異世界無知な私が転生~目指すはスローライフ~

丹葉 菟ニ

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スローライフスタート

大きな木の下で

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てしてし君は何度も首を傾げて ジーッと見てくる。

「お主 それがお主の本当のステイタスなのか?そんな弱ちょろい ステイタスでこの神域まで来たと」

うん?しんいきって言った?
しんいきってこの神域?

「あの 少し訪ねしますが、神域って神が住まう地って事ですよね」

ふん とバカにしたようなてしてし君。

「当然だ。他にあるのならば 言ってみよ」

あー思い出すわァ、『おい、他に何かいい案無いのか!有るなら言ってみろ!!』高圧的なもの言いの、上司を思い起こさせるわぁ~。あー嫌な思い出。人の手柄は俺の手柄、自分の失敗は部下の責任。って奴だった。

「ふふふっ最初に確認の為に"お尋ねします"って言ったでしよ?
それに 人のステイタを勝手に除きみるなんて、裸を勝手に除いてるのと一緒だとも気が付かないワンちゃんですね。エッチ」

ワンちゃん発言が嫌なのか右前脚をてしてしと叩いてる。コレコレ、この姿は可愛く思えるのよねぇ~。

「たかだか16歳の小娘の裸を見てもなんとも思わぬ」

「16歳って言ったらピッチピッチの…16歳・・・誰が16歳?」

「・・・お主だが?自分の年も知らないのか」

最初にステイタスを見た時には倉山美穂のみだったけど、2回目の時は確かに倉山美穂16ってあった。

気にもせずにスルーしたよ。
隠蔽と書き換えばかりに気になってたしな。

ファぁぁ 本当に16歳?
じゃ 私今若返ってるの?
若返ってるよね?!
だから艶があった!?

会社に行く時は化粧のために 鏡を見てたけど 年とともに 老けていく自分が嫌だった。
この生活を初めて 老けて行く自分を見たくなくて、鏡は見ないようにしてたしカーテンもずっと閉めてたから気が付かなかった。
たしかに腰周りはほっそりしたなとは思ったけど、そっか 16歳か。
ジュナイルありがとう。

「そっか16歳か。ふふふっ」

突然笑い出した私に少し引いてるてしてし君。

「お主 大丈夫か?人里の近くの森まで運んでやるぞ」

とんでもない申し出は即断るべし。

「お断りします。私は私の意思でココに居ます。所で貴方は神様なの」

「そうだな。神に近い存在として見られている」

そうなんだ。
困ったな、ココが神域なら私出ていかないと行けないのかな?
出ていきたくは無いな。 

困った時は念じてみれば 連絡つくのなか?

ジュナイル ジュナイルお願い 通じって!!

両手を胸も前で手を組んで黙ってしまった私を心配しだしたてしてし君。

「どうした 気分でも悪くしたか?」

優しいな、てしてし君。でも少し待ってて欲しい。
動物なんて飼ったことないからわかんないが、基本はコレだよな。

「待て!」

目を見開き固まってるてしてし君。
うん?!ちょっと驚いてるけど、待てが成功したみたいだ。
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