異世界無知な私が転生～目指すはスローライフ～

スローライフ 3ヶ月

今日は

朝から盛大に怒られ 不貞腐れてるアオトとご飯を食べるが、お互い無言だ。

部屋に戻り 出かける準備をすませ部屋を出ると、アオトが見たこと無い黒の斜め掛けバックを下げて待てた。


2人で無言で歩くが、私の後ろを歩くアオトは、何も聞かずにただ後ろを歩く。

あのおっさんにも、冒険者のお昼だと言ってしまったので、嘘にならない様に、冒険者ギルドに行きたいけど相談もなく行っていいだろうか？悩みながらも、冒険者ギルドに来てしまった。
アオトの反対の声も無いし、来てしまったものは行くしかない、中には入ると そのままボードを見に行く。
朝は人が多いな。
面白そうな物はないかとボードを眺めてたら、Eランクのジェルラビット討伐。
コレ、面白うだな。コレを受けてみたいけど 後ろのアオトが気になる。討伐依頼の板を手にアオトに聞いてみた。

「アオト、ジェルラビットって知ってる」

「知ってる」

小さな声で答えるアオト。

「この依頼受けてもいい？」

コクと頷くだけで了承をして来たアオト。

受付を終えて門で冒険者プレイトを見せて森を目指して歩く。

盛大に怒りすぎて、気まずい雰囲気になってしまった。拗ねてしまってるアオトが気になるがコレはお仕事と、自分に言い聞かせる。

探索を範囲を拡げてジェルラビットを探した。
何故かジェルラビットと、頭の中で唱えると目の前にジェルラビットの名前と矢印方向が半透明で現れて方向を示してくれる。
なんとも便利な能力だ。

歩くこと一刻。

おお、ジェルラビットの名前がゆっくり点滅してる。
ここが仕事場になるのか！？では準備を。

使わないと思っていたけど 使うことになったとは。

出てきたのは細い鞘に収まってる剣を取り出す。

鞘は赤青金が絡み合う装飾で、柄の部分におおきな青紫色の石が嵌め込まれてる。
鞘から剣を抜くと、鞘から連想されるままの細身の片刃だが、剣先は鋭くどんな硬い物でも貫けそうな鋭さがある。
重さは全く感じられずに、持っているのさえ忘れてしまいそうだ。


鑑定

神が作りしレイピア
所有者限定 倉橋美穂
不破
無重力
使用時援助
所有者の元に自動転移
全魔法使用可能

ジュナイルの加護
フリージアの加護
リサリディの加護

なんか 聞いたことない神様の加護が付いてる。魔法も使えるし、使用時援助とか付いてるし何とかなるかも。

夜にジュナイルに聞いてみよう。
とりあえず隠蔽っと。

初討伐 がんばります

ベルト＆剣を腰に巻き 探索に沿って 森に入ると、ジェルラビットの点滅が徐々に早くなる。
ザザっと草が揺れる音と共にウサギの耳にしては短く額には二本の角がある。
依頼書の注意は毛皮を取りたいので綺麗な状態でとあった。

アオトがサクサクと討伐をしては、斜め掛けしてる黒のバックに入れてた。

アオトよ、私にも討伐させてくれ。





☆☆☆☆☆

朝から怒られ、どうすればいいかさっぱりわからなくなった時、４聖獣のひとりブラゥシッの言葉を思い出した。

何時も会えば愛妻家のブラゥシッは、妻の自慢話を挨拶変わりに鬱陶しい程聞かされるが、1度だけ妻を怒らせた時にどうするのだと聞いた奴がいた。

その時は、とにかく聞かれたこと以外は言葉を交わさず、妻の行きたい所には、妻の半歩後ろをついて回る。
そして危険な時は、決して妻に手を出させることはさせない。
妻が静かに許してくれるまで待ち続けると言っていた。
3日も経てば自然と仲直りが出来ると聞いた。

そんな 無情けないこと出来るかと、あの時は思ったが、今ならわかる。
これ以上怒らせたらせたくないと、本気で思う。
ならばブラゥシッの言葉を実行するのみ。
3日の我慢だと自分に言い聞かせ、ミホの半歩後ろを黙々と付いて歩いた。