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*君の存在
君の存在#4
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そしてその日は何事もなく観光を楽しむことが出来、夜、私はホテルでお湯に浸かっていた
蓮「お風呂上がったよ~、次の人どうぞ」
純「はーい、遥、先に入りなよ」
遥「ありがと、じゃーお先!」
はぁー…お風呂ってやっぱり最高
暖まってほかほかで気持ちよくてスッキリするし良いことずくめ
髪を乾かしながら今日1日を振り返る
東京タワーに浅草…美味しいものも可愛いものも沢山で目移りして大変だった
浅草寺は圧巻だったなぁ
お寺とか神社の赤色って凄く綺麗に見える
もう1日目が終わっちゃった…早いなぁ…
でも思っていたより霊が少なかったかも
それなりに気を引き閉めて居たんだけどほとんど見なかった
人が沢山居たせいなのかな?
人が多い所は好まないとかあるのかな?
でも霊が少なかった事と安藤くんの御札のお陰でうんと楽しめた
明日も今日みたいに気にせず楽しめたら良いな
桜「蓮っ、ちょっとついて来て」
髪を乾かしてる途中で、少しウキウキした様子の桜が声をかけてきた
お風呂から上がって部屋に居ないと思ったら、また1人で探険でもしてたな
蓮「―…あ、お母さんから電話だ
ちょっと電話出てくるね」
純「行ってらっしゃいー」
私は携帯を持って部屋から出た
取り合えず誰が見てたり聞いてたりするか分からないから電話のフリで桜に話しかけた
蓮「桜どうしたの?
ってゆうよりあんまり1人で動き回らないでよ
危ないでしょ?」
安藤くんの御札は私が持ってるんだから
このホテルに霊は見当たらないし嫌な感じはしないから大丈夫だろうけどさ
桜「ごめんごめん
でもいいからついて来て、蓮きっとびっくりすると思うから」
うーん…ホテルの中だし、御札も持ってるから少しくらい大丈夫か
それに何か桜が企んでるみたいだしね
桜の後を付いていってホテルの最上階まで上がっていった
桜「こっちだよ蓮、ここのドアを開けて」
ドアって屋上に続くドアだよね?
言われた通りドアを開けて屋上へ出るとそこには、私が住んでいる街とは違った綺麗な夜景が一面に広がっていた
蓮「わぁ…!きれー…」
私は吸い込まれるようにその景色に一瞬で釘付けになった
蓮「凄く綺麗っ、こんな夜景初めて見たよ
大地一面に星を散りばめたみたい」
桜「でしょっ?蓮も絶対喜ぶと思って!
ストラップのお礼!
こんなお礼しか出来なくて申し訳ないけどね」
桜…
蓮「そんなことないよ
桜が教えてくれなきゃ気付けなかったもん
私、凄く嬉しいよ
ありがとう桜」
桜「こちらこそ」
そしてしばらく桜と一緒にその綺麗な景色を見ながら目に焼き付けていた
蓮「あれが東京タワーでしょ?
それから浅草寺が…多分あっちの方?」
桜「浅草寺って反対じゃない?
あの辺だと思うけど」
蓮「え、暗いと良く分からないや」
桜「蓮の方向音痴は治りそうにないね」
蓮「う…初めて来たのに覚えられないよ
ー…くしゅんっ」
桜と一緒に夜景を楽しんでると不意にくしゃみが出てしまった
桜「蓮大丈夫?
そういえばお風呂上がりだったね
もしかして湯冷めしちゃった?」
蓮「んー…」
その時、パサッと私の肩に何かかけられた
琉「そんな薄着だったら当然だろ馬鹿」
蓮「安藤くんっ」
安藤君は自分のパーカーを私にかけてくれていた
琉「楽しみにしていた旅行で風邪引いたらどうするんだ?
まぁ、俺としては大人しくしててくれるなら有り難いけどな」
桜「なんであんたがここに居るの?
てゆうかなんで私達がここに居るの知ってるの?」
琉「結人が部屋からお前が出ていくところ見たって言ったから探してたんだよ
まさかとは思ったけど…蓮、桜、お前等だけで行動するなって何度言わせるんだ」
蓮「ごめん、すぐ戻ろうと思ったんだけど…」
琉「へぇ?少し見てたが戻りそうな気配なんて全く無かったけどな」
え…見られてたんだ…
安藤くんは呆れ顔
まぁ、安藤くんの言った事、守らなかった私が悪いんだけど…
ついつい楽しんでしまってたし…
桜「大丈夫よ、あんたの御札があるし」
琉「桜、そうゆう問題じゃない」
蓮「でも本当だよ!
今日もずっと何もなかったし安藤くんの御札のお陰で私も桜も安心して過ごせるの!
それに見てよこの景色!
こんな綺麗な夜景見逃すなんて勿体無いし」
桜「そうそう、綺麗な景色は旅の醍醐味なんだから」
琉「はぁ…呑気だなお前等
まぁ、確かに悪くはないかもな」
そう呟いて私達の隣に来て夜景を眺めた安藤くん
ちょっと呆れてたみたいだからすぐ戻ることになるかと思ったけど、一緒に見てくれるんだ
なんか嬉しい
琉「…やたらと明るいな」
蓮「安藤くん東京タワーどれか分かる?」
琉「馬鹿にしてんのか」
あちゃ、バレちゃった
桜「じゃぁ、浅草寺は?」
琉「あの辺りだろ」
桜「へぇ、やっぱり蓮とは違って方向感覚が優れてんのね
蓮なんて反対方向指差したのに」
蓮「桜ってばそれは言わなくていいじゃん…」
琉「反対指差すなんて典型的な音痴だな
お前絶対皆とはぐれんなよ
音痴の迷子探しなんて骨折れる」
蓮「はーい…気を付けますよ…くしゅん」
私がくしゃみをすると、不意に安藤くんが私の髪先に触れた
蓮「どうかした?」
琉「まだ髪濡れてんじゃん」
蓮「あー、半乾きだったから」
って私が言うと小さく息を吐いた安藤くん
琉「本気で風邪引く、もう戻るぞ」
って言って安藤くんは先にスタスタとドアの方へ向かっていった
そんな安藤くんの後を慌てて追いかけた
そしていつも通り特に会話もなく、部屋のある階まで階段を下りていった
琉「部屋まで送らないけど、ちゃんと部屋に戻れよ」
蓮「うん、あ、これありがとう安藤くん」
貸してくれたパーカーを安藤くんに返した
そしたら安藤くんはじっと私達を見ていた
桜「何?」
琉「琉でいい、次からそう呼べ」
蓮・桜「え?」
それだけ言うと安藤くんは部屋に戻っていった
桜「なんてゆうか、本当に掴み所ない人だね」
蓮「そうだね…でもなんだか安藤くんに少し近付けたような気もするね」
桜「折角なら変なあだ名で呼んでやろうかしら」
蓮「嫌がるしきっと怒るよ」
そんな話をしながら私は部屋へ戻った
蓮「お風呂上がったよ~、次の人どうぞ」
純「はーい、遥、先に入りなよ」
遥「ありがと、じゃーお先!」
はぁー…お風呂ってやっぱり最高
暖まってほかほかで気持ちよくてスッキリするし良いことずくめ
髪を乾かしながら今日1日を振り返る
東京タワーに浅草…美味しいものも可愛いものも沢山で目移りして大変だった
浅草寺は圧巻だったなぁ
お寺とか神社の赤色って凄く綺麗に見える
もう1日目が終わっちゃった…早いなぁ…
でも思っていたより霊が少なかったかも
それなりに気を引き閉めて居たんだけどほとんど見なかった
人が沢山居たせいなのかな?
人が多い所は好まないとかあるのかな?
でも霊が少なかった事と安藤くんの御札のお陰でうんと楽しめた
明日も今日みたいに気にせず楽しめたら良いな
桜「蓮っ、ちょっとついて来て」
髪を乾かしてる途中で、少しウキウキした様子の桜が声をかけてきた
お風呂から上がって部屋に居ないと思ったら、また1人で探険でもしてたな
蓮「―…あ、お母さんから電話だ
ちょっと電話出てくるね」
純「行ってらっしゃいー」
私は携帯を持って部屋から出た
取り合えず誰が見てたり聞いてたりするか分からないから電話のフリで桜に話しかけた
蓮「桜どうしたの?
ってゆうよりあんまり1人で動き回らないでよ
危ないでしょ?」
安藤くんの御札は私が持ってるんだから
このホテルに霊は見当たらないし嫌な感じはしないから大丈夫だろうけどさ
桜「ごめんごめん
でもいいからついて来て、蓮きっとびっくりすると思うから」
うーん…ホテルの中だし、御札も持ってるから少しくらい大丈夫か
それに何か桜が企んでるみたいだしね
桜の後を付いていってホテルの最上階まで上がっていった
桜「こっちだよ蓮、ここのドアを開けて」
ドアって屋上に続くドアだよね?
言われた通りドアを開けて屋上へ出るとそこには、私が住んでいる街とは違った綺麗な夜景が一面に広がっていた
蓮「わぁ…!きれー…」
私は吸い込まれるようにその景色に一瞬で釘付けになった
蓮「凄く綺麗っ、こんな夜景初めて見たよ
大地一面に星を散りばめたみたい」
桜「でしょっ?蓮も絶対喜ぶと思って!
ストラップのお礼!
こんなお礼しか出来なくて申し訳ないけどね」
桜…
蓮「そんなことないよ
桜が教えてくれなきゃ気付けなかったもん
私、凄く嬉しいよ
ありがとう桜」
桜「こちらこそ」
そしてしばらく桜と一緒にその綺麗な景色を見ながら目に焼き付けていた
蓮「あれが東京タワーでしょ?
それから浅草寺が…多分あっちの方?」
桜「浅草寺って反対じゃない?
あの辺だと思うけど」
蓮「え、暗いと良く分からないや」
桜「蓮の方向音痴は治りそうにないね」
蓮「う…初めて来たのに覚えられないよ
ー…くしゅんっ」
桜と一緒に夜景を楽しんでると不意にくしゃみが出てしまった
桜「蓮大丈夫?
そういえばお風呂上がりだったね
もしかして湯冷めしちゃった?」
蓮「んー…」
その時、パサッと私の肩に何かかけられた
琉「そんな薄着だったら当然だろ馬鹿」
蓮「安藤くんっ」
安藤君は自分のパーカーを私にかけてくれていた
琉「楽しみにしていた旅行で風邪引いたらどうするんだ?
まぁ、俺としては大人しくしててくれるなら有り難いけどな」
桜「なんであんたがここに居るの?
てゆうかなんで私達がここに居るの知ってるの?」
琉「結人が部屋からお前が出ていくところ見たって言ったから探してたんだよ
まさかとは思ったけど…蓮、桜、お前等だけで行動するなって何度言わせるんだ」
蓮「ごめん、すぐ戻ろうと思ったんだけど…」
琉「へぇ?少し見てたが戻りそうな気配なんて全く無かったけどな」
え…見られてたんだ…
安藤くんは呆れ顔
まぁ、安藤くんの言った事、守らなかった私が悪いんだけど…
ついつい楽しんでしまってたし…
桜「大丈夫よ、あんたの御札があるし」
琉「桜、そうゆう問題じゃない」
蓮「でも本当だよ!
今日もずっと何もなかったし安藤くんの御札のお陰で私も桜も安心して過ごせるの!
それに見てよこの景色!
こんな綺麗な夜景見逃すなんて勿体無いし」
桜「そうそう、綺麗な景色は旅の醍醐味なんだから」
琉「はぁ…呑気だなお前等
まぁ、確かに悪くはないかもな」
そう呟いて私達の隣に来て夜景を眺めた安藤くん
ちょっと呆れてたみたいだからすぐ戻ることになるかと思ったけど、一緒に見てくれるんだ
なんか嬉しい
琉「…やたらと明るいな」
蓮「安藤くん東京タワーどれか分かる?」
琉「馬鹿にしてんのか」
あちゃ、バレちゃった
桜「じゃぁ、浅草寺は?」
琉「あの辺りだろ」
桜「へぇ、やっぱり蓮とは違って方向感覚が優れてんのね
蓮なんて反対方向指差したのに」
蓮「桜ってばそれは言わなくていいじゃん…」
琉「反対指差すなんて典型的な音痴だな
お前絶対皆とはぐれんなよ
音痴の迷子探しなんて骨折れる」
蓮「はーい…気を付けますよ…くしゅん」
私がくしゃみをすると、不意に安藤くんが私の髪先に触れた
蓮「どうかした?」
琉「まだ髪濡れてんじゃん」
蓮「あー、半乾きだったから」
って私が言うと小さく息を吐いた安藤くん
琉「本気で風邪引く、もう戻るぞ」
って言って安藤くんは先にスタスタとドアの方へ向かっていった
そんな安藤くんの後を慌てて追いかけた
そしていつも通り特に会話もなく、部屋のある階まで階段を下りていった
琉「部屋まで送らないけど、ちゃんと部屋に戻れよ」
蓮「うん、あ、これありがとう安藤くん」
貸してくれたパーカーを安藤くんに返した
そしたら安藤くんはじっと私達を見ていた
桜「何?」
琉「琉でいい、次からそう呼べ」
蓮・桜「え?」
それだけ言うと安藤くんは部屋に戻っていった
桜「なんてゆうか、本当に掴み所ない人だね」
蓮「そうだね…でもなんだか安藤くんに少し近付けたような気もするね」
桜「折角なら変なあだ名で呼んでやろうかしら」
蓮「嫌がるしきっと怒るよ」
そんな話をしながら私は部屋へ戻った
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