異世界無知な私が転生～目指すはスローライフ～

閑話

何者なのか

元気に育ってくれてる 薬草たち。

形や色は違えど味は鑑定眼にあった通りのお野菜やハーブ類は近い味だったり、思っていたよりも美味しいものだったりと けっこうたのしい。
もう少し広げたくて桑を手に土を耕してるとアオトがあらわれた。

「何をしてるのだ」

「もう少し畑を広げたくて、テレビ見てていいのよ」

「2時間たった。テレビはミホが居た星の事が分かるから便利だな」

「そう？それは良かった」

刑事物の番組で何が分かるか謎だが、アオトが満足してるならそれでいいか。

「所で何してるだ？」

さっき説明したよね！

「畑を広げたいの」

「魔法が使えたら簡単に終わるが、自力でやるには大変だろ？手伝ってやろう」

ハイ？魔法で できる？

「土を耕すことが出来るの？」

「やった事は無いが出来ると思うぞ」

首を傾げて＂出来ると思う＂と言ってるが、私が聞きたいのは魔法で耕すことが出来るのかって事だ。
多分、私とアオトの会話に齟齬が生まれてる感じだけど、構ってられない。

「魔法で、耕したいから教えて」

「土魔法が使えれば出来るが無理だろ？適正が無ければ発動もしないから」

「問題無いからな教えて！」

「う・うむ」

行き良いよく頼み込んだ私に、後退りしながらも頷くアオト。


アオトは胡乱な目付きで 見てくるけど無視だ。
私は悪い事をして無い。

この事がきっかけで、色々な魔法を教えもらう事になる。

呆れてるアオトは完全無視ときめこんだ。
私は適材適所で、魔法を使ってるだけだ。

魔法で水やりをしたり。
雑草などは魔法で燃やす。
緑の手で元気の無い 野草や花を元気にしてあげる。
土魔法で竈を作りピザやBBQを楽しんだ。
採取で出会った小人さんと仲良くなり薬草と光魔法で薬を作った。
風魔法を使い 欲しい木の実を取った。

後は闇魔法と無魔法を教えて貰うだけね。
この2つが使えればコンプリートだ。




☆☆☆☆☆

畑を耕してるのは見れば分かる。

ただ、手伝ってと言って欲しかっただけなのだ。
ミホは全くたよってくれない。全て1人でこなしてしまうのだ。

出来るのかと訊かれて正直に答えたが、出来るの？の、意味が違うとはすぐに気が付かなかった。

まさか土魔法を教えて欲しいとはおもわなかった。

コツさえ教えれば飲み込みの早いミホは次々と魔法を使いたい放題使う。
それが、6魔法をつかうとは思いも寄らなかった。
能力の使い所を間違ってると思うぞ。
BBQやピザは美味かった。また、食いたいが。

無の魔法は初めから使ってるとは気が付いてもない。
イベントリは無魔法だ。

後、闇魔法を使えれば 全魔法使える事になる。ミホの事だから難なく使えるだろ。

ステイタスも出鱈目だと 思っていたが、ここまで規格外だとは思っていなかった。

転生者だが、ただの転生者がここまで凄いのか？
何者なのか？疑問に思うぞ。