異世界無知な私が転生～目指すはスローライフ～

遠のくスローライフ

オープン迄 カウントダウン10

長かった。3組同時にしても ほぼ男だらけ時々女性。その中でも 女性同士恋愛も可能だとかなんとか・・・ごめんなさい 私 純粋に男性としかお付き合いした事ないです。

早々にお帰り下さいってなったよ。

大勢いた中で ほぼ7割が私との恋愛に発展させたいものだった2割が美味しいものを求めて、1割が本来の目的面接をしに来た子達だった。

難聴と迄は行かないけど右耳が聞こえない人が居て何処も雇ってもらえずに藁をも掴む気持ちで来てた男性が居た。
出来れば1日仕事にして欲しいとの申し入れ。コチラとしては願っても無い事だ、でも 慣れるまではキツイから初めはバイトで体を慣らして 1日でも大丈夫になって来たら 社員として雇ってもいいか聞いた所 満面の笑みで頷いてくれた。フォン・リーレンさん19歳

見た目からして怖いから雇ってくれるところがないとやって来たウィル・ジェイルさん21歳、採用。この人も1日仕事希望。ッで、見た目に反して妖精が引っ付いてるって、とってもいい子に違いない。

今年成人したばかりの16歳 オットン・ワナリ君。鈍臭いと 要領が悪くてどうしても周りからも遅れを取ってしまうらしくて 雇いてが無かったんだとか。確かに 要領が悪そうではあるが、根気強く 教えれば一流の職人になりそうな逸材だ。採用

親の手伝いをしたいと 近場のバイト先を選んだと言ってきた しっかり者のカリーナ・サンナムさん20歳。前の職場を辞めてこの面接に来た子だ。売り子として採用

今回はの4名を雇う事に決めて早速次の日から入ってもらうことにした。

お昼すぎは屋敷の査定が終わったと連絡をもらっていたので 買い取り手続きのため屋敷に戻ってきました。提示額を支払い書類にサインと血を垂らして修了。

「余計な事かもしれないが、君が代表となって商業を立ち上げた方がいいのではないか？」

「そんな物に興味も無いのにどうしろと？」

困った顔をされても私が困る。やりたくない事はしたくない。それに、無闇に突き放してる訳ではない、困ったら助けると言ってある。その為のアドバイザーとなるからと断言してある。フェイドアウトなどしないけど、スローライフに入りたいのよ。

「一個人の店が繁盛し始めたらやっかみに入る者も当然居る。後ろ盾もなかったら直ぐに立ち行かなくなるのは目に見えて分かる。アドバイスはすると言ってるが、1個人の店が薄汚い貴族などに目を付けられたら直ぐに潰れるぞ」

「そうは言っても私も1個人の平民、商会等立ち上げても貴族なんかには勝ち目はありませんよ」

「だからこそ、私も力を貸したいのだが。1個人の後ろ盾になるよりは商会を立ち上げた方が力を貸しやすい。ロンディスもユーベルも君が商会を立ち上げるものだと信じてた。その時には後ろ盾になると言っていたのに君からそんな話が全く出て来ないと 嘆いていた。どうだろ、もう1度よく考えて見てはどうだ？」

確かに、私が弟子として取った3件の店と紙と鉛筆は1個人の店だ。陶器は工房が出来てから考えれば良いか 今の所保留だけど、もし、底意地の悪い貴族なんかが乗り込んで来た時には 簡単に潰されてしまう。
でも、そんな事をしたら私のスローライフが遠のいてしまう。
私の夢見るスローライフ、アドバイザーになれば殆どがお役御免になると思ってたのに、なんで どんどん真逆に突き進むのか。

「すみません、確かにクロウ様の仰ってる事は懸念してた所ではありますが、本当に私で良いのかと不安になってる事も事実です。少し考える時間を頂けますか？折角の申し入れなのですが 申し訳ありません」

「確かに、まだ歳若い君が不安に感じる事も事実。だが、私は君なら出来ると信じてる。勿論ロンディスもユーベルもだ。自信を持ちなさい。いい返事を待ってる」

右手を差し出してきたクロウ様に戸惑いながらも私も右手を差し出した。

「いいね。よく考えるんだよ、君が丹精込めた店を守る為だ。我々も力を貸す。勇気を出しなさい」

手を握り 確りと目を合わせて 私に助言してくれるクロウ様に少しだけ 心を動かされた。