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閑話
1度は
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アオトと暮らしだしてあっとゆう間に1ヶ月が経とうとしてる。
アオトが肉や魚を狩りをして私が調理する。
いい連係が取れてるし、自然と居座ってるけど、普段はペット&食事時は人、お風呂やトイレといったことは1度教えればバッチリ覚えてしまう、意思疎通として話せるから、ついついズルズルと居座ってるこの状況も日常の1部として許してしまっている。
だが、流石に1ヶ月となれば気になる事も。
「ねぇ、てしてし君。そろそろ1度 お家に帰らなくても大丈夫なの。かな?」
「帰るとは?」
「心配する人いないの」
「我は常に一匹でいた為 心配する奴はいない」
「そうなの」
「我の寝ぐらはこの家だ」
うん?初耳ですが!?
何時から 我が家がアオトの寝ぐらになったの?
「ふーん、そうなんだ。何時からアオトのお家がここになったのかな?」
「うむ!寝ぐらでは無い、お家だ」
よび方を変えただけだろ!
キョトンとした表情で言い直した てしてし君、可愛いけど、話してる内容は可愛くない!
でも、迷惑では無いのよね。
「ちょっと質問。今まで、何処に住んでたの」
「洞穴」
完結にベタな答えだな。
「他の者と一緒に住んだことのある」
「ないな」
「親とか兄弟は」
「我は1番身体が小さく 物心付いた頃に親も兄弟もいなかった。
弱い者を守ってては自分達が危ない。生き残る為には非情にもならなければならない」
「良く 生き残ってたね」
「危い時もあったが、我は運も良かったのだな」
淡々と語るアオトの話は、自然の摂理に乗っとての事で何もおかしな所はないが、親に捨てられた 寂しさや悔しさが全く感じられないのを不思議に思いながら聞いてた。
逆に 悔しくなかったのか?と 聞く方が野暮の様に感じられた。
「弱い子が強くなって、良く聖獣なんてなれたね。凄いね」
「クククッ!本当に、良く我が聖獣に選ばれたと思う」
「その聖獣様のお家が、何時から私の家になったのかな?」
「我と契約した時から。ミホが家持ちだったから自然とココになった」
聞いてない!
テイムって、一緒に住むこと迄 含まれるの?
知らなかった。なら、てしてし君が自然と我が家に居座るのも当たり前なのか。
「アオトが狩り、私が料理、掃除、洗濯。
私ほうがやる事が多いよね?分担しない」
「ぶんたん?」
「分担!お互いの役割を同じ位にしよう。私が掃除機をかけたらアオトが拭き掃除をするとか」
「うっ、拭き掃除だな。わかった」
「私が洗濯はするから、アオトはお風呂掃除」
「風呂掃除・・・わかった」
やったぁ~!明日から掃除が少し楽になるぅ~。
と、思ったのが間違いだった。
床は水浸し、お風呂はお湯を溜めると共に泡風呂になるしで、掃除が出来ないアオト。
二度手間とは正しくこの事だ。
何もするな!狩りだけしとけ!!だ。
☆☆☆☆☆
我の幼き日を聞いた奴らは、親に捨てられた事を 悔しくないのか?
見つけ出して 見返してやろうとか思わないのか?復讐したいと思わないのか?と、聞いてくる奴らばかりだった。
良くぞ恨みもなく生きてきた、と 言ってくれたのはジュナイル様だけだった。
自然の摂理は生きていく上で、自然と学んだ。
弱かった我が切り捨てられたのは当たり前の事だと感じられた瞬間に、恨む気持ちも浮かんで来なかった。
恨み辛みもある世の中で、我が感じる 駄目だと感じる事は、自然の摂理を力強くで壊すこと。
それを、止める為に色々とやって来た事で、ジュナイル様の力で聖獣に取り立てられた。
他の3聖獣も理由は同じだ。
聖獣となっても、幼き日を語ると やはり 恨みは無いのかと聞かれる。
ミホもきっと同じ事を聞いてくると思っていたが全く違った。
「弱い子が強くなって、良く聖獣なんてなれたね。凄いね」だ。
初めて褒められた。新鮮な感覚に擽ったくて笑ってしまった。
その後の発言は 驚くばかりだったが、決め事は守らないと、と頑張るが 怒られてばかりで 最後は狩りだけしろと 言われてしまった。
我は頑張ったのに・・・トホホ。
大丈夫。今は出来ないが、いつかは出来るはずだ。きっと!
アオトが肉や魚を狩りをして私が調理する。
いい連係が取れてるし、自然と居座ってるけど、普段はペット&食事時は人、お風呂やトイレといったことは1度教えればバッチリ覚えてしまう、意思疎通として話せるから、ついついズルズルと居座ってるこの状況も日常の1部として許してしまっている。
だが、流石に1ヶ月となれば気になる事も。
「ねぇ、てしてし君。そろそろ1度 お家に帰らなくても大丈夫なの。かな?」
「帰るとは?」
「心配する人いないの」
「我は常に一匹でいた為 心配する奴はいない」
「そうなの」
「我の寝ぐらはこの家だ」
うん?初耳ですが!?
何時から 我が家がアオトの寝ぐらになったの?
「ふーん、そうなんだ。何時からアオトのお家がここになったのかな?」
「うむ!寝ぐらでは無い、お家だ」
よび方を変えただけだろ!
キョトンとした表情で言い直した てしてし君、可愛いけど、話してる内容は可愛くない!
でも、迷惑では無いのよね。
「ちょっと質問。今まで、何処に住んでたの」
「洞穴」
完結にベタな答えだな。
「他の者と一緒に住んだことのある」
「ないな」
「親とか兄弟は」
「我は1番身体が小さく 物心付いた頃に親も兄弟もいなかった。
弱い者を守ってては自分達が危ない。生き残る為には非情にもならなければならない」
「良く 生き残ってたね」
「危い時もあったが、我は運も良かったのだな」
淡々と語るアオトの話は、自然の摂理に乗っとての事で何もおかしな所はないが、親に捨てられた 寂しさや悔しさが全く感じられないのを不思議に思いながら聞いてた。
逆に 悔しくなかったのか?と 聞く方が野暮の様に感じられた。
「弱い子が強くなって、良く聖獣なんてなれたね。凄いね」
「クククッ!本当に、良く我が聖獣に選ばれたと思う」
「その聖獣様のお家が、何時から私の家になったのかな?」
「我と契約した時から。ミホが家持ちだったから自然とココになった」
聞いてない!
テイムって、一緒に住むこと迄 含まれるの?
知らなかった。なら、てしてし君が自然と我が家に居座るのも当たり前なのか。
「アオトが狩り、私が料理、掃除、洗濯。
私ほうがやる事が多いよね?分担しない」
「ぶんたん?」
「分担!お互いの役割を同じ位にしよう。私が掃除機をかけたらアオトが拭き掃除をするとか」
「うっ、拭き掃除だな。わかった」
「私が洗濯はするから、アオトはお風呂掃除」
「風呂掃除・・・わかった」
やったぁ~!明日から掃除が少し楽になるぅ~。
と、思ったのが間違いだった。
床は水浸し、お風呂はお湯を溜めると共に泡風呂になるしで、掃除が出来ないアオト。
二度手間とは正しくこの事だ。
何もするな!狩りだけしとけ!!だ。
☆☆☆☆☆
我の幼き日を聞いた奴らは、親に捨てられた事を 悔しくないのか?
見つけ出して 見返してやろうとか思わないのか?復讐したいと思わないのか?と、聞いてくる奴らばかりだった。
良くぞ恨みもなく生きてきた、と 言ってくれたのはジュナイル様だけだった。
自然の摂理は生きていく上で、自然と学んだ。
弱かった我が切り捨てられたのは当たり前の事だと感じられた瞬間に、恨む気持ちも浮かんで来なかった。
恨み辛みもある世の中で、我が感じる 駄目だと感じる事は、自然の摂理を力強くで壊すこと。
それを、止める為に色々とやって来た事で、ジュナイル様の力で聖獣に取り立てられた。
他の3聖獣も理由は同じだ。
聖獣となっても、幼き日を語ると やはり 恨みは無いのかと聞かれる。
ミホもきっと同じ事を聞いてくると思っていたが全く違った。
「弱い子が強くなって、良く聖獣なんてなれたね。凄いね」だ。
初めて褒められた。新鮮な感覚に擽ったくて笑ってしまった。
その後の発言は 驚くばかりだったが、決め事は守らないと、と頑張るが 怒られてばかりで 最後は狩りだけしろと 言われてしまった。
我は頑張ったのに・・・トホホ。
大丈夫。今は出来ないが、いつかは出来るはずだ。きっと!
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