異世界無知な私が転生～目指すはスローライフ～

遠のくスローライフ

オープンまで 6

マップを片手に回ってきてもらった意見を聞きたくて観光客になりきって行って来てもらった。

帰ってきた人達と昼食メニューを食べてもらい マップの意見交換だ。

「先ずは私達が回って来て 感じた事は女性目線の物が多く 婚約者や奥様のお土産には不自由しませんが 男性側から見たら欲しいものが今ひとつと言ったところでしょう」

「そうですか、男性目線も必要ね。トパーズさんフォーダムさん お店のピックアップを明日からして貰えますか？」

リビリィいい感じよ！ちゃんとまとめられてるわ。

「食べ物もこの宿で食べた後では 何一つ魅力的に見えません」

「それは わかるわ」

「そうねぇ～、食事も家で作るとどうしてもね。ここで食べると舌が贅沢になっちゃったのかしら？」

「妻の料理が1番美味いと思ってたが、どうも・・・嫌、ここの料理のレベルが高すぎで、もし可能であれば俺は記念日とかに利用出来ればとずっと思っております」

「おおー、それは素晴らしい提案ですな。私も是非妻との結婚記念日に使えたらいい思い出になりますな」

確かに気持ちは分かるけど、今はマップの意見交換の時間よ。

「あの、私考えたんですが・・・トパーズさんのお店 紅茶のお店ですよね。子供を連れて歩いてると喉が乾いた時に丁度いい場所にあります。その場でプロに入れてもらえて 尚且つ甘いお菓子など頂けたら 子供もひと休み出来るのではと 思うのですが」

流石 子供を持つ母親の意見ね。

「ウチは1年に1度足を運びますが、お店のスペースからして お席が2・3出来るのではと私も思います。お店に足を運んだ時に美味しそうに お茶を飲んでると何時とは違うお茶を買いたくなりますよね」

なるほど！長年の主婦をやってる人の意見、それはいい考えね。

「トパーズさん。奥様やお嫁さんでお菓子を焼く方は居ますか？」

ナイス質問 メイーナ。

「簡単なお菓子なら焼いたりもしますが、家庭的な物ですね」

「あの、1度 食べさせて貰えますか」

「ミホさんにですか？」

「急でしたか？」

「いえ、とんでもない！！私としては是非にと思いますが。この提案はまず、息子に聞いてからだと思いまして」

「そうですね。お話ししてみていただけますか？」

「帰って息子に話してみます！！」

「私 一つ気になったのが、バックを扱ってる店なんですけど、他のお店に比べて ちょっと地味かなって」

「あのお店ね。他のお店に比べて 落ち着いてるわね」

「でも、私くらいの年齢には丁度いいかしらって思ったのよね」

各自の意見交換を纏めていくメイーナ。紙も鉛筆も今の所 問題ないみたい。

マップはリビリィとメイーナに任せて 問題は目玉が無いってことかしら？

食べ歩き出来る物と目玉は陶器と紙と鉛筆って所かしら。

食べ歩きねぇ～、直ぐには出来ないけど・・うん？確かユーリンさんの家は・・

「ちょっと、いいかな？ユーリンさんの旦那様の仕事はなんだったかしら？」

「細々と肉屋を営んでおります。今は息子も手伝ってくれて 助かってます」

「1度 見学に行ってもいいかしら！！」

「ええ、構いませんが 普通の肉屋ですよ？」

「構いません！お願いしても良いですか？」

「ええ、構いませんよ」

「ありがとうございます！」

食べ歩き 出来るかも！！