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スローライフに不穏な足音
付け火
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最初の震えが嘘の様に次々と説明されてサインして血を垂らすを繰り返す。
サクッと纏めて1枚にすればいいのに1品に対して1枚、面倒臭いがこのやり方が、間違いが無いとか。
私の場合、随分楽だと言われてしまった。
安価な一般的利用はデザートは付けない。
コース料理のデザートとして出すのでコース料理の価格設定の1割の報酬として貰う。
もし 単品で出す場合は高めに設定して一定の料金で私の取り分は2割にした。
マリナドは少なくても3割だと言ってきたが頑として2割にした。
私としては1割でも多いと多いと思うけど、隣に座るユキナから止められた。
全てのサインが終わって ギルドを出たのはお昼を過ぎてしまっていた。隣にマリナドとギルド職員が2名付いてくる。
目的は魔石冷蔵の売却見積もりだ。
商業ギルド側はその場の買い取り希望を申し出てきたので、レビンとギルド側の話し合いが上手く行けばその場での売買が成される事となった。
ギルド職員を連れて帰ってきた時は驚かれたが、魔石冷蔵の売買だとわかるとリビリィはホッとした様だ。
「凄いですね!この大きさの零石、探してもなかなかの見つかりませよ!」
「この魔石見て下さいよ! これ程純度が高い物は 久しぶりに見ました!」
興奮するギルド職員は紐を使い 細かく査定して行く中で2人で寄り添い 話しては 細かく見ていくを繰り返す。
そして出た 査定額が大金貨6枚金貨7枚銀貨3枚の価格だった。
売るか売らないはレビンが決める事なので私達はリューイちゃんとお茶を飲んで待ってる。
何処の世界にもあるんだな。値切りや値上げの交渉って
小刻み値上げをしたいギルド側と 大きく上げたいレビンの交渉の軍配はレビンに上がったようだ。
おめでとう!
食堂に戻って見慣れたサインを横目で見てたらユキナ、アオト、コウキが一斉に立ち上がり 厨房の横にあるの出入り口に走って行く。
何事かと思って追いかけると 揉める声と火の玉が飛んで来て 次々と宿の裏手に火を付けていく。
なんて事を 許せない!!
付火された火を水魔法で一気に消して行くレビン。
火を放った奴は逃がしたが4人の男を捕らえた3人。
「コイツとコイツは風魔法だ」
「この男は火ですね」
「珍しいのにね~相手が悪かったと諦めることだね。この男は非常に珍しい闇魔法だよ~
使い方を誤ったねぇ~」
次々と魔力特性を聞きながら、私はギルド職員に兵士を呼んで来るように頼んだ。
マリナドは真っ青な顔をして蹲ってしまったからだ。
「ごめんなさい、本当にごめんなさい」
「謝る暇があるなら 対応策を検討してくれませんか!私の弟子に何かあっては困るんですよ。可愛い子供と奥さんがいる人なんで」
思ったままが口から出てしまった。が、悪いとは思わない。事実だから。
「失礼します!」
入ってきた兵士3名の内1名が怪我人は居ますかと聞きにきた。若い兵士だったがキビキビした動きで怪我人が居ないとわかるともう1人と罪人を引っ張って行く。
残ったのは40前後の男性。ちょっと渋めが足りないが、これからが楽しみである男性だ。
「怖かったですね。大丈夫ですか」
「はい」
災難が今あったばかりだ。こんな事を思うのは悪いが、でも 思うくらいなら罪では無いよね!きぁ~、イケボ。
「この中に狙われる心当たりがある方は居ますか?」
「ミホさんです」
「ミホさんでお間違いありませんか?」
「はい」
「少しお話を聞きたいのですが大丈夫でしょうか」
「はい」
きぁ~
イケボがまだ 聴けるのねラッキー、私もかなり神経図太くなってるな。
「申し訳ありません。ミホは先程の事でまだ動揺してる様なので私も同席させて下さい」
「我も」
「人数が多い方がミホは安心するでしょ?僕も同席するよ」
イケボ 独り占めは出来ない残念無念。って あんた達 罪人捕まえたんだから 捕まえた時の状況とか話さないといけないんでしょ?
「その話し合い私も参加するわ。元を正せば全て私の責任です」
次々と兵士が姿を見せる中 私達は事情を話すために食堂に戻ってきた。
マリナドがポツリポツリと自分の過ちとドグマ商会代表の横暴さを語る。
「なるほど。そのような事情でしたらミホさんが狙われてたのでしょう。
我々もこの辺の警備を重視しますが、ミホさんもくれぐれも気を付けて下さい」
「はい、そのように言って頂けるのは心強いです。よろしくお願いします」
ドタバタと騒がしくなってしまったが 夕暮れ時にやっと落ち着く事が出来た。
最後に残ったのはギルド職員。
何があってもぶれなかった。なかなか出ない掘り出し物を買取りしたと、ホクホク顔で帰って言った。
お昼も食べてないってことで レビンとユキナと私で料理を作って夕飯にした。香辛料をタップリ持っているレビン。
気になる物を手早く聞き私の持ってる香辛料を混ぜて作りたくなったメニューはカレーライスだけど、出来ないからカレーパンだ。
鶏ガラスープに肉団子を入れたスープ。
隣から魚を頂いたと持ってきたのでフライ
具沢山オムレツ
レビンは目を輝かせて私の手元を見てるが 見てないで手を動かして欲しいんだが。
さぁ、出来たからとリレンも呼んでみんなで囲む夕飯だ。
幼子は揺りかごに寝かされてる。
揚げパンが無いのか不思議な顔をするリレンとリビリィはザクッとした歯ごたえと中からふわもちっとしたパン生地がカレーとまざり
歓喜の声を上げてる。
レビンは良く噛んで味わってる。
リューイちゃんの分はお子様用に甘くしてる。リューイちゃんは 親子だよねぇ~。
3人は安定のキラッキラの笑顔で食べてる。
リューイちゃんが寝てからの大人の話し合い
で色々と決まっていく。
魔石冷蔵を売った事で個人的に借りてたお金も返済出来るようなので一安心だ。
困ったことに 内装工事に必要なお金が金貨2枚足りないが そこは私が、「借金するなら私からして。無利子無担保で必要だと思ったら出すから」と、説得して私から貸し出す事にして その場で金貨5枚を渡した。
「お金は居るでしょ?持っているのと居ないのでは 気持ちの持ちようが違うわよ。」
リビリィは泣きながらだが、素直に受け取ってくれて良かった。
内装も工事も明日お願いに行くことが決まった。
明日はベッドや細々した 物を一時避難させるためにも 纏めないと と言えば兄の昔使ってたマジックバックが有るからと そのままでいいと言いきったレビン。
ならば私もコチラに約1ヶ月は腰を落ち着けないといけない事から 1ヶ月単位で貸家がないか明日一緒に建造物ギルドに行くことで決まった。
サクッと纏めて1枚にすればいいのに1品に対して1枚、面倒臭いがこのやり方が、間違いが無いとか。
私の場合、随分楽だと言われてしまった。
安価な一般的利用はデザートは付けない。
コース料理のデザートとして出すのでコース料理の価格設定の1割の報酬として貰う。
もし 単品で出す場合は高めに設定して一定の料金で私の取り分は2割にした。
マリナドは少なくても3割だと言ってきたが頑として2割にした。
私としては1割でも多いと多いと思うけど、隣に座るユキナから止められた。
全てのサインが終わって ギルドを出たのはお昼を過ぎてしまっていた。隣にマリナドとギルド職員が2名付いてくる。
目的は魔石冷蔵の売却見積もりだ。
商業ギルド側はその場の買い取り希望を申し出てきたので、レビンとギルド側の話し合いが上手く行けばその場での売買が成される事となった。
ギルド職員を連れて帰ってきた時は驚かれたが、魔石冷蔵の売買だとわかるとリビリィはホッとした様だ。
「凄いですね!この大きさの零石、探してもなかなかの見つかりませよ!」
「この魔石見て下さいよ! これ程純度が高い物は 久しぶりに見ました!」
興奮するギルド職員は紐を使い 細かく査定して行く中で2人で寄り添い 話しては 細かく見ていくを繰り返す。
そして出た 査定額が大金貨6枚金貨7枚銀貨3枚の価格だった。
売るか売らないはレビンが決める事なので私達はリューイちゃんとお茶を飲んで待ってる。
何処の世界にもあるんだな。値切りや値上げの交渉って
小刻み値上げをしたいギルド側と 大きく上げたいレビンの交渉の軍配はレビンに上がったようだ。
おめでとう!
食堂に戻って見慣れたサインを横目で見てたらユキナ、アオト、コウキが一斉に立ち上がり 厨房の横にあるの出入り口に走って行く。
何事かと思って追いかけると 揉める声と火の玉が飛んで来て 次々と宿の裏手に火を付けていく。
なんて事を 許せない!!
付火された火を水魔法で一気に消して行くレビン。
火を放った奴は逃がしたが4人の男を捕らえた3人。
「コイツとコイツは風魔法だ」
「この男は火ですね」
「珍しいのにね~相手が悪かったと諦めることだね。この男は非常に珍しい闇魔法だよ~
使い方を誤ったねぇ~」
次々と魔力特性を聞きながら、私はギルド職員に兵士を呼んで来るように頼んだ。
マリナドは真っ青な顔をして蹲ってしまったからだ。
「ごめんなさい、本当にごめんなさい」
「謝る暇があるなら 対応策を検討してくれませんか!私の弟子に何かあっては困るんですよ。可愛い子供と奥さんがいる人なんで」
思ったままが口から出てしまった。が、悪いとは思わない。事実だから。
「失礼します!」
入ってきた兵士3名の内1名が怪我人は居ますかと聞きにきた。若い兵士だったがキビキビした動きで怪我人が居ないとわかるともう1人と罪人を引っ張って行く。
残ったのは40前後の男性。ちょっと渋めが足りないが、これからが楽しみである男性だ。
「怖かったですね。大丈夫ですか」
「はい」
災難が今あったばかりだ。こんな事を思うのは悪いが、でも 思うくらいなら罪では無いよね!きぁ~、イケボ。
「この中に狙われる心当たりがある方は居ますか?」
「ミホさんです」
「ミホさんでお間違いありませんか?」
「はい」
「少しお話を聞きたいのですが大丈夫でしょうか」
「はい」
きぁ~
イケボがまだ 聴けるのねラッキー、私もかなり神経図太くなってるな。
「申し訳ありません。ミホは先程の事でまだ動揺してる様なので私も同席させて下さい」
「我も」
「人数が多い方がミホは安心するでしょ?僕も同席するよ」
イケボ 独り占めは出来ない残念無念。って あんた達 罪人捕まえたんだから 捕まえた時の状況とか話さないといけないんでしょ?
「その話し合い私も参加するわ。元を正せば全て私の責任です」
次々と兵士が姿を見せる中 私達は事情を話すために食堂に戻ってきた。
マリナドがポツリポツリと自分の過ちとドグマ商会代表の横暴さを語る。
「なるほど。そのような事情でしたらミホさんが狙われてたのでしょう。
我々もこの辺の警備を重視しますが、ミホさんもくれぐれも気を付けて下さい」
「はい、そのように言って頂けるのは心強いです。よろしくお願いします」
ドタバタと騒がしくなってしまったが 夕暮れ時にやっと落ち着く事が出来た。
最後に残ったのはギルド職員。
何があってもぶれなかった。なかなか出ない掘り出し物を買取りしたと、ホクホク顔で帰って言った。
お昼も食べてないってことで レビンとユキナと私で料理を作って夕飯にした。香辛料をタップリ持っているレビン。
気になる物を手早く聞き私の持ってる香辛料を混ぜて作りたくなったメニューはカレーライスだけど、出来ないからカレーパンだ。
鶏ガラスープに肉団子を入れたスープ。
隣から魚を頂いたと持ってきたのでフライ
具沢山オムレツ
レビンは目を輝かせて私の手元を見てるが 見てないで手を動かして欲しいんだが。
さぁ、出来たからとリレンも呼んでみんなで囲む夕飯だ。
幼子は揺りかごに寝かされてる。
揚げパンが無いのか不思議な顔をするリレンとリビリィはザクッとした歯ごたえと中からふわもちっとしたパン生地がカレーとまざり
歓喜の声を上げてる。
レビンは良く噛んで味わってる。
リューイちゃんの分はお子様用に甘くしてる。リューイちゃんは 親子だよねぇ~。
3人は安定のキラッキラの笑顔で食べてる。
リューイちゃんが寝てからの大人の話し合い
で色々と決まっていく。
魔石冷蔵を売った事で個人的に借りてたお金も返済出来るようなので一安心だ。
困ったことに 内装工事に必要なお金が金貨2枚足りないが そこは私が、「借金するなら私からして。無利子無担保で必要だと思ったら出すから」と、説得して私から貸し出す事にして その場で金貨5枚を渡した。
「お金は居るでしょ?持っているのと居ないのでは 気持ちの持ちようが違うわよ。」
リビリィは泣きながらだが、素直に受け取ってくれて良かった。
内装も工事も明日お願いに行くことが決まった。
明日はベッドや細々した 物を一時避難させるためにも 纏めないと と言えば兄の昔使ってたマジックバックが有るからと そのままでいいと言いきったレビン。
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