いけど…
琉「他の連中とはどう?
仲良くなれそ?」
昨日の夕食時の様子を見てても特に問題なさそうだったけど…
蓮「うん、皆話しやすいし、気遣ってくれるし、優しいし♪
ってまだ少しお話した程度だけどね」
琉「…森とは何もない?」
蓮「へ?森さん?別に何も…
1番お喋りな人だよね~、だから私も話しやすかったし…森さんがどうかしたの?」
この様子だと本当に何もなかったみたいだな…
蓮の存在を知っても、相変わらずな態度だし、彼女が居ようが気にしてないのか…
諦めてくれるのが1番だったけど、蓮に被害がいってないならまぁ、良かったと思うべきか…
でも今後も気を付けた方がいいな
琉「別に何でもない」
蓮「そっか?
でも皆小さい頃からの付き合いだからか皆仲が良いね~」
そんな呑気な話をしながら今日も家路についた
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
最愛の側妃だけを愛する旦那様、あなたの愛は要りません
abang
恋愛
私の旦那様は七人の側妃を持つ、巷でも噂の好色王。
後宮はいつでも女の戦いが絶えない。
安心して眠ることもできない後宮に、他の妃の所にばかり通う皇帝である夫。
「どうして、この人を愛していたのかしら?」
ずっと静観していた皇后の心は冷めてしまいう。
それなのに皇帝は急に皇后に興味を向けて……!?
「あの人に興味はありません。勝手になさい!」
裏切りの代償
志波 連
恋愛
伯爵令嬢であるキャンディは婚約者ニックの浮気を知り、婚約解消を願い出るが1年間の再教育を施すというニックの父親の言葉に願いを取り下げ、家出を決行した。
家庭教師という職を得て充実した日々を送るキャンディの前に父親が現れた。
連れ帰られ無理やりニックと結婚させられたキャンディだったが、子供もできてこれも人生だと思い直し、ニックの妻として人生を全うしようとする。
しかしある日ニックが浮気をしていることをしり、我慢の限界を迎えたキャンディは、友人の手を借りながら人生を切り開いていくのだった。
他サイトでも掲載しています。
R15を保険で追加しました。
表紙は写真AC様よりダウンロードしました。
婚約者の浮気相手が子を授かったので
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ファンヌはリヴァス王国王太子クラウスの婚約者である。
ある日、クラウスが想いを寄せている女性――アデラが子を授かったと言う。
アデラと一緒になりたいクラウスは、ファンヌに婚約解消を迫る。
ファンヌはそれを受け入れ、さっさと手続きを済ませてしまった。
自由になった彼女は学校へと戻り、大好きな薬草や茶葉の『研究』に没頭する予定だった。
しかし、師であるエルランドが学校を辞めて自国へ戻ると言い出す。
彼は自然豊かな国ベロテニア王国の出身であった。
ベロテニア王国は、薬草や茶葉の生育に力を入れているし、何よりも獣人の血を引く者も数多くいるという魅力的な国である。
まだまだエルランドと共に茶葉や薬草の『研究』を続けたいファンヌは、エルランドと共にベロテニア王国へと向かうのだが――。
※表紙イラストはタイトルから「お絵描きばりぐっどくん」に作成してもらいました。
※完結しました
夫を愛することはやめました。
杉本凪咲
恋愛
私はただ夫に好かれたかった。毎日多くの時間をかけて丹念に化粧を施し、豊富な教養も身につけた。しかし夫は私を愛することはなく、別の女性へと愛を向けた。夫と彼女の不倫現場を目撃した時、私は強いショックを受けて、自分が隣国の王女であった時の記憶が蘇る。それを知った夫は手のひらを返したように愛を囁くが、もう既に彼への愛は尽きていた。
夫の不貞現場を目撃してしまいました
秋月乃衣
恋愛
伯爵夫人ミレーユは、夫との間に子供が授からないまま、閨を共にしなくなって一年。
何故か夫から閨を拒否されてしまっているが、理由が分からない。
そんな時に夜会中の庭園で、夫と未亡人のマデリーンが、情事に耽っている場面を目撃してしまう。
なろう様でも掲載しております。
あなたの子ですが、内緒で育てます
椿蛍
恋愛
「本当にあなたの子ですか?」
突然現れた浮気相手、私の夫である国王陛下の子を身籠っているという。
夫、王妃の座、全て奪われ冷遇される日々――王宮から、追われた私のお腹には陛下の子が宿っていた。
私は強くなることを決意する。
「この子は私が育てます!」
お腹にいる子供は王の子。
王の子だけが不思議な力を持つ。
私は育った子供を連れて王宮へ戻る。
――そして、私を追い出したことを後悔してください。
※夫の後悔、浮気相手と虐げられからのざまあ
※他サイト様でも掲載しております。
※hotランキング1位&エールありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる