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*好きな子.直人side
好きな子#13
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直人「千尋!お前身体が…っ」
まるで消えていってる見たいに光っている
まさか成仏するっていうのか…!?
未練が失くなったから…!?
千尋「どうやらもう時間が無いみたいだね…
もう少しなおくんと一緒に居たかったけど、我が儘は駄目だよね
なおくんに伝えられて凄くホッとした
なおくんに伝えられて良かった
なおくんの気持ちも聞けて良かった
なおくん、聞いてくれてありがとう」
直人「そんな事言うなよ!」
それじゃぁ、本当に終わりみたいな言い方じゃんか
千尋「これで本当にお別れになるのはやっぱりちょっと寂しいね
でも私はここに居ちゃいけないから…
でもね、心配しなくて大丈夫だよ
怖いところに行く訳じゃないから
むしろどんな所か少し楽しみかな」
無邪気に笑みを溢す千尋
最後まで呑気な所がなんとも千尋らしい…
千尋「最後になおくんにずっと聞きたかった事があるんだ
なおくんは…少しでも私の事好きだった?」
こらえてた涙が瞳から溢れた
徐々に消えていく千尋の身体が本当に別れなんだって痛い程、実感させた
そういえば最初に告白した以降、そんなこと言ったことなかったかもしれない
直人「好きだった…好きだったよ
当たり前だろ…!」
消えないでほしい
行かないでほしいと心の底から思った
でも、現実はそんな都合は良くないよな…
こうして再会できただけでも奇跡だというのにさ…
千尋「…これで2回目だね
なおくんが言ってくれたの
最後にそれが聞けて良かった
私もねなおくんの事大好きだった
なおくん、幸せになってね
私はなおくんの幸せを祈ってるから」
最後千尋はあの頃と変わらない笑顔で
笑って姿を消していった
千尋…お前は本当馬鹿だよ
俺なんかの為に…千尋…っ
やっと謝れたけどそれでも後悔は失くならねぇよ…
もっともっと別の道があったかもしれないのに
琉「…成仏したか」
気付いたら琉、そして蓮達も後ろに居た
直人「お前等…いつから…」
琉「三上が成仏し始めた辺りからな
直人、自分を責めんなよ
終わった事を後悔しても遅いんだ
三上はお前の幸せを祈って笑って成仏したんだ
ならお前が泣いてるわけにいかないだろ
しっかりしやがれ」
琉…
俺が涙を拭いて空を見上げると雲が笑ってる気がした
直人「そうだな…」
千尋…こんな俺に会いに来てくれて、好きになってくれてありがとな…
蓮「うっ…うっ…千尋ちゃん…」
千尋が成仏して、蓮は泣きっぱなしだった
琉「たく…いつまで泣いてるんだよ
学校に戻るぞ」
学校に戻る頃にはすっかり空が夕焼けに染まっていた
桜「無事に成仏できて良かったね…なお」
桜先輩も微かに泣いていて目が赤かった
直人「はい…」
俺はただそれだけ返した
校内はほとんどの生徒が下校していて思ったより静かだった
琉「俺はこのままこいつ等を送ってく
お前はどうする?」
直人「俺はとりあえず琴美の所に行くかな
たぶん教室で待ってるだろうし、協力してくれた手前、礼くらい言わなきゃいけないし」
琉「そうか…ならここでな
直人ゆっくり休めよ、また明日」
直人「おう、今回は色々と迷惑かけて悪かったな
ありがとな皆…」
蓮「迷惑なんて思ってないよ、なお」
桜「もっとなおは頼ってくれていいんだから」
直人「ははっ…ありがとうございます…」
そして琉達と別れて、俺は1人で教室に向かった
…千尋が成仏したせいか気だるさが無くなって体が軽くなった
それでもやっぱり疲れたな…
この様子だと教室には誰も残って無いかもな
もしかしたら琴美も帰ってるかも…
でも先帰るって連絡は入ってないし、待ってるといけないから確認しておかないとな
教室のドアを開けると誰も居ない教室の中に1つだけ人影があった
やっぱり待ってた
琴美「直人!遅いから心配してたんだよ!?」
直人「ずっと待ってたのかよ
帰っても良かったのに」
琴美「でも…だって心配でさ…
…千尋さんどうなったの?」
俺が黙り混んでると琴美は少し慌てた様子で
琴美「あっ…言いたくないなら大丈夫…っ
むしろ私なんて無関係なのに図々しく首突っ込んで…むしろ迷惑だったよね…」
直人「そんな風に思ってないって
笑って成仏していったよ
あいつらしいわ…」
琴美「直人…大丈夫?辛いよね…
しんどいのに何もしてあげられなくてごめんね」
やばい、また心配かけてる…
てか、琴美がそんなに責任感じることないのに…
直人「大丈夫だって
だからんな心配すんなよ」
琴美「そんな顔してるのに大丈夫なわけないでしょ?
直人はなんでも溜め込みすぎなんだって
もっと弱音吐いたっていいんだよ?
それに…私が居るよ?」
直人「またボーリングでも付き合ってくれんの?」
前回の琴美の姿を思い出して思わず笑いながら返したら琴美は真剣な顔で言った
琴美「…私ね直人の事好きだよ」
琴美の突然の告白
耳を疑ったし、思わず笑い飛ばすところだった
まさか琴美が俺を…?
こいつに関してはそんな素振り無かったのに本気で…?
直人「…それは友達としての好き?」
琴美「1人の男として私は直人の事が好きなんだよ」
顔を赤くする琴美を見て本気なんだと思った
まじか…
琴美がそんな風に見てくれてたなんて全然知らなかった
琴美は良い奴だ
そういや…なんだかんだ琴美には支えられることも多かったな…
琴美「…直人?」
直人「あっ…悪い、ビックリして…」
返事…出さなきゃだよな…
直人「…今はフラれたばっかりだし、千尋の事もあったし正直…すぐには考えられない」
琴美「そ…そうだよね…ごめん私…つい…」
直人「でも…すぐには無理だけど、ちゃんと考えるよお前の事」
琴美「直人…」
直人「…帰るか、送ってく」
琴美「うん!」
心境は複雑でまだ整理がつかないけど、まさか琴美に告白されるなんて思っても見なかった
その告白が少し嬉しく感じたのは、まだ内緒だな…
まるで消えていってる見たいに光っている
まさか成仏するっていうのか…!?
未練が失くなったから…!?
千尋「どうやらもう時間が無いみたいだね…
もう少しなおくんと一緒に居たかったけど、我が儘は駄目だよね
なおくんに伝えられて凄くホッとした
なおくんに伝えられて良かった
なおくんの気持ちも聞けて良かった
なおくん、聞いてくれてありがとう」
直人「そんな事言うなよ!」
それじゃぁ、本当に終わりみたいな言い方じゃんか
千尋「これで本当にお別れになるのはやっぱりちょっと寂しいね
でも私はここに居ちゃいけないから…
でもね、心配しなくて大丈夫だよ
怖いところに行く訳じゃないから
むしろどんな所か少し楽しみかな」
無邪気に笑みを溢す千尋
最後まで呑気な所がなんとも千尋らしい…
千尋「最後になおくんにずっと聞きたかった事があるんだ
なおくんは…少しでも私の事好きだった?」
こらえてた涙が瞳から溢れた
徐々に消えていく千尋の身体が本当に別れなんだって痛い程、実感させた
そういえば最初に告白した以降、そんなこと言ったことなかったかもしれない
直人「好きだった…好きだったよ
当たり前だろ…!」
消えないでほしい
行かないでほしいと心の底から思った
でも、現実はそんな都合は良くないよな…
こうして再会できただけでも奇跡だというのにさ…
千尋「…これで2回目だね
なおくんが言ってくれたの
最後にそれが聞けて良かった
私もねなおくんの事大好きだった
なおくん、幸せになってね
私はなおくんの幸せを祈ってるから」
最後千尋はあの頃と変わらない笑顔で
笑って姿を消していった
千尋…お前は本当馬鹿だよ
俺なんかの為に…千尋…っ
やっと謝れたけどそれでも後悔は失くならねぇよ…
もっともっと別の道があったかもしれないのに
琉「…成仏したか」
気付いたら琉、そして蓮達も後ろに居た
直人「お前等…いつから…」
琉「三上が成仏し始めた辺りからな
直人、自分を責めんなよ
終わった事を後悔しても遅いんだ
三上はお前の幸せを祈って笑って成仏したんだ
ならお前が泣いてるわけにいかないだろ
しっかりしやがれ」
琉…
俺が涙を拭いて空を見上げると雲が笑ってる気がした
直人「そうだな…」
千尋…こんな俺に会いに来てくれて、好きになってくれてありがとな…
蓮「うっ…うっ…千尋ちゃん…」
千尋が成仏して、蓮は泣きっぱなしだった
琉「たく…いつまで泣いてるんだよ
学校に戻るぞ」
学校に戻る頃にはすっかり空が夕焼けに染まっていた
桜「無事に成仏できて良かったね…なお」
桜先輩も微かに泣いていて目が赤かった
直人「はい…」
俺はただそれだけ返した
校内はほとんどの生徒が下校していて思ったより静かだった
琉「俺はこのままこいつ等を送ってく
お前はどうする?」
直人「俺はとりあえず琴美の所に行くかな
たぶん教室で待ってるだろうし、協力してくれた手前、礼くらい言わなきゃいけないし」
琉「そうか…ならここでな
直人ゆっくり休めよ、また明日」
直人「おう、今回は色々と迷惑かけて悪かったな
ありがとな皆…」
蓮「迷惑なんて思ってないよ、なお」
桜「もっとなおは頼ってくれていいんだから」
直人「ははっ…ありがとうございます…」
そして琉達と別れて、俺は1人で教室に向かった
…千尋が成仏したせいか気だるさが無くなって体が軽くなった
それでもやっぱり疲れたな…
この様子だと教室には誰も残って無いかもな
もしかしたら琴美も帰ってるかも…
でも先帰るって連絡は入ってないし、待ってるといけないから確認しておかないとな
教室のドアを開けると誰も居ない教室の中に1つだけ人影があった
やっぱり待ってた
琴美「直人!遅いから心配してたんだよ!?」
直人「ずっと待ってたのかよ
帰っても良かったのに」
琴美「でも…だって心配でさ…
…千尋さんどうなったの?」
俺が黙り混んでると琴美は少し慌てた様子で
琴美「あっ…言いたくないなら大丈夫…っ
むしろ私なんて無関係なのに図々しく首突っ込んで…むしろ迷惑だったよね…」
直人「そんな風に思ってないって
笑って成仏していったよ
あいつらしいわ…」
琴美「直人…大丈夫?辛いよね…
しんどいのに何もしてあげられなくてごめんね」
やばい、また心配かけてる…
てか、琴美がそんなに責任感じることないのに…
直人「大丈夫だって
だからんな心配すんなよ」
琴美「そんな顔してるのに大丈夫なわけないでしょ?
直人はなんでも溜め込みすぎなんだって
もっと弱音吐いたっていいんだよ?
それに…私が居るよ?」
直人「またボーリングでも付き合ってくれんの?」
前回の琴美の姿を思い出して思わず笑いながら返したら琴美は真剣な顔で言った
琴美「…私ね直人の事好きだよ」
琴美の突然の告白
耳を疑ったし、思わず笑い飛ばすところだった
まさか琴美が俺を…?
こいつに関してはそんな素振り無かったのに本気で…?
直人「…それは友達としての好き?」
琴美「1人の男として私は直人の事が好きなんだよ」
顔を赤くする琴美を見て本気なんだと思った
まじか…
琴美がそんな風に見てくれてたなんて全然知らなかった
琴美は良い奴だ
そういや…なんだかんだ琴美には支えられることも多かったな…
琴美「…直人?」
直人「あっ…悪い、ビックリして…」
返事…出さなきゃだよな…
直人「…今はフラれたばっかりだし、千尋の事もあったし正直…すぐには考えられない」
琴美「そ…そうだよね…ごめん私…つい…」
直人「でも…すぐには無理だけど、ちゃんと考えるよお前の事」
琴美「直人…」
直人「…帰るか、送ってく」
琴美「うん!」
心境は複雑でまだ整理がつかないけど、まさか琴美に告白されるなんて思っても見なかった
その告白が少し嬉しく感じたのは、まだ内緒だな…
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