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*好きな子.直人side
好きな子#7
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その一件からも特に変わりもなくいつものようにほぼ毎日千尋は溜まり場に来ては俺達と一緒に過ごしていた
怪我の手当てをしてくれたり、時には手作りの差し入れを持ってきたり…
意外と俺達と話も合うみたいで和也とか慎吾とかとも会話が尽きず、終始楽しそうな千尋
当然一緒に居れば喧嘩に巻き込まれる事もあったけど、精一杯に守った
もう突き放そうとか思わなかった
前回みたいな事になりかねないし、無駄だと分かったから
そしてしばらくたったある日、千尋はいきなりこんな事言い出した
千尋「なおくん、私達って付き合ってるの?」
いきなりの質問に飲んでたもの吹き出すかと思った
直人「いきなり何言ってるんだよ」
千尋に好きとは言われたけど、実際のところあれが告白だったのか微妙で、改めて聞くのも恥ずかしかったからそのまま過ごしていたけど…
和也と慎吾が何か吹き込みやがったな…
千尋「だって分からなかったから…」
俺だって分からないし…
いやでも…これはちゃんと聞くチャンスだよな…
直人「あのさ…千尋は俺の事が好きで、俺と付き合いたいって思ってるわけ?」
千尋「うん!もちろん!
もしかして伝わらなかった?
ならもう1度言うね!
私はなお君が大好きです!」
面と向かって照れもせず何故か気合いの入った告白に、こっちが照れ臭くなった
てゆうか大好きにレベルアップしてるし…
千尋「もしかしてなおくんは私の事が嫌い…?」
急に不安そうな顔をする千尋
直人「…じゃなきゃ一緒に居ないだろ馬鹿」
千尋「…それってなおくんも私の事好きって事?」
直人「…そうだよ、俺も好きだって言ってんの」
なんで俺だけこんなに恥ずかしいんだよ…
でも俺の返事を聞いた千尋はとても嬉しそうに見えた
千尋「嬉しい!私達両想いだねなおくん」
その笑顔を見て、俺も心なしか嬉しくなった
そして思わず千尋にキスしてしまった
まさか自分でもそんな事をするとは思わなかった
離れるとお互い顔が熱い気がして、そして自然と笑い合った
千尋と一緒に居るのは心地がよくて、付き合うようになってからは、千尋が好きな気持ちが大きくなっていた気がした
だけど別れは突然訪れた
しかもそれは千尋の方からだった
千尋「…なおくん、私と別れて欲しいの」
直人「は?」
意味が分からなかった
なんでそんなことを言うのか俺には理解出来なかった
だってそんな様子も素振りも無かったのに…
直人「…俺の事が嫌いになったわけ?」
千尋「違うよ…っ」
直人「じゃぁ、なんで別れるなんて言うんだよ」
理由を聞いても千尋は何も言わなかった
その千尋の態度に腹が立った
直人「…そうかよ、勝手にしろよ
元々お前の事なんて好きじゃなかったし
じゃぁな」
思ってもないことを口走ってそのまま千尋とは別れた
千尋に言われた事がショックで、だからムカついて…
けど、家に帰ってから少し冷静になると、少し言い過ぎたと後悔した
酷いことを言ってしまったと…
明日謝ってもう1度千尋と話そうと思っていた
だけど千尋と話せる機会は2度となかった
何故なら次の日、学校に千尋の姿はなく、担任からは千尋が引っ越したと報告されたからだ
俺も和也も慎吾も誰もそんな事を知らなかった
引っ越しってなんだよ…
俺…何も聞いてなかったし…
なんなんだよこれ…意味分かんないだろ…
何処に行ったのかも連絡先すらも知らなかった
和也「もしかして千尋ちゃん、言えなかったんじゃねーのか」
和也がそんなことを言う
和也「千尋ちゃん、本当にお前の事好きだったからな
だから何も言わなかったんじゃないか?」
だからってなんで1人で決めるんだよ
相談くらいしてほしかった
でも千尋も色々と考えて悩んでいたのかもしれない
それなのに俺…千尋に酷い事いってしまった
千尋が居なくなって自分の過ちに凄く後悔した
あんな酷い別れ方して、謝りたくてももう謝ることも出来ない
こんなの…もっと俺がちゃんと話を聞いていれば…
そんな最悪な形で俺の初恋は終わったーー…
蓮「まさかなおにそんな過去があったなんて知らなかった…」
知らなくてよかったよ
てか知られたくなかった…
俺の恋愛事情とか喧嘩の事とか…
蓮にも桜先輩にも俺のそうゆう所知られたくなかった
直人「それで千尋、お前なんでここに居るんだよ」
正直千尋あの頃はもう1度千尋に会いたい、いつか会えたら謝りたいとは思っていたけど…
いざこうして再会してみるとどうしていいのか…複雑な心境に陥る
てゆうかなんでこんな再会の仕方なんだよ…
千尋「なおくんに会いに来たの…」
そう呼ばれるのがもう懐かしいな…
てゆうか俺に会いに来たって?
直人「なんでだよ」
千尋「それが…覚えてないんだよね」
は?覚えてないなんてなんでだよ
俺に会いに来たってことは何か理由があったからなんだろ…?
桜「もしかして千尋ちゃん、事故とか幽霊になったショックとで記憶が混乱してるんじゃない?」
直人「そうなんですか?桜先輩」
桜「私もそうだったもの
ただ私はすぐに思い出したけどいつ思い出すかは個人差あるかも…」
桜先輩かそう言うならその可能性が強そうだ
でも…じゃぁどうすればいいんだよ…
千尋「そんな…私のせいで皆さんにご迷惑を…」
申し訳なさそうな表情を見せる千尋
そんな顔あんまり見たくない
色々と思い出してしまうから
桜「大丈夫だよ千尋ちゃん
心配しなくても私達も力貸してあげるから」
蓮「うん、きっと思い出せるから」
桜先輩も蓮もいい奴過ぎて…
きっと俺1人だったらこんなに今、冷静でいられなかった
直人「なんか悪いな…」
蓮「大丈夫だよ
なお1人じゃ無理しそうだし、なおには恩返ししなきゃいけないことが沢山あるんだから
迷惑じゃなければ私も役に立ちたいな」
蓮…
桜「まぁ…問題は琉をどうするかってことね」
蓮「そうだよね
容赦なく除霊しそうだもん…
桜の時がそうだったもんね」
直人「もしかして琉に秘密にするつもりか?
相談くらいした方がよくね?」
蓮「…どう思う?桜」
桜「ちょっと怖いよね
最初に比べたら丸くなったかもだけど、やっぱり万が一除霊するって決めたら、意見変えなさそうだし…
出来れば琉にバレずに穏便に解決したいよね
難しいなぁ…どうやったら琉にバレないように…」
頭を悩ませる2人
確かに琉はそうゆうところもあるから否定出来ないし、このまま千尋を除霊されんのは俺も後味が悪いというか…なんか嫌だ
でも…今の琉なら蓮が頼めば折れてくれるんじゃ…
琉「もうバレてるよ馬鹿」
蓮「琉!?」
いつの間にか屋上の入り口に琉が居た
あちゃー…全部聞いてたなこれ…
怪我の手当てをしてくれたり、時には手作りの差し入れを持ってきたり…
意外と俺達と話も合うみたいで和也とか慎吾とかとも会話が尽きず、終始楽しそうな千尋
当然一緒に居れば喧嘩に巻き込まれる事もあったけど、精一杯に守った
もう突き放そうとか思わなかった
前回みたいな事になりかねないし、無駄だと分かったから
そしてしばらくたったある日、千尋はいきなりこんな事言い出した
千尋「なおくん、私達って付き合ってるの?」
いきなりの質問に飲んでたもの吹き出すかと思った
直人「いきなり何言ってるんだよ」
千尋に好きとは言われたけど、実際のところあれが告白だったのか微妙で、改めて聞くのも恥ずかしかったからそのまま過ごしていたけど…
和也と慎吾が何か吹き込みやがったな…
千尋「だって分からなかったから…」
俺だって分からないし…
いやでも…これはちゃんと聞くチャンスだよな…
直人「あのさ…千尋は俺の事が好きで、俺と付き合いたいって思ってるわけ?」
千尋「うん!もちろん!
もしかして伝わらなかった?
ならもう1度言うね!
私はなお君が大好きです!」
面と向かって照れもせず何故か気合いの入った告白に、こっちが照れ臭くなった
てゆうか大好きにレベルアップしてるし…
千尋「もしかしてなおくんは私の事が嫌い…?」
急に不安そうな顔をする千尋
直人「…じゃなきゃ一緒に居ないだろ馬鹿」
千尋「…それってなおくんも私の事好きって事?」
直人「…そうだよ、俺も好きだって言ってんの」
なんで俺だけこんなに恥ずかしいんだよ…
でも俺の返事を聞いた千尋はとても嬉しそうに見えた
千尋「嬉しい!私達両想いだねなおくん」
その笑顔を見て、俺も心なしか嬉しくなった
そして思わず千尋にキスしてしまった
まさか自分でもそんな事をするとは思わなかった
離れるとお互い顔が熱い気がして、そして自然と笑い合った
千尋と一緒に居るのは心地がよくて、付き合うようになってからは、千尋が好きな気持ちが大きくなっていた気がした
だけど別れは突然訪れた
しかもそれは千尋の方からだった
千尋「…なおくん、私と別れて欲しいの」
直人「は?」
意味が分からなかった
なんでそんなことを言うのか俺には理解出来なかった
だってそんな様子も素振りも無かったのに…
直人「…俺の事が嫌いになったわけ?」
千尋「違うよ…っ」
直人「じゃぁ、なんで別れるなんて言うんだよ」
理由を聞いても千尋は何も言わなかった
その千尋の態度に腹が立った
直人「…そうかよ、勝手にしろよ
元々お前の事なんて好きじゃなかったし
じゃぁな」
思ってもないことを口走ってそのまま千尋とは別れた
千尋に言われた事がショックで、だからムカついて…
けど、家に帰ってから少し冷静になると、少し言い過ぎたと後悔した
酷いことを言ってしまったと…
明日謝ってもう1度千尋と話そうと思っていた
だけど千尋と話せる機会は2度となかった
何故なら次の日、学校に千尋の姿はなく、担任からは千尋が引っ越したと報告されたからだ
俺も和也も慎吾も誰もそんな事を知らなかった
引っ越しってなんだよ…
俺…何も聞いてなかったし…
なんなんだよこれ…意味分かんないだろ…
何処に行ったのかも連絡先すらも知らなかった
和也「もしかして千尋ちゃん、言えなかったんじゃねーのか」
和也がそんなことを言う
和也「千尋ちゃん、本当にお前の事好きだったからな
だから何も言わなかったんじゃないか?」
だからってなんで1人で決めるんだよ
相談くらいしてほしかった
でも千尋も色々と考えて悩んでいたのかもしれない
それなのに俺…千尋に酷い事いってしまった
千尋が居なくなって自分の過ちに凄く後悔した
あんな酷い別れ方して、謝りたくてももう謝ることも出来ない
こんなの…もっと俺がちゃんと話を聞いていれば…
そんな最悪な形で俺の初恋は終わったーー…
蓮「まさかなおにそんな過去があったなんて知らなかった…」
知らなくてよかったよ
てか知られたくなかった…
俺の恋愛事情とか喧嘩の事とか…
蓮にも桜先輩にも俺のそうゆう所知られたくなかった
直人「それで千尋、お前なんでここに居るんだよ」
正直千尋あの頃はもう1度千尋に会いたい、いつか会えたら謝りたいとは思っていたけど…
いざこうして再会してみるとどうしていいのか…複雑な心境に陥る
てゆうかなんでこんな再会の仕方なんだよ…
千尋「なおくんに会いに来たの…」
そう呼ばれるのがもう懐かしいな…
てゆうか俺に会いに来たって?
直人「なんでだよ」
千尋「それが…覚えてないんだよね」
は?覚えてないなんてなんでだよ
俺に会いに来たってことは何か理由があったからなんだろ…?
桜「もしかして千尋ちゃん、事故とか幽霊になったショックとで記憶が混乱してるんじゃない?」
直人「そうなんですか?桜先輩」
桜「私もそうだったもの
ただ私はすぐに思い出したけどいつ思い出すかは個人差あるかも…」
桜先輩かそう言うならその可能性が強そうだ
でも…じゃぁどうすればいいんだよ…
千尋「そんな…私のせいで皆さんにご迷惑を…」
申し訳なさそうな表情を見せる千尋
そんな顔あんまり見たくない
色々と思い出してしまうから
桜「大丈夫だよ千尋ちゃん
心配しなくても私達も力貸してあげるから」
蓮「うん、きっと思い出せるから」
桜先輩も蓮もいい奴過ぎて…
きっと俺1人だったらこんなに今、冷静でいられなかった
直人「なんか悪いな…」
蓮「大丈夫だよ
なお1人じゃ無理しそうだし、なおには恩返ししなきゃいけないことが沢山あるんだから
迷惑じゃなければ私も役に立ちたいな」
蓮…
桜「まぁ…問題は琉をどうするかってことね」
蓮「そうだよね
容赦なく除霊しそうだもん…
桜の時がそうだったもんね」
直人「もしかして琉に秘密にするつもりか?
相談くらいした方がよくね?」
蓮「…どう思う?桜」
桜「ちょっと怖いよね
最初に比べたら丸くなったかもだけど、やっぱり万が一除霊するって決めたら、意見変えなさそうだし…
出来れば琉にバレずに穏便に解決したいよね
難しいなぁ…どうやったら琉にバレないように…」
頭を悩ませる2人
確かに琉はそうゆうところもあるから否定出来ないし、このまま千尋を除霊されんのは俺も後味が悪いというか…なんか嫌だ
でも…今の琉なら蓮が頼めば折れてくれるんじゃ…
琉「もうバレてるよ馬鹿」
蓮「琉!?」
いつの間にか屋上の入り口に琉が居た
あちゃー…全部聞いてたなこれ…
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