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*呪いの連鎖
呪いの連鎖#13
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絶望的な状況だった
でも絶望する直前で状況は一変した
藍子「キャァァァ!!う、あぁっ!」
桜「何!?」
突然響き渡る平澤の悲鳴
蓮に向かっていた破片は途端に力を失ったように地面へと落ちていった
平澤は呻き声を上げながら何故かもがき苦しむ
俺も何が起こったのか状況を把握できなかった
「蓮ちゃん平気?
全く君も無茶するんだから
ま、蓮ちゃんが気を引いてくれたお陰でやり易かったけどね」
蓮「…お役に…立てたなら…う…」
「無理はしない、そのまま楽にしてるといいよ」
蓮の後ろの壁の影から、聞き覚えのある声と人影が見えた
その人影は紛れもない父さんだった
琉「父さん…」
桜「陸人さん…!?」
父さんが俺達に目を向けるといつもと変わらない優しい笑みで声をかけてきた
陸人「琉、蓮ちゃんの事は心配しなくて大丈夫
お前も随分と無茶したもんだな
そんなに傷だらけになって華が泣きじゃくりそうだ」
琉「父さん…なんで…」
陸人「お前1人じゃ手に余ると思ってな
それに俺の大事な息子を苦しめる奴は父親として制裁してやらないとな」
藍子「うあぁぁぁ…っ
体が、体の内側から突き刺されるように全身が痛い…!
気持ち悪いっ…痛いっ…なんなのこれっ…
あんたの仕業なの!?このクソッタレ!」
陸人「酷い言葉使いだ
君は俺の息子には相応しくないよ
琉、いい機会だから新しい除霊のやり方を教えてやるよ
そこのお前、これが何か分かるか?」
父さんが手に持って平澤に向けて見せたのは白い物体に護符を巻きつけた物
藍子「そんなの知らないっつの!」
余程苦しいのか、声を荒げ暴言を吐き散らかす平澤
桜「陸人さんが持ってるの何…?」
平澤も桜もあれが何か分からないようだが、俺はすぐに分かった
あれは骨だ、人間の骨
恐らく平澤の遺骨…!
陸人「これは君の遺骨だよ
それに護符を巻いたもの」
藍子「私の骨…!?
でも、だからなんだって言うの!?」
陸人「呪詛返しって知ってるか?
人を呪わば穴二つって言うでしょ?
人様を呪っておいて自分に返ってこないと思った?
呪いをかけた本人の体の一部と護符を使って呪いを返す除霊の方法
返すって言っても呪いをかけられた人の呪いが消える訳じゃない
消えないけど、対象にかけた呪いと同じだけの苦痛を己に返すことが出来る」
父さんは平澤の遺骨に護符を巻いたものに向けて小さく御経を唱えると、更に平澤が悲鳴をあげて苦しみ出した
藍子「熱いっ…熱い熱い熱い!!」
平澤の体中の皮膚に焼きただれるような火傷の痕が広がっていく
平澤の様子からしてそれだけ強い呪いをあいつは直人と蓮にかけていたことになる
平澤は抵抗する力もなく、呻きながら踞った
陸人「琉、このまま俺が祓っても良いけどどうする?」
琉「いや…俺が祓わなきゃ気が済まない」
陸人「そっか、じゃぁ後は任せるよ」
平澤の邪気が小さくなったお陰でさっきよりも動きやすい
それでも怠い体を動かして、苦しむ平澤の前まで来た
藍子「うぅぅぅっ…り、琉…助けて…助けてよ…ぉ」
態度を変えて懇願するように俺を見る平澤
手も足も顔も自分の呪いが返った影響で酷く焼きだだれている
琉「醜いな、いや…お前は始めから醜かったな
自分の呪いに苦しめられて…
楽に除霊なんてしてやらないからな」
今の平澤なら手持ちの護符で充分除霊できるくらい弱っている
藍子「りゅ…琉…」
震える手を伸ばす平澤に容赦なく護符を突き付けた
平澤は今までにないくらいの悲鳴を上げて、漸く姿を消した
琉「ゲホッ…」
平澤の除霊が終わり、気を抜いた瞬間、一気に体の力が抜けて膝をついた
体中痛くて怠くて今にも気を失いそうになりながらも、気を奮い立たせて、顔を上げ、蓮の方を見た
蓮は座り込んだまま父さんに寄りかかるように支えられていた
蓮…
俺は力を振り絞り、蓮の方へ足を進めた
平澤は祓った
蓮を蝕んでいた呪いも一緒に消えた筈だ
なのに、なのにどうしてこんなに不安になる
琉「はぁ…はぁ…」
やっと辿り着くと、父さんに支えられる腕の中で、蓮は眠っているように目を閉じていた
琉「蓮…」
俺が呼ぶと反応するように目を開けて、目が合うとまだ具合の悪そうな顔でふっと笑って
蓮「琉…」
絞り出すような小さな声でもハッキリと届いた蓮の声
辛うじて動く手を俺に向けて伸ばす
そんな蓮の手を掴むと感じるこいつの温もりと必死に握り返そうと力を入れる感覚
心の底から安堵した
琉「心配…かけてなんよ…」
蓮「うん…琉…会いたかった…
会えて良かった…」
琉「…当たり前だろ、馬鹿…」
自分の声が震えていた気がした
蓮はもう一度静かに笑うとフッと目を閉じた
琉「蓮…っ」
陸人「大丈夫、眠っただけだよ
あれだけ強い呪いに長い間蝕まれていたんだ
回復にはそれなりに時間がかかるだろけど、命に別状はないよ
桜ちゃんもこっちおいで
蓮ちゃんに残ってる僅かな邪気と一緒に桜ちゃんについてる邪気も祓ってあげるから」
父さんが桜と蓮の邪気を祓うと桜の顔色も良くなり、蓮の表情もさっきよりも穏やかな表情で寝息をたてて眠っていた
陸人「桜ちゃん悪いんだけど、琉から離れて蓮ちゃんに戻ってくれる?」
桜「え」
琉「待って父さん
蓮の体力がまだ回復した訳じゃないのに、桜が今戻ったって…
蓮が回復するまで桜は俺に憑いたままでいいって…」
陸人「そんな状態で無理しない
お前、自分で思ってるより顔色悪いんだから
それに桜ちゃんが戻った所で蓮ちゃんは大丈夫なのは分かってるだろ?
確かに生気のやり取りは多少あるだろうけど、悪化させる程じゃないし、むしろこの2人は互いにいい影響を与える筈だから」
琉「…分かった…桜」
桜「うん…」
そして桜は俺から離れて蓮の側に戻った
陸人「それじゃ琉についてる邪気も祓うとしますか」
その後、父さんが俺の邪気も祓ってくれた
自分ではもう祓う力も残ってなかったから正直父さんが駆けつけてくれて安心した
邪気が無くなったことで呼吸がしやすくなった
琉「父さん…さっきの呪詛返しって…」
陸人「琉は気が早いな
勉強熱心なのは良いけど、それは元気になったら教えてやるから
今は帰って体を休めることを1番に考えること
蓮ちゃんは俺が連れてくよ
琉は歩けるか?
もし辛いならおぶってやるけど」
琉「心配しなくても歩ける…」
父さんを2往復もさせるわけにはいかないし…
陸人「琉は強がりだな
それじゃ帰ろっか、華も心配してるから」
そして俺達は無事に全員家に帰ってきた
でも絶望する直前で状況は一変した
藍子「キャァァァ!!う、あぁっ!」
桜「何!?」
突然響き渡る平澤の悲鳴
蓮に向かっていた破片は途端に力を失ったように地面へと落ちていった
平澤は呻き声を上げながら何故かもがき苦しむ
俺も何が起こったのか状況を把握できなかった
「蓮ちゃん平気?
全く君も無茶するんだから
ま、蓮ちゃんが気を引いてくれたお陰でやり易かったけどね」
蓮「…お役に…立てたなら…う…」
「無理はしない、そのまま楽にしてるといいよ」
蓮の後ろの壁の影から、聞き覚えのある声と人影が見えた
その人影は紛れもない父さんだった
琉「父さん…」
桜「陸人さん…!?」
父さんが俺達に目を向けるといつもと変わらない優しい笑みで声をかけてきた
陸人「琉、蓮ちゃんの事は心配しなくて大丈夫
お前も随分と無茶したもんだな
そんなに傷だらけになって華が泣きじゃくりそうだ」
琉「父さん…なんで…」
陸人「お前1人じゃ手に余ると思ってな
それに俺の大事な息子を苦しめる奴は父親として制裁してやらないとな」
藍子「うあぁぁぁ…っ
体が、体の内側から突き刺されるように全身が痛い…!
気持ち悪いっ…痛いっ…なんなのこれっ…
あんたの仕業なの!?このクソッタレ!」
陸人「酷い言葉使いだ
君は俺の息子には相応しくないよ
琉、いい機会だから新しい除霊のやり方を教えてやるよ
そこのお前、これが何か分かるか?」
父さんが手に持って平澤に向けて見せたのは白い物体に護符を巻きつけた物
藍子「そんなの知らないっつの!」
余程苦しいのか、声を荒げ暴言を吐き散らかす平澤
桜「陸人さんが持ってるの何…?」
平澤も桜もあれが何か分からないようだが、俺はすぐに分かった
あれは骨だ、人間の骨
恐らく平澤の遺骨…!
陸人「これは君の遺骨だよ
それに護符を巻いたもの」
藍子「私の骨…!?
でも、だからなんだって言うの!?」
陸人「呪詛返しって知ってるか?
人を呪わば穴二つって言うでしょ?
人様を呪っておいて自分に返ってこないと思った?
呪いをかけた本人の体の一部と護符を使って呪いを返す除霊の方法
返すって言っても呪いをかけられた人の呪いが消える訳じゃない
消えないけど、対象にかけた呪いと同じだけの苦痛を己に返すことが出来る」
父さんは平澤の遺骨に護符を巻いたものに向けて小さく御経を唱えると、更に平澤が悲鳴をあげて苦しみ出した
藍子「熱いっ…熱い熱い熱い!!」
平澤の体中の皮膚に焼きただれるような火傷の痕が広がっていく
平澤の様子からしてそれだけ強い呪いをあいつは直人と蓮にかけていたことになる
平澤は抵抗する力もなく、呻きながら踞った
陸人「琉、このまま俺が祓っても良いけどどうする?」
琉「いや…俺が祓わなきゃ気が済まない」
陸人「そっか、じゃぁ後は任せるよ」
平澤の邪気が小さくなったお陰でさっきよりも動きやすい
それでも怠い体を動かして、苦しむ平澤の前まで来た
藍子「うぅぅぅっ…り、琉…助けて…助けてよ…ぉ」
態度を変えて懇願するように俺を見る平澤
手も足も顔も自分の呪いが返った影響で酷く焼きだだれている
琉「醜いな、いや…お前は始めから醜かったな
自分の呪いに苦しめられて…
楽に除霊なんてしてやらないからな」
今の平澤なら手持ちの護符で充分除霊できるくらい弱っている
藍子「りゅ…琉…」
震える手を伸ばす平澤に容赦なく護符を突き付けた
平澤は今までにないくらいの悲鳴を上げて、漸く姿を消した
琉「ゲホッ…」
平澤の除霊が終わり、気を抜いた瞬間、一気に体の力が抜けて膝をついた
体中痛くて怠くて今にも気を失いそうになりながらも、気を奮い立たせて、顔を上げ、蓮の方を見た
蓮は座り込んだまま父さんに寄りかかるように支えられていた
蓮…
俺は力を振り絞り、蓮の方へ足を進めた
平澤は祓った
蓮を蝕んでいた呪いも一緒に消えた筈だ
なのに、なのにどうしてこんなに不安になる
琉「はぁ…はぁ…」
やっと辿り着くと、父さんに支えられる腕の中で、蓮は眠っているように目を閉じていた
琉「蓮…」
俺が呼ぶと反応するように目を開けて、目が合うとまだ具合の悪そうな顔でふっと笑って
蓮「琉…」
絞り出すような小さな声でもハッキリと届いた蓮の声
辛うじて動く手を俺に向けて伸ばす
そんな蓮の手を掴むと感じるこいつの温もりと必死に握り返そうと力を入れる感覚
心の底から安堵した
琉「心配…かけてなんよ…」
蓮「うん…琉…会いたかった…
会えて良かった…」
琉「…当たり前だろ、馬鹿…」
自分の声が震えていた気がした
蓮はもう一度静かに笑うとフッと目を閉じた
琉「蓮…っ」
陸人「大丈夫、眠っただけだよ
あれだけ強い呪いに長い間蝕まれていたんだ
回復にはそれなりに時間がかかるだろけど、命に別状はないよ
桜ちゃんもこっちおいで
蓮ちゃんに残ってる僅かな邪気と一緒に桜ちゃんについてる邪気も祓ってあげるから」
父さんが桜と蓮の邪気を祓うと桜の顔色も良くなり、蓮の表情もさっきよりも穏やかな表情で寝息をたてて眠っていた
陸人「桜ちゃん悪いんだけど、琉から離れて蓮ちゃんに戻ってくれる?」
桜「え」
琉「待って父さん
蓮の体力がまだ回復した訳じゃないのに、桜が今戻ったって…
蓮が回復するまで桜は俺に憑いたままでいいって…」
陸人「そんな状態で無理しない
お前、自分で思ってるより顔色悪いんだから
それに桜ちゃんが戻った所で蓮ちゃんは大丈夫なのは分かってるだろ?
確かに生気のやり取りは多少あるだろうけど、悪化させる程じゃないし、むしろこの2人は互いにいい影響を与える筈だから」
琉「…分かった…桜」
桜「うん…」
そして桜は俺から離れて蓮の側に戻った
陸人「それじゃ琉についてる邪気も祓うとしますか」
その後、父さんが俺の邪気も祓ってくれた
自分ではもう祓う力も残ってなかったから正直父さんが駆けつけてくれて安心した
邪気が無くなったことで呼吸がしやすくなった
琉「父さん…さっきの呪詛返しって…」
陸人「琉は気が早いな
勉強熱心なのは良いけど、それは元気になったら教えてやるから
今は帰って体を休めることを1番に考えること
蓮ちゃんは俺が連れてくよ
琉は歩けるか?
もし辛いならおぶってやるけど」
琉「心配しなくても歩ける…」
父さんを2往復もさせるわけにはいかないし…
陸人「琉は強がりだな
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