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スローライフに不穏な足音
ウザイ 亀
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穏やかな夢と言ってしまえば 贅沢な夢だと言える。
首を捻るのは 最初から最後まで夢を覚えてる、住む世界が変われば 中途半端で覚えてた夢も最初から最後迄覚えてるもんだな。
甘い卵焼きを焼きながら 不思議な夢を思い出す。
背を丸めて横になるってる私の腕の中でと大人しく一緒に横になってる。時折 擦り寄って来ては頬をペロリと舐める。
可愛い奴だ。なんて思いながら頭を撫でるとその手に擦り寄って来る。
見れば見る程 アオトのミニチュアに見えてくる。
手は休みなく動き続けて朝食を作り上げていく。
隣で味噌汁の味噌を溶いてるユキナ。
朝食は甘い卵焼き 豆腐とワカメの味噌汁 ナスの煮浸し 焼き海苔
甘い卵焼きはなんだこんだで 大人気で3人は卵焼きはお代わりを強請ってくる。
美味しい!の笑顔を見てたらアオトの動きがピタリと止まり続いてユキナとため息を吐くコウキ。
「どうしたの?卵焼き美味しくなかった?」
「卵焼きは最高に美味しい。朝食を食べたらちょっと出てくる」
アオトが 眉間に皺を寄せて渋々 出かける事を伝えてくる。
「私もアオトと出てきますから」
アオトに続きユキナも出掛けると伝えて来る。
「えぇ~、2人が行くなら僕も行かないと 睨まれちゃうよ。やだなぁ~ また 自慢話聞かされるの?自慢して来たら ユキナ止めてね」
コウキのお願いをハイハイ と軽く流してるユキナ。
誰か来たのかな?リビングから見える外の様子を伺うが結界内外は変わりないけど?聖獣にはわかってる様だ。
渋々だと丸わかりの3人を見てたら私は知らない方が良さそうに思う。
知らないままでいよう!!
3獣を見送り テキパキと掃除洗濯と動きますよ。
お昼になってもなかなか帰ってこない3獣達。
行ったっきりで連絡がつかないと心配になってくる。
渋々と出ていったけど何かあったのでは?
時計の針の音が不安を駆り立てる。
家の中にじっともしていられなくなり アオト達の元に出掛ける事にした。
気配はユキナの湖の方角。
近場まで飛んで行き 後は歩いてアオト達の気配の元へも進む。
アオト達の気配は結界の外にあったものの迷わずに結界を出てみると・・・亀さんが居た。
でっかい亀さんが甲羅を背負ったまま 短い足を投げだし、右手には金魚鉢 左手にはご隠居さんが持つようなご立派な杖。
「おやおや、これはこれは 初めましてじゃな。ワシは4聖獣の亀です。お見知り置きを」
好好爺を思わせる亀さんに面食らいながらも自己紹介した。
「初めまして 倉山 美穂と申します。フェルリンのアオトとは縁あって今はこちらな住まわせて頂いております。よろしくお願いします」
「ほっほっほぅ。丁寧な挨拶ありがとうございます。ほっほっほぅ、ワシの腕の中に居るのはワシのキュートでチャーミングなお嫁さんじゃ。同じおなご同士仲良くしてくれるとワシは嬉しいのぉ」
亀の嫁が腕のかな?金魚鉢しか見えないが よーく見てみると金魚が1匹が見てた。
金魚の種類なんて知らないが アレは らんちゅうって種類なのでは???キュートでチャーミングねぇ~、確かに尾ヒレは長くてオレンジと白のマダラ模様でヒラヒラ水中で揺れるのは確かに優雅で綺麗である。
・・・他に褒める所はどこだ・・・顔周りはピンク エラ辺りはオレンジと白 胴体は 赤と白のマダラ模様で 全体的にでっぷりとした脂肪が付いた金魚だ。
「お美しい尾ヒレですね。水の中で揺れる姿が優雅で」
「ぁぁ~」とアオト ユキナ コウキ 3獣から小さな悲鳴が聞こえた。
なんか非難めいた声だな?なんて思っていると
「おお~見る目がおありだ。そうじゃぁろ、この尾ひれ なんとも優雅で豊かで誰もを惹きつけて虜にしてしまうのじゃぁぁぁぁぁ~。誰もを引きつけるとは、あぁ なんとも小悪魔的な尾ヒレなんじゃぁ。」
あぁ、思い出した 嫁自慢が面倒臭いって 此奴のことだったんだ。
見た目にだまされた。
3獣がお昼になっても帰って来なかったて、自慢話に付き合ってたんだな、何時間自慢してんだよ!
尾ヒレから始まってお顔のピンクは恥ずかしさがるとさらにピンクに染まるとか、 エラは惚れ惚れする。両方が同時に動くエラ呼吸 美しい動きをするとか、胴は滑らかな曲線で腹部分は特に白くて美しいとか・・・知るか!!
黙ってれば永遠に喋り続ける、ウザイ!ウザすぎるよ、亀。
誰がこの 暴走亀を止めるんだよ。
うんざりして横を見れば 3獣とも下を向いたまま 永遠過ぎる話を拝聴してる。
マジっすか!止める奴居ねーのか?
自慢話は少しなら聴けるが 長々と聞いてると殺意が湧くわね。しかも、金魚の美しさ講座なんて知りたくもない。
嫁ー!水中の中でヒラヒラ泳いでねーで 暴走亀を止めろ!!
あーイライラする。
もぉ~面倒臭い!
「あの!奥様の美しさはいつまでも聞いていたいのですが、家に仕事を残しておりますので 申し訳ないですが私はこの辺で失礼します」
ニコッ笑い 回れ右をした・・・筈なのに服の袖を掴んでるコウキ。
離してと服を引っ張るが コウキも更に力を入れて服を握る。
離してと 睨むが 涙目で置いていかないでとか 訴えてるコウキ。
私を巻き込むなぁーーー!!
小さな攻防戦を繰り広げる中で口を開いたのはユキナ。
「今日はこんな辺鄙<ヘンピ>なことろまで 奥様を伴い来たのは何か用があったからですよね」
ユキナー!!私がいる時に話を振るな!!!
嫌な予感しか無い。
「辺鄙は余計だが、ココにはお主の嫁が喜びそうな物などなにも無いはずだが。なに用だ」
アオト!!お前もか!!!!
コウキ、服をはなせーーーーー!!!
めんどくさい 予感がヒシヒシと伝わってくる。
逃げなければ。
「おお~、そうじゃった そうじゃった。
嫁がの この土地に美しい 水があると言ってな。ワシもフェルリンの土地を探索すると なるほど 流石はワシの自慢の嫁だと感心しとった所よ。水脈を通って嫁の行ってみたいと言っておる水を目指したが途中で弾かれてしもうた。どうなっておるのだ?」
探さないでよ~!
それと、コウキ そろそろ服をはなせ!!
首を捻るのは 最初から最後まで夢を覚えてる、住む世界が変われば 中途半端で覚えてた夢も最初から最後迄覚えてるもんだな。
甘い卵焼きを焼きながら 不思議な夢を思い出す。
背を丸めて横になるってる私の腕の中でと大人しく一緒に横になってる。時折 擦り寄って来ては頬をペロリと舐める。
可愛い奴だ。なんて思いながら頭を撫でるとその手に擦り寄って来る。
見れば見る程 アオトのミニチュアに見えてくる。
手は休みなく動き続けて朝食を作り上げていく。
隣で味噌汁の味噌を溶いてるユキナ。
朝食は甘い卵焼き 豆腐とワカメの味噌汁 ナスの煮浸し 焼き海苔
甘い卵焼きはなんだこんだで 大人気で3人は卵焼きはお代わりを強請ってくる。
美味しい!の笑顔を見てたらアオトの動きがピタリと止まり続いてユキナとため息を吐くコウキ。
「どうしたの?卵焼き美味しくなかった?」
「卵焼きは最高に美味しい。朝食を食べたらちょっと出てくる」
アオトが 眉間に皺を寄せて渋々 出かける事を伝えてくる。
「私もアオトと出てきますから」
アオトに続きユキナも出掛けると伝えて来る。
「えぇ~、2人が行くなら僕も行かないと 睨まれちゃうよ。やだなぁ~ また 自慢話聞かされるの?自慢して来たら ユキナ止めてね」
コウキのお願いをハイハイ と軽く流してるユキナ。
誰か来たのかな?リビングから見える外の様子を伺うが結界内外は変わりないけど?聖獣にはわかってる様だ。
渋々だと丸わかりの3人を見てたら私は知らない方が良さそうに思う。
知らないままでいよう!!
3獣を見送り テキパキと掃除洗濯と動きますよ。
お昼になってもなかなか帰ってこない3獣達。
行ったっきりで連絡がつかないと心配になってくる。
渋々と出ていったけど何かあったのでは?
時計の針の音が不安を駆り立てる。
家の中にじっともしていられなくなり アオト達の元に出掛ける事にした。
気配はユキナの湖の方角。
近場まで飛んで行き 後は歩いてアオト達の気配の元へも進む。
アオト達の気配は結界の外にあったものの迷わずに結界を出てみると・・・亀さんが居た。
でっかい亀さんが甲羅を背負ったまま 短い足を投げだし、右手には金魚鉢 左手にはご隠居さんが持つようなご立派な杖。
「おやおや、これはこれは 初めましてじゃな。ワシは4聖獣の亀です。お見知り置きを」
好好爺を思わせる亀さんに面食らいながらも自己紹介した。
「初めまして 倉山 美穂と申します。フェルリンのアオトとは縁あって今はこちらな住まわせて頂いております。よろしくお願いします」
「ほっほっほぅ。丁寧な挨拶ありがとうございます。ほっほっほぅ、ワシの腕の中に居るのはワシのキュートでチャーミングなお嫁さんじゃ。同じおなご同士仲良くしてくれるとワシは嬉しいのぉ」
亀の嫁が腕のかな?金魚鉢しか見えないが よーく見てみると金魚が1匹が見てた。
金魚の種類なんて知らないが アレは らんちゅうって種類なのでは???キュートでチャーミングねぇ~、確かに尾ヒレは長くてオレンジと白のマダラ模様でヒラヒラ水中で揺れるのは確かに優雅で綺麗である。
・・・他に褒める所はどこだ・・・顔周りはピンク エラ辺りはオレンジと白 胴体は 赤と白のマダラ模様で 全体的にでっぷりとした脂肪が付いた金魚だ。
「お美しい尾ヒレですね。水の中で揺れる姿が優雅で」
「ぁぁ~」とアオト ユキナ コウキ 3獣から小さな悲鳴が聞こえた。
なんか非難めいた声だな?なんて思っていると
「おお~見る目がおありだ。そうじゃぁろ、この尾ひれ なんとも優雅で豊かで誰もを惹きつけて虜にしてしまうのじゃぁぁぁぁぁ~。誰もを引きつけるとは、あぁ なんとも小悪魔的な尾ヒレなんじゃぁ。」
あぁ、思い出した 嫁自慢が面倒臭いって 此奴のことだったんだ。
見た目にだまされた。
3獣がお昼になっても帰って来なかったて、自慢話に付き合ってたんだな、何時間自慢してんだよ!
尾ヒレから始まってお顔のピンクは恥ずかしさがるとさらにピンクに染まるとか、 エラは惚れ惚れする。両方が同時に動くエラ呼吸 美しい動きをするとか、胴は滑らかな曲線で腹部分は特に白くて美しいとか・・・知るか!!
黙ってれば永遠に喋り続ける、ウザイ!ウザすぎるよ、亀。
誰がこの 暴走亀を止めるんだよ。
うんざりして横を見れば 3獣とも下を向いたまま 永遠過ぎる話を拝聴してる。
マジっすか!止める奴居ねーのか?
自慢話は少しなら聴けるが 長々と聞いてると殺意が湧くわね。しかも、金魚の美しさ講座なんて知りたくもない。
嫁ー!水中の中でヒラヒラ泳いでねーで 暴走亀を止めろ!!
あーイライラする。
もぉ~面倒臭い!
「あの!奥様の美しさはいつまでも聞いていたいのですが、家に仕事を残しておりますので 申し訳ないですが私はこの辺で失礼します」
ニコッ笑い 回れ右をした・・・筈なのに服の袖を掴んでるコウキ。
離してと服を引っ張るが コウキも更に力を入れて服を握る。
離してと 睨むが 涙目で置いていかないでとか 訴えてるコウキ。
私を巻き込むなぁーーー!!
小さな攻防戦を繰り広げる中で口を開いたのはユキナ。
「今日はこんな辺鄙<ヘンピ>なことろまで 奥様を伴い来たのは何か用があったからですよね」
ユキナー!!私がいる時に話を振るな!!!
嫌な予感しか無い。
「辺鄙は余計だが、ココにはお主の嫁が喜びそうな物などなにも無いはずだが。なに用だ」
アオト!!お前もか!!!!
コウキ、服をはなせーーーーー!!!
めんどくさい 予感がヒシヒシと伝わってくる。
逃げなければ。
「おお~、そうじゃった そうじゃった。
嫁がの この土地に美しい 水があると言ってな。ワシもフェルリンの土地を探索すると なるほど 流石はワシの自慢の嫁だと感心しとった所よ。水脈を通って嫁の行ってみたいと言っておる水を目指したが途中で弾かれてしもうた。どうなっておるのだ?」
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