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遠のくスローライフ

安い高い?

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気分は、これ以上ない心強いパートナーを手に入れた。
どんなに外装やお部屋や料理が良くても、やっぱり最終的に行き着くのは、人と人のコミニュケーションである。あそこには最高に気分よく持て成してくれたなどが 最後の決め手になるのが7割から8割を締めると思う。
たった1回の利用でも人の心に強く印象に残ればあそこの宿は最高に良かったと人伝で広がる。また逆も然りだ。
料理の失敗よりも、接客だけは失敗してはならない。

メイーナの月の給金は金貨3枚だけど多いか少ないか分からない。
今日もしっかりとローテンションで寝てる3人に聞いてみた。

「どうなんでしょ?ミホの様な方法で運営を考えてるのは初めてですので、相場も決まってないと思いますよ」

「因みに 前は幾ら貰ってたんだろう?」

「金貨1枚と銀貨3枚だそうです」

侯爵家での給金にして・・・平均がわかんないからなんとも言えないけど、あの我儘な子に仕えてたならもう少し出してもいい様な気がするのはわたしだけ?

「金貨は仕送りしてて、銀の半分は貯蓄と身の回りのものを揃えてた見たい。頑張り屋のいい子だね」

やっぱり 思ってた通りのいい子だ。

「じゃ 金貨3枚ってかなりの待遇いいわよね?」

「高待遇だと思うぞ、もし足りないと思えばあとから増やせばいい」

「そっか、そうだよね」

「で、なぜ 明日などと約束したのだ?1度自宅に戻りたいのでは無かったのか?」

そこ付いてくる?アオトって密かに厳しいよね。

「ごめん。でも、メイーナ事は直ぐにちゃんとしてやりたかったの。伯爵の娘でも働かないと行けない事情があるのはなんとなく分かるし、気持ちを落ち着かせたいって言うのかな?大丈夫って安心感を与えてあげたかったから」

「ミホの言い分はわかったけどさ ミホが休めないよ」

コウキ~優しい!

「午前中はちょっと動くけど 午後からは紙作りを再開してもいいし 陶芸を再開してもいいかなって 兎に角も好きな事をして過ごすだけ」

「じゃぁさぁ 何もしないなら 今みたいにして過ごさない。僕、今の様にして話す時間大好き」

「コウキもですか。私もこの時間が好きですね」

「我もだ」

「ゴロゴロタイム好きなのか」

「「「ゴロゴロタイム?」」」

「ゴロゴロしながら話してるからゴロゴロタイム?!ダメかな」

「いいですね、明日はお昼からゴロゴロタイムにしましょう」

こうして皆と話すの好きだから異論はない。
決定だよね。
でっ、やっぱり チュッとキスするのは慣れない。なれる日は来るのか?来ないと思います。朝晩と2回 しっかりとされるけどわたしだけ 何故かぎこちない。





承認になってくれたロリーナも一緒に商業ギルドにやってきた。このギルドのマスターはスレンダーな小顔のお人形さんの様な子だった。

先ずは コチラから順番に挨拶します。

「はじめまして。カッテリーナと申します。エルフ族なので」

「まぁ~ 私 エルフ族は2度目にお目にかかるわ。本当にお人形さんみたいで可愛いわね」

「ふふっっ、ありがとございます。さて、本日はどの様な御用でしょうか」

話を簡単にまとめて 説明します。

メイーナ様を私が雇い、今度オープンする宿に出向させるため。出向目的は宿の皆さんに接客のお手本となるため 接客リーダーとしての役割を持たせて出向させます。私が雇っての出向なので、給金は私が持ちます。

「余り 例がありませんが 雇い主はミホ様でよろしいのですね?」

「はい」

「宿の方には話は」

「伯爵令嬢を入れてスキルアップを狙っての事なので 話してあります」

「宿の方にも確認を取ってからになりますが問題ないと思います。何分初めてのケースなので双方の話を聞いてからの契約になりますが宜しいでしょうか?」

「構いません」


「契約書が出来ましたらこちらかは伺わせて頂きます」

「それは助かります。よろしくお願いします」

ギルドを出てロリーナとメイーナはお買い物にそのまま出かけて行きました。私は帰って約束のゴロゴロタイムです。


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