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第3章
偽 昔話
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いつもゆったりと歩き 少し伸びた朝顔の弦に笑が深くなる。
「朝顔 好きなの?」
「好きって程じゃないけど、小学生の時に一人一人が朝顔育てるだろ。俺さ水やりが面倒臭いからってサボってたんだ。友達の朝顔は元気に育つのに俺のは全然 育たなくて 慌ててタップリ水をあげたけど 枯れちゃって。すごくショックだったんだ」
クラスで俺だけが枯れてしまって物凄くショックを受けた事が昨日の様に思い出させる。小学生ながらにもその時にサボってはダメなんだと学んだ苦い思い出だ。
「来年からは一緒に 朝顔を育てよう」
「来年からは?」
「そう、毎年 朝顔を一緒に育てよう。枯らさないように 2人で見守って行こう」
「俺と・・・」
それはきっと楽しいだろうと思う。 朝の散歩に朝顔に水やりをして 花を咲かせた姿を見る、やりたいな やれるといいな。
いつもの東屋に着いた時には朝食の準備が出来ててびっくりしたけど美味しく食べて 登校した。もちろん車に乗る前には恥ずかしげもなくキスして来た。
登校すると 俺の席に座ってる雄大を見つけた。
「はよお~昨日はどうも」
「おはよう 珍しい俺よりも速いとか」
「そりゃぁ愛しい 敦君に会うためだもの」
本気で楽しんでんなコイツ なにが"だもの"だよ。
「キモい」
「姉ちゃん 何やったの?」
「後でな」
「了解、楽しみにまってるわ」
はぁー、どこまで話すべきか・・・悩み所だな。何処から何処まで話すべきか・・・話すなら怜登が作り上げた昔話が1番ありえるよな。
嘘つくことは 心苦しいけど、姉ちゃんのでたらめ発言で記者が出てきて 、付きまとわれ始めた。事実を話したとしても なかなか認めない姉ちゃん。
卑怯だけど、怜登の作り上げ話を使わせて貰うことにした。
待ちに待ったと 俺を伴い誰も居ない教室に入り弁当を広げるとさっさと話してきかせた。
姉ちゃんの妄想と思い込み話と怜登の作りあげた話を聞き終えた雄大は 盛大に笑い転げてる。
「大昔にまぁ丁稚か?なんてあったから 確かにあるかも知んねぇーけどよ、化け猫?ありえねぇーだろぉ、それをなんだ?人に変える力、お前んところ陰陽師かよWwwww」
「知ってんだろ、そんな 力なんてねーって」
「とんでもない妄想癖を持った姉ちゃんがいるのは知ってんけどな」
「こーなるの知ってたよ」
「今年1 笑ったよ すっげぇなー。1人だけの妄想の思い込みでしっかり周りに迷惑かけてんだもんな。ある意味才能だよな」
回りを巻き込む才能は確かにあるのは認める。巻き込むだけ巻き込んで1人では解決出来ないことも知ってる。本当に困った姉ちゃんなのだ。
「朝顔 好きなの?」
「好きって程じゃないけど、小学生の時に一人一人が朝顔育てるだろ。俺さ水やりが面倒臭いからってサボってたんだ。友達の朝顔は元気に育つのに俺のは全然 育たなくて 慌ててタップリ水をあげたけど 枯れちゃって。すごくショックだったんだ」
クラスで俺だけが枯れてしまって物凄くショックを受けた事が昨日の様に思い出させる。小学生ながらにもその時にサボってはダメなんだと学んだ苦い思い出だ。
「来年からは一緒に 朝顔を育てよう」
「来年からは?」
「そう、毎年 朝顔を一緒に育てよう。枯らさないように 2人で見守って行こう」
「俺と・・・」
それはきっと楽しいだろうと思う。 朝の散歩に朝顔に水やりをして 花を咲かせた姿を見る、やりたいな やれるといいな。
いつもの東屋に着いた時には朝食の準備が出来ててびっくりしたけど美味しく食べて 登校した。もちろん車に乗る前には恥ずかしげもなくキスして来た。
登校すると 俺の席に座ってる雄大を見つけた。
「はよお~昨日はどうも」
「おはよう 珍しい俺よりも速いとか」
「そりゃぁ愛しい 敦君に会うためだもの」
本気で楽しんでんなコイツ なにが"だもの"だよ。
「キモい」
「姉ちゃん 何やったの?」
「後でな」
「了解、楽しみにまってるわ」
はぁー、どこまで話すべきか・・・悩み所だな。何処から何処まで話すべきか・・・話すなら怜登が作り上げた昔話が1番ありえるよな。
嘘つくことは 心苦しいけど、姉ちゃんのでたらめ発言で記者が出てきて 、付きまとわれ始めた。事実を話したとしても なかなか認めない姉ちゃん。
卑怯だけど、怜登の作り上げ話を使わせて貰うことにした。
待ちに待ったと 俺を伴い誰も居ない教室に入り弁当を広げるとさっさと話してきかせた。
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「大昔にまぁ丁稚か?なんてあったから 確かにあるかも知んねぇーけどよ、化け猫?ありえねぇーだろぉ、それをなんだ?人に変える力、お前んところ陰陽師かよWwwww」
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「こーなるの知ってたよ」
「今年1 笑ったよ すっげぇなー。1人だけの妄想の思い込みでしっかり周りに迷惑かけてんだもんな。ある意味才能だよな」
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