異世界無知な私が転生～目指すはスローライフ～

遠のくスローライフ

不味い

午前中はレビンの修行。前菜、サラダ、スープ、次はパスタ。
益々 オリーブオイルが欲しくなる。3人にオリーブオイルと同じ様な物が無いか尋ねるも、油は魔物から取れるから困ってないから他は無い。

キッパリ 言い切られると、オリーブの木はまだ育たないしなぁ、前に見た地球産ココナッツがあったよね？確か ココナッツからオイル取れたよね？！やって見る価値ある？

早速 アオトに欲しいものを頼んだら買って来てくれた。

水の実と呼ばれるココナッツの中のジュースは婦人方が飲める美容液として使うとか。
肌に付けたり髪にと様々。だからか1玉が銀貨2枚とか高すぎ。食堂では多分 使えないけど兎に角 試しに作ろうかとおもいます。

フゥ～・・・・・堅い 包丁の刃が全く絶たない。刃物 刃物と考えていたら 持ってるじゃんなんか凄そうなもの！

イベントリから取り出したのは私の剣レイピアを取り出した。

ふふっ コレならバッチリ切れる。
レイピアを構えた所で ナタを持って現れたユキナと大きな盥を持ってるアオトと手ぶらのコウキが現れた。

「・・・・・なにをしようとしてる」

「えっと・・堅くて切れないならコレで」

「あはっっ それで？！そのすっごい剣で切ろうとしたの？」

「ダメ ・・・かなぁ」

「悪くは無いと思いますが・・・・我々に任せて貰えますか？」

思いっ切り呆れてるご様子の3人に恥ずかしくなり顔が赤くなる。
お願いします。と 全てを3人に任せる事にした。

盥を地面に置き水の実を綺麗に洗い布で水気を拭き取ると盥の中に置き、ユキナながナタを2度３度と振るうと 中のジュースが漏れ出てきた。
色は薄い乳白色。真っ二つにして貰うと内側に付いてる筈の白い果肉は無く細い繊維が密接に絡み合って出来た厚い皮だけが残った。

「そっかぁ～ コレなら皮は捨てるわけだ。でも銀貨2枚もだして中のジュースだけってのも勿体無いよね。それに、細い繊維も使えそうだけど・・・」

うーん・・・・使えそうだけど 今はココナッツだな。取り敢えず 皮は大事に取っておくか。

思ってたのと全く違う。少し掬い飲んでみると サラサラしてると思ってたら少しとろみがあり 青臭い匂いと口の中にとろみが残る。
昔コマーシャ〇で見た、不味い もう一杯の味にとろみを付けた味だ。

「正直 美味しくない」

3人も1口飲んでみるとが それぞれ渋い顔をしてる。

「僕、2度と飲まない」

コウキの言葉に私も2人も頷いてしまった。