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遠のくスローライフ

オープン迄 カウントダウン10

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仮オープン迄後 10日となった。

食べ歩きメニューのお菓子類や揚げ物類も順調に進み 後は仮オープンの日を同時にしたいと 着々と準備がされてる。

その間に する事が多い中、買い付けた家の中では着々と・・・着々と・・・なんて行かない。
人手が足らずに仕方なしに看板でアルバイト募集中を呼びかけた。店番の子と作り手が欲しいってね。ちゃんと水仕事になります。まぁー、その分 賃金も少し良いけどね。

っで、面接日は 何故か行列になってる・・・仕方ない、ここは二手に分かれて面接しないと今日中に終われそうに無いな。

コウキとアオト、私とユキナの二手に分かれて 別々の部屋で面接をしてます。とりあえず3組づつ入ってもらって 名前と年齢と住みかと志望動機と質問。その時に質疑応答がちゃんと出来るかを重点的に見る事になった。

そして 私はミホでは無くて何故か3人にメルと仮の名を言わされることに。
仮の名で出ないのなら面接は控えて欲しいと、人数が少ないのだから 3人の言うことを聞くことにしたが、髪を下ろしなおかつアラビアンナイトに出てくる女の子の様に顔半隠しての怪しい面接官になってしまった。

こんな事した意味が分からなかったけど 直ぐにわかる事に。

「おいおい!この店はミホがやってんだろ?なんでミホが出て来ないんだよ~。なぁ、ミホ来るのかよ?」

「月に一度来るか来ないかのペースだと伺ってます」

ユキナが冷静に返答してるが、私は怪しさ十分な雰囲気で貴方の前に居ますよ。

「あぁー、そんなんじゃ ミホと愛の時間が取れねぇーじゃん。参ったなぁ~」

「貴方は 何をしにこの面接に来たのですか?」

「ああ?そんなのミホとの距離を縮める為の面接だろ?所謂、旦那面接に来たんだよ」

参った。人員募集が何故か私の旦那面接だと思われてたなんて驚きだ!

「生憎 ミホさんは彼氏が居ますので旦那面接は致しておりません。貴方は失格です、お帰り下さい」

「え?まじかァ でもさ、彼氏も1人じゃつまんねぇよなぁ~、もう1人2人いた方が 色々と楽しめるってもんだろ?」

隣に居たもう1人の男も 旦那面接だと思って来てたのか!? 彼氏が複数居てもなんとも思わない世界って 本当なんだな。

「残念ながら 彼氏が3名いらっしゃるとか、その方達と近々 婚約だとも言ってましたので入る隙間は無いかと思います」

確かに ユキナ達 3人とは甲乙付け難いから1人だけって選べないのは確か。でもさ、3人と婚約って初めて聞いたよ私。確か、婚約者候補ではなかったか?

「はぁー。なんだ 噂はでたらめかぁー。すっげぇ~美人で彼氏 いないとか聞いたからチャンスと思って来たけど 彼氏3人にも居るなら もう付け入る好きなんてねぇーじゃん。水仕事なんでダサいからやだよ。コッチからお断り、じゃなあー」

ヒラヒラと手を振って帰って行く男2人に気の弱そうな貧弱の男が一言も喋らずにペコりと頭を下げて部屋を出て行った。

はあ?水仕事ってちゃんと書いてたの読めたの?じゃぁ、一言も彼氏募集や旦那面接なんて書いてないってわかってて来たの?コイツら大馬鹿者だわ。そもそも ユキナ達よりも良いな?なんて思える人物なんて居ないんだから目移りするんけないじゃん。
それに 私ってそんなに引っ掛けやすいとでもね思われてんの?

「ね、メルにして正解でしょ?」

ユキナは軽口を叩いてるけど明らかに不機嫌なのは分かる。

「メルでもメイでもいいから さっさとやらないと明日に持ち越しにらなる。さっきの様な男だとわかった時点で 時間の無駄、さっさと追い出すわよ!」

「その考えに賛同ですね。邪な思いを持って来てる奴は追い出しますよ」

「頼りになるわ。宜しくねユキナ」

別室に居る2人にも伝えに行くのかいつもユキナにベッタリと張り付いて居る妖精?がフワッと動き消えた。

「アオト達に同じ事をする様に伝えに行きました。ついでに本気で雇われたと思ってる人の目星を付けて来て欲しいと頼んどきましたので 殆ど形ばかりの面接になりますね」

なんとも便利な力なのか 羨ましい。

「さぁ、次の方達も直ぐに帰ってもらいましょう」

そんな事を言いながら次の3組を部屋に招き入れた。
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